信濃大門 さん プロフィール

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信濃大門さん: 思考の部屋
ハンドル名信濃大門 さん
ブログタイトル思考の部屋
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/
サイト紹介文 信州安曇野市有明山の山麓からの思索通信
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供52回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2006/01/22 13:34

信濃大門 さんのブログ記事

  • 「しみじみ」「つくづく」考えてみる。
  •  最近は日本語を題材に思索に走っています。つくづく私という人間は、思考好きというほかはありません。と言いながら「つくづく」という言葉を漢字表記できるのかと辞書を引くと「熟語」の「熟」という漢字で「つらつら、つくづく、こな(す)、こな(れる)」と読むことができるようです。 私の好きな古語の世界を見ると しみじみ(と)、しんみり(と)、ぽつねん(と)、ぼんやり(と)、よくよく、じっくりがその意味として [続きを読む]
  • 日本語の表現の豊かさについて
  •  最近は日本語の対義語などについて頭の片隅においていると何かと言葉から問いかけられることが多くなりました。 テレビのクイズ番組を見ていると「日本好き外国人が間違いやすい日本語」についてクイズ形式で紹介と解説がなされていました。解説されていたのは、東京大学とハーバード大学を同時合格するという偉業を成し遂げたモーリー・ロバートソンさん。番組では超天才外国人と紹介されていましたが、確かにすごい人です。  [続きを読む]
  • 理不尽と流転する世の中にありて思うこと
  •  「理不尽」という言葉を目にしました。この言葉の意味は一般的な辞書には、「道理をつくさないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。」と解説され例文として「理不尽な要求」「理不尽な扱い」が書かれていました。 理不尽の反対語はあるのかと対義的な思考で考えると「理を尽くさない」の反対ですから「理に適う」こと「道理に合う」さまを言うのではないかと思います。 私もときどき「理(ことわり)」という漢字を使う [続きを読む]
  • 人間とは対義的な現象
  •  前回は対義語の話を書きました。そもそも意識したりそうだと認識すること自体が人間に起こる現象とするならば、人間とは対義語認識存在と言えるではないかと思うわけです。 臨床哲学者の鷲田清一さんは著『<ひと>という現象学』に「思考とは言えないが、よく似た感受性の癖がわたしにはある。あるものを見ると、それとは逆のものを同時にその背後に見てしまうという癖だ。」と、序文に書いています。この序文の文章からも著書 [続きを読む]
  • 対義語から「うつくしい」をみる
  •  Eテレの100分de名著12月は、スピノザの『エチカ』でテキストを見ると副題は「自由に生きるとは何か」「意志という観念は神話である」などと書かれています。 この名著番組のテキストは安価(524円)でページ数も少なく1回分は5分もかからずに読むことができます。11月は三木清の『人生ノート』の再放送でしたが哲学者の著書紹介が2ヶ月続くことになります。三木清は西田幾多郎の弟子ですので改めて番組を見直すと [続きを読む]
  • 祈りの竪琴に思う
  • 先週のEテレ「こころの時代〜宗教・人生」は宣教師・音楽サナトロジストのキャロル・サックの「祈りの堅琴(たてごと)」という番組でした。番組紹介には、アメリカ人宣教師のキャロル・サックさんは、日本に暮らして35年余り。52歳の時、死に直面する人をハープや歌声を用いて看取る「音楽サナトロジスト」の資格を取得。以後その学びを発展させ、ホスピスや病院、高齢者施設、刑務所などで広く、苦しみや困難の中にある人に音楽 [続きを読む]
  • 「よばれる」からの思考展開(転回)
  • 食事に招かれて、目の前の料理を前にしていざ食べる際に「よばれます」という時があります。厳密にいうと言わないときもあるのですが詳細は後程語ることにします。最近ラジオでこの言葉は方言なのかどうかという専門家ではないアナウンサーとゲストの方々のトークを耳にしました。私も確かにこの言葉を使いますし使うことに何も疑念が出ません。 どうも方言ではないようで、最近の若い人たちはたぶん使わないから不思議に思うのか [続きを読む]
  • 自分の情動を抑えるすべ無し
