市川伸一 著「学ぶ意欲の心理学」PHP新書 2001 学習指導の改革については、長年、児童生徒に統制的に教科の基礎学力を訓育することを目指す考え方と、教科の壁を取り払い実生活の中から児童生徒の意欲関心を喚起する考え方が、対立的に議論される傾向にあります。 また、児
楽しい授業・開かれた学びと語らいを目指すクオリティブログです。
静岡県立高校・国語科教員として現場で思索したこと実践したこと、共有したい教育関係の話題を随時掲載しています。ぜひ、ご覧の上、コメントをお寄せください。教育の明日に向かって語り合いましょう!!
市川伸一 著「学ぶ意欲の心理学」PHP新書 2001 学習指導の改革については、長年、児童生徒に統制的に教科の基礎学力を訓育することを目指す考え方と、教科の壁を取り払い実生活の中から児童生徒の意欲関心を喚起する考え方が、対立的に議論される傾向にあります。 また、児
波多野誼余夫・稲垣佳世子著「知力の発達」岩波新書1977 学習心理学の古典としての波多野誼余夫著作などを再読しながら自身の実践を振り返る研修レポート。 まずタイトルの「知力」について著者は次のように言います。・・知能と知的意欲とを統一的にとらえて、知力 (コン
明けましておめでとうございます。 当ブログ 20年目の新春を迎えました。 今年も、学び合う教師と生徒のための記事を マイペースでアップしていきたいと思います。 皆様の益々のご健康とご活躍を お祈り申し上げます。教育の扉 ~人気記事~⇒ やる気と効果の ABC⇒
(本年 4月28日の記事の再掲載です) 私は、毎時間の授業の終わりに生徒に「振り返りシート」を書いてもらっています。 ⇒ 振り返りシート pdf そこに、きょうの授業のポイントや感想、コメントなどを簡単に書いてもらっています。 この生徒からの毎回のコメントが、
先日、勤務校の演劇鑑賞会でSPAC (静岡県舞台芸術センター)の「伊豆の踊子」公演に行ってきました。 川端康成の文芸作品がSPACの演出によってどのように生まれ変わるのか、とても楽しみでした。また、以前より応援していた俳優の河村若菜さんがSPACでの初主演ということで
はじめての1年生「現代の国語」担当。 1学期の前半は、朗読や発表の基本として、発声・発音・抑揚に気をつけること、そのトレーニングとして「早口言葉」などをグループワークで楽しく行いました。⇒ 現代の国語 2 また、原稿の書き方の基本として、「心を込めて丁寧に
ヘミングウェイは、1899年に生まれて激動の20世紀前半に活躍した作家で、1961年に自らその生涯を閉じました。 日本を代表する作家、川端康成も同じ1899年生まれで、日本の美を世界に広く宣揚しながらも1972年にガス自殺を遂げました。 同じ時代を生きた二人の文学者の生
波多野誼余夫・高橋恵子 著「生涯発達の心理学」岩波新書 1990 本書は、「中高年の研究をきっかけに生まれた生涯発達心理学を紹介する」(まえがき)ことを目的に書かれたものです。 生涯発達心理学とは、Life-span developmental psychologyの訳で、「一口でいえば、『人
波多野誼余夫・稲垣佳世子 著「人はいかに学ぶか」中公新書 1989 本書は1989年の発行以来版を重ね、学習心理学の古典ともいえるものです。 引用されている文献もベーシックなものが多く、本書巻末の文献集を頼りに学びの輪をひろげていったものです。 私の持つ本書には、
波多野誼余夫・稲垣佳世子 著「無気力の心理学」中公新書 1981 本書は、前回記事にした「知的好奇心」中公新書1973 の8年後に刊行されたもので、70年代の若者が言われた「三無主義」「五無主義」や高度経済成長後の「豊かな社会に蔓延した無気力」に対して、発達心理学、認
波多野誼余夫・稲垣佳世子 著「知的好奇心」中公新書 1973 本書は、発達心理学及び認知心理学の研究者、波多野誼余夫の代表作にして教育心理学の古典ともいえる文献です。本書は毎日出版文化賞を受賞し、現在もなお版を重ねています。波多野は本書発刊の後、「人間の知性」
夏休みに入りました。 高校教員で担任と部活顧問をしている先生方にとっては、最も忙しい時期の一つです。 午前中は部活動、夏季講習(進学用)、赤点補習。 午後は、保護者・生徒との面談が夕方の勤務時間過ぎ!! まで。 部活が強ければ、インタハイや文化部の大会の指導
前回 現代の国語 2 話す書く練習 では、話す書くというアウトプットの基礎トレーニングについて紹介しましたが、私たち教員にとって問題となるのは、そうした生徒の活動をどう評価するか、ということです。 評価は公平に行わなければなりませんが、生徒のパフォーマン
