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「おとなの恋愛小説」倶楽部 http://blog.livedoor.jp/renaishosetsu/

「長住哲雄」として実用エッセイ・小説を出版していた管理人が、心機一転、「シランケン・重松シュタイン」とペンネームを変えて、自作の恋愛小説をまとめているサイト。新作の官能小説も紹介しています。

主に人間関係に関するエッセイを執筆・刊行してきたエッセイスト・長住哲雄が、自作の恋愛小説をこちらにまとめています。主な作品は、長編『ハウ・アバウト・ユー』、短編集『マリアたちへ』など。 関連サイト『シランケンの不純愛講座』(http://fujunaikouza.blog23.fc2.com/)

シランケン・重松シュタイン
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住所
松戸市
出身
南区
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2010/06/13

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  • 曠野のバラと谷間のユリ〈25〉 征服者の罪

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 25 山梨の名前も知らない駅で降りて、渓流沿いの温泉旅館に宿をとったボクと栞奈は、宿の人たちの好奇の目に耐えながら、夜を迎えた。浴衣に着替えた栞奈の体を、ボクは征服したいと願った――。 管理人の近著 帯か

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈24〉 浴衣の君は……

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 24 春の合併号を出して、1週間の休みが取れた。ボクと栞奈は、ガイドのない旅に出ようと、ブラリ……と、来た電車に飛び乗った。山梨県の名前も知らない駅で降りて、山間の渓流沿いに建った温泉宿に部屋を取った――。 管理人の

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈23〉 野良ネコの旅の流儀

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 23 栞奈に想いを寄せていた金治が会社を辞め、新入社員が入って来た編集部が、合併号の発行を終え、1週間の休みに入った。「旅に出ようか」と言い出したのは、栞奈のほうだった。それは、目的地を定めない旅だった――。 管理人

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈22〉貴族的エゴイスト

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 22 学生時代から栞奈を追っていたという河合金治が編集部を去っていった。その欠員を埋めるため、4月になって2人の新人が配属されてきた。そのひとりは、栞奈が「トノ」と呼ぶ貴族的なエゴイストだった。 管理人の近著

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈21〉 辞める理由は彼女ですか?

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 21 栞奈には、彼女を追いかけ回している男がいた。しかし、ボクはそのバラを摘んだ。その男、川辺金治が「会社を辞める」と言い出した。もしかして、その理由は栞奈か?しかし、ボクの疑いは、見当違いだった――。 管理人の近著

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈20〉 彼女が求める男、彼女を追う男

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 20 「男に所有されるのはイヤ」という栞奈を女として抱いてから、ボクたちは、男と女としての関係を深めていった。しかし、その幸せに浸ることを、ボクはどこかで拒んでいた――。 管理人の近著 週末になると、栞菜は

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈19〉 所有できないネコ

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 19 触れると、崩れ落ちてしまいそうな、栞奈の白い肌を、ボクは、両手に抱き、体を重ね合った。栞奈はネコのように体をくねらせて、ボクの手に落ちた。しかし、彼女は、「所有できない」ネコだった。 管理人の近著 手

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈18〉 壊れそうな白い陶器

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 18 彼女は自分からセーターを脱いでいった。あらわれたのは、陶器のような白い肌。触れてはいけないようなまっ白な陶器の肌に、ボクは、そっと手を伸ばした。 管理人の近著 まるで、舞台の緞帳が巻き上げられていくよ

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈17〉 ふたりだけのクリスマス

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 17 「オイ、オレはもう辞めるゾ!」の言葉を残して、バガモンド小野田は、編集部を後にした。行く先は、パレスチナあたり。主のいなくなったデスクは、寂しくクリスマスを、迎えていた――。 管理人の近著 合併号の入

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈16〉 バガモンドの恋

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 16 酔った由美を部屋に送り届けた翌日、編集部に行くと、小野田が荷物をまとめていた。「オレ、もう、ここ抜けるからよ」と言うのだ。その小野田には、どうやらホレた女がいるらしかった――。 管理人の近著 「殺す

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈15〉 去りゆく無頼漢

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 15 しがみついてくる由美の体をボクはタクシーに押し込んだ。酔った女を抱くことで、貴重な女友だちを失くしたくない。そんなボクの言葉を由美は「ウソつき」となじった。 管理人の近著 フラつく戸村由美に腕にしが

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈14〉 ユリの花、摘むべからず

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 14 「飼い猫になりなよ」と栞奈に口説きのセリフを吐いた数週間後、編集部は年末合併号の締め切りを終え、1週間の休暇に入る。その前に企画部で開かれた忘年会。酔った戸村由美が「ねェ介抱してよ」と珍しくボクに絡んできた――。

