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- 2008/11/16 16:13WHAT GOES AROUND〔22〕
- 次の日、基地内をとろとろ走っていたら、カメラを抱えてうろうろしている少尉に出会った。「おはよーございます」「あ、おはよう、曹長」「真面目なんだね、こんな朝早くから」少尉は言った。「はあ、体が資本ですから」 本当は、毎日毎日総員起こしで眠いのに、朝っぱらからジョギングなんてご免こうむりたいんだが、停泊中に試合があるので鍛えとかなきゃならないのだ。「すごいね、曹長、その体」 少尉に言われて、おれはT... [続きを読む]
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- 2008/11/15 18:41『娼年』
- 過去読んだ小説の登場人物の中で、大嫌いな女が2人いる。 ひとりは、'''『黒い家』'''(貴志祐介 著/角川ホラー文庫/1998/¥680)で、'''「邪悪な人間は存在しない」'''ことを信じている'''黒沢恵'''。 もうひとりは、'''『娼年』'''(石田衣良 著/集英社文庫/2004/¥400)の''... [続きを読む]
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- 2008/11/15 17:40WHAT GOES AROUND〔21〕
- 「じゃあ、あの野郎……失礼、ロス少尉のストーキングはなくなったんですね?」 おれが聞くと、少佐はこくりとうなずいた。こころなしか顔が赤いうえに、表情がカタい。「私は仮にも上官として、非常に不適切な行為を彼に対して行ってしまったのではないかと……」 不適切な行為? 大佐のセクハラ講義が頭に浮かぶ。上官が部下に対して性的行為を強制するのはセクハラ、部下が上官を犯っちまうのは上官侮辱罪。部下が上官をそそ... [続きを読む]
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- 2008/11/09 12:33WHAT GOES AROUND〔20〕
- 「出ましょうか?」コンドームの始末をすると、おれは言った。「あ、う、うん……」 少尉は自分のズボンのすそを踏んづけそうな勢いでベッドルームから出てきた。 「しょ……、少佐のことはどうするんだい……?」「『軍人在宅』って札でもかけときますか? しばらくすれば目が覚めますよ。いつものことですから。——少尉、車で?」「いや、タクシーで来たんだ……迷うといけないから」「じゃ、まだバスがありますね。行きまし... [続きを読む]
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- 2008/11/03 16:40行ってきました“ヘタリア”!〔〓〕
- 教養について 教養といえば、今でも思い出すことが。 大学時代、私の第二外国語(必修)は英語。そのときの講師は壮年の、眼鏡の知的なカナダ人の先生でした。 英語といっても英文科や国際文化学科などではないので、大学生とはいえども日常会話程度。授業は英語で進められますが、「次のページを開いて」くらいで、心理学科の学生の語彙でも聞き取れる内容でした。 そんな先生がある日の授業で、たしか「問題(Question)」... [続きを読む]
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- 2008/11/03 15:39WHAT GOES AROUND〔19〕★
- 少佐の耳元でささやくと、顔をそむけて目をつぶっていた少佐が、上体を倒して、少尉のズボンの前に鼻先をつっこんだ。唇と歯を使って器用にジッパーを下げる。 少尉の方はあわてふためいている。腰がちょっとひけているが、上官の頭をひっつかんでやめさせるだけの度胸はないらしい。「だから、噛みつきゃしないって言ったでしょうが」 噛みつくどころか、少佐はそのピンク色の唇で、少尉のモノをすっぽりくるみこんだ。歯も立... [続きを読む]
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- 2008/10/26 12:44WHAT GOES AROUND〔18〕★
- 言ってることは何とか冷静さを装っちゃいるが、いつもエンジン・ルームでいじってるピストンの方はズボンの下できゅうくつそうにしていた。これが、顔に似合わずけっこうデカい。おれもちょっとばかし自信をなくしちまうぜ?「見てのとおりです。そんなとこに立ってないで、どうするか決めて下さいよ。選択肢はふたつです。回れ右して玄関から出て、何も見なかったことにするか、それともこっちにきて参加するかです」 少尉はま... [続きを読む]
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- 2008/10/25 21:14WHAT GOES AROUND〔17〕★
- 枕もとの時計に目をやると、二〇:三〇ちょい過ぎだった。 そろそろ第三の男にご登場願ってもいいころだ。いつもなら、軍規にひっかかるような行為を行うときはきちんとカギをかけてからやるんだが、今夜はこっそり開けてある。 チャイムが鳴った。 おいでなすったか。 少佐がぴくんと反応する。「気にしなくてもいいですよ。宗教の勧誘かなんかでしょう。出なけりゃそのうちあきらめて帰りますよ」おれは囁いた。「これ、抜... [続きを読む]
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- 2008/10/21 19:40行ってきました“ヘタリア”!〔〓〕