「現代の国語」授業紹介の第2回目 前回 現代の国語 1 相互インタビュー では、クラスの人間関係を柔らかくしてグループワークが円滑に展開できるように、お互いにいろいろなことを聞き合い語り合う時間を作りました。 これからも、授業の導入としてその都度、「相互イ
私は、毎時間の授業の終わりに生徒に「振り返りシート」を書いてもらっています。 ⇒ 振り返りシート pdf そこに、きょうの授業のポイントや感想、コメントなどを簡単に書いてもらっています。 この生徒からの毎回のコメントが、私にとっては 次への授業への大き
新しい学習指導要領によって設定された「現代の国語」を初めて担当することになりました。 従来の「国語総合」という科目のうち、文学作品や説明的文章を読解する分野が「言語文化」という科目に、アクティブに話したり聞いたりする活動に主眼をおいた分野が「現代の国語
「センセイは忙しいからねー・・」 教員の多忙ということが世間ではよく言われます。 確かに教員の業務は多い。 ちなみに、3学期の後半から春休みに向けての私の職場の先生のお仕事を挙げてみると・・ 学年末の「学び」の総仕上げ ★これが大事!! 年間業務の反
(2005年2月23日記事のリメイク) 教員にとって、常に気をつけなければならないのが「授業の進度」。 事前に計画したカリキュラム通りに授業が進んでいるかということもありますが、同一学年を受け持つ教員が複数いる場合、授業進度が担当者によってあまりに違ってしま
昨日 (3/11)、下記の公開シンポジウムに ZOOM で参加しました。 これからの教育政策のゆくえ ―CSTI教育・人材育成ワーキンググループ「政策パッケージ」をめぐって―【主催】 日本学術会議 心理学・教育学委員会 高大接続を考える分科会 教育関連学会連絡協議会(関連
百人一首 歌合せ 全25回 古典の授業用に百人一首の歌を二首ずつ、「歌合せ」にして紹介しています。 (平成12年度 2000年度より) 百人一首の歌の主題や作者、背景、技法などの共通点をもとにして、 私が歌合せの「対決」を組み合わせてみました。 授業では、毎回、「
三学期の国語の授業で俳句を鑑賞したり作ったりしたいと思っています。 すでに現代俳句の名作は紹介していますし、教科書の作品も扱うのですが、きょうは、私がまず、みんなが分かりやすいような俳句を作ってみました。 前半は、上五に季語を置くタイプ。 後半は、下五
2023年 令和五年 新年あけましておめでとうございます 今年も、生徒たちと元気に楽しく学び合っていくことを最大の喜びとして 、日々の教育実践に挑戦していきます。 私の本年の課題は、学校における ケアの実践 をさらに追究することと 川端康成 の作品研究を進めるこ
2022年 令和四年を簡単に振り返らせていただきます。 再任用2年目も希望がかなって、再び同じ県立高校で勤務させていただくことになりました。 勤務校は学校内外の環境が抜群で、私にとっては最高の職場です。 通勤時に眺める駿河湾、富士山、伊豆半島、 そして遥か遠く
光文社古典新訳文庫『脂肪の塊 / ロンドリ姉妹』モーパッサン 1880 (太田浩一 訳 2016) ヘミングウェイのあと、何を読もうかと思案していた時、新聞の書評に高評価だったので図書館に入れてもらい手に取った作品です。 モーパッサン(1850~1893)は、フランスの作家で短
新潮文庫『老人と海』ヘミングウェイ 1950 (高見浩 訳) 今年は、年度初めからヘミングウェイをぼちぼちと読みだし、ついに『老人と海』をもって全作品の読破となりました。 ほぼ発表順にヘミングウェイの作家人生を追いながら読んでいく中で、最後の代表作にしてノーベル
トマ・ピケティ 著 山本知子・佐藤明子 訳「来たれ、新たな社会主義 VIVEMENT le SOCIALISME!」みすず書房 2020 筆者ピケティ(1975-) は、フランスの経済学者。 2013年に『21世紀の資本』を著して注目されるようになりました。 膨大なデータ資料から、世界の「富」が
新潮文庫『移動祝祭日』ヘミングウェイ 1964 (高見浩 訳) ヘミングウェイ (1899-1960) が自身の命を絶つ三か月前に書き上げた遺作。 内容は、1920年代のまだ無名の時代にパリで過ごした日々の愛妻との生活や文章修行の様子、当時交流のあった人々とのエピソードなどを回
新潮文庫『誰がために鐘は鳴る』ヘミングウェイ 1940 (高見浩 訳) ヘミングウェイ 41歳の作品。 20代で自身の戦争負傷体験やパリでの生活をもとに、優れた短編と「日はまた昇る」「武器よさらば」を著し、30代はそれに続いて第三短編集まで公にしたヘミングウェイ。その
新潮文庫『武器よさらば』ヘミングウェイ 1929 (高見浩 訳) 新潮文庫版の訳者、高見浩氏が巻末の解説で次のように述べています。「・・彼が一貫して描いたのは戦争というものが本質的に孕む悪だった。・・彼は"戦争の世紀"とも言われる二十世紀の冷静な観察者であり、戦争