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈13〉 野良猫のララバイ

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 13 自分たちが贈った黄色いケトルとマグカップが部屋に合ってるか見たい――と、栞奈と稲田は、ボクの部屋にやって来た。彼女たちには、もうひとつネライがあった。それは、ボクの気持ちを確かめることだった――。 管理人の近著

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈12〉 キャンセル待ちの夜

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 12 何とか要求を貫徹できた夜、組合の若者組で飲みに出かけた。ボクの隣りで飲んでいた栞奈は、安心したのか、グラスを重ね、いつの間にか体が揺れ、その肩がボクの肩に寄りかかってきた。 管理人の近著 「そろそろ、

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈11〉 揺らいで落ちるバラ一輪

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 11 最初の春闘を終えて、ボクたちの間には「若者組」とでも言うべき連帯感が生まれた。「妥結」を祝って、新宿の「花の宿」に繰り出したボクたちは、そこで、思いがけない人物と会った……。 管理人の近著 「花の宿」

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈10〉 若者組の誕生

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 10 スト権を背に負って、ボクたちは、会社側との2度目の団交に臨んだ。ストに突入すると決めたラインまで、あと0・3カ月。組合員は職場に待機させている。ギリギリのせめぎ合いの中でボクは、ある手を思いついた。 管理人の近

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈9〉 懐柔策に揺らぐ女心

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 9 ストをやるか、やらないか?そんな中、栞奈は営業部長たちと銀座での接待に出かけていった。その姿を見て、小野田がつぶやくのだった。「女は信用できないからな」と。一方の戸村由美は――。 管理人の近著 組合大

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈8〉 ストを巡る対決

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 8 「ストをやる」を胸に団交に臨むボクたちを栞奈は「ガンバって」と送り出した。「何をガンバれつうんだろうな?」その声に相川が冷たく反応を返す。しかし、5・5カ月の要求に対して会社が示した回答は――。 管理人の近著

  • 曠野のバラと谷間のユリ〈7〉 裸の告白。サウナ室にて

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 7 バカモンド小野田は、ストをやろうと言う。副委員長の相川は、それには及び腰だ。そんな中、相川は裸のサウナで訊いてきた。おまえ、どっちが好きだ?雨宮栞奈と戸村由美。ふたりのどちらを選ぶかという問いかけだった。 管理

  • 荒野のバラと谷間のユリ〈6〉 傷だらけのバカボンド

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 6 ボクたちのデスクは、小野田という男だった。その小野田の行きつけの店で、「おまえ、あれ歌えるか?」と訊いてきたのは、「琵琶湖周航の歌」だった。店のママによれば、それには、ちょっとワケがあった 管理人の近著

  • 野のバラと谷間のユリ〈5〉 無国籍の漂流

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 5 小野田に誘われて、ボクと栞奈と金治は、六本木のそのスナックに行った。そこでママが歌う『時には母のない子のように』に胸を打たれていると、「おまえも何か歌え」と小野田が言い出した。ギターを手にしたボクが歌ったのは…

  • 荒野のバラと谷間のユリ〈4〉 黄色いケトルとマグカップ

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 4 栞奈と敦子がボクに「引っ越し祝い」としてプレゼントしたのは、黄色いケトルとマグカップのセットだった。その黄色が、部屋のグリーンと青のカーテンに映えた。そのマグカップで、コーヒーを飲む相手を、ボクは想像した――。

  • 荒野のバラと谷間のユリ〈3〉 彼女を操る「魔女」

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 3 栞奈というバラには、いつもつるんで動く年上の女がいた。編集部員が「魔女」と呼ぶ彼女はボクたち男が知らない彼女の秘密を掴んでいるように見えた。そのふたりが、ボクに声をかけてきた――。 管理人の近著 ボク

  • 荒野のバラと谷間のユリ〈2〉 誘う理由、誘えない理由

    連載 荒野のバラと谷間のユリ 2 いろんな男が、彼女たちに声をかけた。バラは、危なそうでもついて行く。ユリは、納得した相手でないと、ついて行かない。バラは無頼派に弱く、ユリは常に正しさを選んだ。ふたりの間で、ボクの心は揺れていたた。 管理人の近

  • シランケンの著書一覧

    実用エッセイ 「好き」を伝える技術~あなたの恋のメタメッセージ・テク「好き」「愛してる」とはなかなか口にできないあなた。しかし、言葉にはできなくても、それを伝える方法はある。それが、「メタメッセージ」。本書は、「愛と言わずに愛を伝える」そのテクニッ

  • 荒野のバラと谷間のユリ〈1〉 感性の人と理知の人

    連載 曠野のバラと谷間のユリ 1 バラとユリ。もし、目の前に両方の花があったら、あなたなら、どちらの花を選ぶだろうか?そんなバラとユリが、突然、ボクの目の前に現れた。1972年。パンダが初めて日本にやって来た年だった。 管理人の近著