  •  「情動」と「感情」そして「理性」などについて思いめぐらす昨今、暇と言われればそれまでで、留めがたい衝動が私を作り出します。 最近のニュースでは、人格者と思われたような国際人が、何があなたをそうさせたと思われるような理性のなさを公に晒し出しています。 アリストテレスは「人間は理性的動物である」といったとのこと。ポリス(国家)に帰属することは、個々は集団の中の一員として社会を構成する役割的なものを担 [続きを読む]
  • 私は信ずるというとき
  •  宗教学では、宗教は当事者によって「信じられている文化現象」といわれます。「信じられて」とは信仰の対象である「神」や「仏」をその対象として崇めるという理解でよいかと思います。そして「信じる」という言葉は、対象物(このように呼んでよいものかわかりませんが個人的な理解として使用)を存在するものと意識して使う場合が一般的ではないかと思います。 しかし、宗教学や神学的な理解においては、「信じる」という言葉 [続きを読む]
  • 神無月から霜月へ
  •  神無月から霜月の10日目になりました。以前「V・E・フランクルは有神論的実存主義者か?」という題のブログを書いたことがあります。ある「実存」という哲学用語について解説するブログに、 「実存主義と言っても、有神論的なものと無神論的なものがあります。一般的に前者で人気なのはV・E・フランクル、後者ならば・・・ニーチェやサルトルなのでしょうか。ただ、有神論的実存主義は思想として折衷的で中途半端なので、・・ [続きを読む]
  • ひねり出す、よじり出す、ねじり出す
  •  人は何かしらの念によって形を作る。分別の心の働きによって何事かを思考して行くということです。脳科学で語るような難しい話ではなく、心の働き、これも「どこに心があるのか」という難解な問いも出さず、何事かを考えてみたいと思います。この場合何事かを想像するということでもあり、この場合想像の「想」で、頭の中に思い描くということになります。目の前にリンゴがあるとしても、想像上の黄金のリンゴを頭の中に想像する [続きを読む]
  • 自分の念が作り出すもの
  • 世界人権宣言70周年の年、12月は人権デーで、秋のこの季節各自治体、各地域では人権教育のための講演会等が開催されます。私の住む安曇野市の山麓区にある小さな区でも地元の小学校の教頭先生で自称落語家を招き、落語を聞きながら人権を学ぼうという会が月初めの休日にありました。粗忽長屋などの人情噺から他者に対するやさしいまなざしを自覚する機会になったと思います。 職場がある松本市の広報誌が今朝投函されていたの [続きを読む]
  • ハチのなかの命を見る時
  • 金子みすゞさんの詩に「はちと神様」という短い詩があります。はちと神様  はちはお花のなかに、  お花はお庭のなかに、  お庭は土べいのなかに、  土べいは町のなかに、  町は日本のなかに、  日本は世界のなかに、 世界は神さまのなかに。 そして、そして、神さまは、 小ちゃなはちのなかに。こういう詩を読んで「神は存在するか?」という問いを発する人はまずいないと思う。そもそも無神論者には感慨を与える文 [続きを読む]
  • 人生の贈り物
  •  前回「一夜賢者の偈」という原始仏教の経典の言葉をアップしました。中部経典マッジマニカーヤの一夜賢者の経(偈)もアップしてありますので参考にしてください。さてこれに似たアメリカの有名な児童書があります。これはスペンサー・ジョンソンというアメリカの医学博士が書かれたもので、彼は医学と心理学の分野で多数の本を書かれています。 一夜賢者経をヒントに創作されたものではないかとわたしは思うのですが、話の流れ [続きを読む]
  • 手動瞑想と一夜賢者の偈に思う
  • 毎週日曜日早朝にEテレで放送される「こころの時代〜宗教・人生〜」は、人文学好きの私には勉強の場でもあります。 先週28日は、「“今ここ”に気づく」と題した、日本人でタイで出家したプラユキ・ナラテボーさんの「手動瞑想」についての紹介でした。 何が彼を仏教にひきつけたのか。お母さんが浄土系の幼稚園の保育士をおやりになっていた関係で仏教的な教えの環境で育ったようです。 プラユキさんが自分の人生に大きな影 [続きを読む]
  •  理性は情動の補佐役の背景にある実在論
  •  「情動」と「感情」について思い巡らす中で、前にブログにも引用した信原幸弘さんの著籍『情動の哲学入門〜価値・道徳・生きる意味』(勁草書房)に書かれた「理性は情動の補佐役」という言葉を思い出します。 高ぶる感情を抑えたいときには理性に従うこと。抑えがたい怒りの情動をどうにか理性で沈める努力を、などと言われもしますが、自らはどうしようもないほど、自覚などできない様に心は何ものかに支配され感情、情動のま [続きを読む]
  • 「情動」と「感情」という言葉に思う
