まじょ。 さん プロフィール

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まじょ。さん: まじょ。のミステリブロ愚
ハンドル名まじょ。 さん
ブログタイトルまじょ。のミステリブロ愚
ブログURLhttp://majomajo.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文ミステリ中心にまじょ。の読書癖を赤裸々に紹介。読むミステリも読み方も偏っております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供57回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2006/01/29 14:55

まじょ。 さんのブログ記事

  • 『トワイライト博物館』 初野晴
  • タイトルや表紙から最近の(ハルチカ系の)初野作品らしいボーイミーツガールのふんわりした物語かと思いきや、とんでもなく重苦しい初期の初野だった。脳死を扱っている点はデビュー作『水の時計』と重なりますね。 大切な少女の魂を救うため、魔女裁判が行われていた時代のイングランドに時間旅行。いや、旅行なんて響きは似合わないな。過酷で残酷な旅でした。個性的な学芸員たちの知識を頼りに、魔女裁判の嘘を暴く。実に読み. [続きを読む]
  • 『教場0 刑事指導官・風間公親』 長岡弘樹
  • ついに風間の過去を知る日が来たか…と思いましたが、まだまだ。風間道場として現場で新人を指導する刑事指導官時代の物語。そのカミソリは既にキレッキレです。 風間は現場を見た瞬間に犯人がわかっている可能性が高い=新人教育のために犯人の確保が遅れているわけですが、最終的に捕まえればオーライなのでしょうか。倒叙形式で描かれているのですが、収録作どれも良いのでベストは決めかねています。トリックはわかりやすいで.. [続きを読む]
  • 『探偵AIのリアル・ディープラーニング』 早坂吝
  • 早坂作品ですがエロはありません。表紙は物語シリーズでお馴染みのVOFAN。でも、この表紙に騙されてはいけません。 探偵AI(人工知能)が成長しながら事件を解いていくミステリ。AIらしい失敗や物の見方など、なかなか読みどころがあります。個人的に一番気に入ったのは第四話、犯人のAIが全身黒タイツの存在に気付いたところ。犯沢さんは優秀です。 今後、AI探偵ものは増えていくかもしれませんね。事件のデータさ... [続きを読む]
  • 『スレイヤーズ16 アテッサの邂逅』 神坂一
  • 18年ぶりの正統続編。まさかまたあの4人組+1匹?の活躍が読める日が来るとは思っておりませんでした。嬉しい。 初回版はリバーシブルカバーになっていて、裏は懐かしの旧デザインになっているということで、ネット系は軒並み在庫切れ。私も書店入荷日にラス2をなんとか購入。スレイヤーズを待ってた人がたくさんいたんだと実感できました。無事に決定した重版もリバーシブルデザインとのことで、欲している人の元に届くとよ... [続きを読む]
  • 『ダンガンロンパ霧切6』 北山猛邦
  • ダンガンロンパ霧切シリーズ第6弾。 前回までの状況を把握する(思い出す)のに相応の時間が必要なのであらすじが欲しい。描かれているゲームの数は3つ。2件目、北山流そして誰もいなくなっただ読めるかと思ったらあっという間にゲームが終了してしまった…。さらっと明かされた解決によるとかなり大掛かりな物理トリックが用意されていたようなので、いつかスピンオフとして是非。ゼロクラスの探偵の力が見てみたい。 遊園地... [続きを読む]
  • 『弥勒の掌』 我孫子武丸
  • 妻が失踪した数学教師と、妻を殺された刑事が新興宗教団体の受付で出会う。果たして、妻とこの宗教団体との関係は? ふたりは協力して捜査を始める…という物語。 残りのページ数から新興宗教団体を壊滅させる展開はなさそう…と思ったら意外な展開に。これは何トリックなんだろう。視点の入れ替えが活きてますね。弥勒様の仮面が脱げたシーンが良かったです。 ふたりの妻になにが起こったのか、は解明されましたが、実のところ... [続きを読む]
  • 『錆びた滑車』 若竹七海
  • 葉村晶シリーズ長編。 まごうことなきハードボイルド。だけど、葉村のおばちゃん節の独白がおもしろくてついつい笑ってしまう。足腰がキテる描写とか。 しっかりと伏線が張られており、ラストの二転三転は読みごたえ十分。その線できたか…おっ、確かにそっちの線もあるな……ええ、そっちだったかー!!って感じでしょうか。おもしろいです。 瑠宇さんの件が意外なところで回収されて嬉しい。 満身創痍という言葉がぴったりだ... [続きを読む]
  • 『浜中刑事の妄想と檄運』 小島正樹