  • 荒野のバラと谷間のユリ☆目次

    . 連載 曠野のバラと谷間のユリ バラとユリ。もし、目の前に両方の花があったら、あなたなら、どちらの花を選ぶだろうか?そんなバラとユリが、突然、ボクの目の前に現れた。1972年。パンダが初めて日本にやって来た年だった。 記事一覧 タイトルをクリック

  • はじめまして。このブログについて

    ペンネームを変えました。「長住哲雄」改め「シランケン・重松シュタイン」。これからもよろしく。 お知らせ 「Kindle」から新刊を発売しました!「隠している自分」の「隠し方」が決めるあなたの「見え方」

  • ローズマリーの詩〈終章〉 ふたりの門出に贈る歌

    連載 ローズマリーの詩 38 あの歌に送られて破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。聡史と私の門出を祝うパーティ。祝宴の最後にスピーチに立った哲司おじが選んだのは、あの曲、『七つの水仙』だった。その曲に涙をぬぐったあの

  • ローズマリーの詩〈37〉 若い旅立ちと老いた再会

    連載 ローズマリーの詩 37 小さな宴の陰で…破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。エジプトに赴任が決まった聡史と私は、結婚式を挙げ、小さな宴を挙げることになった。聡史が赴任中、私は、千里さんの部屋で子育てしながら彼の

  • ローズマリーの詩〈36〉 母子像に刻まれた秘密

    連載 ローズマリーの詩 36 母子像に刻まれた秘密破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。子どもを産み、育てながら彼を待つのなら、部屋を提供すると言う千里さん。私は聡史とおじをその部屋におじは、そこで、あの母子像を見つけ

  • ローズマリーの詩〈35〉 キミよ、死ぬな!

    連載 ローズマリーの詩 35 贈る言葉は「死ぬな!」破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。『七つの水仙』を聞かせてほしい。一緒に訪ねた「千の里」で、聡史が突然、口にしたリクエスト。しかし、そこには、つま弾くギターはない

  • ローズマリーの詩〈34〉 「七つの水仙」をもう一度

    連載 ローズマリーの詩 34 おじと聡史と私と彼女破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。聡史との結婚を決意した私と家を出る決意を固めたおじ。しかし、結婚に反対する母は、なかなか聡史と会おうとしない。私は聡史を連れて、「

  • ローズマリーの詩〈33〉 産まない反逆、産む反体制

    連載 ローズマリーの詩 33 産まない反逆、産む反体制破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。体制に取り込まれることがイヤで、「子どもは嫌いだ」と口にしたことを後悔しているおじ。一方、聡史は、反体制を貫くために「子どもが

  • ローズマリーの詩〈32〉 「結婚宣言」と「家出宣言」

    連載 ローズマリーの詩 32 「結婚宣言」と「家出宣言」破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。「結婚しよう、いますぐ!」私が妊娠を告げると、聡史はそう言って私の手をとった。「そんなふしだらな……」と、気色ばむ母に、おじ

  • ローズマリーの詩〈31〉 口をつぐんだ罪

    連載 ローズマリーの詩 31 口をつぐんだ罪破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。アフリカに赴任する聡史の子を宿してしまった。迷った私は、千里さんの店を訪ねた。私の迷いを見抜いた千里さんが「変なこと考えてないでしょうね

  • ローズマリーの詩〈30〉 受胎告知

    連載 ローズマリーの詩 30 受胎告知破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。再会を果たしたおじと千里さんは、最近、よく会っているようだ。もう、『スカボロー・フェア』も歌わなくてすむらしい。しかし、私の体には、小さな変化

  • ローズマリーの詩〈29〉 40年後に訊きたいこと

    連載 ローズマリーの詩 29 40年後に訊きたいこと破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。おじを千里さんの店に誘い出す少し遠めの散歩。40年ぶりに再会したかつての恋人同士は「どうして?」と声をそろえた。その「どうして?」の

  • ローズマリーの詩〈28〉遠すぎる散歩

    連載 ローズマリーの詩 28 遠すぎる散歩破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。年が明けると、おじを散歩に誘った。少し遠出の散歩。そこが草野駅だと知ると、おじの足が固まった。私はその背中を押した。その人は、おじの顔を見

  • ローズマリーの詩〈27〉おじさんの蹴りたい背中

    連載 ローズマリーの詩 27 おじさんの蹴りたい背中破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。子どもは嫌いだ。かつておじが発したひと言が、千里さんの部屋に置かれた聖母子像の秘密に違いない。そう推理した私は、おじの発言の真意

  • ローズマリーの詩〈26〉 就職する青銅の騎士

    連載 ローズマリーの詩 26 就職する青銅の騎士破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。一聡史が就職すると言う。通信社の海外特派員になってアフリカに派遣されることもあるだろうという。「待っててくれるか?」それは、聡史流の

