建築YA髭 さん プロフィール

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建築YA髭さん: 建築YA髭のCOLUMN
ハンドル名建築YA髭 さん
ブログタイトル建築YA髭のCOLUMN
ブログURLhttp://archstudioten.jugem.jp/
サイト紹介文福岡を中心に住まいづくりをする建築YA髭が、建築デザイン・時事・歴史・音楽・旅などを語ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供371回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2006/05/30 00:22

建築YA髭 さんのブログ記事

  • 猛暑の夏に考えなければならないこと。1
  •  「猛暑」という言葉は通り越して、「酷暑」と言う言葉のほうが良いのかもしれまん。連日の熱帯夜の上に、日中は生命の危険を感じるほどの刺すような日射が、屋外での活動を阻んでいます。豪雨災害で被災した地域では、今も復旧作業が続けられていますが、水不足の上のこの酷暑です。心よりお見舞いを申し上げます。くれぐれもお身体ご自愛ください。 冬のヒートショックと同様、夏の室内での熱中症により命を落とされる方が毎年 [続きを読む]
  • 災害と住まいの折り合い 5
  •  「自然災害」という言葉が、頻繁に連呼される昨今、つくづく思うのは私たちもその中の要素のひとつだと言う事です。自然に何か対峙する存在ではなく、我々はその一部だと言うことが、どうも忘れ去られているようで仕方ない。私たちが大自然に抗えば抗うほど、自然は私たちを淘汰しようと振る舞います。治水と言う意味で造られたダムが、コンクリートの三面張りが、今回の災害にどれほど寄与したのでしょうか。この対峙は不毛なの [続きを読む]
  • 災害と住まいの折り合い 4
  •  昔から、国土のすべてが人が住まいを構えるのに適した土地だったと言う認識があった訳ではありません。先人達は、ここは水害が多いから止めた方が良い、ここは風が強いから止めた方が良いと伝承や地名にして後世に伝えようとしてきました。東北の震災の時にも、三陸の津波の到達ラインを塚を置いて伝承していたという事が話題になりました。戦後の区画整理や町名変更で、そういう情報はある意味寸断されて今日があります。「夢と [続きを読む]
  • 災害と住まいの折り合い 3
  •  戦後のスクラップアンドビルドは、山を切り開き大規模宅地造成を繰り返しました。映画「人生フルーツ」はその大規模都市開発に関わった一建築家が、自分の描いた開発にならなかった部分を悔やみ、その2区画を自ら購入して雑木林と自邸を構えて生涯を通してその想いを全うする素敵なドキュメンタリーです。経済効率というお題目で、確かに右肩上がりの高度成長を果たし、この国は一面豊かになってきましたが、その分、ポロボロと [続きを読む]
  • 災害と住まいの折り合い 2
  •  豪雨が終ったと思ったら、今度はいきなり猛暑が全国を襲っています。どうも最近の気候を思うと、「四季折々を愉しみながら」といった本来の日本スタイルでは、少し対応を持て余すほどに、過激な気候が日常化してきているような気がしてなりません。地球温暖化で、気候区分が大きく動いてしまっている感が否めません。 今回の豪雨災害で、色々な面でこの国のシステムの歪みが露呈した気がしてなりません。あまりにも沢山の事が起 [続きを読む]
  • 災害と住まいの折り合い 1
  •  7月5日から降り続いた豪雨は、観測史上初という言葉を連呼させて、日本列島に長く居座り、全国各地に多大な被害をもたらしました。命を落とされた方の人数が日に日に増えていくにつけ、胸を締め付けられるような思いがしますが、被災された方、又その関係の方々には心よりお見舞いを申し上げます。 近年の、頻発する地震、台風や豪雨といった自然災害を見ていると、この国がいかに台風銀座と呼ばれる極東の海の端の国であり、活 [続きを読む]
  • 住まいを創るということをもう一度考えたい。5
  •  然るべき性能を満たした更新可能な「新築」と、「レトロフィット」による既築の再生が、日本の住まいこれからの肝だと思います。我々のような立場の人間は、その両方に積極的に携わるべきだと思います。 どちらにも同じ意味合いがあります。住まいづくりはその人の暮らしそのものをつくるお手伝いだと言えます。方法や、かたちは千差万別、人の数だけあって良いのだと思います。私たちはそれに寄り添っていきます。そういうと仕 [続きを読む]
  • 住まいを創るということをもう一度考えたい。4