  • 倒叙形式のライトなミステリ。どうやら他作品からのスピンオフのよう。 強運と言いつつすごい推理力か観察眼の持ち主なのでは…?と疑って読み始めましたが、人情には厚いものの特殊な能力があるようには読めなかったのでやはり強運か。本人の意思に反して出世街道まっしぐらなのがおもしろい。駐在さん、似合いそうだけれど。 どちらも悪くないが、個人的には『浜中刑事の悲運』の方が好みか。あのまま終わるのは後味が悪過ぎだ.. [続きを読む]
  • 『闇に香る嘘』 下村敦史
  • 江戸川乱歩賞受賞作。失明し、闇の中で生きる男が、兄の正体に疑いを持ったことを契機に家族について考える物語。 目が見えないことで生まれる疑念、恐怖などがとてもミステリに活きていた。『闇に香る嘘』というタイトルがぴったり。中国残留孤児という重たいテーマの作品なので考えさせられるシーンも多いが、謎を解決したい一心で最後まで一気読みできる1冊。 作品の、兄の行動のすべてが一転する作りは見事。 [続きを読む]
  • 『霧舎巧 傑作短編集』 霧舎巧
  • 霧舎巧デビュー前に書かれた作品を中心にまとめられた短編集。しかしながら、あかずの扉シリーズを先に読むことをおすすめしたい。シリーズ内で仄めかされていたアレコレがここに。 短編ひとつひとつもレベル高くまとまっています。個人的ベストは「まだらの紐、再び」か「紫陽花物語」か。「動物園の密室」もにやにやしちゃうし、つまりはどれも良い。あかずの扉シリーズを再読したくなる作品集。 [続きを読む]
  • 『棲月 隠蔽捜査7』 今野敏
  • シリーズ第7弾?第9弾? 事件はとんとん拍子で進むので物足りなく感じるが(以下ネタバレ:ハッカーがSNSを乗っ取って云々はわかるが、サーバー攻撃との関連がご都合展開に思える)大森署長になってからの竜崎が培ってきたすべての集大成といった1冊。戸高や根岸を始めとする大森署員との信頼関係あふれる描写が本当によかった。 辞令が出て狼狽する竜崎を可愛らしく思えるのはシリーズをここまで追いかけてきた読者の特権... [続きを読む]
  • 『十二大戦対十二大戦』 西尾維新
  • 『十二大戦』続編…ではなく、ハンドレッド・ で示された十二大戦の新たなルート。あったかもしれない十二大戦。つまり100冊出せるってことですね。 25人のキャラを活かすにはページ数が足りない。前回のルートで早々に脱落した面々が活躍してくれたのは嬉しいけれど、推しの活躍もやっぱり読みたい。申と猪は良かったけれども。うーん、バトル物としてもキャラカタログとしてもいまひとつ。 個人的には某漫画の影響... [続きを読む]
  • 『友罪』 薬丸岳
  • 少年犯罪ものと言えば薬丸岳がすっかり定着しましたね。映画も未鑑賞です。 重たい内容でしたが、読み始めたら止まらなくなりました。登場人物それぞれがとった行動についての是非を語るつもりはありませんし、自分がその立場になったとしてもどうするのが正解なのかなんてわからないと思います。登場人物全員の気持ちがわかる。わからない部分があっても、わかる部分もある。殺人を犯した青柳少年の気持ちはわからないけれど、鈴. [続きを読む]
  • 『長い家の殺人』 歌野晶午
  • 歌野晶午のデビュー作。 トリックが分かり易すぎる。ミステリを多少読み慣れた人なら最初の略図だけでトリックがわかってしまうかもしれない。某ゲームでも同様のトリックが使われていましたが、いつも思うのは数を数える癖のある人がいっしょでなくて良かったということ。犀川先生とか。 警察の描写がとにかく古いなど突っ込みどころは多いが、新本格らしい意欲作だとは思う。 [続きを読む]
  • 『『アリス・ミラー城』殺人事件』 北山猛邦
  • (全面的にネタバレしています)再読。私は叙述トリックが大好きで、大抵の作品は前のめりで絶賛するのですが、この作品はアンフェアだと考えています。 作者のやりたいことはわかります。アリスという人物がいないものと(読者に)誤認させる。一部ではその思惑は成功していると言えます。でも、やはり違和感のある部分が多すぎる。 窓端が殺された事件で、海上が「事件現場でアリスを見た」という重要な発言をしているのに皆が.. [続きを読む]
  • 『悪徳の輪舞曲』 中山七里
  • 大好き御子柴シリーズ第4弾。今回、御子柴が弁護するのは実の母親。どんどんと御子柴の棘が削れて丸くなってゆく。悪くはないが少しむず痒い。まるで思春期の少年のようなんだもの。 事件の真相に気付いたのは200ページを過ぎたあたり。なにが刺激になったのかわからないがふっと降りてきて、急いで冒頭に戻った。今回、御子柴の反証(どんでん返し)が始まるのが残りページがかなり少なくなってからだったが、その分切れ味が... [続きを読む]
  • 『逆さに咲いた薔薇』 氷川透
