良くも悪くも、テレビシリーズの延長リンク新作にあたって故買屋を取材した岸辺露伴(=高橋一生)は、フランスの画家モリス・ル・グラン作の「黒い絵」に惹かれる。編集者の泉京香(=飯豊まりえ)を連れたオークションで、「黒い絵」を落札しようとして、ワタベ(=池田良)らと思わぬ張り合いに。持ち帰った実家にワタベらが強奪に来て、後を追った露伴は絵を確保した。その裏側にフランス語で、「ルーヴルで“後悔”を見た」と書かれて...
そのとき見たもの、読んだものをこまごまと
『ローマは一日にして奈良漬け』の兄弟ブログ。本・小説を中心に、いろんなメディアの感想を書いております
【Fallout考察】新カリフォルニア共和国(NCR)の歴史【ネタバレ注意】
かつてアメリカ西海岸で、最大の勢力を誇った新カリフォルニア共和国(NCR)西海岸のみの勢力ゆえ、Interplay時代の初代『Fallout』、続編の『Fallout2』、そして、ベセスダ時代は『Fallout:NewVegas』のみ(旧スタジオのスタッフが中心に開発)に登場と、なかなか全貌はつかみにくいFalloutの世界のなかで、いかなる存在だったのか。ゲームの経験とドラマからちょいと、考察してみます1.カリフォルニア共和国新カリフォルニア共...
初版はかなり古かったリンク伊藤若冲ブームの火付け役かと思っていたら、さにあらずなんと、初版が1970年というロングセラーだったのだ本書では当時の美術史の認識では、知る人ぞ知る存在、メジャーなマイナーだった、近世画家6人の画家を取り上げているタイトルにある「奇想」は、けっして異端ではなく、メジャーの長谷川等伯、狩野永徳、尾形光琳、円山応挙、歌川広重、そして葛飾北斎と、ときに観るものを驚かせる作風はむ...
宇治橋を渡って、宇治上神社などへ1.源氏物語ミュージアム宇治橋を渡っていわずとしれた、日本三古橋のひとつで、幾多の洪水、合戦に巻き込まれ、その度に架け直されてきた現在のは1996年3月に架け直されたものだ 「源氏物語ミュージアム」へ。宇治市が運営している公共博物館だ源氏物語の貴重な写本の収集・保管を行われている外の庭もしっかり整備されて、緑が目の保養にもなる 常設展示室には、当時の女官たちの生活を紹介貴...
大河ドラマも話が進んできたので、ミーハーに宇治の地へ宇治に住んでいた時代もあって、平等院に行ったこともあったのだけど、記事にはしていなかったまだスマホが一般的な頃ではないから、何が撮れたというわけでもないだろうけど1.宇治茶師の長屋門宇治の特産物といえば、お茶に尽きる 日本に茶が持ち込まれたのは、8世紀の聖武天皇のころから栽培にも着手されたが定着せず、1191年に栄西上人が南宋から種子と苗木を持ち帰...
荒廃しきったアメリカ西海岸で、重装備と空輸能力を持つ軍事集団。ドラマでは、騎兵隊のように登場する「B.O.S」記事では便宜上“BOS”と表記してきたが、正式名称は「Brotherhood of Steel」で、略称に「.」が入る(ゲームの和訳では、「鋼鉄の兄弟」とも)一見、正義の味方のように登場するが、ゲームで描かれた組織はそんな単純なものではなかった今回はゲームの初代『Fallout』からある、この組織の成立から、作品内で...
テレビドラマは、野際陽子のデビュー作!(1963年)リンク高名な刑法学者・正木典膳は、栗谷教授の令嬢・清子と再婚しようとしたところ、愛人関係にあった家政婦・米山みきに損害賠償を請求された。法律家の典膳は名誉毀損の訴えで返したが、学生運動の高まりも受けて学界で孤立を深めていくそれに前妻の静枝を看取ったカソリック神父の弟、規典も絡み、追い込まれる典膳は戦前、清子との馴れ初めから、自らの人生を回想していき……...