  •  近年私は、住まいを「新築」にのみで考えるだけではなく、あらゆる方法で考えるべきだということをお話しする機会が増えています。人口は減っていく、高齢化で生産力は落ちていく。数の上では既築の住宅が余っているのです。この期に及んでスクラップアンドビルドを繰り返していく道理はないのです。「新築」する正義について書きましたが、悪循環から一歩でも半歩でも抜けていく新築はあるとして、既築の住宅も何とか手直しをし [続きを読む]
  • 住まいを創るということをもう一度考えたい。3
  •  このところの異常気象と災害の頻発を考えても、私たちを取り巻く環境はかなり危機的であると理解した方が良いのではないでしょうか。その事自体を否定する方は随分少なくなりました。日本ではまだまだ意識が低いですが、環境破壊による地球温暖化は確実に私たちの回りを激変させ始めています。ではなぜ今の状況から抜け出せないかというお話なのですがきっと、右肩上がりにいかなければ困ると信じ込んでしまっている「経済」と言 [続きを読む]
  • 住まいを創るということをもう一度考えたい。2
  •  豊富な森林資源に恵まれたこの国であっても、本来の木材の使われ方は、もっともっと長い時間スパンで考えられるべきだと思います。植林して、更新できる材料が育つまで、少なくとも今の建物は維持できなければなりません。持続可能なサイクルを考えていけば、実はそれが、本来の使われ方だと言えないでしょうか。ただ、それでは今の経済という物差しには間尺が合わないらしいのです。だから、建物のパーツの更新などと言う事を意 [続きを読む]
  • 住まいを創るということをもう一度考えたい。1
  •  住まいを新しく「新築」するという、太古の昔から繰り返されてきた人の営みを、自分の生業としている者の一人として、この国の戦後のスクラップアンドビルドに対して、些かでも抵抗したいと言う思いがずっとあります。 これからそれが続いて良いとも思いませんし、続ける事が出来るとも思いません。本来、日本人が持っていた感覚とも少しズレがあるスクラップアンドビルドの感覚が、いつの間にか余りためらいもなく根付いてしま [続きを読む]
  • 長雨の中で...。
  •  台風7号が行き過ぎたと思ったら、停滞する活発な梅雨前線の影響で、日本列島は未だかつて経験した事がない雨量を経験しています。昼夜問わず、同じ勢いでこんなに降り続いたのは本当にはじめてで、捌けていくよりも落ちてくる雨が多いのですから、次第に被害が広がっています。福岡は今朝は少し小康状態となりましたが、各地で被害に合われている皆様には、心からお見舞いを申し上げます。 こう考えてみると、日本と言う国は自 [続きを読む]
  • 「そこに愛はあるんか!」かぁ。5
  •  「ここに愛はあるんか?」今は逆に、そんな事を口走れば、「何を青臭い事を言ってんだ、要は利益率だ、売り上げだ」と言われる時代がまだ続いているのかもしれません。高度成長期からバブル、そしてその後も、何となくそういう風潮はこの国の主流として巾を利かせてき続けてきたのかもしれません。一時期は、その経済を武器にして、世界のトップにまで上り詰めようとしたのですから、当時の頑張った世代やその事自体を否定するつ [続きを読む]
  • 「そこに愛はあるんか!」かぁ。4
  •  人口が減り、高齢化が進み、この国の国力はどう考えてもこれから少しずつ後退していくことは自明の事です。消費に裏付けられた貨幣価値という物差しは、膨張し続けなければ決して耳障りの良い話にはなりません。ましてや後退などと言ってしまえば、世の末のような感覚ですから、今の価値観の人々は、減速を必死に隠し、やれオリンピックだ万博だと喧伝し、それに伴う「好景気が来るのだ」、「いや、もう来ている」と言い続けてい [続きを読む]
  • 「そこに愛はあるんか!」かぁ。3
  •  考えてみれば、人の一生などと言うものは極めて短いもので、最近つくづく思いますが、何が出来るかと言っても本当に僅かなことしか出来ません。他人様には過大評価も多少評価も出来ますから、なんとでも盛ったり減らしたりできますが、自分自身には嘘がつけません。そう考えると我が身の幸福を素直に考えても、およそ生業と決めたからには、それこそ自分の出来うる範囲で愛を込めてやるしかないのですが、これが目先の損得勘定が [続きを読む]
  • 「そこに愛はあるんか!」かぁ。2
  •  例えば、世の中は、空前のエコハウスブームです。様々な住宅関連のソースで、これからは断熱・気密をした高性能住宅と省エネ、創エネが住まいづくりの鍵だと喧伝されている。悪いことではないのですが、果たしてその全てが、愛に溢れているものなのかと思ってしまう。30年もこんな業界にいると、色々なことも見えてきますが、ずっと変わらないことを言ったりやったりしている人は、やはりずっと変わらないのです。急速に、勝ち馬 [続きを読む]
  • 「そこに愛はあるんか!」かぁ。1