  • 『最後から二番めの真実』に登場した祐天寺美帆を名探偵に据えた作品。冗談が分かりづらい氷川透は出ません。 本文の「逆さに咲いた薔薇」云々のとってつけた感がすごい。事件の本質が「逆さ」「逆転(の発想)」だってことを説明するのに「薔薇」だの「咲く」だの言われると逆に混乱するような。個人的には薔薇を諦めた理由が微妙。いや、微妙なところはもっとたくさんあるけれど。 作中のレビューで主人公の女が気に食わないみ.. [続きを読む]
  • 『dele』 本多孝好
  • みなさま、ドラマはご覧になったでしょうか? 大好きな本多孝好原案のドラマが観られるだけでしあわせなのに、脚本まで書かれて、ドラマも全話おもしろいとかこの上ないしあわせでした。原作に収録された作品は映像化されたものではないので、新たなふたりの活躍が読めて嬉しい。 主役のふたりは脳内で完全にドラマのまま再現されますね。あて書きした本多孝好がすごいのか、演じたふたりがすごいのか。きっとみんなすごい。 収... [続きを読む]
  • 『紅のアンデッド』 川瀬七緒
  • 大好き法医昆虫学シリーズ第6弾。 文章を脳内で映像化してはいけないのは変わらず、でも腫れあがった赤堀の顔だけは後学のために見てみたいですね。絶対に近づかないと決めたやけど虫。 これまでシリーズを追いかけてきた読者なら赤堀の明るさの裏になにがあるのか知りたいと思っていたはずですが、ついに本作で明らかになりました。シリーズラストで回収されるような伏線なのでしょうか。赤堀の心に平穏が訪れたとき=シリーズ... [続きを読む]
  • 『亡国のイージス』 福井晴敏
  • 如月行の活躍が読みたくて。 抜群におもしろいのだけれど、文庫版上下合わせてかなりの厚さになるので、読む気になかなかならないのが難点。大好きな作品なのに読んだのは3度目? 同じ理由で宮部みゆきの『ソロモンの偽証』にも手を出せずにおります。読んだら止まらなくなるのはわかっているんだけどね。 ハラハラするアクションで楽しめるだけでなく、登場人物たちのまさしく「物語」がいいです。それぞれにそれぞれのケジメ... [続きを読む]
  • 『Twelve Y.O.』 福井晴敏
  • 如月行モノが読みたくて手に取ったものの、行が出てこないことに気がついたのはすっかり平が巻き込まれた後。いいんだ、DAISモノも大好きなんだ。 自衛隊モノに詳しくないので設定がアレなところなどはあまり気にならず。15年ぶりくらいの再読=ほとんど覚えていないことも手伝って、作中のスピード感とともに最後まで読み切りました。エンタメ作品として十分だと思います。 後に「辺野古ディストラクション」と呼ばれる事... [続きを読む]
  • 『月光のスティグマ』 中山七里
  • 『総理にされた男』とリンクする本作。地震と地震とテロとエロが書きたかったのかなあという印象。 大人になった優衣に魅力がなさすぎて。是枝に騙されているならまだしも。しかもラストで少女だった頃の優衣まで下げる下げる。タイトルのスティグマがミステリ部分と関係してくるのかと思いきや…ミステリって?と言わんばかりにさらりと明かされてしまう過去。 東京地検特捜部の潜入捜査ものとして読んでも今ひとつ。恋愛小説と.. [続きを読む]
  • 『名探偵なんか怖くない』 西村京太郎
  • 西村京太郎の名探偵シリーズ第1弾。 エラリー・クイーン、ポアロ、メグレ、明智小五郎が三億円事件の謎に挑むミステリファン大喜びの1作。ですが、古典名作ミステリのネタバレがすごいw 名探偵のちょっとした仕草から連想ゲームでネタバレしていくので、なかなか回避が難しい。 時刻表トリックのイメージが強すぎる西村京太郎ですが、本作はミステリ好きが喜ぶトリックてんこもり。めちゃくちゃ楽しめます…ので、ガバガバな... [続きを読む]
  • 『静おばあちゃんにおまかせ』 中山七里
  • 『テミスの剣』に登場した高遠寺静(おばあちゃん)がミスマープルのように安楽椅子探偵するお話。静おばあちゃんの印象が『テミスの剣』とやや異なると感じたのですが、退官したからか孫の前だからか。まあ、まさかのオチ(正体)にそんなことはすっかり吹き飛んでしまったのですが。 警察が公然と(民間人である)円に捜査を依頼するガバガバなところはありますが、さらっと読める一冊だと思います。個人的ベストは「静おばあち. [続きを読む]
  • 『時限病棟』 知念実希人
  • 『仮面病棟』の舞台、田所病院で繰り広げされるリアル脱出ゲーム。ある医師の死、その真相を見つけ出し無事脱出することはできるのか。 前作と変わらぬのスピード感で一気に物語に引き込まれる反面、謎解きがスムーズすぎるのが残念かと。制限時間があるから仕方ない部分と、(ここからネタバレします)犯人が誘導しているので当然の部分がありますね。 ラスト、二転三転するクラウンの正体に満足の一冊でした。しかし、命の終わ.. [続きを読む]