  • ローズマリーの詩〈25〉 聖母子像に秘められた想い

    連載 ローズマリーの詩 25 聖母子像に秘められた想い破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。きょうのこと、おじさんに話すの?帰ろうとする私に、千里さんが訊いてきた。私は迷っていた。ほんとうのことを言ってしまうと、おじの

  • ローズマリーの詩〈24〉 子ども嫌い

    連載 ローズマリーの詩 24 子ども嫌い破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。かつて愛し合ったおじと千里さん。しかし、ふたりは結婚しなかった。「どうして?」と問う私に、千里さんが重い口を開いた。おじは、女としてどうして

  • ローズマリーの詩〈23〉 写真も残ってない男

    連載 ローズマリーの詩 23 写真も残ってない男破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。千里さんの部屋は「千の丘」の上階にあった。私と千里さん、女ふたりですき焼きを囲む幸せな食卓。そこにもうひとり、いてほしい人がいた。そ

  • ローズマリーの詩〈22〉千里さんのご招待

    連載 ローズマリーの詩 22 千里さんのご招待破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。聡史は会えば私の体を求め、アフリカの臭いのする精液を私の体にほとばしらせた。子どもができたらどうする?私の問いに聡史から答えはなかった

  • ローズマリーの詩〈21〉 そのハーブは避妊の使者

    連載 ローズマリーの詩 21 そのハーブは避妊の使者破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。私は、かつてあなたを愛した男、牧原哲司の姪っ子です。「千の丘」の真坂千里に告白した私は、「おじが後悔している」ことを彼女に告げた

  • ローズマリーの詩〈20〉彼女を愛した男の姪っ子

    連載 ローズマリーの詩 20 彼女を愛した男の姪っ子破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。アフリカで傷ついて帰国した聡は、フィールドワークができなくなった体をのろいながら、NPO団体で支援活動に従事している。そんな彼の

  • ローズマリーの詩〈19〉 許してくれるなら…

    連載 ローズマリーの詩 19 許してくれるなら…破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。「千の丘」という店でパンを焼く、おじがかつて愛したひと。その人は、「許されるなら」と、かつての恋人との再会を望んでいる。そのことを伝

  • ローズマリーの詩〈18〉 愛した人のパンの味

    連載 ローズマリーの詩 18 愛した人が焼いたパンの味破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。聡史と再会したことをおじにだけは報告した。「久しぶりのキス」をからかうおじに、お返しのジャブ。「どうだった、千里さんの焼いたパ

  • ローズマリーの詩〈17〉 キスはアフリカの砂の味

    連載 ローズマリーの詩 17 キスはアフリカの砂の味破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。5年ぶりに会う聡史は目の光が少し弱くなったように見えた。銃弾に脅えて逃げ出した自分を責めているのだった。私は、おじが口にした言葉

  • ローズマリーの詩〈16〉 肩を貸す彼の腕の重み

    連載 ローズマリーの詩 16 肩を貸す彼の腕の重み破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。5年ぶりに帰国した鳴尾聡史と、新宿で会うことになった。負傷した脚を引きずる聡史に、肩を貸す私。その彼が「久しぶりに食べたい」と言い

  • ローズマリーの詩〈15〉 封印された理由

    連載 ローズマリーの詩 15 封印された「理由」破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。鳴尾聡史と会うべきか、否か?迷う私に千里さんは言った。人は変わる。変わった理由も、変わった姿を知る機会も、失ってしまうのは惜しい。そ

  • ローズマリーの詩〈14〉 会う後悔、会わない後悔

    連載 ローズマリーの詩 14 会う後悔、会わない後悔破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。傷ついた聡史がアフリカから帰って来ると言う。「会いたい」という聡史に会うべきか、会わざるべきか。迷う私に、おじが言った言葉、そし

  • ローズマリーの詩〈13〉 飛びたい。その羽が重い

    連載 ローズマリーの詩 13 飛びたい。その羽が重い破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。ケガを負った海野聡史が、日本に帰って来る。「会いたい」とカレは言う。しかし、かつてカレの誘いを断った私の心の羽は重かった——。

  • ローズマリーの詩〈12〉 忘却の彼方から

    連載 ローズマリーの詩 12 忘却の彼方から破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。その昔、千里さんが愛する人に作って食べさせたかもしれないブルスケッタを作ってみた。口にしたおじが「懐かしい味がする」と言う。そりゃそうで

  • ローズマリーの詩〈11〉 愛のブルスケッタ

    連載 ローズマリーの詩 11 愛のブルスケッタ破産して家の離れに間借りするおじと、出戻りの私。それぞれの愛の物語。「この前のパン、おいしかったから」半分はウソをついて、私は再び、「千の丘」を訪ねた。かつておじが愛した人は、「ほめてくれたから」と、今

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