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- 2008/10/19 18:16ゲートの外の建前と中の本音(二)
- 人間として仕事をしているのは、刑務官も同じ事。彼らからすれば、シャバに住む私がアウトサイダー。アウトサイダーには機械のように接するが受刑者には喜怒哀楽を表す。服役中は日常的に仕事をしなければならない。出所後の社旗復帰の訓練も兼ねているので木工作業、印刷作業などなど一般的に体を使った仕事が多い。その中でもエリートコースは「営繕作業」。修繕や工事などである。理由は簡単。工場内の作業は機械に張り付いたり... [続きを読む]
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- 2008/10/17 21:07ゲートの外の建前と中の本音(一)
- 待合室の狭い世界は異様なほど笑いがない。待っている我々は当然だが、面会に行く度に職員達の無機質さはまるで機械と話しているように感じる。怒っているわけでもない、喜怒哀楽が禁止されているのだろうか?ただ黙々と仕事、いや作業を進めているようだ。服役中の者達は望むことなくこの場所に連れてこられた。ここで働く者達は望んでやってきたのだろうか?そんな事を考えるほど、退屈な待ち時間はいつものこと。しかし、受刑者... [続きを読む]
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- 2008/10/15 19:05面会は月一回まで
- 面会も二回目以降は慣れてくるのではあるが待合室の重苦しい雰囲気だけはたまらなくなる連れ添いがいる人はボソボソと身内だけで話しているが知らない人同士が声を掛け合うことなど一度もなかった。(当然のことだが…)面会に来た人が悪いことをした訳ではないが後ろめたい思いを全員が背負っているのだ。逆に知り合いに合ったりしたらお互い気まずいことだろう。幸いそんなことはなかったがもしかすると私の知り合いが私を見つけ... [続きを読む]
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- 2008/10/12 10:30弟からの手紙(三)
- ----------------------------------------------------------------------立秋とは暦の上、相変わらず暑い日が続いておりますが皆様は如何お過ごしでしょうか。体調を崩されたりされてませんか。刑務所の中も当然ですが寝苦しい日が続いております。腰痛の方は相変わらずですが虫歯を痛い所から治療させてもらっているのでおかげで随分と楽になりました。足の裏は毎日薬を塗っているのでこちらも楽になってきているのですが今から... [続きを読む]
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- 2008/10/02 21:21面会という作業
- 面会ができるのはに来るのは、基本的に家族である。面会ができるのは、平日の午前9時から午後4時まで。社会や人様に迷惑をかけた受刑者に友人、知人、まして仕事関係の人が仕事や学校を休んでまで来ることはほとんどないだろう。私も実際に面会に訪れるのは、せいぜい二ヶ月に1回程度。自営業なので少々都合は付けやすいのだが往復の行き来や待ち時間を考えると半日はつぶれてしまう。でも本当はつい足が遠のいているのである。弟... [続きを読む]
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- 2008/09/27 00:10警察は信用できるのか?
- 警察官と話すのは、駐車違反の時と財布を落とした時くらいだった。回数も時間も尋常じゃないほど警察官と話しをすることになった。場所も警察署はもちろん、がさ入れ(家宅捜査)時に立ち会ったり、一緒に被害者に謝罪に行ったりとほんの一部であるが警察の仕事に立ち会ったのだ。そこでテーマの「警察は信用できるのか?」であるが、罪を憎んで人を憎まずではないのだが「警察は信用できないが警察官は信用できる」が結論だった。... [続きを読む]
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- 2008/09/24 22:21弟からの手紙(二)
- ----------------------------------------------------------------------前略、先日は忙しい中の面会、差し入れ有難うございます。感謝で本当に頭があがりません。おかげで歯医者治療を受けることが出来ます。一体幾ら位かかるのかが実際に治療を受けた人の話もバラバラでさっぱり解りません。四月の初めに申し込んだのですが未だ順番待ちです。どんな感じか分かったら報告します。大切に使わせてもらいます。本当に有難うござい... [続きを読む]
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- 2008/09/23 22:06ヤミ金の闇、犯罪への道標