【Fallout考察】“炎の女”モルディヴァーの正体とは?【ネタバレ注意】
早くもシーズン2の制作が発表されたドラマ『Fallout』ドラマの全話一斉配信から一ヶ月経ったので、ネタバレを前提に考察記事を書いていきますとりあえず、最初はヒロインから父ハンクを連れ去ったモルディヴァーについてシーズン1の最後に退場した人物にもかかわらず、断片的にしか語られていない謎の多い人物だ時系列的に彼女の行動を追ってみた1.戦前のモルディヴァー有名な俳優だったクーパー(後の“グール”)は、Vault-Tecの...
クーパーに追われるカイル・マクラクラン<エピソード8 始まり>マキシマスは偽物の首をもって、ベルチバードに連行された。BOSの指導者(エルダー)は即座に看破するが、仲が良かったデインのとりなしで、処分を保留されるエルダーはBOSを建て直すために、低温核融合の新技術が不可欠として、マキシマスに天文台への作戦に参加させるのだった一方、ルーシーはモルディヴァーのいるグリフィス天文台に到着。そこではVaultの...
アニメはこれから追いかけます(エッリンクついに最終巻。“悪魔”との戦いに打ち勝ったライオスは、島の住人、迷宮に住んでいたオークや冒険者、カナリア隊と再会ファリンを蘇らせるために、「俺の妹を食べてくれ」と頼む(爆ミスルン隊長により、怪物になったファリンの下半身を切断され、センシの指揮のもと、最後のダンジョン飯が作られることに迷宮と“悪魔”が消えた今、これからどうして生きていくか、それぞれが自分に問いかけ...
外のより、自分たちのVaultが恐いという<エピソード7 ラジオ>弾薬作りを生業にするスカベンジャーの一家に、“グール”が押しかける。驚く父親に、長男ルーファスはモルディヴァーに運び屋として雇われていて、撃ち殺したとを告げる次男のトミーは、「モルディヴァーが天文台にいる」と打ち明けるが、“グール”の挑発に乗ってやはり撃ち殺されてしまった悲嘆にくれる一家を後に、“グール”はモルディヴァーを追う*トミーくんはな...
最後は食欲の戦い!リンク第13巻。寸前のところで、マルシルを正気に戻したライオス。彼は“悪魔”が人間の欲望を好物であるとして、あえて迷宮の主となることで、「人間が悪魔に頼らない平和な世界」を望もうとした外の仲間やカナリア隊にその旨を伝えるが、猛反対を受ける。そこを、ミスルン隊長の後押しを受けて、ライオスは悪魔打倒を誓うしかし、それを察した“悪魔”は巨大な怪物となって、ライオスたちを呑み込んでしまうので...
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良くも悪くも、テレビシリーズの延長リンク新作にあたって故買屋を取材した岸辺露伴(=高橋一生)は、フランスの画家モリス・ル・グラン作の「黒い絵」に惹かれる。編集者の泉京香(=飯豊まりえ)を連れたオークションで、「黒い絵」を落札しようとして、ワタベ(=池田良)らと思わぬ張り合いに。持ち帰った実家にワタベらが強奪に来て、後を追った露伴は絵を確保した。その裏側にフランス語で、「ルーヴルで“後悔”を見た」と書かれて...
吸血鬼になっても浪花節リンク第16巻。五十嵐中佐は、ワクチンのある部屋に案内したが、そこで待っていたのは、吸血鬼となった篤! 五十嵐中佐の首を刎ね、止めに入った冷も切り刻んでしまい、501ワクチンも持ち去ってしまうしかも、その後をやってきたのが、巨大なムカデ型邪鬼「姫」!悲しむ暇もなく、明たちは鉱山中を巡る逃走劇を強いられる篤は雅から教えられた抜け道で、ワクチンの部屋に先回り。わざわざ待っていたのは...
