うしろの残響

且つて戦ったヒーローたちの主題歌が聴こえる頭から離れない詳らかな悪はこんなにも確からしいのにところで君は優しい世界に怯えてないか？その壁の向こうに慄いてな...

like=dislike

君は日本酒が好きだという。僕は3月が嫌いだという。君には好きな人がいる。僕も好きな人がいる。君は春が好きだという。僕はビールが大好きだという。君に送ったメ...

ヒビ我

月曜日は緑色水曜日は何にもなくなる虚無の中土曜日は下町を歩く宇宙より巨大な甕に全ての曜日と欲望を閉じ込めて胡坐で見上げる惜しいような脆い空しさにふと苦くな...

血

僕は財布？ それともマリオネット？分かり合って交わす笑顔。それは笑顔？ それとも憤怒？優しい言葉が連続。連なって酔っ払った！どうして自分の血の事を考える？...

88

死んでatomに口角を上げて笑いながら死んでアトムに不意に転んで肘に血がにじむH2O? Fe？ prōteîos？死んで焼かれてCO2？分解、それは解の一...

ハウンド

旋回する幸不幸いま支配してるけど、明日は隷属してる？どうでもいいよね、パトラッシュ、ハチ公、ベートーベン。粉々になる覚悟で、こんな平凡な仕事をやっているん...

レーザーダイオード

微弱な光、細い光線、目には見えない凹凸を真摯に照らして何を再生する？小さなパーツ、ただの量産品、組み込まれてしまった機械のその仕組みを理解できないでいる。...

かたちを捨てて

ふりは辛いのです。平気なふり、楽しいふり、幸せなふり、人生に満足するふり。でも、それは寄る辺ない雲。形を変え、薄くなり、遠く流れ、やがて消えるでしょう。い...

透明な屈折

今必要なものを必死に検索してみるけれど、不思議だ、何も見当たらない。旅行もしない、テレビも見ない、場合によっては、本も読まない。立体的な現実感は総身の内に...

ショート

ぶつかり合ってそれで終わり、それでいいのに、それで構わないのにな。そっと、笑顔で嘘を吐く。+C:ゆっくり休む。

白くて古い

梅雨明けず戸は開けず少し眠たく嘘はつかず何もできずただ一人でゆっくりと誰かを思い静かに置く白くて古いキーボード+C：力を出しすぎ少し放心

ゆたかなる

簡単な方法です。はれた日に自転車をこいで外に出かけ、できるだけ視界いっぱいに空を見て、小さく口を開けるのです。雲が少し浮いていると、なおいいかも知れません...

癒え

嘘ばっかりでごめんなさい、あなたはそう、ゆっくりと微笑んで、そうなんですね、と、言った。それからあなたは、今日つくる晩御飯がカレーなのか、シチューなのか、...

軌道エスカレータ

まだ、10日も早いのにどうしても待てないんだこと座のベガ、こんなにも溢れそうな情熱を持て余して、そう、正直に言えば欲情を持て余して、それでもカッコつけて昇...

露のね？

雨が降るから露の粒々に紛れて色々取り入ってみたい、禁断の領域や長足の進歩過ぎることや閨の事なども。私は不正である。人間は不正である。揺らぎの中に全部ある。...

疎外されて

拒まれ続けても、抱きしめるポーズで石化したい。刺し貫かれても、握手をする右手は引っ込めない。夢が砕かれても、すぐに次の冒頭を作成していたい。弾かれたスマー...

100 tablets

絶望は単純で、よくあることで、全く面白くない。面白くないので、もう終わりにしよう。終わりにするにはどうすればいいか、みんな知っている。知っているのに、離そ...

直列

ずっと約束してたのに、偶然会ったような面持ちで待ち合わせ。「こんにちは」「初めまして」互いに知っていることは、少し。手をつなぐだろう、キスもするだろう、温...

素粒子と膨張

エレクトロニクスな羽根以て、夢以外の一切を遮断し最古の言語で綾女を誘う闇に等しい海溝の青、或いは息無き真空の蒼？滅びは給与明細に等しく、疲れは外車のドアの...

チラシの裏の鉛筆書き

その男は、不幸に陥れられるたびに優しくなり、それを跳ねのけるたびに強くなった。その男は、人を陥れるたびに傲慢になり、それを人に自慢するたびに愛を失った。最...