新潮文庫『日はまた昇る』ヘミングウェイ 1926 (高見浩 訳) 春休みまでにヘミングウェイの『全短編』を再び読了し、このゴールデンウィークには、最初の長編『日はまた昇る』を再読しました。 今からちょうど100年前になりますが、パリで生活していたヘミングウェイの実
【2022.3.30 増補】 令和3年1月26日に中央教育審議会初等中等教育分科会から「令和の日本型学校教育」の構築を目指しての答申が示され、同年3月12日には、これを担う教師の養成・研修等の在り方について文部科学大臣より諮問が発せられました。 これらを読み、特に注目し
昨日、海原 (かいげん) 沼津句会のリモート句会が七名の参加で行われました。 私の投句は、次の四句。課題として一句は「方言」の入ったものというお題でした。 1 冬菫 (ふゆすみれ) あんなに遠くぼくの影 2 春光の居眠り人をそのままに 3 二月 (きさら
【2022.3.30 増補】新潮文庫『ヘミングウェイ 全短編 1,2,3 』高見浩 訳 普通科高校勤務の場合、3年部に所属して主に3年生の授業を担当していますと、2月の受験期は家庭学習月間となり、授業がなくなります。1月いっぱいで学年末テストを実施し、2月上旬に成績処理、卒業
教育学者の佐藤学氏は、教師が学び成長する場を同心円で図示しました。その図では、円の中心部に「教室における学び」を置き、次のような順でそれを囲んでいく形を示しました。 教師の学び成長する場の同心円構造(佐藤 2015) 1 自らの教室における授業の反省 2 同
果樹園がシャツ一枚の俺の孤島 彎曲し火傷し爆心地のマラソン 高校生活最後の国語の授業として、私が生徒と学び合ったのは、この金子兜太の作品。現代俳句の最高峰すなわち現代詩・現代文学の最高の表現といっても良い作品です。 といっても、生徒達には何のことかさっ
昨日をもって3年生の授業は終了しました。 三学期の 3年生の教室には、すでに就職・進学の進路が決まった生徒、これから受験本番の生徒など、状況がまったく違う生徒が混在しているので、授業のプランニングに難しいものがあります。 三学期といっても、2月からは家庭
古典の授業で、3年生の3学期、およそ三週間で10時間の単元となりますが、高校生活最後の古典学習として何がふさわしいか熟考した結果、百人一首をやることにしました。 そのコンセプトは、以前本ブログに掲載した、「百人一首歌合せ」の通りです。 きょうは、「新・百人
以前、俳句の授業と鑑賞指導について、おススメの観点を紹介しましたが、今回は、実際に教室で授業を展開する手順を提案したいと思います。 ⇒「俳句のレシピ 18 俳句の授業 鑑賞のポイント」 時間があれば、俳句の概説として国語便覧などの資料を見ながら、一通りの
授業で詩や短歌・俳句を学び合う際に、教師が一方的に説明するのではなく、それぞれの作品にどのような表現の工夫があるか、教室のみんなでグループワークなどで探し合ってもらいます。 そのための材料として下記のような技法一覧表を配付して、「技法探し」の助けにしま
同じ勉強でも、楽しくやる気が出て効果のある方法を工夫していくことが大事です。そんな「やる気と効果」を倍増するお薦めの勉強方法の第二弾。 V3 とは、三つの V 。 すなわち、Voice、 Visual、 Variation、 の三つ。1 Voice (発声効果) 何事も声に出して学
私がこれまで授業する中で留意してきたことや生徒の学習効果を高めるために実践してきたことを簡潔に紹介したいと思います。名付けて「やる気と効果のABC & V 3」 。 まず、A は、Advice (アドバイス) アドバイスと言っても、誰かからアドバイスを受ける、という意味
小説の授業の一コマを紹介します。 学習材は、内海隆一郎の「待合室」。 各学校では、コロナ禍の影響で班学習も控えがちだと思いますが、私は十分な生徒間の距離と換気に気をつけて実施しています。 黒板の左側に書いてある四角のマス目は、これから行う班学習の座席
大会テーマ 教育者の資質・能力と力量を考える ~教育現場と教師教育研究との間~ 今年の研究大会も昨年に続きオンラインでの開催となりました。時間も旅費もない現職教員にはありがたいです。 現職教員の立場から言わせてもらうと大会のテーマはまったく大きなお世話
宮本太郎 著『貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ』朝日新聞出版 2021 副題に掲げられている「ベーシックアセット」の理念の紹介が本書の中心テーマです。 ベーシックアセットとは、今後広がるであろう社会の格差に対応する方策であり、これまで提案