英語のビーバー(beaver)には、女性器あるいは陰毛のスラングがあるとかリンク大学生のメアリー(=レイチェル・メルヴィン)、ゾーイ(=コートニー・パーム)、ジェン(レクシー・アトキンズ)は、湖畔のロッジにバカンスに出かけていた女子会の予定だったが、それぞれの彼氏も乱入し、ロッジで池で乱痴気騒ぎを始めるしかし、その池には、医療関係の廃棄物で変異したゾンビーバーたちが潜んでいて……ふざけた題名からは想像できない、け...
第2話で、科学者ヴィルツィヒが逃亡する場面にだけ、登場した闇の組織“エンクレイヴ”初出がゲーム2作目からながら、シリーズ伝統の敵役であり、核戦争後のウェイストランドで様々な残虐行為に及んできたそして、ドラマともにゲーム『Fallout4』でも再登場!その“エンクレイヴ”はシーズン2でどう関わってくるのか、これまでの歩みから考察してみます1.闇の政府エンクレイヴの歴史は古く、戦前の政治指導者、科学者、経済人、と...
ライバルキャラ出現!リンク第3巻では、水森の家族が登場した厳しい母と、兄と同じ開星高校の進学を目指すさくらの三人ぐらしのようで、父親は出てこない9話では、さくらが通う進学塾に、宇宙人が持ち込んだペット用ウイルスが流行するウイルスは体長10mm~50mmと特大ながら、可視光線に映らず、穂村燐でもかすかにしか見えないしかし、ここで水森の特殊能力が追加される!前巻で油井つばめと視界を共有したことから、常...
かつてアメリカ西海岸で、最大の勢力を誇った新カリフォルニア共和国(NCR)西海岸のみの勢力ゆえ、Interplay時代の初代『Fallout』、続編の『Fallout2』、そして、ベセスダ時代は『Fallout:NewVegas』のみ(旧スタジオのスタッフが中心に開発)に登場と、なかなか全貌はつかみにくいFalloutの世界のなかで、いかなる存在だったのか。ゲームの経験とドラマからちょいと、考察してみます1.カリフォルニア共和国新カリフォルニア共...
初版はかなり古かったリンク伊藤若冲ブームの火付け役かと思っていたら、さにあらずなんと、初版が1970年というロングセラーだったのだ本書では当時の美術史の認識では、知る人ぞ知る存在、メジャーなマイナーだった、近世画家6人の画家を取り上げているタイトルにある「奇想」は、けっして異端ではなく、メジャーの長谷川等伯、狩野永徳、尾形光琳、円山応挙、歌川広重、そして葛飾北斎と、ときに観るものを驚かせる作風はむ...
宇治橋を渡って、宇治上神社などへ1.源氏物語ミュージアム宇治橋を渡っていわずとしれた、日本三古橋のひとつで、幾多の洪水、合戦に巻き込まれ、その度に架け直されてきた現在のは1996年3月に架け直されたものだ 「源氏物語ミュージアム」へ。宇治市が運営している公共博物館だ源氏物語の貴重な写本の収集・保管を行われている外の庭もしっかり整備されて、緑が目の保養にもなる 常設展示室には、当時の女官たちの生活を紹介貴...
大河ドラマも話が進んできたので、ミーハーに宇治の地へ宇治に住んでいた時代もあって、平等院に行ったこともあったのだけど、記事にはしていなかったまだスマホが一般的な頃ではないから、何が撮れたというわけでもないだろうけど1.宇治茶師の長屋門宇治の特産物といえば、お茶に尽きる 日本に茶が持ち込まれたのは、8世紀の聖武天皇のころから栽培にも着手されたが定着せず、1191年に栄西上人が南宋から種子と苗木を持ち帰...
荒廃しきったアメリカ西海岸で、重装備と空輸能力を持つ軍事集団。ドラマでは、騎兵隊のように登場する「B.O.S」記事では便宜上“BOS”と表記してきたが、正式名称は「Brotherhood of Steel」で、略称に「.」が入る(ゲームの和訳では、「鋼鉄の兄弟」とも)一見、正義の味方のように登場するが、ゲームで描かれた組織はそんな単純なものではなかった今回はゲームの初代『Fallout』からある、この組織の成立から、作品内で...
