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春霞の野に佇む
愛することは 哀しい だけど 愛することしか できない
2024/03/25 02:07
黄昏に
黄昏に融けてゆくあなた 夢のような日々を振り返れば ただ 哀しく
2024/02/22 02:23
今年もよろしくお願いします
今年もよろしくお願いします 蒼井冬星
2024/01/01 23:23
勘違い
愛していると 思ったんだ 愛が何かも 知らないのに
2023/12/26 03:34
瞳翳る梟
情熱は 空回り 空回りするからこそ 情熱 君のいない夜は 星を見て過ごそう 傍らに グラスと煙草 眠れぬまま 時を刻む時計を見やる 梟と睨めっこ 君も いつかは飛び立つの 返ってくるのは 沈黙ばかり
2023/11/12 23:09
沈黙の旅路
鞄につめたのは 小さな愛の欠片だけ
2023/11/11 22:44
路地裏を
冬の日 路地裏を独り歩く 剥がれかけたポスターが 風に吹かれて ふと見上げれば ビルの間に小さな星空
2023/11/10 23:05
夢
今日 君の夢を見たよ どうして 僕の心は 君から 離れられないのだろうね
2023/11/09 21:00
役目
僕の持ってるものは もう 全部 渡したよ それらをどうするかは 君次第
2023/11/08 20:12
片想い
あなたが見つめる先に わたしはいない
2023/11/07 01:13
見つめる眼
孤独を見つめれば 孤独もまた見つめ返してくる その孤独は わたしと同じ眼をして 問いかけてくるのだ 孤独はつらいか? と 答を見つけられず 黙ってしまうわたしを なにもいわずみつめて
2023/11/06 03:52
寄る辺なく
「死ね」って 言われたこと ある? そのとき 頭にきた? 悲しかった? 僕は 「あぁ、やっぱり」って 思ったよ 世の中に 要らない存在だと 自分でも 思ってたから でもさ 死ぬときぐらいは 楽な死に方がいいなぁ そんな思いで 今日まで 生きながらえてるって感じ
2023/11/05 02:58
宿命
あなた 宿命とは 斯くも酷なものなのです がらんどうの部屋で思うのは 日々の苦痛と苦い愛 逃れられぬ宿命であるから わたしたちは泣き、笑い それでも 歩いていかなければならないのでしょう
2023/11/04 01:55
機械仕掛けの神
すべては 水面下で進んでいるのさ 誰も その日を知らない
2023/11/03 02:17
星の瞬きは神の夢
バカ騒ぎのTVに 愛想が尽きて ベランダに出ては 星を眺める 煙草のけむり 燻らせて 未来と 君を 想う 夜空に 瞬く星たちよ 人々の涙と 嘆きと祈り 神に 届けて
2023/11/02 00:47
微笑みの返る場所
こうしている間にも 世界は涙に満ちている 哀しみと憎しみの連鎖を 止められずに 神の定める法則の なんと無慈悲なことよ すべての微笑みの返る場所は 何処にあるというのか
2023/11/01 02:14
恋の行方
深夜 突然の雨に 君の手を引いて 駆け込んだカフェの軒先 君の髪が濡れて 黒いTシャツが さらに黒くなった その腕を引き寄せて 唇を重ねた 驚いた君は 一瞬身体を硬くしたけれど 何も言わずにいた きっと あの時から 君は 気づいていたんだね
2023/10/31 03:22
困った人々
参ったな 人が死ぬのを見るのが好きな奴が 存在してるんだ それも 自分は安全な所にいてね 己の手を下さずにね 参っちゃうよな いつまでも そんなことが 許されると 思っているんだぜ 自分の考えだけで 世界が回っていると 本気で考えているんだぜ 参っちゃったよ
2023/10/30 03:24
なお あなたを
一陣の風が吹いて 水面に波紋を広げる あなたを知らずにいた頃には もう戻れない 愛にならずに 散っていった恋は 淋しげに涙を流す あなたを想うことも 忘れることもできずに
2023/10/29 04:09
黄昏に微笑む
何処へ 行くの? うん 何処へ行けば いいんだろうね? 時折 淋しくなってしまうよ 僕には 何もないから
2023/10/28 01:58
恋心
君の瞳に映る僕が 穏やかであればと願う
