まじょ。 さん プロフィール

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まじょ。さん: まじょ。のミステリブロ愚
ハンドル名まじょ。 さん
ブログタイトルまじょ。のミステリブロ愚
ブログURLhttp://majomajo.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文ミステリ中心にまじょ。の読書癖を赤裸々に紹介。読むミステリも読み方も偏っております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供65回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2006/01/29 14:55

まじょ。 さんのブログ記事

  • 『二重螺旋の誘拐』 喜多喜久
  • 読了から10日以上経っているので忘れかけている部分もありますが。タイトルの通り誘拐モノです。警察は出てきません。 (ここからネタバレします)叙述トリックがふたつ仕掛けられています。ふたつの誘拐が起こった日付とマナちゃんの存在。このどちらについてもトリックが登場した瞬間に「ああ、こういう趣向か」とわかってしまったのはなぜだろう。あからさま過ぎたわけでもないと思ったのですが。叙述が出てくるたびにニヤニ... [続きを読む]
  • 『バチカン奇跡調査官 千年王国のしらべ』 藤木稟
  • 奇跡調査官シリーズ第4弾。まさかのオチ。真面目に読んでいたら壁本ですが、第4弾まで読んできた読者なら余裕で楽しめると思います(褒めてる) (ここからネタバレします)どんなに優秀な催眠術グループでも何年もの間、数百人もの人間に催眠術をかけて誰にもバレないというのはあり得ないと思うのですが、そこを突っ込むのは野暮というもの。そこをまるっと呑んだ上でこの作品をレビューするなら、平賀とロベルトが時間を盗ま... [続きを読む]
  • 『鬼畜の家』 深木章子
  • 保険金詐欺を繰り返す鬼畜な母親とその家族を追いかけるミステリ。 関係者へのインタビュー形式で物語が進み、徐々に真実が明らかになる仕組み。改めて考えるとインタビューが時系列だったのでとても読みやすかった。(ここからネタバレします)利き手の伏線には気付いたが、そこから発想を転換するに至らず正体は読み切れませんでした。おかしなところは確かにあったのです。父親の殺害に関与したにも関わらず壊れなかった姉(確. [続きを読む]
  • 『つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語』 河野裕
  • シリーズ第2弾。バラバラになった舞台脚本を並べ替え、欠けた部分を補うというのがメインのストーリー。そこに作者らしい登場人物の心の揺れや葛藤が描かれています。 舞台の内容が暗喩を用いた文学的なものだったのが個人的に苦手でした。雨坂の書く作品は読めないタイプだと自覚しています(笑) 今回はとても印象的なやりとりがありました。デビュー作は特別という件に出てきた「天才が、凡人に歩み寄らないでください」とい... [続きを読む]
  • 『教場2』 長岡弘樹
  • 前作と同様の趣向。だた、読了後に後味が悪いとは思わなかったのは最後の話が爽やか(良い話)なのと全体的にマイルドになっているからですね。巧いこと隠して生きてきたはずの負の部分をああも見透かされるというのはさぞ背筋が冷たくなることでしょうが。 個人的ベストは「敬慕」かな。女の嫌な部分がよく書かれていました。好き。あとは桐沢の話し方とか在り方がなんとなく好きです。 ミステリ好きとしては講義の形で書かれる.. [続きを読む]
  • 『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』 河野裕
  • アニメ「サクラダリセット」視てます。1クール目はかなり厳しかったですが、2クール目15話くらいからの怒涛の展開は素晴らしいです。伏線しかない。脱落しなくて本当に良かった。 そんな「サクラダリセット」のCMで興味が湧いたので読んでみた本作。幽霊が視える編集者(左)と幽霊を追い求める作家のコンビものです。シリーズ第1弾は連作短編集と言えなくもない作りの長編で、各章でしっかり伏線張られています。伏線大好... [続きを読む]
  • 『バチカン奇跡調査官 闇の黄金』 藤木稟
  • 奇跡調査官シリーズ第3弾。 第1弾は平賀、第2弾はロベルトの物語でしたが第3弾はまさしく平賀ロベルトの物語でした。平賀は科学的な分野から、ロベルトは暗号(古文書)の分野から奇跡にアプローチし謎を解く。どちらかに極端に偏ることなくまさにバディという感じでした。 凍死の謎だけはどうかと思いましたが。 表紙のジュリア司祭に関しては言葉で分かりあうことは100%無理でしょうね。育ち方、生き方、考... [続きを読む]
  • 『長い長い殺人』 宮部みゆき
