バーネット/脇明子訳『秘密の花園』を、ん10年ぶりに読んだ。子どもの頃から繰り返し読んだお話。メアリとコリンが大人たちに都合のいい”良い子“ではないところが、今も昔もこの作品を好きな理由として大きいことを、あらためてしみじみ(かんしゃくをかんしゃくでもって鎮めるとか素晴らしいw)。そして『デカメロン』を読んだ時もそうだったけれど、文学の中で描かれたパンデミックについて、そこに居合わせた人々の恐怖を少なからずは身を以て知った今だから、そこは感じ方が違っているはず。まだ幼いメアリがひとりぼっちで味わった怖さを思うと、“秘密の花園”や友達に出会えて本当によかったねぇ…と。昔読んだ本は手元にないので、愛蔵するのにぴったりな素敵な装幀でお迎え出来てとても嬉しい。5月8日