テレビドラマは、野際陽子のデビュー作!(1963年)リンク高名な刑法学者・正木典膳は、栗谷教授の令嬢・清子と再婚しようとしたところ、愛人関係にあった家政婦・米山みきに損害賠償を請求された。法律家の典膳は名誉毀損の訴えで返したが、学生運動の高まりも受けて学界で孤立を深めていくそれに前妻の静枝を看取ったカソリック神父の弟、規典も絡み、追い込まれる典膳は戦前、清子との馴れ初めから、自らの人生を回想していき……...
早くもシーズン2の制作が発表されたドラマ『Fallout』ドラマの全話一斉配信から一ヶ月経ったので、ネタバレを前提に考察記事を書いていきますとりあえず、最初はヒロインから父ハンクを連れ去ったモルディヴァーについてシーズン1の最後に退場した人物にもかかわらず、断片的にしか語られていない謎の多い人物だ時系列的に彼女の行動を追ってみた1.戦前のモルディヴァー有名な俳優だったクーパー(後の“グール”)は、Vault-Tecの...
クーパーに追われるカイル・マクラクラン<エピソード8 始まり>マキシマスは偽物の首をもって、ベルチバードに連行された。BOSの指導者(エルダー)は即座に看破するが、仲が良かったデインのとりなしで、処分を保留されるエルダーはBOSを建て直すために、低温核融合の新技術が不可欠として、マキシマスに天文台への作戦に参加させるのだった一方、ルーシーはモルディヴァーのいるグリフィス天文台に到着。そこではVaultの...
アニメはこれから追いかけます(エッリンクついに最終巻。“悪魔”との戦いに打ち勝ったライオスは、島の住人、迷宮に住んでいたオークや冒険者、カナリア隊と再会ファリンを蘇らせるために、「俺の妹を食べてくれ」と頼む(爆ミスルン隊長により、怪物になったファリンの下半身を切断され、センシの指揮のもと、最後のダンジョン飯が作られることに迷宮と“悪魔”が消えた今、これからどうして生きていくか、それぞれが自分に問いかけ...
外のより、自分たちのVaultが恐いという<エピソード7 ラジオ>弾薬作りを生業にするスカベンジャーの一家に、“グール”が押しかける。驚く父親に、長男ルーファスはモルディヴァーに運び屋として雇われていて、撃ち殺したとを告げる次男のトミーは、「モルディヴァーが天文台にいる」と打ち明けるが、“グール”の挑発に乗ってやはり撃ち殺されてしまった悲嘆にくれる一家を後に、“グール”はモルディヴァーを追う*トミーくんはな...
最後は食欲の戦い!リンク第13巻。寸前のところで、マルシルを正気に戻したライオス。彼は“悪魔”が人間の欲望を好物であるとして、あえて迷宮の主となることで、「人間が悪魔に頼らない平和な世界」を望もうとした外の仲間やカナリア隊にその旨を伝えるが、猛反対を受ける。そこを、ミスルン隊長の後押しを受けて、ライオスは悪魔打倒を誓うしかし、それを察した“悪魔”は巨大な怪物となって、ライオスたちを呑み込んでしまうので...
Vault-Tecは想像以上の腐れ外道!?<エピソード6 罠>ルーシーが荒らした臓器売買の店で、昔のビデオを見た“グール”は、俳優クーパー・ハワードだった時代を思い出す妻のバーブはVault-Tecの社員で、クーパーをVaultの広告塔に仕立て上げる収入が安定し、核戦争時に安全なVaultに入れる権利を得たが、営業マンのバド・アスキンスの胡散臭さ、親友の俳優チャーリーの警告からVault-Tecに懐疑的な見方をするようにVaultに娘の好き...