2023/10/27 00:50
すれ違い
道が違えば 通り過ぎていくだけ ただ それだけ
2023/10/26 02:06
ターミナル
「もう会えないの?」 その一言を飲み込んで 冷たい風の混じる 初秋の街を行く 「はじめから 分かっていた事だろう?」 ハンドルを握る手も離さずに わたしを見てくれずに そう言ったあなたに 何も言えなくて 明日から あなたを忘れて 生きていく
2023/10/25 03:06
下弦の月
疼く頭を抱えて薬箱をあさる 見つけたアスピリンを頬張って 嚙み砕く 粉っぽさに眉を顰めながら 台所へ行き 蛇口から出る水を直接飲んだ 前髪にも 瞼にもかかる水に 悪態をつきながら シャツの裾で顔を拭く 足元には纏わりつく猫 「おまえはいいな、気楽そうで」 抱き上げて 耳元で語りかけると そんなことはないとでも言いたげに 「にゃ」と抗議の一鳴き 窓辺に腰掛けて 煙草に火を点ける 見上げれば 空には下弦の月 ああ 夜は 長いな
2023/10/24 01:17
はてしなくブルー
コバルトブルーの風にのって 見知らぬ鳥が あざやかな低空飛行 いつか眠りにつく時 君という夢を見るだろう それから それから僕は 空に堕ちる とめどなく流れる涙の海に 失望という船が浮かぶ 街に笑顔があふれていたのも もうずいぶんと昔のこと 堕ちた先が何処であっても 忘れはしないさ
2023/10/23 01:36
はじまりとおわり
はじまりは 誰が教えてくれたの おわりは 誰が決めてくれるの
2023/10/22 03:57
金木犀のかおる夜
さよならを言って 後ろを向いた つかまれた腕を ほどけなかった 「帰るな」という あなたの顔を 見つめることができない 「愛してる」という あなたの声に 応えることができない 近づいてくる あなたの唇を拒むことも 心は どこにもつながらないのに
2023/10/21 03:05
方舟
内なる目醒めは 世の終わり 陽は翳り 吹き荒ぶ風に 散りゆく雲 方舟は 静かに岸を離れる
2023/10/20 03:31
欠片
失くしてしまった欠片を さがすのは もう やめよう そもそも その欠片だって 本当に存在していたのかも 疑わしいじゃないか?
2023/10/19 02:14
花占い
バラの紅さが 目にしみて 見上げた空には 虹がかかる 君のすべてを 抱きしめるには どうしたらいいの
2023/10/18 01:06
MISSING HALF
いつ どこで 生まれたとしても めぐり逢えるさ 必ず だって 僕は 君だもの
2023/10/17 02:40
Synchronicity
君の瞳に 吸い込まれそうになる 愛してはいけないと 思えば思うほど 君の心に 僕の心が同化して
2023/10/16 00:14
嘘
君のついた嘘と 僕のついた嘘とでは どちらが 罪になるのだろう
2023/10/15 04:48
毛布
泣いてばかりの君に 君の好きな歌を唄おう 寂しさに 心が晴れぬ時も あるだろう 理解されずに 苦しむことも あるだろう どんな時も 君の傍に 寄り添って 君の心を 抱きしめよう
2023/10/14 03:28
道標
彼方へと続く 細く長い道 白く浮かび上がる その一本が 私を導く道標 私は 転ばずに歩けるだろうか 私は 止まらずに往けるだろうか 涙を流しても? 心を保ったままに? 君だけが 唯一 君だけが その答えを 知っている
2023/10/13 03:13
秘めた想い
言えないこと たくさんあるよね 言わないことも 考えたって どうにもならない時もある それをあきらめだと 非難する人もいるけれど 時には 流れに身を任せることも 必要 だって 人間は小さすぎる
2023/10/12 03:08
鞄
何かを 手に入れたいなら 何かを あきらめなくちゃね ほら もう 君の鞄には 何も 入らないみたいだよ
2023/10/11 00:47
心残り
遠くを見つめるあなたの瞳 氷の矢が心を貫く こみあげる切なさに 堪えかねて そっと あなたの傍を離れる 心残りを 責めるつもりはない けれど
2023/10/10 03:03
Last Kiss
