建築YA髭 さん プロフィール

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建築YA髭さん: 建築YA髭のCOLUMN
ハンドル名建築YA髭 さん
ブログタイトル建築YA髭のCOLUMN
ブログURLhttp://archstudioten.jugem.jp/
サイト紹介文福岡を中心に住まいづくりをする建築YA髭が、建築デザイン・時事・歴史・音楽・旅などを語ります。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供375回 / 365日(平均7.2回/週) - 参加 2006/05/30 00:22

建築YA髭 さんのブログ記事

  • ファイスト博士の来日講演と東京出張 3
  •  国際基督教大学での日中のセッション2までの充実したワークショップを堪能した私たちは、参加の先生方にご挨拶をして、その後場所を吉祥寺に移して、ワークショップに参加したPHJメンバーでの懇親会となりました。地元の方のアテンドで井の頭公園入口の有名な焼き鳥屋さんへ。各エリアのリーダー有志の皆さんや、事務局に近い方達がこんなに集まる機会もそうそうないので、恒例の順番にそれぞれの近況報告から始って、おおいに盛 [続きを読む]
  • ファイスト博士の来日講演と東京出張 2
  •  ファイスト博士の基調講演では、他分野の学生さんでも十分わかるように、断熱の原理を、下から常に加熱して温度を保っている珈琲サーバーと、魔法瓶のポットの二つのサーモカメラ映像によって説明される事から始りました。サーバーの方は常に外から熱を足しつづけて保温しているのに対して、魔法瓶のそれは熱を加える事なく保温をしているという説明です。見方を変えれば、サーバーで保温のために消費している熱エネルギーを魔法 [続きを読む]
  • ファイスト博士の来日講演と東京出張 1
  •  先週後半は、久しぶりの東京出張でした。今回の出張のミッションは主に二つ。一つは、(ICU)国際基督教大学で行われたSUDee2018というワークショップにて、国際パッシブハウス研究所ファイスト博士の基調講演が行われてそれに参加すると言う事、そして、所属するパッシブハウスジャパン(PHJ)の打ち合わせにに参加する事です。14日の午後の便で福岡から上京して、その夜はPHJ旧知のお仲間と、今後の団体運営などの協議をしながらの [続きを読む]
  • この夏の総決算「エコハウスの実力」5
  •  今年の夏は特別に暑かったという印象が残っています。ただ、「特別」なのだろうかという心配もつきまといます。もしかすると温暖化が進み、こういう夏がこれからも頻繁に到来するのかもしれないと思ったりします。少なくとも、荒々しい気候帯に変貌しつつある日本列島のこれからを考えた時に、これまでと同じ住まいづくりでは心もとない感じが否めないのです。 この夏は、皮肉にも私が日頃言っている「断熱は夏にも効く」という [続きを読む]
  • この夏の総決算「エコハウスの実力」4
  •  近年の2棟の事例をご紹介しただけでも、「それ本当の話?」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかしこれは、現実に今進められている住まいづくりの実例です。25年で突き詰めていった結果、今技術的にはそう言うところまで実現できるようになりました。本当は、今回の札幌のブラックアウトのような都市インフラに100%依存してしまう脆弱性から抜けるために、個々にオフグリッドという希望を見つけ出したいのですが、そのた [続きを読む]
  • この夏の総決算「エコハウスの実力」3
  •  さて、U邸の前に竣工したのが糸島のN邸「糸島の終の住処」です。ファミリータイプではなく、子育てなどの現役世代を越えられたご夫妻の残りの人生をおおいにエンジョイするための終の住処です。そうは言ってもまだまだお若いお二人ですから、活動的でゲストも多く来られます。おふたりの空間とそういう設えも含めた29坪の住まいで、外皮性能UA値は0.316。最初の夏冬で、どちらも光熱費1万円を切る数字をはじき出しました。給湯と [続きを読む]
  • この夏の総決算「エコハウスの実力」2
  •  竣工したばかりの福津のU邸は、延べ坪40坪弱のの大屋根の外観の1階に一部2階のロフト部屋がついているといったプランです。極めて開放的な間取りですが、工事途中で断熱強化の設計変更を行い、外皮性能UA値は0.26レベル。2階のロフト部屋に設置した、以前のマンション時代にお使いだったエアコンを移設して、効率よく空気を循環させる工夫を随所に設ける事によって、この1台で室温を保つ計算としました。ロフト部屋は通常1階と殆 [続きを読む]
  • この夏の総決算「エコハウスの実力」1
