建築YA髭 さん プロフィール

  •  
建築YA髭さん: 建築YA髭のCOLUMN
ハンドル名建築YA髭 さん
ブログタイトル建築YA髭のCOLUMN
ブログURLhttp://archstudioten.jugem.jp/
サイト紹介文福岡を中心に住まいづくりをする建築YA髭が、建築デザイン・時事・歴史・音楽・旅などを語ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供376回 / 365日(平均7.2回/週) - 参加 2006/05/30 00:22

建築YA髭 さんのブログ記事

  • 「熱」に架ける橋...。3
  •  繊維系の断熱材の場合、ギューギューと詰め込めばよいと言うわけではない事は、いつもこのコラムに書き続けている事ですが、いわゆる断熱材は、その素材に絡まっている一定量の「動かない空気」の効果が性能ですから、その空気の居場所をつぶしたような使い方は、結局その部分が熱橋になってしまうと言うことなんです。折れ込んで入っていて大きな隙間があるのもこれまた論外です。私は良く例えますが、長崎で有名な上等なカステ [続きを読む]
  • 「熱」に架ける橋...。2
  •  外部との温度差をキープして、快適温度を保つために断熱材を使って「断熱」をするのですが、そこに熱の伝わりやすい橋が架かってしまうのだから穏やかではありません。そこから熱が漏れてしまえば、エネルギーロスが生じ真ます、実はそれだけではなく、温度差が変な場所にうまれれば、躯体内結露の原因にもなりかねません。この熱橋を如何になくしていくかという事こそ、本当の意味での質の向上なのです。例えば、繊維系の断熱材 [続きを読む]
  • 「熱」に架ける橋...。1
  •  サイモン&ガーファンクルの名曲に、「明日にかける橋」という何とも美しいメロディーの曲がありますが、今回はもう少し下世話なお話です。 例えば建物の内外はしかるべき断熱材で包み熱を伝えにくくする「断熱」を施しますが、この断熱材を搔い潜って、熱を伝えようとする場所が出来ます。例えば断熱材が所定の厚み入らない弱点になっている部分など、それを「熱橋(ねっきょう)」と言います。英語では「heat bridge」ですからま [続きを読む]
  • 気密と断熱の浅からぬ関係 5
  •  「断熱」には必ず「気密」がついてくる。「気密」だけはあっても「断熱」だけはあり得ない。そう言いきってしまいたいほど、この二つの住まいの要素は密接に絡み合っています。計画的な換気もまた、気密がきちんと取れている状態だから可能になる技術です。ショートサーキットと言う言葉がありますが、壁の内外で頻繁に空気が入れ替わる状態であれば、新鮮空気を何処から取り入れ、どのルートを通って排気するかがまさに風任せで [続きを読む]
  • 気密と断熱の浅からぬ関係 4
  •  「高気密」と言う言葉が、四季を感じ自然と親しみながら暮らす日本人の感性には、違和感があるのかもしれません。いかにも人工的な密封空間に息苦しく暮らすと言うイメージは、この字面からの妄想ですが、この誤解を解かなければなかなか理解を得られないのも事実なのです。要は「普通」の基準ラインを変えなければならない。「高断熱」というからハードルが上がるのではないかと私などはずっと言い続けてきましたが、実はこれま [続きを読む]
  • 気密と断熱の浅からぬ関係 3
  •  日本では、減圧方式が一般的で、ファンで室内の空気を吐き出して建物の中の気圧を下げ、その事によってどれくらいの空気が外から入ってきているかを測定します。最近は取り上げられる事も増えてきたC値と言うのはこれを示す値です。外皮の単位面積あたりどれくらいの面積の穴があいているかを示す数値で小さいほど隙間がないと言う事で性能が期待できます。ドイツのパッシブハウスなどではこれだけでなく、50Paに加減圧両方の測 [続きを読む]
  • 気密と断熱の浅からぬ関係 2
  •  そもそもこの国の断熱基準では、気密性能と言うものがおざなりになる傾向が色々な場面で見られます。一戸一戸、個別の気密性能測定が義務化などになれば大手ビルダーなどが大変だからか、基準が明確に示される事もとても少ない気がします。エコハウスを自称していても、全棟検査が出来ていなければ、どんな性能なのか担保できないということなのです。ごく単純なお話をしますが、壁の中の断熱材は、グラスウールだったり、羊毛だ [続きを読む]
  • 気密と断熱の浅からぬ関係 1
  •  「断熱」はいいんだけど、「気密」がねぇ。そんな言葉を耳にする事がたまにあります。昔はこれが絶対多数だった。気密なんてすると、壁が呼吸できなくなるとか、挙げ句の果てには「気密性が上がると有害な室内に化学物質が溜まる」などと言う濡れ衣まで囁かれる始末で、「気密」することの重要性を説いて歩いているとひどい言われ方をしたものです。最近はそれほどの極端な言い方はされなくなりましたが、こういう印象を潜在的に [続きを読む]