先日、静岡県人間教育研究会の夏季研修会がzoomで開催されました。 静岡全県から幼保、小中高、特別支援、社会教育など様々な教育実践者が200人以上の参加でした。 内容は、元高校教諭の先輩の体験談や海外の日本人学校に赴任された方の実践報告などと、後半は四名ずつの
5年先の世の中を見たければ、過去5年の世の中を振り返ればよい。 10年先の社会を予見したければ、ここ10年間の社会の動きを研究することだ。 50年後、100年後の未来を展望したいのなら、50年100年の歴史を学べ。 このようなことがよく言われます。 読書などを通じて過
私は、毎時間の授業で形象読みプリント以外にも、ミニレポートや漢字の小テストなどを実施・回収していますが、これらについては点数付けなどの評価はしません。以前はABCなどの評価や5点満点、10点満点で採点していたこともありました。しかし、教員の多忙化が軽減され
海の日、スポーツの日の連休、やっと学校現場の煩雑な業務も一山越えて、オリンピックをテレビ観戦しながらも読み残していた各学会の研究誌を読む時間ができました。 趣味の俳句も7月末締め切りの文芸誌に投句を終えることができました。 学会誌の方は教育方法学会の紀要
田中拓道 著『リベラルとは何か』中公新書 2020 本書で筆者はリベラルを次のように定義しています。「価値の多元性を前提として、すべての個人が自分の生き方を自由に選択でき、人生の目標を自由に追求できる機会を保障するために、国家が一定の再配分を行うべきだと考える
今年度、全日制普通科の高校に勤務するようになって、あらためて感じることは「センセイには、なんと雑用の多いことか」ということ。 その一例が「当番」の種類の多さ。 教員皆に平等に仕事を割り振るために、この当番制があるのですが、まぁいろいろな当番がまわってく
きょうは、日本教師教育学会のZoom学習会に参加。約100名の参加による盛況の学習会でした。 教師教育学会は、教員養成系の大学研究者を中心とした団体ですが現場の教員も参加しています。 今回のテーマは文部科学省の打ち出したスローガン「個別最適化の学び」の検討。(
評論の授業を楽しくやっています。 楽しくというのは、授業者にも生徒にも達成感があり、次もまたチャレンジしたいという気持ちになるという意味です。 私は、評論の授業でグループワークで「要約よみ」を実践しています。 評論の「要約よみ」は大西忠治氏が提唱し、『
きょうは、日本教育方法学会の第24回研究集会にZoomで参加。テーマは「『個別最適な学び』をどう受け止めるか」で、下記メンバーによるの進行でした。 司会者 的場正美(東海学園大学) コーディネーター 草原和博 (広島大学)藤江康彦(東京大学) 提案者
再任用で赴任した勤務先の学校では、今週、二年ぶりの学校祭。 新学期早々に生徒達から、「センセイも協力してね。」「いいよ。なんでもやらせてもらうよ。」と安請け合いしたのがマチガイのもとでした。 学校祭のメインイベントはプログラムの最後に、3年生の各クラスが
新学期、なぜか国語の教科書の冒頭には「随筆」の教材が並んでいます。 教科書編集者の意図は、新学期の学びはじめを気軽な読み物からスタートしてほしいという意図があるのでしょうが、現場の教師にとっては、これが厄介。 気軽に読み流すような授業では何を教えたらよ
教育の扉 ~川嶋blog~ 案内 昨日ときょうは、上記大会に出席。といってもウェブ会議で。 大会テーマは「教師教育を原理的に問い直す」 初日、総会のあとのシンポジウムでは、このテーマのもと、下記シンポジストのお話を伺いました。
【2014年7月19日の記事の再掲】「 ・・・しかし、私はあえて第三の眼差しが大切だと言いたい。それが共同的眼差し、横並び的眼差しである。 あなたは何を感じているの? どういうことがあなたにとって楽しいの? どういうことが悲しいの? これを一緒に感じ取ろうとする
生徒が登校する前や下校した後に、机や椅子、教卓、ドアなど教室のあちらこちらを先生方みんなで殺菌消毒する毎日が続いています。ただでさえ働きすぎといわれている職場なのに、ICT活用の授業やリモート授業の仕込み、それに加えての、この感染予防作業で、本当に先生方も
これまで、当ブログでは、「ミニレポート」や「形象読みプリント」「読書 (よみかき) プリント」などさまざまな プリント類をお薦めしてきました。 そうした提出物は、どのように評価したらよいのかということが問題になります。 私自身は、毎回の授業でやり取りするよ
日本カリキュラム学会『カリキュラム研究 第29号 』 2020.3月 日本カリキュラム学会から『紀要』が届きました。今回掲載された研究論文は、19世紀のプロイセン教育改革を担ったフンボルト (1767-1835) の教育構想にかんするもの、わが国の大正期の東京の富士尋常小学校の取