  •  とにかく猛暑、酷暑の夏でした。日本国中何処にいても、それを感じない方はいなかったのではないでしょうか。宅内での熱中症による救急搬送が例年の倍だと言われていましたが、それに加えて猛烈な台風、北海道での地震と、平成最後の夏は激動の夏となりました。エアコンがなかなか効かない住まいの事を少し考えられた方も多いかもしれませんし、日本の住まいのあり方がこれから議論される契機の夏と言えるかもしれません。 福岡 [続きを読む]
  • 災害と快適 5
  •  温熱的に災害に強い、「シェルター」としての役割を果たすためには、供給エネルギーありきのスーパエコ住宅設備による数値の優位性のみにあらず、電気が止まっても効いてくる基礎的な「気密・断熱性能」が優先されるべきだと書きました。いわゆるパッシブデザインと言われる、地の利を活かし気候風土を読み取り、何処に窓を開け、何処から日射を取り入れとデザインする事が大切だと言う事だと思います。この基礎性能が一定レベル [続きを読む]
  • 災害と快適 4
  •  近頃のような災害続きで、都市インフラが当てにならないのであれば、いっそオフグリッドできないかという発想は誰にも湧くと思います。良くそんな事も話題になりますが、照明器具がLEDに変わり消費が激減して、家電の省エネも進んでいますから、電力消費と言う意味においては、自家発電でエネルギーをまかなう暮らしはあながち夢のまた夢ではなくなって来ています。太陽光発電も効率が上がっていますから、自家で電力をうまく「 [続きを読む]
  • 災害と快適 3
  •  巨大な火力発電所が緊急停止した事が発端で起こった今回の北海道のブラックアウトは、私たちの都市インフラの脆弱性を現実として見せつける事になりました。瞬間的な停電ではなく、数日に渡る停電は、現代の私たちの暮らしを混乱させるには充分なインパクトで、今でもその影響で苦しまれている方達も少なくありません。原発を動かせば良いなどという暴論が出ていますが、今回の停電でも、泊原発は冷却電源が緊急状態に陥り、ディ [続きを読む]
  • 災害と快適 2
  •  いずれにしても、住まいは衣服と同じく、私たちを守る第二第三の皮膚としての役割を果たしているのですが、私が25年来取り組んでいる温熱環境の向上一つとっても、まだまだその機能としての性能が足りない現状があります。今回の北海道地震が、真冬に起きていたらと思うとぞっとしますが、私たちを守ってくれるのはハイテク住設でも何でもなく、まずは基本的な断熱性能である事は明らかになりました。そして、最低限の電源確保は [続きを読む]
  • 災害と快適 1
  •  本州を総嘗めにして甚大な被害をもたらした台風21号の通過が終ったと思いきや、今度は北海道を襲った地震はほんとうに沢山の人々に被害を及ぼしています。これでもかと言うくらいの様々な災害がここ数年続いていますが、報道を目の当たりにする度に胸が締め付けられる想いがします。即年の北部九州豪雨災害もひどいものでしたが、今回もたま、自然の大きな力にはほんとうに無力な人間の小ささを感じてしまいます。北海道の長期に [続きを読む]
  • 「愛着」のもてる住まい 5
  •  「安・近・短」の蔓延で、私たちの暮らしそのものも何となく薄っぺらくなってしまっている現状の中で、住まいづくりも出来合いを買って20年で消費してしまうパターンが随分根付いてしまっています。実はこれは由々しき問題で、私たち自身がそういう価値観ですべての時間を使っていることに他なりません。貨幣価値と言う計りでしか計れない拝金主義は、人の心を荒んだものにしてしまってはいないでしょうか。初めて立ち寄った場所 [続きを読む]
  • 「愛着」のもてる住まい 4
  •  ともすると、新建材や住設パックのカタログのチョイスが住宅設計だとも言いそうな仕事も横行していますが、やはりそう言うお仕着せのチョイスのみでは、「愛着」と言うものがなかなか湧かないのではないかと思えてしまいます。人には情緒の中で、僅かばかりの自分の人生を反芻しながら生きていく能力があります。「思い出」という言葉があるように、もうすでにない過去の記憶を時折思い出しながら、糧として未来への不安を一掃し [続きを読む]
  • 「愛着」のもてる住まい 3
  •  大量消費するものに必要なのは、汎用性です。住まいもご多分に漏れず、想定ニーズの7〜8割りが満足するモデルタイプが生み出され、それをショールームとして見せつける事で、「ほら、あなたの望むお洒落なくらしはここにある」と言わんばかりに、判子で押したような住まいが量産されています。ただ、果たしてそれで良いかと言う事です。今回のテーマの「愛着」は、そう言う住まいに抱けるのかという事だと思います。お仕着せのも [続きを読む]
  • 「愛着」のもてる住まい 2