Vaultの謎は深まる<エピソード5 過去>ターゲットだった、科学者の首を手に入れて、任務達成の喜びに酔いしれるマキシマスとサディアス。基地に戻る前にと、マキシマスは自分の正体をカミングアウトし、ナイト・タイタスの死について口裏を合わせることを求めたしかし、サディアスは「BOSへの裏切りは死刑」と拒否され、格闘の末にパワーアーマーのフュージョンコア(要は電池)を引き抜かれて、置いてきぼりを食うことに弁慶...
過去編、一瞬で解決!リンク第13巻。魔族ソリテールの策略で、フリーレンは80年前の世界へ転移してしまった。思いきや勇者ヒンメルが勇者たる力を発揮して、七崩賢のひとり、奇跡のグラオザームを追い詰めて、無事に解決!フリーレン一行はいつもの珍道中(!)に戻り、帝国の暗殺者に狙われたりもそして、ある日、魔法協会の命で招集され、帝国のパーティに出るゼーリエの護衛にあたることになるのだった今回は戦士職がクローズ...
撮った写真がもったいなく思えて1.作物になる植物温室ドームには熱帯産で、身近なものに加工される植物も展示されている 左はレイシの樹。キノコの霊芝とは関わりなく、実を“ライチ”と呼ぶことで知られる。古代中国から親しまれた果実で、唐の楊貴妃が南方から長安まで取り寄せたことで知られる。現代では亜熱帯の世界各地で栽培されている右はバナナの木(実際には“草木”だけど)。タイ産で黒い実をつけるタイブラックという、...
丸太の“師匠”、現れり第6巻。吊り橋が崩れたことで、明たちと篤は引き裂かれてしまう。篤は必殺の一撃を雅に見舞うが、手に取っていた刀は折れていた。雅の反撃にもろとも川へと落ちて、そこでも格闘を続ける明は篤を生存を信じて、みんなと北の灯台へと向かう。そこには脱出用のボートが隠していたが、吸血鬼たちの魔の手が迫っていた篤はついに、雅の首を取る!!確かにある種の決着はついて、予告に偽りありとは言えないが、そ...
小澤征爾の父や森繁久彌も出てくる大杉事件を背負った甘粕正彦と、将来の総理を公言した岸信介は、満州に何を為し、歴史に何を残したのか。大正から満州国の建国、滅亡までを辿るノンフィクション甘粕正彦と岸信介の割合は7:3ぐらいだった(苦笑)政界入りを想定した岸はガードが固く、戦後に総理となり、90歳に亡くなるまで隠然とした力をもったことから、それほど痕跡を残さなかったのだろう甘粕のほうは、無政府主義者の大...
そろそろ、クライマックスかとも思われるので読み直し。記事にはしてなかったけど、その都度、買っていたのだ第3巻は水中モンスターが中心で、人魚、クラーケン、ウンディーネに毒性植物のテンタクルス(触手生物)がテーマにいちおう、亜人(人型ヒューマノイド)の料理は禁止しているが、上半身が美女の人魚がアウトで、魚に手足が生えたような半魚人に悩むというのがなんともいえない(笑)結果的に卵を食ってしまって……超大型モンス...
オウムはでてきません新興宗教にはどういう魅力があるのか? 浄土真宗の強い富山県で、伝統的な信仰と新宗教の受容の関係を探る親戚に新興宗教の信徒が多いせいか、亡父が実家の本棚に置いていた初出が1997年とオウムサリン事件の後だが、元になったフィールドワークが1993年に『富山県大百科事典』のための取材となっており、オウムについては一切触れていない著者は宗教社会学の立場から、宗教団体とその信者を取材しつ...
自分のツィートを確かめていたら、連携したはずのブログの記事のことが、ツィートされていない!たしか、実写版シティーハンターのは一度、表示されたような気もしたのだが……いったい、どういうことかと思ったら【ブログ】「Twitter API V2」へ対応した新しい「Twitterとの連携」機能のリリースについてTwitter側の変更により、5月17日からFC2とTwitterのアカウントだけで連携してくれなくなったらしいイーロン・マスクの傘下に...