- 090金融とも呼ばれている。090の携帯電話一本で高金利でお金を貸すという非合法の金融。金融業を営むには財務局や都道府県の許可が必要なのだがそんなものはお構いなし、暴力団が関係しその資金源になっているケースも多い。意外なことに小遣い稼ぎにやっているOLもいるらしいが定かではない。絶対にこれだけには手を出してはいけない。被害者になるだけでなく、加害者になったり、やがて暴力団の構成員になってしまうこともある... [続きを読む]
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- 2008/09/23 14:26サラ金の罠、無限ループ返済
- 弟がヤミ金に手を出したのは、常識が無かったことに他ならない。もともと俗にマチ金と呼ばれる一応合法的な金融業者から五万円を借りたことに端を発する。最終的に私が25万円に膨れあがった借金を返済に行った。その業者はマンションの一室だった。看板には三つの業者の名前が書かれている。中に入ると二つ続きの机が三つの島に分かれコの字状に配置されている。仮にこの三社をそれぞれA社・B社・C社としよう。この仕組みはこう... [続きを読む]
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- 2008/09/22 22:15初めての刑務所 面会
- 「あの建物の右側の部屋に入って下さい。」案内の人は50m程さきに見える小さな建物を指さした。学校の校舎のようなコンクリートの建物に隣接するちょうど学校の下駄箱の部屋のような形である。そこまではまっすぐなのだが特に通路のようになっているわけでもなく広々としたアスファルト。車が通行するのだろう。時折見張りらしき制服の人が目を光らせている。きょろきょろと落ち着かずに周りを見回しながらその建物へ入った。中に... [続きを読む]
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- 2008/09/22 15:06初めての刑務所 待合室
- ベンチは四列に並んでいた。ざっと見回すと壁の貼り紙には待合い室内や入室時の注意事項やがマジックで書かれている。当然ではあるが携帯電話やカメラ・レコーダーは持ち込み禁止。外に立っている黒服のイメージと違いベンチで待つ面々は、初老の男性、幼い子供を連れた30歳位の女性…いたって普通の人達である。皆表情は暗くうつむき加減でまるで審判を待つ被告人のようだった。私の顔もきっとそうなのだろう。昔ながらの定食店の... [続きを読む]
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- 2008/09/22 10:11初めての刑務所 面会受付
- 営業で使っているEKワゴンで、弟が住む刑務所に向かった。初めての場所なのでナビに住所を入力し検索すると広い敷地に確かに○○刑務所という文字が表示されている。たんたんと目的地に向かった。朝の渋滞はやわらいでいるものの平日の日常の道路はおそらく仕事をする人たちが運転する車がうごめいている。家を出ておよそ一時間、暗い気持ちとは裏腹に、中途半端に明るいアナウンスで「間もなく目的地周辺です」とナビゲーションさ [続きを読む]
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- 2008/09/21 23:21被告人と拘置所とオヤジ
- 塀の中の話は、出所した弟から聞いた後日談である。一般人の私は、拘置所と刑務所の区別さえよくわからなかった。細かくはいろいろあるが、簡単に言えば警察の取り調べ後、起訴され判決が下るまでの被告人が収容されるのが拘置所。刑が確定し服役する場所が刑務所である。拘置所は無罪の可能性もあるのだから、基本的に罪を償う場所ではない。よって被告人はある程度の自由が許される。例えば労働を強いられることもないし食べ物の [続きを読む]
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- 2008/09/21 23:20弟からの手紙(一)
- ----------------------------------------------------------------------拝啓、いつも迷惑ばかり掛けてしまい本当に申し訳ありません。前回、面会に来てもらった翌日の七月十日に○○拘置所へ移監になり七月二十三日が一回目の公判でした。二回目が八月六日の朝十時からで、この日に判決が出ると思われます。拘置所に移って一週間程は独居房に入れられていたのでしばらくは頭がどうにかなりそうでした。今は雑居のほうへ移り五人... [続きを読む]
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- 2008/09/21 23:19プロローグ 弟、刑務所へ行く
- 弟の件で警察に行くのは何回目だろうか。九歳違いの年の離れた弟は二歳のとき父親を亡くしたが、父親のことは全く覚えていないらしい。中学生だった私は母を手伝おうと自分なりに父親みたいに接しようと粋がっていた。そのせいか私には全く頭が上がらないようだが、反面母親には反発し道を外れることが多かった。高校へはほとんど通わず中退しアルバイトで小遣いを稼ぎ、やんちゃな仲間とバンドや夜遊びに明け暮れていた。年上の女... [続きを読む]
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