桃色の唇に 一片の花 つないだ手に 寄り添わぬ心 せめて一夜の夢 接吻は 淡い檸檬の味がして 濡れた睫毛は 何を想うのか いとしいひと このまま 遠くへ行けたなら
2023/10/09 03:53
審判
君が 知っていることを 知っている 君が 知らないだろうと 思っていることも 君が僕を どんなふうに 思っているかも 黒い気持ちを抱いて 僕を見ている君に 僕は 何も思わないし 何も言わない 裁きは 僕のすべきことではない 君の心が 君の行いのすべてを 見ているのだから
2023/10/08 02:54
砂利道
君の声が 聴こえる 振り向けば 砂利道に映る 僕の影 愛だけでは 生きられない そう言った君の 柔らかな唇 どこまでも 重ならない ふたりの心
2023/10/07 02:35
心の河
あなた いとおしさに 終わりはないの 振り向けば 戻れない河 切なさに 心を焦がして つないだ手が ただ ただ 離れぬよう 纏わりつく水の流れに 逆らって
2023/10/06 00:23
ホントウノキモチ
会えないこと 見えない気持ちに泣いて 彼の笑顔と つないだ手に笑って 多くを望みすぎたこと あの日のわがままに後悔した 彼はいつも 笑っていてくれたけど 本当は 泣いていたのかもしれない
2023/10/05 02:31
Untitled
何をしても いいんだよ ツケを払う「時」が くるだけさ 遅かれ早かれ
2023/10/04 01:07
無限の回廊
夢から醒めた夢を 見るんだ 頭を垂れ 祈りを捧げるところで 目が醒める 振り向けば 捻じ曲がった時間が 追いかけてくる また 夢を見ている 醒めるように 祈りを捧げる 目が醒める そして また 醒めぬ悪夢
2023/10/03 02:27
Flying Fish
空飛ぶ魚の夢を見ている 雲の波に乗って
2023/10/02 02:20
Blue Blue Blue
さよなら わたしの青い鳥 蒼い空高く 遠くへ羽ばたいて 遠く遠く もっと遠くまで
2023/10/01 03:27
夜明けを待って
軽い頭痛で 目覚める 暗澹たる気持ちで 見上げれば 雲に覆われた 暗い空 光射す夜明けよ 来たれ
2023/09/30 01:04
月夜のうさぎ
空には星のカーテン ゆらゆら揺れて 見果てぬ夢を見ている 月の微笑みに 心ほどけて 醒めない夢と やわらかな夜
2023/09/29 01:04
深緑
壁に叩きつけた グラスの破片を拾い集めて 顔をあげれば 窓の外は 深緑と澄んだ空 小さなことは気にするなと 空は囁くけれど いつまでも 慣れぬ孤独よ 空は囁くけれど
2023/09/28 01:26
風の鳴る丘にて
コバルトブルーは 君の色 さえぎるもののない大空を 飛翔する君は 何処へ 帰ってゆくのだろう その瞳に 深い哀しみと 愛を宿して
2023/09/27 04:59
KITE
天を仰いで 世を知る 風に揺られる 凧のように 儚き世に 翻弄される我が身
2023/09/26 03:10
天への階段
空を貫く天への階段 耳をつんざく轟音 ふと見上げれば 流れる雲の切れ間に 大きな涙が一粒 愛を忘れた愚かな我ら すべてと共に消え去ろう
2023/09/25 01:26
空を見上げて
嗚呼 空は こんなに 蒼いのに わたしの こころは 錆びてゆく
2023/09/24 02:13
Flying Bird
雨上がりの空に 飛び立つ鳥たちよ 私も その背に飛び乗りたい はばたけよ 大空に さえぎるもののない 雲の彼方まで
2023/09/23 02:44
あふれる想い
この頃 やけに君を思い出す 紺碧の空 群青の海 眩しい太陽 足元に打ち寄せる波と戯れて 岩場のカニに驚く君 さよならの言葉だけ 思い出せずに
2023/09/22 02:44
夕焼け小焼け
帰りたい 帰れない くれないの空 見上げて ただ 涙
2023/09/21 01:43
通りすがりに
雨上がりの空 雲の切れ間に太陽 独りぼっちの僕 独りぼっちの君 交わす言葉もなく 溜め息ばかり 世の中は 憂うことばかり
2023/09/20 04:05
Gate
ああ はやく 急がないと 門が閉じてしまうよ いままでとおなじ と いうわけにはいかない
2023/09/19 03:48
Sugar Days
