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- 2008/07/15 00:03「お祭りの日」(神戸新聞文芸入選)1995.10(20歳)
- 僕の通っている大学には一年生のほぼ全員と、二年生の三分の一くらいの学生が住む宿舎があって、毎年五月の終わりに、宿舎に住む学生たちのお祭りが行われる。僕も去年はクラスでお好み焼の模擬店を出すのに参加して楽しんだ。入学して間もないので、一年生は... [続きを読む]
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- 2008/07/15 00:01「みんないい子」(神戸新聞文芸入選)1994.11(19歳)
- いろんな人がいる(大学へ入ってわかったこと)。 大学の試験が終わったというだけでクラスコンパをした。僕はかねてからずっと楽しみにしており、ことあるごとに参加するように勧めてまわっていた。集まったのは男女あわせて十数人、クラスの三分の二程度... [続きを読む]
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- 2008/07/14 23:57「ふたつのこころ」(神戸新聞文芸入選)1994.4(19歳)
- センター試験三日前のホームルームの時間。六時間目。晴れ。担任の先生は受験するときの注意などを不真面目に話していた。それはたいてい、今まで何度も聞かされてきたことであった。 僕はとても無責任に話を聞いていた。もうすでに、ある国立大学へ推薦入学... [続きを読む]
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- 2008/07/14 23:52「かくめいしよう」(神戸新聞文芸入選)1994.2(19歳)
- 「革命」という言葉について、僕は小学校の五年生の頃から、なんとなく魅力を感じていた。そしてそのうち、しゃべるときにも、作文をするときにも、「革命」という言葉を好んでつかうようになった。「革命」。何か光るものがある。「命」という文字が入ってい... [続きを読む]
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- 2008/07/14 23:45「暗闇だから」(神戸新聞文芸入選)1992.7(17歳)
- いつもの学習塾からの帰り道。午後十時。夜空に月はなく、星だけが光っている。僕は自転車のライトをつける。住宅地を過ぎると、暗闇の道になった。自転車のライトで照らされたところしか見えない。道の両側に広がっているはずの水田から、かえるの声だけが聞... [続きを読む]
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- 2008/07/14 23:42「生徒手帳」(神戸新聞文芸入選)1992.6.6(17歳)
- 授業の終わりのチャイムが鳴った後、すぐに校内放送があった。先生は全員職員室へ、そして生徒はそのまま教室にいるように、ということであった。先生は慌てたように、教卓の上を片付け、教室を出て行った。教室には、ただ事ではない雰囲気が漂い始めた。ざわ... [続きを読む]
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- 2008/07/14 23:34「ある家出」(神戸新聞文芸入選)1992.2(17歳)
- 学習塾の教室のドアを開けると、もうほかの生徒はみんな席に着いていた。いつものように、遅刻であった。しかし、僕の心の中は、いつも通りではなかった。僕は、家を飛び出してきたのだから。誰も、このことには気付かない。 ... [続きを読む]
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