  •  先日、たまたまとあるCMに釘付けになってしまった。女優大地真央さん演じる老舗料亭の女将が、奥座敷て板長を前に「そこに愛はあるんか?」とビシっと言い放つシーンに「凄いこと言うなあ」と振り返りました。どんなCMかと思ったら、どうやら消費者金融会社のCMで、社名の「アイ◯◯」という前二文字にかけた駄洒落のようです。在らぬ期待をしてしまった自分にガッカリの感じでしたが、ただよく考えると、こういう感覚はこの瞬間 [続きを読む]
  • 【住まいづくり報告】 福津U邸15 遮蔽ガラリ
  •  U邸はデザインばかりの住まいでもありません。南面の日射取得と遮蔽をフルに活用したパッシブデザインのエコハウスです。ウッドデッキから、植栽位置まで考慮してのダイニングのコーナー窓は、東の面にも開口部がある為に、朝日の眩しさや、遮蔽しにくい光を室内に取り込んでしまうリスクも孕んでいます。一般的には外付け電動ブラインドなどになるのですが、なるべくローテックにと、眩しい時などに閉じる事が出来る外付けのガ [続きを読む]
  • 【住まいづくり報告】 福津U邸14 開かれた個室
  •  こちらは対照的にリビングと引き分けの大戸で一体になれる「開かれた個室」と名付けた部屋。当面は子供のプレイルームとして使用し、やがて子供の部屋になったり、ゲストルームになったりと可変的に考えられる設えにしてあります。閉じられた個室がプライバシー重視の空間であることと対象的に、こちらは何時でもリビングと一体になれて、全体の部屋のヴォリウムの調整空間として役立つようにしてあります。シンプルな二つの部屋 [続きを読む]
  • 【住まいづくり報告】 福津U邸13 閉じられた個室
  •  U邸では、何々の部屋という間取りを余り意識せずに、ご家族の成長に応じて可変的に快適に暮らす事を重要視して、用途が変化していくことを想定した間取りになっています。こちらは「閉じられた個室」と名付けたプライバシーが守られた空間。当面はご夫妻のベッドルームとして使用します。日常のクロークと書架、朝日が入るハイサイドの窓はペッドの配置を想定した設えです。ドア一枚で完全に個室化できて開放的な間取りの中で唯 [続きを読む]
  • アテフ・ハリムさんとのこと
  •  お会いしたきっかけは、ビックサイトで行われた建材展に20年来の私の友人が出展して、その応援にと請われて私が上京した時でした。ブースには私の仕事も写真パネルとして展示され、そこで接客していたのですが、その友人の友人として現れたのがアテフご夫妻でした。つまり音楽から始った出会いではなく、本当に偶然に友人の紹介でお会いしたのです。二言三言交すうちに、お二人とはすぐに打ち解け、私のパネルを見ながらアテフさ [続きを読む]
  • アテフ・ハリム ヴァイオリンリサイタル6/24
  •  日曜日の東京文化会館でのアテフさんのリサイタルは、実に彼の来日25周年の記念すべきリサイタルでした。例年私はこの日を「一年の中での唯一の贅沢」と銘打って楽しみにしているのですが、今年は諸事情で伺うのをギリギリまで迷い断念することも何度も考えましたが、やはり行かねばと思い立ち、強行軍でしたが大親友夫婦に会いに伺ってきました。最近こういう瞬間の内面的な思いの共有こそが、本当は人間にとってのなによりの幸 [続きを読む]
  • 【住まいづくり報告】 福津U邸12 予備室
  •  2階の予備室は、普段はスチールの手すりのみで完全に階下のリビングと一体になって、ロフト部屋的な設えになっていますが、ひとたびゲストの宿泊や、寝室としての機能を持たせる時などを考慮して、大戸を引き込めば完全に個室になることが出来ます。左側の引き戸が、個室の出入り口の役目をします。TPOに合わせて、空間を可変的に使えるようにとの工夫です。ご家族が成長し、年齢構成も変化していく中で、出来るだけ柔軟にそれら [続きを読む]
  • 【住まいづくり報告】 福津U邸11 予備室
  •  2階のロフト的な発想から産まれた予備室です。このお部屋は、予備室として将来はご夫婦の寝室になったり、ゲストループだったりとご家族の成長と変遷に合わせて可変的に使われていく部屋です。書架を挟み、左手のガラリはユーティリティー空間のボイドとつながり、空気の流通を促し、右手の小扉は換気システムのメンテの為の点検口となっています。普段は手摺だけてリビングと一体になっていますが、使い勝手に応じては、隠れて [続きを読む]
  • 【住まいづくり報告】 福津U邸10 パントリー
  •  キッチンの奥には、小さいながらもパントリーが広がっています。想定される収納物を考慮して、棚を配置しています。いわゆる食品庫ではありますが、今回は、炊飯器などの調理家電も見えないところで使えるように、スライド棚などを利用して設置、計算され尽くした面ごとの棚の配置となっています。キッチンのバック面側のIHヒーターや作業台のさらに奥に、こういう収納場所があるということは、表で見えているものが極端に少なく [続きを読む]