  • エアコン嫌いの真犯人について 5
  •  何故に断熱するか。それは外界の温度環境の影響を、室内が受けにくくするためです。つまり、室内の空気温度とともに、室内の表面の温度を守るためです。つまり、断熱は、冷房にも暖房にも必要な「外界との温度差をなるべくキープさせる」ための知恵なのです。外皮といわれる外側の部分に断熱材を入れるのはそのためです。「温度差」という部分で考えれば、外気が0℃の時の22℃の室温をキープする冬の能力も、外気38℃の外気の時 [続きを読む]
  • エアコン嫌いの真犯人について 4
  •  さて、それでは「糸島の終の住処」では極端に暖かい温度で冬過ごされて、夏は極端に涼しい温度で暮らされているかと言えば、そうではありません。ここが大切なのです。表面温度が室温についてくると、冬は想像以上に低い温度でも快適に暮らせますし、夏はその逆でかなり高い温度でも快適なのです。肝心なのはほう射(輻射)の感じ方が邪魔しない断熱性能である事なのです。室内の実際の空気の温度も大切ですが、それと同じくらいそ [続きを読む]
  • エアコン嫌いの真犯人について 3
  •  逆に冬、暖めているのに何だか暖まらないのも、同じ理由でほう射の影響が大きいと言えます。「冷輻射」という言葉がありますが、冬は外気の影響をもろに受けて、低温になってしまっている、床・壁・天井の表面温度を冷え感として身体が感じてしまっているのです。それを補おうとリモコンの設定温度をどんどん上げれば、エアコンは頑張らんくてはならないので温度をあげた空気を大量に押し出そうとします。体感温度の部分でよくお [続きを読む]
  • エアコン嫌いの真犯人について 2
  •  皆さんのエアコン嫌いの原因のほとんどは、その性能を発揮できる「住まい」つまり空間の性能になっていない事に起因します。つまり、エアコン自体ではなく、設置されている住まいの性能が悪い事が上こん嫌いのイメージを創り上げています。夏に帰宅して蒸れ蒸れの室内空間にエアコンを付けてもしばらく効きません。設定温度を28℃くらいから、駄目だと26℃、24℃、22℃と下げていき、フル運転で回しても、何となく頭がぼうっとす [続きを読む]
  • エアコン嫌いの真犯人について 1
  •  夏も冬も同じように、世の中には「エアコンが嫌い」という人が多いです。冬は気流感で暖かいのか寒いのかわからないし、過度の乾燥でお肌に悪い。夏はいつまでも熱気が取れずになかなか効かないし、効いたら効いたで芯から身体が冷えきってしまって、とにかく不快だと言うのがその理由の大半ではないでしょうか。ただ、こうやってエアコンだけを悪者にしていることが多いのですが、実は悪者はエアコン自体ではないと言ったら、皆 [続きを読む]
  • 新春恒例鍋会!!今年の賜り物は...。
  •  さて、昨晩は毎年恒例の鍋会でした。お近くの方ばかりで恐縮ですが、いつもお世話になっているお仲間に集まっていただき、髭の料理と鍋でにぎやかに今年一年を占うと言うもの。愉しいお仲間との語らいは、エンドレスで深夜に及びました。いつも有り難い方達ばかりです。これも毎年の事てすが、今年も去る3日に赴いた住吉三日恵比須神社の福引きでの賜り物を披露して、弊社の一年の方針を分かち合いました。今年の賜り物は写真の [続きを読む]
  • 住まいづくり報告 福津市U邸基礎工事はじまる。
  •  かねてより準備を進めてきました福津市のU邸の基礎工事が始りました。一昨年よりずっと企画を温めてきたU邸の現場がいよいよ動き始めます。造成工事から進められてきて土地の状況を見ながら設計を充実させてきました。U邸は真南に素直に配置された大屋根構造の平屋ベースの住まいで、PJパネル+外付加断熱、高性能木製サッシと樹脂サッシの併用、熱交換換気システム、屋根には10kw以上の発電パネルを搭載、EVカーを含めたオフグリ [続きを読む]
  • 新春コラム事はじめ。5
  •  常日頃、この国はヤバい方向へ行っているのではないかと言うような事を語ると、周りの人の反応はそれほど良くありません。反論される訳でもなく、何となくその話題はいらないわと言う感じなのです。正直このコラムのアクセス数もグンと下がります(笑)。ただ、見逃していけないのは、過去の歴史に照らし合わせても、ひとりひとりの無関心や思考停止こそが全体主義を助長し、気がつけば後戻りの出来ないところへ連れて行かれてしま [続きを読む]
  • 新春コラム事はじめ。4