花冷えの離れて座る座席かな 矢部 誠 先日、ある新聞の俳句欄で出会った作品です。 私は、いつも様々な新聞や雑誌で俳句を見ているのですが、ときどき、「これは良いなぁ」としみじみ感じる作品に出会うことがあります。 この作品もそのひと
ジョン・ハッティ 著 山森光洋 監訳『教育の効果 Visible Learning 』図書文化社 2018 本書は、「どんな教育に効果があるか」について、5万本の研究と800以上のメタ分析 (研究論文を対象とした研究) をもとに独自の分析によって、それぞれの「効果量」を示しています。よ
「教育の扉 ~川嶋blog~」の記事概要を紹介します。【「教育の扉 ~川嶋blog~」記事紹介】 下線のついた項目をクリックすると、その記事をご覧いただけます。 1 国語総合の教室 「国語総合」の授業実践を紹介しています。 現在は太宰治の「猿が島」、江國香織「草之
現在、新型コロナウイルス拡大防止ため、学校が臨時休業となっています。 そのためか、この「教育の扉 ~川嶋blog~」の記事も例年より多くの方に利用していただいているようで、お役に立てていれば嬉しいです。 今回は、最近よく利用されている記事を一覧にしてみました
エドワード・W・サイード 著 大橋洋一 訳『知識人とは何か Representation of the Intellectual 』平凡社ライブラリー 1998 「知識人とは亡命者にして周辺的存在であり、またアマチュアであり、さらには権力者に対して真実を語ろうとする言葉の使い手である」(p.20) 本書
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
(中央公論社版 1981 昭和56年刊)1886 明治19年 7月24日生まれ 第1巻は、谷崎の最初期の作品群を楽しむことができます。同時代の他の作家とは全く異なったアプローチで近代日本の文学の沃野を広げていったことがわかりますが、本人にそういう「大志」があったかどうかは、
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
校舎の渡り廊下が好きだ。 教室から漏れ聞こえる教師の講義 どこからか、笑い声も。 中庭の木々の間を吹き抜ける風は もう冬が近いことを告げている。
ジェリー・Z・ミュラー 著 松本裕 訳『測りすぎ The Tyranny of Metrics 』みすず書房 2019 原題を直訳すると「メートル法の圧政」とでもなるのでしようか。その言わんとしていることは、現代社会において、あらゆるものが測定され、評価され、その結果が私たちの活動の
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
静岡県中部地区の定時制高校の副校長教頭会では、毎年、教科研究会と称して、各校の授業見学会をやっています。 わたしも、これに毎回参加してぞれぞれの学校の様子を観させてもらっています。 定時制を設置している高校というのは、たいてい地域の伝統校・名門校なので
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
金子兜太主宰の「海程」が主宰の逝去により、後継誌「海原 (かいげん)」 に引き継がれて1年が経ちました。そこで私も同人となり毎月の出品をさせていただくようになりました。 できれば、毎月の作品をここで紹介していきたいと思います。【出品作品】 水槽を飛
南塚信吾・小谷汪之 編著『歴史的に考えるとはどういうことか』ミネルヴァ書房 2019 タイトルにあるように「歴史的に考える」とはどういうことでしょうか。 正確な歴史的知識を豊富に持つことで、今をよりよく生きる参考にしていくということでしょうか。 本書で述べられ
きょうは、静岡市の静岡県コンベンションアーツセンター グランシップで「第17回 静岡県人間教育実践報告大会」が開催されました。 これには、静岡県教育委員会教育長、静岡市長をはじめ多くの来賓を迎え、「励ましの光をすべての子に」というテーマのもと、3名の代表に
『戦争と平和』 レフ・トルストイ 1869 工藤精一郎 訳 新潮文庫 1972 BBCウェールズ制作 連続テレビドラマ (1)~(8) 2016 休日を利用して、かねて録画したまま観る機会を失っていたBBC放送の連続ドラマ「戦争と平和」を一気に鑑賞。 全8回という短いドラマなので
昼過ぎまでの嵐が去り 取り残された雲も東へと流れていく やがて空は青から紫に色彩を深め 茜色の夕雲と鮮やかなコントラストを描き出す 一日の終わりを告げる光彩は、 明日への希望を綴る