青い空に 名もなき鳥よ 躑躅の花も 爽やかに ああ 君の存在の なんと 軽やかなことよ
2023/09/18 04:36
海につながる坂道
あの角を曲がって 坂道を下ると 海へ出るんだ 駆け下りて そのまま 羽ばたいていけるなら 遠くへ行けるのに ずっと遠くへ
2023/09/17 05:17
雲の上で昼寝
雲の上で暮らしたい ふわふわと 悲しみも 楽しみも いらない 雲の上で
2023/09/16 02:49
追復曲
君を (カンジンナコトハ) 想って (コトバニデキナイ) 見上げた空に (ケレドモ) 真昼の (シンジテイル) 流れ星 (アイノコトバ)
2023/09/15 04:13
空に浮かぶ
空には ペテン師が浮いている ひとりふたりさんにんと 数え切れないほど たくさんのペテン師が
2023/09/14 00:37
気球に乗って
恋は 気球に乗って やってくる 軽やかなリズムと ともに
2023/09/13 00:34
理由
「どうして泣いているの?」 「空があまりにも蒼いからさ」
2023/09/12 02:18
群青
青が群れる 空は海を映したのか 海が空を映したのか 途方に暮れ 立ちつくす 頭の上に 青が群れる
2023/09/11 03:56
真紅の救済
世界の終わりに 目の醒めるような 真紅の薔薇を 清らかな涙の行先が 光であるように 汚れた手の行先が 闇であるように 冷酷な運命が 愛だと解るように 薔薇の微笑が 世界の終わりを告げる時 すべては真紅に染まり 魂は救済されるだろう 旅人は 永遠の旅を終え 薔薇と共に帰還する
2023/09/10 04:12
道
それは愛でしたか? わたしは あなたへとつづく道を 知らないのです
2023/09/09 04:14
落ちこぼれ
この世の最適解を 見つけられない僕は 落ちこぼれなのだろう
2023/09/08 02:21
いつかどこかへ
「どこかに行けると思ってるやつが 多すぎるんだよ。 どこへも行けねぇのによ」 おじさんは、そう言って 足早に去っていった。 そうなのか。 だけど だけど 僕は いつか風が吹いたら どこかへたどりつけると 信じているんだ。
2023/09/07 00:35
untitled
僕の心には きっと 穴があいているのだろう だから すべてが 零れ落ちてゆく
2023/09/06 03:08
存在しない世界の欠片
心が存在しなければ 世界は存在しない そんな世界の欠片たち
2023/09/05 02:24
Twilight
酔って 泣いた夜の 哀しい嘘を あなたは 知らない グラスの底に 沈めた涙を 飲んで 誰もが 眠りから醒める朝 ひとり 眠る
2023/09/04 02:34
Winter Breeze
「さよなら」は云わないで 「またね」と云って 冷たい夜風が 頬にあたって 今宵の涙も 酒とともに去る
2023/09/03 02:42
Bourbon Collins
幾夜も届かぬ愛の唄 月に輝くバーボン まぶたの裏に千の森 彷徨う影に光は射さず 寂しがり屋の梟は 眠りを知らずに 夜を巡る
2023/09/02 02:30
Dark Nightmare
夢を見るんだ 旅が終わる夢を 歓喜に目覚めれば 薄汚れた安宿の堅い寝台の上 身体に絡みついた毛布を 乱暴に剥ぎとって 悪態をつきながら起き上がり ナイトテーブルの酒を 瓶ごと呷って 独り言ちる この旅に 終わりはあるのか と
2023/09/01 02:27
Sonora
月の姿も知らず 幻に泣く君よ グラスは 満ちては 空になって 虚無を照らしだす ピアノの音色も 心を動かしはしない 幻など追いかけても 満ちたりた想いなど 手に入れることはできないさ
2023/08/31 00:32
RED EYE
ビールの空き缶を潰して ゴミ袋に放り投げる カランコロンと音をたてながら 床を転がる空き缶を眺めて ながいながい溜息をついた 不条理から逃げるために また別の不条理を生む その終わらない 螺旋のような日常に
2023/08/29 03:30
Moon River
君とふたりで 傾けるグラス 煙草のけむりで 君がよく見えない 時間は どこへ消えたのか もうさがすことも できないけれど
2023/08/29 03:08