- アメリカ人がヨーロッパに憧れる理由 ローマではツアーの一環で、カンツォーネのディナーショーを開催しているレストランに行ってきました。ガイドさんの話では、ツアー客を受け入れているレストランの中ではショーの評判も良く、アメリカ人観光客もよく利用するところだとか。 実際、60人ほどが入れるホールでは、三分の二がアメリカ人の様子。日本人客は私のツアー団体、14人+ガイドさんだけ。あとはどうやらドイツ人。 ... [続きを読む]
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- 2008/10/21 18:54行ってきました“ヘタリア”!〔〓〕
- ファンタジーやるなら… 中世ヨーロッパ風ファンタジーが好きなら、いえ中世ヨーロッパ風ファンタジーを'''書く'''なら、言わずと知れたヨーロッパは、ファンタジー要素の宝庫(注:以降「ファンタジー」とは中世ヨーロッパ風ファンタジーを指すものとする)。 …まぁヨーロッパ行かなかったからといってファンタジーが書けないわけではないんですが。今は写真集も、ファンタジー風イラストレーシ... [続きを読む]
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- 2008/10/19 20:40行ってきました“ヘタリア”!〔〓〕
- なんでイタリア行ったのか。 それはひとえに'''日独伊三国同盟'''の一国だから。 ローマ帝国を生んだくせに、その後は統一されなかった国、イタリア。 '''「次にやるときはイタリア抜きで」'''と言われるヘタレな国、イタリア。 アメリカ軍にさえ、ドイツ軍が'''これまでに遭遇したアメリカ兵を見てどう思うかという質問に対して「あんたたちが... [続きを読む]
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- 2008/10/19 20:13WHAT GOES AROUND〔16〕★
- で、晴れの上陸日、おれが何をしたかというと、やっぱり、少佐の家に直行した。TGIFだってのに不毛だとは思うが、TGIFだから仕方ない。金曜の夜には前科持ちの少佐の相手をしなけりゃ、翌朝にはもっとひどいことになっている可能性がある。 最悪だと半年は帰ってこられない訓練航海の間じゅう、どうやら溜まっていたらしい少佐は、前戯もそこそこでコーフンし出した。今日はエンジンのかかりもいいみたいだ。はしたない... [続きを読む]
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- 2008/10/11 12:30航空学生の数学〓
- It will be... 作戦決行日である9月4日の天候について、気象担当将校が以下の気象予報を持ってきた。 …東部戦線において9月の天気を、雨天と晴天の2つに分けると、雨天の翌日に雨が降る確率は1/4。また、晴天の翌日に雨が降る確率は1/3。… 9月1日に雨が降った場合に、9月4日も雨が降る確率を求めよ。... [続きを読む]
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- 2008/10/11 12:06WHAT GOES AROUND〔15〕
- 上官の家に呼びつけられるとは思ってなかったんだろう、少尉の体が直立不動になりかけたのが暗がりの中でもわかった。「別に、怒られるっていうんじゃなさそうですから大丈夫ですよ」 どうしておれがこんなことを言ってやらなきゃならんのだろう。しかし、それを聞いて少尉の緊張はとけたようだ。「これ、少佐の住所です」 少尉は宝物ででもあるかのように、メモをポケットにしまいこんだ。「あ、もしチャイムを鳴らしても少佐... [続きを読む]
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- 2008/10/11 11:55WHAT GOES AROUND〔14〕
- 三ヵ月の訓練航海終了まであと一日、というとき、チャンスがやってきた。 その夜、おれはタバコを吸いに外に出た。ロス少尉は後部甲板、右舷の手摺によりかかっていた。「こんばんは少尉殿。お散歩ですか?」「あ、えーっと君は……」「ローレンス・ウォルシュ曹長です。名前、いちいち覚えるのは大変でしょう」「ああ、まあね、まだ……」 下は100人単位からいる艦隊勤務は、空母クラスまでいくと、ちょっとした町なみだ。 ... [続きを読む]
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- 2008/10/05 22:48CategorizeとOutsider〓
- 1週間ほど前、ブログ・ランキングサイト『にほんブログ村』にブログを登録してみました。 『にほんブログ村』は、登録する際、「日記」とか「小説」とか「猫」とか、自分でブログのカテゴリー分けをするのですが、そこで私は'''「…ハテ?」'''と思った。 メインカテゴリーが'''「小説」'''なのはわかる。 でも、その先の'''「BL小説」'... [続きを読む]
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- 2008/10/05 21:58WHAT GOES AROUND〔13〕
- コイツはヤバいことになりそうだとおれは思った。水流の出も悪くなったくらいだ。だいたい、よほどの理由でもないかぎり、他人のイチモツをじっくり見るなんてことはしないもんだろう? 別にホモが珍しいわけじゃない。しゃぶってくれるんなら、女の口だって男の口だって、目をつぶれば変わりはない。ただ、曹長の感じからいって、おれがマエにひざまずくことになりそうな予感がしたんだ。 正直言って、曹長はおれの好みじゃな... [続きを読む]