  •  「情動」について信原幸弘著『情動の哲学入門〜価値・道徳・生きる意味』(勁草書房)を参考にブログにアップしましたが、個人的にこの言葉を使うことのなかったことから類似する言葉として普通に使われる「感情」との相違を考えていました。 疑問に思う時はネット検索で、案の定YAHOO知恵袋に「情動と感情てどう違うのですか?」という質問が掲載されベストアンサーも出ていました。●情動(emotion)・感情のうち、急速 [続きを読む]
  • 「御坐(おわ)す」という「存在」について
  •  「空間は実在するか?」と題したブログを目にし、内容はともかくこの「実在」という言葉(漢字)に何故か「存在」という言葉が浮かびました。 「空間は存在するか?」ではなく筆者は「実在」という言葉を選び使用したわけです。自己の疑問を問いの構文で表現するときに「実在」以外の語は発想されなかった、ということで、これまでの経験から他の人も「空間」の「ある」「なし」に対しては「実在」を使用していたという知識が自 [続きを読む]
  • 年輪のない生物は存在しない
  • 西田幾多郎先生の詠んだ歌にあさに思い 夕に思い 夜におもう思いにおもう 我思(わがおもい)かな人は人 吾は吾なり とにかくに吾がゆく道を 吾はゆくなりというものがあります。 この歌について「人からどう思われるかはともかく、自分の道を歩みながら、自分にとっての問題を考え、そして論文を書き続ける。そんな西田の姿と心意気が伝わってくるような歌ではないか。」と教育哲学者櫻井歓さんは著『西田幾多郎〜世界のな [続きを読む]
  • あらたうと刻々に感ずることもある
  •  今日も夜明けととも目覚めます。部屋に目を向ければそこには本などが存在し、難しく表現するならば意識として実存する私が仰臥から起き上がります。刻々とことは進み一日が始まる実感を得ます。 当然のことですが過去・現在・未来という言葉があり、私はよく時間が流れるなどと表現し、今現在が大切などと文章を書くことがあります。頭の中にそのような表現に値するものごとを表象し書いているのですが、時間は全く個人的な感覚 [続きを読む]
  • 悲劇的ディレンマから思いつくままに
  •  Eテレのモーガン・フリーマン「時空を超えて〜AIは“神”になれるか?」の中で「AIが寿命を予測(その時 患者は)」と題して取り上げた話をこの項目だけを書きましたが、内容はAIが関与する心臓移植希望の老人の移植優先順位の話でした。 似たような年齢の男性患者のどちらかを抽出するかをAIが選び出す、というもので拒否反応の条件もクリアーした二人の男性のどちらかが移植手術を受けることができ、施術後の様子も放 [続きを読む]
  • 祝福され、清められたるもの
  •  山本七平さんの『ある異常体験者の偏見』(文春文庫)に「不確定要素」という言葉が書かれている。 昭和の大戦経験からのある意味情動の姿に見えます。挙国一致、八紘一宇、皇軍の進軍と歴史を刻んだ時代、そこには「民衆の燃えたぎるエネルギー」という不確定要素も何らかの方程式で確定要素に直す。「精神力」も「武器」というわけのわからない方程式により確定要素として盲目的に突き進んでいた。 パワハラ問題が話題になり [続きを読む]
  • 情動について
  •  個性的な俳優の武田鉄矢さんのラジオ番組に「武田鉄矢の三枚おろし」というものがあります。武田さんの人生語りが面白くて時々この番組を聞くことがあるのですが、個人的には用語として使わない「情動」という心理学用語について最近語っていました。 哲学者信原幸弘先生の著『情動の哲学入門-価値・道徳・生きる意味』(勁草書房)を参考に「情動」についてとても面白い内容でした。 「情動」という言葉を耳にして快不快の感 [続きを読む]
  • 人間が作り出すもの
  •  タイトルを「人間・AIは神になれるか?」と書こうと思いましたが少々誤記が強いように思えたので変更しました。 「V・E.フランクルの有神論的実存主義は思想として折衷的で中途半端なので・・・」という論を目にして(これはキルケゴールの宗教的実存という視点であると指摘するものであると思うが)人にとっての「神」について考えさせられます。 「折衷的で中途半端」という論述の背景に、二元的な選別的別思考がみられ [続きを読む]
  • 月影に思う
  •  最近の雨降りの天気が続き、夜空を見上げても雲ばかりです。中秋の名月も見ることはできず残念です。 芭蕉の句に「月影や 四門四宗も ただ一つ」があります。「月影(つきかげ)」は、秋の季語ですがやまと言葉で私の好きな言葉です。goo辞典では、1 月の形。月の姿。月。《季 秋》「―をくみこぼしけり手水鉢/立圃」2 月の光。月のあかり。月光。「淡い月影」 3 月光に照らされて映る人や物の姿。とありました。 影は [続きを読む]