『「桑山忠明展」、藤井博「アートプログラム青梅2012」の作品について 』 石村実(美術家)
「桑山忠明展」、藤井博「アートプログラム青梅2012」の作品について石村実(美術家)「桑山忠明展」(1月14日まで)を神奈川県立近代美術館・葉山館に見に行きました。ミニマリズムの作家、桑山忠明(1932-)の作品は、学生の頃によく見ました。その頃はメタリックな塗料を均質に塗布した作品が多く、常に仕上がりが完璧で妥協のない感じがしました。今回の展覧会は、おおむねそのイメージのままですが、作品はさらに大掛かりになり、順調なキャリアを積んでいるのだな、という印象を受けました。素材として使っているチタンの表面は、見る角度により色が違って見えて、その効果を生かすために工夫されたインスタレーションの作品、と言ってもいいと思います。単体として見るよりも、部屋全体として見るように配慮されています。わざわざ壁を作らせているところ...『「桑山忠明展」、藤井博「アートプログラム青梅2012」の作品について』石村実(美術家)
2013/04/06 07:25