  •  「いゃぁお客さんを乗せたんで、帰れるんです」と言われる運転手さんは、年末もう11日連勤を数えてフラフラだと話されていました。物腰の柔らかい人の良さそうな運転手さんは「まあ自業自得なんですが」と笑われながら、12月のはじめに体調を壊されて欠勤した事情を語られました。それにしてもこんな夜中まで大変なお仕事だなあと思います。近年「働けど働けど・・・」というイメージはどの業界も一緒で、これからどんどん社会保 [続きを読む]
  • 新春コラム事はじめ。3
  •  参拝客の中にも、韓国や中国の方が沢山混じっている。カウントダウンを待っている列の中でも、様々な言語が飛び交います。やはり福岡はアジアの玄関口です。そもそも神道は、八百万の神を拝する自然崇拝がそのかたちです。おおらかで、すべての穢れを払う事、清める事がそのかたちであるから、きちんと解説すれば外国の方にもわかって頂けるものだと思いますし、無論の事、神様もおおらかに受け入れる器だと思います。維新以降の [続きを読む]
  • 新春コラム事はじめ。2
  •  大晦日の年越しの晩に、たまたま臨席した韓国の若いカップルと交した微笑みを、そのあとほろ酔い加減で思い返しながら、私はつくづく思いました。個人と個人の関係は、今やインターネット、スマホなどの情報共有で国境や言葉の壁を軽く越えていつでもこうなれる。世界はひとつであると。逆に海外に行った時もそう思うことが多いです。老若男女、気持ちが何処かで通じれば仲良くなれるのは瞬時です。きっとあのお二人も母国に帰ら [続きを読む]
  • 新春コラム事はじめ。1
  •  元旦は寝正月でした。2日は事はじめの日、今年もコラムは毎日上げていきます。さて、近年私の年末年始はとあるルーティーンの励行が決まりになっています。日没から馴染みの近所の蕎麦屋で家族と年越しそばを食べ、帰宅して風呂に入り身体を清めます。そのあと着込んで博多駅に向かい、博多の厄払いの神様、若八幡様にお参りして一年の厄を落としていただきにいくのです。その後は、下川端のこれまた馴染みの居酒屋で熱燗で一杯 [続きを読む]
  • あけましておめでとうございます。
  •  皆様、2018年が始りました。福岡は大晦日から天候も穏やかで、静かな新年となりました。世相は不安含みの事も多々ありますが、まずは皆様と年明けを喜び、少しでもよい方向へ向かう事を祈念したいと思います。弊社は創業が1988年、向こう見ずに若輩ながら開業して実に30年。先日知人に周年記念はかぞえでするんだと伺いました。そう考えると実に今年は30周年記念の年に当たります。よくもまあ続けて来れたものだと思いますが、こ [続きを読む]
  • 大晦日。来年もよい年にしましょうね!
  •  いよいよ押し迫って大晦日。皆さん新年を迎える準備はお済みですか?一夜飾りは良くないと弊社も昨日バタバタと片付けをしてお鏡としめ縄を飾りました。今年のしめ縄はオリジナル。夏の豪雨で甚大な被害を受けた敬愛して止まない井上酒造の百合さんの酒米の苗の余りを少し頂いて事務所プランターで育て、実った稲穂を使いました。あの豪雨にも堪えたお米達の言わば兄弟のお米です。縁起がイイ事この上ない。 思えば今年も色々あ [続きを読む]
  • 歳末に住まいづくりを想う。5
  •  今回は、少し重たい書き出しをしてしまいました。ただ、師走を迎え私の想いは今、少なからずこういう感覚の比重がかなりをしめています。住まいづくりを長年生業としている者のひとりとして、どうしても核ミサイルが飛んでくるからコンクリートの塊のシェルターをつくりましょうとは言えない。もっと根源的に、私たちを守るものは何かと考えた時に、一個人の自由と、創造力を守るためのシェルターとしての住まいをもっと構築しな [続きを読む]
  • 歳末に住まいづくりを想う。4
  •  私たちの身を守るための「シェルター」として住まいを考える時に、それは来るべき核の脅威などと言う絶対にあってはならない状態などよりも、すでに始っている個人の創造力の欠落と拭えない得も言われぬ閉塞感から身を守るべきものである事の方が、先のような気がしてなりません。ミサイルが来たら身を屈めろなどというお上の暴言に、まずは疑問が持てる事が大切です。「あなたの暮らしは、こういうのが理想ではないですか?」と [続きを読む]
  • 歳末に住まいづくりを想う。3
  •  考えなければ楽ですし、何となくそれでうまく行っていると聴かされれば考えるのを辞めてしまうのは人の常です。ただ、今うまくいっていると聴かされる景気も、実感を伴わなければ絵に描いた餅です。日に日に重税感が増し、社会福祉はみるみる切られている政治は、規制緩和どころか、個人の自由な空気感に制約を課しつつあるような気がしてなりません。「北からミサイルが飛んでくるから、全員で我慢して武器を買わなければ&helli [続きを読む]