ダービッド・ヴァン・レイブルック 著『選挙制を疑う』法政大学出版局 2019 今、選挙制を基にした民主主義が揺らいでいるという認識から、当ブログではブックレビューで「多数決を疑う」(酒井豊貴 岩波新書2015) を紹介しましたが、今回は海外の研究者による「選挙制を疑う
日本カリキュラム学会 編著『現代カリキュラム研究の動向と展望』教育出版 2019 カリキュラム学会が総力を挙げて編纂した、現在におけるカリキュラム研究の総覧。 「カリキュラム」の語源、わが国における「カリキュラム」という言葉の使われ方から始まり、カリキュラムの
日本教育方法学会 編著『教育方法47 教育実践の継承と教育方法学の課題 ~教育実践研究のあり方を展望する~』 図書文化 2019 教育方法学会に入ったのは、2002年に静岡大学大学院で教育方法の講義を科目履修生として受講したのがきっかけ。 以来、毎年送付される学会
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
井上達夫 著『世界正義論』筑摩選書 2012 今年は、世界平和を志向した正義論について学びたいと思い、年頭からカントの『永遠平和のために』(岩波文庫)、神島裕子『正義とは何か』(中公新書 2018)、大沼保昭『国際法』(ちくま新書 2018)、ハンス・ロスリング他『ファクトフ
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
ハンス・ロスリングオーラ・ロスリングアンナ・ロスリング・ロランド 著『ファクトフルネス』日経BP社 2019 著者のハンス・ロスリングは、スウェーデンの医師。同国で「国境なき医師団」を立ち上げました。世界の経済発展と貧困と健康のつながりについての研究者であり、
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
大沼保昭 著『国際法』ちくま新書 2018 本書の帯にもあるように、これは国際法の第一人者の遺著であり、病床で最後の一日まで命を削りながらペンを執った渾身の一書です。 令和という新しい時代の始まりに、世界の平和を希求し、学んでいくために、まさにふさわしい一書だ
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
島泰三 著『はだかの起原 不適者は生きのびる』講談社学術文庫 2018 (原著 木楽舎 2004) 地球の陸上で「はだか」で生息する動物は希少です。なぜなら、体毛を失うことは、外気に直接身体が触れ、激しい寒暖差や雨・風や虫などにも無防備になってしまい、生存には圧倒的に
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
神島裕子 著 『正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点』 中公新書 2018 この本は、正義とは何かについて著者が哲学的に思索を深めている書ではなく、政治哲学の分野で正義がどのように語られているかを、筆者なりに6つの括りで紹介した概説書です。 したがって、正
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
私は当ブログで「ケア」の理念を紹介していますが、このケアの考え方と対照的なのが「正義」の論理です。 教育現場で教師は、児童生徒に対して、常に「ケア」の関りと「正義」の貫徹のはざまで苦悩しています。 こうしたジレンマは、これまでも「母性原理」と「父性原
ミルトン・メイヤロフ著 「ケアの本質」 田村真・向野宣之訳 ゆみる出版 1987 Milton Mayeroff, On Caring, Harper Collins Publishers, 1971 『ケアの本質』(メイヤロフ著) は、ケアの理念を広く社会に浸透させ、その実践によって人々が人生を豊かにしていくことを目
カント 著 宇都宮芳明 訳 「永遠平和のために」(岩波文庫) (1795) 今年最初の読書は、カントの「永遠平和のために」。 昨年末に「国際法」(大沼保昭 ちくま新書) と「世界正義論」(井上達夫 筑摩選書) を購入したので、その前段として、カントを再読しておこうと
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市川伸一 著「学ぶ意欲の心理学」PHP新書 2001 学習指導の改革については、長年、児童生徒に統制的に教科の基礎学力を訓育することを目指す考え方と、教科の壁を取り払い実生活の中から児童生徒の意欲関心を喚起する考え方が、対立的に議論される傾向にあります。 また、児