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- 2008/10/03 19:44WHAT GOES AROUND〔12〕
- 上官が部下に性的関係を強要するのはセクシャル・ハラスメントにあたる——そうだ。おれが何だか自信がなさそうに見えたら、それは大佐の受け売りだからだ。「本当に信用できるんだろうね、その少尉は?」大佐は聞いた。「ええまあ大丈夫です」とおれは答えた。 コバンザメみたいな少尉の様子はここ最近で調査済みだ。 「気が弱そうなのが難点なんで、少佐が誘っても、食いついてくるかどうかはフィフティ・フィフティってとこ... [続きを読む]
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- 2008/09/28 17:47WHAT GOES AROUND〔11〕
- ……冷たいものと熱いものを一気に食いすぎたせいか頭がガンガンする。 女の忠告ってのはきちんと聞いておくべきだよ。おふくろ曰く、「何でも食べすぎると腹をこわす」。 二番目につきあった女は、「あんた、やりすぎるとバカになるわよ!」。 ……おれがふられたのはそのせいじゃないかと今では思う。 そりゃおれが将校になれば、少佐と一緒にいる機会も任期も長くなるんだろうし、気心の知れた仲だから何かと安心なんだ... [続きを読む]
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- 2008/09/27 12:54一九四四年の過越〔13〕
- 「撃てない……」 彼は言った。「なんだと?」少尉。「軍曹? もう一度言ってみろ」「撃てません、撃てない……ぼくは、いやだ……」「ふざけるな!」 少尉の金切り声。小隊の皆が彼のほうをむいている。鉄色をしたヘルメットの奥のいぶかしげな目、目、目。 ひとりの老婆が、ふるえる声で、シエマ・イスラエルを唄い出した。 ——聴け、おお、イスラエル、永遠なるものよ、 われらの神は、唯一、永遠の存在なり、して汝... [続きを読む]
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- 2008/09/27 12:47WHAT GOES AROUND〔10〕★
- 少佐は焦れて腰をもじもじさせている。おれの舌もほとんど感覚がないから、冷やっこいんだろうな。これだけ冷たきゃ萎えちまうだろうと思うんだが、少佐はぜんぜん平気らしい。 たしかそんな映画があった。女に氷をしゃぶらせて、それでフェラしてもらうってやつだ。冷たいのがイイとかそういう……。 そんなことをぼけーっと思い出しながら下っていったら、気付いたときにはおれの頭は少佐のそれのすぐ上まできていた。 おれ... [続きを読む]
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- 2008/09/23 22:21『ヤバい経済学』
- この本を買うまで、経済学なんて色気のない学問だと思っていた——'''『ヤバい経済学』'''(スティーヴン・D・レヴィット&スティーヴン・J・ダブナー/東洋経済新報社/2007/¥2000) 公務員試験のために経済学をかじるまで(そしてかじってからも)、経済学は数字をあてはめることで答えを出す学問で(その点では数学と変わりなく)、答えはやっぱり'''ワケのわからない... [続きを読む]
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- 2008/09/23 21:45WHAT GOES AROUND〔9〕★
- 「それよりも、誰かに慕われるというのは、いいものだね」 酒も入っていないのに、少佐はにこにこしている。 やつはいつだってあんたのことばっかり見てますよ、と言うところを、「シャワー室でやっこさんのモノばっかり見てたんじゃないですか?」 と言うと少佐は真っ赤になって怒った——というのはふりで、これがいい起爆剤になるんだから、おれもつきあいが長くなると、心得たものだよなあ。 キッチン・テーブルの上でやる... [続きを読む]
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- 2008/09/22 22:34WHAT GOES AROUND〔8〕
- 「前の艦でも、私は君にずいぶん助けられたと思っているんだ。そうじゃないか? 君の勤務ぶりを見ていて、合衆国海軍士官に適任だと思っていたんだ。統率力も優れているし、素行も問題ない。君の下にいる人間を見ていればわかる……」 こんなに褒められたのは小学校以来だぜ。それか、おれが試合で対抗艦の二等兵曹にKO勝ちしたときか。 おれは自分があのぱりっとしたドレス・ホワイトを着ているところを想像した。 悪くない... [続きを読む]
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- 2008/09/21 17:13WHAT GOES AROUND〔7〕
- ☆ 少佐の家には酒がない。それこそビールの一本も。飲むとなればクジラみたいに飲むくせに、平素の少佐は酒嫌いなのだ。 そのかわりおれはオレンジ・シャーベットをご馳走になっていた。少佐のところにお邪魔したら、ちょうどデザートの出番だったのだ。 皿まで舐めかねないおれに対して、少佐の方は上品なもんだ。しかも、デザートだって自分で作ってるときた。 いくら下半身の... [続きを読む]
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