  • 登場人物の財布を語り部に保険金殺人事件を追う異色のミステリ。 語り部が財布であるがゆえに視ることができないもどかしさだったり、財布に小物や大切なものを入れる人が多いことを活かした描写があったりと物語の肝以外の部分も楽しめた。財布は購入者(選んでくれた人)を大切にする傾向があるようです(笑) 最終的にどんな物証で彼らの罪が暴かれるのかと期待して読んだが(ここからネタバレします)結局は罠に嵌った共犯者.. [続きを読む]
  • 『そして、何も残らない』 森晶麿
  • 廃校になった中学校で3年前の仲間の死の真相を追う青春ミステリ。森晶麿は初読。 『そして誰もいなくなった』のオマージュであることを考えると連続殺人の真相と意図が読めてくる。ミステリの趣向として悪くないのだが、登場人物たちの話し方や地の文が厨二臭くて少し引いてしまった。 全体的に少しずつ惜しいという感じ。(ここからネタバレします)全員のアリバイ的に連続殺人の成立必須条件が内山の介入なんだけれど、登場人... [続きを読む]
  • 『戦場のコックたち』 深緑野分
  • このミス2016第2位。評判がとても良いので期待していたのですが、戦争の描写が想像していたよりもかなりヘビーで腰が引けてしまいあまり楽しませんでした。残念です。 ミステリが弱かったのも楽しめなかった一因かと。戦場でコックたちが謎を解き明かすというあらすじ説明は決して誤ってはいないのですが、この作品のメインはやはり戦場の描写、そこで生きて死んでいく兵士たちの描写なんですよね。ミステリは彼らを描くトッ... [続きを読む]
  • 『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』 藤木稟
  • バチカン奇跡調査官シリーズ第2弾。平賀の活躍メインだった第1弾から一転、今回はどこをとってもロベルトです。 バディと言いながらも調査は個人主義なふたりですが互いに信頼し、認め合っていることがよくわかる作品に仕上がっていました。冷静なロベルト視点を読んで彼に何か思惑があることはわかっていても、平賀視点の彼は危うく恐ろしかったですね。自分の過去、そこに潜むサタンと向き合ったロベルトによるロベルトのため... [続きを読む]
  • 『十二大戦』 西尾維新
  • アニメ化の前に。十二支をモチーフにしたバトルロイヤルノベルです。 キャラカタログの側面が強いですが、これだけ魅力的なカタログなら十分。それぞれの能力が伏線として効いていて無駄なキャラがいないこともすごいです。逆打ちで死んでいくので誰が優勝するのか丸わかりなのが残念でしょうか。そんな彼も、皆が彼にデジャブを感じるという伏線がありましたね。 個人的には丑と寅の物語がちょう好みでした。というか、アニメ化.. [続きを読む]
  • 『狩人の悪夢』 有栖川有栖
  • 作家アリスシリーズ最新長編。 アリスが懇意にするホラー作家の自宅に招待され、そこで死体の第一発見者となるという定番パターン。(ここからネタバレします)ラスト、火村の鬼気迫る狩りは素晴らしかったですね。ここまで熱くなる火村は珍しいような気がしました。そして、最終的に犯人の心に刺さったアリスの「作家として」の言葉。バディものであることを強く感じた1作でした。 タイトルの通り「悪夢」がテーマなので遂に火... [続きを読む]
  • 『ダンガンロンパ霧切 5』 北山猛邦
  • 大好きダンガンロンパ霧切シリーズ第5弾。4巻のレビューで残りの3つの事件+霧切のピンチ+組織(龍造寺月下)との対決を次巻1冊で書ききるのは難しそうと書いたのですが、しっかり書ききってくれました。ちょっと小粒でしたが。 一番大きな扱いは主人公である結の事件。久しぶりに“物理の北山”を思い出して嬉しくなりました。かなり大掛かりなトリックですが見取り図のおかげで推理しやすい。難易度は低め。それよりもBA... [続きを読む]
  • 『日曜は憧れの国』 円居挽
  • 円居挽らしからぬ普通の日常モノミステリ。私が円居作品に求めるのは軽快痛快な語り口とどんでん返しなので、そのふたつを封じられて戸惑うばかり。それら無しで読ませる何かがあるわけでもなく、いつおもしろくなるんだろうと思っているうちに終わってしまいました。 ロジックが一番綺麗だったのは「レフトオーバーズ」でしょうか。個人的におもしろそうな講座だと思ったのが「幾度もリグレット」。 4人のJCの成長物語として... [続きを読む]
  • 『新・新本格もどき』 霧舎巧
  • 『新本格もどき』続編。趣向は変わらず新本格の有名作品をもどく連作短編集なのだけれど、連作の部分にこだわり教団関係を縦軸に入れた関係で複雑強引な作品になってしまったのが本当に残念。 普通に吉田さんの記憶を取り戻すためにお馴染みのメンバーが新本格をもどくだけではいけなかったのだろうか。単純にナースのエリさんとの関係が深まっていくのを縦軸にすれば良かったのでは?なんと言いましょうか、教団関係の... [続きを読む]
  • 『バチカン奇跡調査官 黒の学院』 藤木稟