ネットで探していたら、実家にもあったというルイ15世統治下のフランス。パリの雑踏のなかで産み落とされたグルヌイユは、放置した母親が嬰児殺しの罪に問われて処刑され、マダム・ガイヤールの孤児院に預けられる。飛び抜けた嗅覚と生命力でそこを生き抜いた彼は、過酷な皮なめし職人に売られ、パリで様々な匂いに出会う。中でも赤毛の少女から漂う匂いに惹かれ、それを存分に味わうために殺してしまい、匂いを保存する方法を求...
ニッキーとローラは、私生活でもパートナーとか。ごちそうさまニッキー・ラーソン(=フィリップ・ラショー)は、表沙汰にできない依頼を解決する街のスイーパー。一年前に亡くした相棒の妹、ローラ(=エロディ・フォンタン)は、ドミニク・ルテリエ(=ディディエ・ブルドン)からひと嗅ぎで誰もを魅了する「キューピッドの香水」を守る依頼を引き受けてきたしかし、その奪取を依頼されたファルコン(=カメル・ゴンフー)と争っているう...
このテンションがたまらん第4巻。彼岸島に渡った明たちだったが、ケンちゃんが吸血鬼の手に落ちてしまう。逃げのびた明は、森のなかで実兄の篤と遭遇。その凄まじい戦闘力を目の当たりにして、満月の夜にケンちゃん救出作戦に誘うしかし、その前に新たなる敵“邪鬼”が立ちはだかり、村の主“雅”が姿を現して次々と新展開だ丸太(!)を振るう篤は、槍や弓矢を取らせても戦闘力が高い。必要以上に吸血鬼の頭へ矢を打ち込むところは笑う...
家族に連れられて、中ノ島美術館へ。開館1周年記念の佐伯祐三展があったのだ佐伯祐三は大阪生まれの洋画家。光源寺の次男として生まれ、東京藝術学校(現・東京藝術大学)を経て、パリへ留学するも1928年、30歳で早逝した。そのフランス滞在中に、パリの店、広告、町並みと、流行の最先端を行く都市文化を描きつつ、結核を患った晩年はパリ郊外の長閑な風景画を残したこの展覧会、去年行った岡本太郎展と同じで、許可された...
実姉の結婚式の前日で立ち去り、ロックリーの結婚式には無理やり間に合わせる自由人1972年のカンボジア。若手カメラマンの一ノ瀬泰造(=浅野忠信)は、アメリカが支援するロン・ノル政権と、ポル・ポト派との内戦を取材していた。危険な戦場でシャッターを切りまくる彼だが、居候している村では子供たちに大人気で、教師のロックルー(=ソン・ダラカチャン)とは大の親友だしかし、アンコール・ワットにこだわる泰造は、政府軍...
ついに島へ第2巻。兄・篤の免許書を持っていた謎の女について来た男は、吸血鬼だった!祭りのなかを逃げる中、ケンちゃんは吸血鬼に噛まれてしまうが、相手の血が入ってなかったのでセーフ(!)。血の匂いで誘い出して、脳天をぶっ潰すのだった謎の女は青山冷と名乗り、村を吸血鬼たちに乗っ取られたという。警察を信用できないという彼女は、明たちに吸血鬼退治を依頼してくるのだが……衝撃の事実が発覚である。ケンちゃんは、明...
世間もヤクザもまだ景気のいい時代の話愛した男が極道だった……元極妻が明かすヤクザの日常回り回ってフィクションに見えてしまう内容だった子供が幼稚園に通う際には、なるべく周囲に極妻だとバレないようにしていたが、抗争中の場合はそうもいかず、黒いリムジンで送り迎え。護衛の黒服が並ぶ様に、園長に「抗争中なので」と断りを入れる場面は、漫画でもないだろうという(笑)宴会で盛り上がる極妻の会、子供の運動会で張り切り、...