波多野誼余夫・稲垣佳世子著「知力の発達」岩波新書1977 学習心理学の古典としての波多野誼余夫著作などを再読しながら自身の実践を振り返る研修レポート。 まずタイトルの「知力」について著者は次のように言います。・・知能と知的意欲とを統一的にとらえて、知力 (コン
明けましておめでとうございます。 当ブログ 20年目の新春を迎えました。 今年も、学び合う教師と生徒のための記事を マイペースでアップしていきたいと思います。 皆様の益々のご健康とご活躍を お祈り申し上げます。教育の扉 ~人気記事~⇒ やる気と効果の ABC⇒
(本年 4月28日の記事の再掲載です) 私は、毎時間の授業の終わりに生徒に「振り返りシート」を書いてもらっています。 ⇒ 振り返りシート pdf そこに、きょうの授業のポイントや感想、コメントなどを簡単に書いてもらっています。 この生徒からの毎回のコメントが、
先日、勤務校の演劇鑑賞会でSPAC (静岡県舞台芸術センター)の「伊豆の踊子」公演に行ってきました。 川端康成の文芸作品がSPACの演出によってどのように生まれ変わるのか、とても楽しみでした。また、以前より応援していた俳優の河村若菜さんがSPACでの初主演ということで
はじめての1年生「現代の国語」担当。 1学期の前半は、朗読や発表の基本として、発声・発音・抑揚に気をつけること、そのトレーニングとして「早口言葉」などをグループワークで楽しく行いました。⇒ 現代の国語 2 また、原稿の書き方の基本として、「心を込めて丁寧に
ヘミングウェイは、1899年に生まれて激動の20世紀前半に活躍した作家で、1961年に自らその生涯を閉じました。 日本を代表する作家、川端康成も同じ1899年生まれで、日本の美を世界に広く宣揚しながらも1972年にガス自殺を遂げました。 同じ時代を生きた二人の文学者の生
波多野誼余夫・高橋恵子 著「生涯発達の心理学」岩波新書 1990 本書は、「中高年の研究をきっかけに生まれた生涯発達心理学を紹介する」(まえがき)ことを目的に書かれたものです。 生涯発達心理学とは、Life-span developmental psychologyの訳で、「一口でいえば、『人
波多野誼余夫・稲垣佳世子 著「人はいかに学ぶか」中公新書 1989 本書は1989年の発行以来版を重ね、学習心理学の古典ともいえるものです。 引用されている文献もベーシックなものが多く、本書巻末の文献集を頼りに学びの輪をひろげていったものです。 私の持つ本書には、
波多野誼余夫・稲垣佳世子 著「無気力の心理学」中公新書 1981 本書は、前回記事にした「知的好奇心」中公新書1973 の8年後に刊行されたもので、70年代の若者が言われた「三無主義」「五無主義」や高度経済成長後の「豊かな社会に蔓延した無気力」に対して、発達心理学、認
波多野誼余夫・稲垣佳世子 著「知的好奇心」中公新書 1973 本書は、発達心理学及び認知心理学の研究者、波多野誼余夫の代表作にして教育心理学の古典ともいえる文献です。本書は毎日出版文化賞を受賞し、現在もなお版を重ねています。波多野は本書発刊の後、「人間の知性」
夏休みに入りました。 高校教員で担任と部活顧問をしている先生方にとっては、最も忙しい時期の一つです。 午前中は部活動、夏季講習(進学用)、赤点補習。 午後は、保護者・生徒との面談が夕方の勤務時間過ぎ!! まで。 部活が強ければ、インタハイや文化部の大会の指導
前回 現代の国語 2 話す書く練習 では、話す書くというアウトプットの基礎トレーニングについて紹介しましたが、私たち教員にとって問題となるのは、そうした生徒の活動をどう評価するか、ということです。 評価は公平に行わなければなりませんが、生徒のパフォーマン
「現代の国語」授業紹介の第2回目 前回 現代の国語 1 相互インタビュー では、クラスの人間関係を柔らかくしてグループワークが円滑に展開できるように、お互いにいろいろなことを聞き合い語り合う時間を作りました。 これからも、授業の導入としてその都度、「相互イ
私は、毎時間の授業の終わりに生徒に「振り返りシート」を書いてもらっています。 ⇒ 振り返りシート pdf そこに、きょうの授業のポイントや感想、コメントなどを簡単に書いてもらっています。 この生徒からの毎回のコメントが、私にとっては 次への授業への大き
新しい学習指導要領によって設定された「現代の国語」を初めて担当することになりました。 従来の「国語総合」という科目のうち、文学作品や説明的文章を読解する分野が「言語文化」という科目に、アクティブに話したり聞いたりする活動に主眼をおいた分野が「現代の国語
「センセイは忙しいからねー・・」 教員の多忙ということが世間ではよく言われます。 確かに教員の業務は多い。 ちなみに、3学期の後半から春休みに向けての私の職場の先生のお仕事を挙げてみると・・ 学年末の「学び」の総仕上げ ★これが大事!! 年間業務の反
