シヌとテギョン 『渇愛38』 美男ですね
*―゚+.。o○*◇◇*○o。.+゚―**―゚+.。o○*◇◇*○o。.+゚―* 満月が、黒い布のような雲に巻き込まれる。時間の観念を忘れてしまうような深い闇。焼け落ちた家屋の残骸は、近づきがたい暗さが漂っていた。───ひとつの人影に鼻歌・・・宗教音楽のような厳かな旋律に乗せて、一歩、二歩、三歩・・・と、歩が進められる度に、煤や粉塵が千切れた黒蝶のように舞う。十八歩目。かつて作業部屋のあった位置で、人影は足を止める。そして、裏山の雑...
2017/04/15 20:43