Around the World
恋の哀しさに酔って 唄うメロディ 思い出を抱きしめながら 遠い遠い 世界の涯てへ
2023/08/28 03:18
Midnight Sun
酔いが醒め 転寝から覚め 時計を見れば まだ真夜中 喉の乾きを ミネラルウォーターで潤し すべきこともなく また酒を飲む どう考えても 夜が永すぎる
2023/08/27 04:16
Blue Moon
ジュークボックスに コインを投げ入れて あの人の好きだった曲を ボタンを押す指は 今だに震えて 流れはじめた曲に そっと まぶたを閉じる ほんのみじかい夢を見て 目覚めた頬に涙の痕 かたむけるグラスは 哀しい恋の味がして
2023/08/26 00:56
Spritzer
炭酸が パチパチとはじけている グラスの中で ただ燃えている 灰皿の煙草 じっと見つめて 夜が更ける 今日もまた
2023/08/25 02:05
Blue Margarita
グラスの縁の塩を舐めて 涙がひと粒 水面を揺らす あなたは知らなくていい わたしの流した涙のことなど
2023/08/24 02:00
Oriental
最後の言葉を グラスに溶かして ライムを搾る だけど ふたりは明日を想う 未練が 心を包むから
2023/08/23 03:23
Misty Twilight
宵待ちのあなたは グラス片手に物思う 灰皿で燻る煙草を 見つめて 心など 此処に在って 此処にないの
2023/08/21 03:17
Lonely Night Lonely Way
哀しい酔いが指先にまで 微かに洩れる吐息よ 窓から射す月明かりが この想いを愛に似せてくれる 心などいらない 傍らの煙草だけでいい そうだろう? どんなに募っても 愛にはならない想いなら
2023/08/21 03:03
Tequila Sunrise
夜更けに目を覚まして 窓辺に立つ 沈みかけた月が 俺に笑いかけるが 笑い返すことができない 扇風機が 夏の夜の空気を シャツに絡みつかせる 風を避けて 煙草に火をつける 寝酒は 眠りによくないと知っているが 酔わずにいられるだろうか? 指先に点る 小さな火に独りごちても なにも応えず ただ立ち上る紫煙 白々と明ける空 グラスを呷っても この痛みから 解放されそうにない
2023/08/20 02:23
Campari Rose
酔いにまかせて 出せない手紙を したためる 綴れども 届かぬ君への想い 想いは 届かないからこそ 美しい
2023/08/19 02:16
Apple Jack
逢いたいと願う時ほど 逢えずにいるの 夜の永さに堪えかねて トランプの札を捲ってみる キングは淋しい笑顔で 慰めてくれるけれど 心の穴を埋めてはくれない 月が深く頷いて 夜が更ける 逢えない夜が
2023/08/18 00:51
Moon Light
君に伝える言葉を持たない 想いが伝えられないもどかしさを抱いて 今夜も不味い酒を飲む 失くした言葉を見つけられずに 想いまで失くしてしまったような気持ちになる 煙草は灰皿でただ燃えている ああ 月よ あの人を愛していると伝えられたなら あの人が誰かのものではないのだと 不味い酒と味気ない煙草 ネオンだけがギラギラと煩い夜 日々は苦痛でしかない そうだろう?
2023/08/17 01:32
Salty Dog
逢えない夜を 星と過ごすのも ようやく慣れたな 窓辺に立って 最後の煙草に 火を点ける ウォッカの香りに 眠りは ますます遠のいて 君への愛おしさだけが 募っていく
2023/08/16 02:06
Emerald Mist
今夜も不味い酒をあおって 冷たいベッドに潜りこむ 君の声が聴こえる きっとまた空耳だろう 海の蒼には たくさんの哀しみが 眠るという 部屋にあるのは煙草のけむり 背中を丸めて目を瞑る 君の笑顔は想い出さない すべては幻 しめつけられるこの心さえも
2023/08/15 02:22
深淵
2023/08/13 00:46
代償
2023/04/20 02:16
海月の降る丘
2023/04/16 22:37
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