(2005年2月23日記事のリメイク) 教員にとって、常に気をつけなければならないのが「授業の進度」。 事前に計画したカリキュラム通りに授業が進んでいるかということもありますが、同一学年を受け持つ教員が複数いる場合、授業進度が担当者によってあまりに違ってしま
昨日 (3/11)、下記の公開シンポジウムに ZOOM で参加しました。 これからの教育政策のゆくえ ―CSTI教育・人材育成ワーキンググループ「政策パッケージ」をめぐって―【主催】 日本学術会議 心理学・教育学委員会 高大接続を考える分科会 教育関連学会連絡協議会(関連
百人一首 歌合せ 全25回 古典の授業用に百人一首の歌を二首ずつ、「歌合せ」にして紹介しています。 (平成12年度 2000年度より) 百人一首の歌の主題や作者、背景、技法などの共通点をもとにして、 私が歌合せの「対決」を組み合わせてみました。 授業では、毎回、「
新しい学習指導要領によって設定された「現代の国語」を初めて担当することになりました。 従来の「国語総合」という科目のうち、文学作品や説明的文章を読解する分野が「言語文化」という科目に、アクティブに話したり聞いたりする活動に主眼をおいた分野が「現代の国語
「センセイは忙しいからねー・・」 教員の多忙ということが世間ではよく言われます。 確かに教員の業務は多い。 ちなみに、3学期の後半から春休みに向けての私の職場の先生のお仕事を挙げてみると・・ 学年末の「学び」の総仕上げ ★これが大事!! 年間業務の反
(2005年2月23日記事のリメイク) 教員にとって、常に気をつけなければならないのが「授業の進度」。 事前に計画したカリキュラム通りに授業が進んでいるかということもありますが、同一学年を受け持つ教員が複数いる場合、授業進度が担当者によってあまりに違ってしま
昨日 (3/11)、下記の公開シンポジウムに ZOOM で参加しました。 これからの教育政策のゆくえ ―CSTI教育・人材育成ワーキンググループ「政策パッケージ」をめぐって―【主催】 日本学術会議 心理学・教育学委員会 高大接続を考える分科会 教育関連学会連絡協議会(関連
百人一首 歌合せ 全25回 古典の授業用に百人一首の歌を二首ずつ、「歌合せ」にして紹介しています。 (平成12年度 2000年度より) 百人一首の歌の主題や作者、背景、技法などの共通点をもとにして、 私が歌合せの「対決」を組み合わせてみました。 授業では、毎回、「
三学期の国語の授業で俳句を鑑賞したり作ったりしたいと思っています。 すでに現代俳句の名作は紹介していますし、教科書の作品も扱うのですが、きょうは、私がまず、みんなが分かりやすいような俳句を作ってみました。 前半は、上五に季語を置くタイプ。 後半は、下五
2023年 令和五年 新年あけましておめでとうございます 今年も、生徒たちと元気に楽しく学び合っていくことを最大の喜びとして 、日々の教育実践に挑戦していきます。 私の本年の課題は、学校における ケアの実践 をさらに追究することと 川端康成 の作品研究を進めるこ
2022年 令和四年を簡単に振り返らせていただきます。 再任用2年目も希望がかなって、再び同じ県立高校で勤務させていただくことになりました。 勤務校は学校内外の環境が抜群で、私にとっては最高の職場です。 通勤時に眺める駿河湾、富士山、伊豆半島、 そして遥か遠く
光文社古典新訳文庫『脂肪の塊 / ロンドリ姉妹』モーパッサン 1880 (太田浩一 訳 2016) ヘミングウェイのあと、何を読もうかと思案していた時、新聞の書評に高評価だったので図書館に入れてもらい手に取った作品です。 モーパッサン(1850~1893)は、フランスの作家で短
新潮文庫『老人と海』ヘミングウェイ 1950 (高見浩 訳) 今年は、年度初めからヘミングウェイをぼちぼちと読みだし、ついに『老人と海』をもって全作品の読破となりました。 ほぼ発表順にヘミングウェイの作家人生を追いながら読んでいく中で、最後の代表作にしてノーベル
トマ・ピケティ 著 山本知子・佐藤明子 訳「来たれ、新たな社会主義 VIVEMENT le SOCIALISME!」みすず書房 2020 筆者ピケティ(1975-) は、フランスの経済学者。 2013年に『21世紀の資本』を著して注目されるようになりました。 膨大なデータ資料から、世界の「富」が
新潮文庫『移動祝祭日』ヘミングウェイ 1964 (高見浩 訳) ヘミングウェイ (1899-1960) が自身の命を絶つ三か月前に書き上げた遺作。 内容は、1920年代のまだ無名の時代にパリで過ごした日々の愛妻との生活や文章修行の様子、当時交流のあった人々とのエピソードなどを回