  • アニメがとてもミステリミステリしていたので読んでみました。藤木稟は18年ぶりくらいでしょうか。宗教という題材の割にはとても読みやすかったです。 奇跡調査官のタイトル通り、世界中から送られてくる奇跡申請の真偽を調査する物語。今回は処女受胎の奇跡を調査しに黒い噂のある学院に乗りこみます。そして起こる奇跡の数々と、連続殺人事件。これを如何に科学的に解明してくれるのか…!と期待は高まるばかりですが、調査官... [続きを読む]
  • 『ヒポクラテスの誓い』 中山七里
  • 大好き法医学教室モノの連作短編集。北川景子でドラマ化したようですね。光崎教授に柴田恭平はイメージよりかなり渋い。 真琴の成長物語として読むも良し、連作短編らしく通しのどんでん返しを楽しむも良し。(ここからネタバレします)個人的には津久場先生への思い入れが少なかったので登場人物ほど驚けなかった印象。まさかあの人が…とさせたいならもう少し津久場先生の出番があっても良かったのも。もっと善人感強めで良かっ. [続きを読む]
  • 『ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇』 初野晴
  • カイユ、芹澤、マレン、成島の4人にフォーカスしたハルチカシリーズ番外編。『惑星カロン』のレビューで次回作はキャラクタ掘り下げの短編集だと読みました。物語的にはまたもや足踏みですが〜などと書きましたが、3年生引退から新入生入学までおよそ半年間ぶんの物語を一気に、深めに読ませてもらいました。とても面白かった。 個人的ベストは芹澤×片桐の「風変わりな再会の集い」が好きです。ふたりのやりとりがいい。決して... [続きを読む]
  • 『白い家の殺人』 歌野晶午
  • 信濃譲二シリーズ第2弾。先日読んだばかりの霧舎巧『新本格もどき』でもどかれていたので再読してみました。 雪の山荘、シャンデリアから逆さ吊りされた死体、不可能な毒殺と新本格ミステリらしいガジェットてんこもりです。初出は1989年講談社ノベルス。これだけでどんな作品かわかっていただけると思いますが(ここからネタバレします)事件を難解にしている要素すべてが偶然に起因するので個人的には萎えます。 犯罪にア... [続きを読む]
  • 『祈りの幕が下りる時』 東野圭吾
  • 映画化が発表されたばかりの加賀恭一郎シリーズ。ついに加賀の母親の失踪について明かされました。もっと劇的な何かが加賀家に起こったのだと思っていましたが、その別れは静かに起こったようです。 そしてその静かで淡々とした感じは事件の捜査でも。驚きの真実が一気に明かされる…!という展開はなく、いや、確かに事件関係者の人生は驚きに値するのですが、じわじわゆっくりと明らかになる真実に驚くよりも読まされる一冊にな. [続きを読む]
  • 『新本格もどき』 霧舎巧
  • 綾辻行人、法月綸太郎、安孫子武丸に有栖川有栖など新本格の有名作品を“もどいた”連作短編集。やはり本歌を知った上でにやにやしながら読むのが楽しい。 個人的ベストは館モノとしても十分、登場人物たちにデジャブを感じる「三、四、五角館の殺人」でしょうか。○○トリックの「ニ、三の悲劇」も好き。吉田さんがいきなりナベつかみで話しだす「人形は密室で推理する」も本歌を知っているか知らないかでにやにや度は相当変わっ. [続きを読む]
  • 『ある閉ざされた雪の山荘で』 東野圭吾
  • 再読…のはず。ノベルス版あらすじで「一度限りの大技」と豪語するほど大胆なトリックものなのにまったく覚えていなかった。残念というかお得な頭というか。 大好き雪の山荘ものですがその設定の作り方が実に特殊です。なぜなら実際には雪なんて降ってない!あくまでも雪の山荘に閉じ込められたという体の芝居(の練習)である、外部と連絡を取った者はオーディションの合格を取り消すという心理的なクローズドサークルですね。 .. [続きを読む]
  • 『99%の誘拐』 岡嶋二人
  • タイトル通り誘拐モノのスピード感とスリリング感を味わえる名作。誘拐された側と誘拐する側のふたつの視点が楽しめます。 が、この作品のすごいところはもっと違うところにあるんですよね。初版は1988年なのですが、作中で最先端のコンピュータ技術がバンバン使われているのです。2017年に生きる我々にとっては当たり前(あるいは少し古い)の技術ですが、1988年当時の読者はこれを読んでどう感じたのかが気になりま... [続きを読む]
  • 『ノッキンオン・ロックドドア』 青崎有吾
  • 不可能専門探偵と不可解専門探偵がタッグを組んだ探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」が舞台の連作短編集。かなり変わった事務所名は、インターホンを設置せずノックの音でどんな人物(依頼人)がやってきたのかを推理することから名づけられました。運送業のおじさん可哀想。 作品はどれもさっくり読めますが、トリックに趣向が凝らしてあってなかなかにおもしろいです。一見して不可解事件かと思いきや、調べが進むにつれ. [続きを読む]