十七条憲法
十七箇條憲法 十二年春正月戊戌朔。始賜冠位於諸臣。各有差。夏四月丙寅朔戊辰。皇太子親聿作憲法十七条。 一に曰はく 和を以て貴しと為し、さからふこと無きを宗と為す。人皆党有りて、また達者少し。是を以て或は君父にしたがはずして、たちまち隣里に違ふ。然れども上やはらぎ下むつびて、事をあげつらふにととのへば、則ち事理自ら通ず、何事か成らざらむ。 二に曰はく 篤く三宝を敬へ。三宝は仏法僧なり。則ち四生の終帰、万国の極宗なり。何の世、何の人か是の法を貴ばざる。人はなはだ悪しきものすくなし。能く教ふるをもて従ふ。其れ三宝に帰せずんば、何を以てかまがれるを直さむ。 三に曰はく 詔を承けては必ず謹め。君をば天と…
2016/09/19 20:59