  •  例えば国内外のどの場所でも、長い時間がかかって出来上がった佇まいに対して、私たちは何らかの郷愁を感じ取る事が出来ます。古都京都や奈良が好きなのもそう言う部分が少なからず作用しているのではないでしょうか。例えば初めて訪れるヨーロッパの田舎町でも、万国共通そう言う「懐かしさ」に似た想いを抱く事が出来るのには大きな意味があると思います。20年で消費してしまう住まいとは真逆な魅力なのですが、何とか住まいに [続きを読む]
  • 「愛着」のもてる住まい 1
  •  世の中、安・近・短に毒されて久しい感じが否めません。すべてがファストフード、ファストファッションの「ノリ」で世の中全体が出来てしまっている。かく言う私も一庶民としてそれを多く利用して助かっている部分もなくはないのですが、住まいづくりも例外ではない気がします。まあ、そんな言葉はないと思いますが、言わば「ファストハウス」って奴です。ハウスメーカーのビジョンでは、20年程度の年数で建替えが大規模なリノベ [続きを読む]
  • 「猛暑の夏」と世の矛盾 5
  •  まもなく、この猛暑も終わりを告げるのでしょうが、週明けから今年最大と言われる台風が待ち構えています。なんだか荒れ狂う日本列島ですが、気の弱い私などは、この国の社会の矛盾とも連動してやしないかと思わないではいられない。何だかパフォーマンスばかりで実が伴わないもの・ことが多すぎる。簡単に言えば、モラルと言うものが、昔と逆で実は上にいくほど欠落してしまっている。厚顔無恥にも程があるトップ達の発言には [続きを読む]
  • 「猛暑の夏」と世の矛盾 4
  •  近年自然災害が俄に多発して、ニュースで見る体育館への一次避難の光景も、絶対にそうなってはいけないのですが、何だかしょっちゅう見ているようで、あのプライバシーも何もない辛うじて雨だけ凌げる大空間に、何日留まれと言うのかと毎度切なく感じてしまいます。そしてその先の仮設住宅と言えば、私たちがよく見るプレファブの現場事務所のような作りで、およそ室温などキープできる性能ではないものがかなり長期間にわたって [続きを読む]
  • 「猛暑の夏」と世の矛盾 3
  •  私の修行時代、かつて巨匠 安藤忠雄氏が、日本にコンクリート打ち放し旋風を巻き起こした時代。地方の「建築家」さんたちはこぞってその真似をしました。私が目撃したのは高々20センチ程度の薄い構造壁を内外打ち放しにしたもので、まさに内部は結露の巣窟でした。時の巨匠はまだ二重配筋をして間に断熱を施すという分厚い壁を創られていたのでそれよりは問題がなかったかもしれませんが、地方の亜流はそれは惨憺たるものでした [続きを読む]
  • 「猛暑の夏」と世の矛盾 2
  •  「学校全体にエアコンを設置する!」聞けば何だか大英断の素晴らしい事のように感じますが、私に言わせれば、「空調の利かない空間をエアコンで力任せに冷やす・暖める」ことのまさにその場しのぎであり、建物には耐久性に難が出てくるは、エネルギーは大変な無駄をしてしまうは、その上快適とはほど遠い、「冷房効きすぎて寒い!」「暖房入りすぎて頭ぼっとする」なんて環境を創り出してしまいそうな懸念事項満載の所業だと言わざ [続きを読む]
  • 「猛暑の夏」と世の矛盾 1
  •  今年の夏は異常ですね。そんな言葉が常になってしまっています。皆さんはお変わりないですか?まだまだ残暑は過酷で、健康被害も続発しているようで心配でなりません。とりわけ住まいづくりを生業としている者の一人として、宅内での熱中症による緊急搬送が例年の倍にもなっているという状況は、聞くに付け胸が痛い想いがします。 一昨日、岐阜県の病院で入院中の同室の80代の患者さん4人が、相次いで亡くなられるという事件が起 [続きを読む]
  • 「福岡パッシブハウス」完成から7年の月日。5
  •  思わぬご夫妻のご厚意で、とある昼下がりに、まるで旧知の友人のような顔をして、「福岡パッシブハウス」にお茶を頂きに行く幸福を得ました。完成まで、それなりに苦労はありましたし、建設最中は大変な仕事でした。ただ、住まいづくりは、実は長い時間がかかってその評価がくだされていきます。7年経って今回このお誘いを頂いた事は、創り手として嬉しくて仕方ない。通常弊社単独でのお客様の場合は、フランクなお付き合いが始 [続きを読む]
  • 「福岡パッシブハウス」完成から7年の月日。4
  •  大いなる挑戦だった工事期間、関係者ひとりひとりの想いがかたちになっていく経緯は、関係者誰しものその後の仕事に大きな影響を及ぼしました。私の場合、「パッシブハウス 」というものが、それまで20年近く実践して来た九州での高気密高断熱住宅の延長線上にあるという感覚が実感できで、急に親近感を持つ事が出来たのと、パッシブハウス基準が荒唐無稽なハイスペックではないと言うこと、またなぜそのレベルにしなければなら [続きを読む]