歴史の闇を照らす1965年のインドネシア。9月30日のクーデター未遂から数ヶ月のうちに、100万人とも言われる人々が“共産主義者”と見なされて殺された。なぜ“20世紀最大の虐殺”はいかにして起き、闇に葬られたのか。被害者の弟がインタビューアーとして、加害者たちに迫る『アクト・オブ・キリング』の姉妹編となるドキュメンタリー前作の2年後、2014年の公開で撮影した場面によっては、取材対象が前作の内容を知っ...
2008年に映画化も。ポストアポカリプス系のゲームにも影響を与えてそう核戦争後とおぼしきアメリカ。動物や植物も灰のなかに絶たれ、生存者同士が共食いする世界で、冬の寒さを凌ぐべく、親子は南を目指す国境三部作、『血と暴力の国』の作者コーマック・マッカーシーによるポストアポカリプス読むのに時間がかかってしまった。元の文体の特徴なのだろう、段落がやけに長くて日本語と相性が悪いのだそれに加えて滅んだ世界の陰...
監督いわく、「まるでホロコーストの40年後にドイツに行ったら、まだナチがいた感覚」1965年、スカルノ政権下で起きたクーデター未遂事件の後、共産主義者と見なされた100万人の人々が殺された。この“20世紀最大の虐殺”はいかにして起きたのか。生きている加害者に記録映画を演じさせる形で、その実像に迫る!とんでもないドキュメンタリーだった2012年公開の作品で、1965年のクーデター未遂後に成立したスハルト...
映画はお祭りだジェイク(=ジョン・ベルーシ)は、強盗を働き3年の刑期を終えて出所した。出迎えた弟エルウッド(=ダン・エイクロイド)と、世話になった孤児院の院長“ペンギン”(=キャスリーン・フリーマン)へ挨拶に行くしかし、立ち退き話の援助を申し出ると汚い金は受けられないと拒否される。2人は管理人であるカーティス(=キャブ・キャロウェイ)に、クリオウファス牧師(=ジェームス・ブラウン)へ会いに行けと言われるが……...
YOUTUBEで聞ける、素晴らしい世界和田誠のポートレイトに村上春樹がそのミュージシャンへの想いを込めたジャズ・エッセイ村上春樹は学生の頃からジャズに傾倒し、専業の作家になる前はジャズ喫茶を営んでいたほどだが、あまり身近過ぎて書くのに躊躇があったらしいしかし、和田誠(『麻雀放浪記』の映画監督までしたマルチなイラストレーター)の人物画を見て、切り口を見出したそうだそれぞれの人物、楽曲への愛着からか、小説では...
34年ぶりにリメイクされた『風雲!たけし城』。とりあえず、2話までの上田城まで見たビートたけしが多忙なせいか、代理に「AIたけし」が登場!中身はどうみても松村邦洋なのにガッカリした人もいるかもしれないが(苦笑)、いちおう旧作でもフライデー事件のときに「たけし人形」などで代理を立てた故事に基づいたものではある家老役のバナナマンに、上田城の城主・上田晋也がたけし代わりにメタなコメントを出していく構成で、...
「みんな、丸太は持ったな!」この一世を風靡(?)したネットスラングの元ネタが、ホラー漫画『彼岸島』ずっと続いているイメージを持っていたけど、2002年から始まった「週刊ヤングマガジン」の連載が、2010年8月から最終章に入り、2014年7月、合計49巻をもって完結していたアニメはおろか、テレビドラマ、映画にもなっていて、世間的にも知られる作品になったようだ第1巻の冒頭から丸太を持った男がいるぅ!(爆...
漫画もけっこう積んでいます第5巻。キリルの恋人ナターシャはハルピンの青幇、馮英九の手下に捕まった。馮英九は身寄りのない女性や子供を人身売買しているのだキリルはNKVDの過去だったことから、亡命ロシア人の集まりから相手にされず、麗華の助けを借りることに。馮英九はスラム街・大観園の子供もさらっていたことから、閻馬たち孤児も奪還作戦に協力するかなり展開は早いナターシャの救出に成功したと思いきや、逃走車が...