春巻 さん プロフィール

  •  
春巻さん: 春巻雑記帳
ハンドル名春巻 さん
ブログタイトル春巻雑記帳
ブログURLhttps://springroll.exblog.jp/
サイト紹介文映画・本を中心に好き勝手に感想をつづる電子雑記帳。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供50回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2007/04/01 01:39

春巻 さんのブログ記事

  • Pachinko: Min Jin Lee
  • 表紙のデザインが何種類かあるのですが、下の写真のデザインがとてもよくて、出版時にこの本が気になる気になると騒いでいたくせに一年以上経ってようやく読んだ。とてもよい本で、これは邦訳が出なかったらおかしい。『Pachinko』Min Jin Lee著、Grand Central Publishing在日韓国人の家族の4世代にわたる年代記。1910年の日本統治下の韓国から第1部が始まる。釜山の影島(ヨンド)で見合い結婚した夫婦。何人か子供が生まれて [続きを読む]
  • ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
  • とりあえず報道に関わる人たちは全員、心の帳面にびっしりメモする勢いで観とけ!という作品ですが、私はこの映画を観ながら今の日本社会における女性は50年前のアメリカと似たような状況なのかな?とうすらぼんやり考えていました。とにかくメリル・ストリープがとても上手い。『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(The Post)』監督: スティーヴン・スピルバーグベトナム戦争が泥沼化していた1971年、国防総省が作成していた [続きを読む]
  • シェイプ・オブ・ウォーター
  • デル・トロ監督、よかったね! 作品賞と監督賞などなど、ほんとにほんとにおめでとう! 今回は日本版のポスターもこのイラストを採用してとてもよかったと思います。『シェイプ・オブ・ウォーター(The Shape of Water)』監督:ギレルモ・デル・トロ60年代初頭のアメリカ。障害があって言葉を話すことができないイライザは、政府の研究施設で、夜間に清掃員として働いている。ある日、研究施設に南米から謎の生きものが連れてこ [続きを読む]
  • ピョンチャン・オリンピック:アイスホッケーは決勝Tです
  • 桃の花をもらいました。そろそろお雛様か。ここのところ、ごぶさたしていて何してたかというと、確定申告(の心の準備だけ)とか積み上がった仕事とか家の雑用とか溜まってる工作とか読書とかNetflixとか男子アイスホッケー大会(オリンピックともいう)などにかまけていました! 忙しいといえば忙しいのかもしれないけど、それ以上に私の要領が悪いのが敗因だ。もうマルチタスクとか無理なんだと思う。やればできるかもしれないけ [続きを読む]
  • スリー・ビルボード
  • 脚本がお見事で、すっごく面白かった。かなり酷いことや悲惨なことが起きるし、怒りと悲しみに満ち満ちているんだけれども、すべてをひっくるめて笑いを交えてさらっと描きつつ、物語も登場人物の造形も予想外のほうにひっくり返っていく。オセロみたい。あるいはチェスかも。『スリー・ビルボード(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)』監督:マーティン・マクドナーミズーリ州のエビングという小さな田舎町。7カ月前 [続きを読む]
  • 「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展
  • 銀座のエルメスの8階にあるギャラリーで行われている「グリーンランド」はとてもよかった。「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展2017年12月22日(金)〜2018年3月4日(日)会場:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階)開館時間:月〜土 11:00〜20:00(最終入場は19:30まで)/ 日 11:00〜19:00(最終入場は18:30まで)休館日: 不定休(年末年始はエルメス銀座店の営業時間に準ずる)入場料: 無料と [続きを読む]
  • Alice:血まみれでバイオレンスな戦うアリスの話
  • だいぶ前に読んだ本だけど、悪夢的なイメージが強い印象として残っていてたまに思い出すので、感想書いとこう。『Alice』Christina Henry著、Ace『不思議の国のアリス』をモチーフにしているのですが、最初に断っておくと、かなり血まみれバイオレンスで、レイプや殺人や虐待の描写も多く、そんなわけで万人にはおすすめしません。しかし、虐げられた人々のために戦うアリスの話です。子どもの頃「ウサギ」のティーパーティーに行 [続きを読む]
  • バーフバリ 王の凱旋
  • もうみんな、王を称えた!? 昨年末、王を称えて一年を締めくくり、新年は王を称えて迎えた人たちもたくさんいらしたと思いますが、私もようやく先週2回ほど王を称え、燃えたぎる神聖な炎で魂を浄化しました!! おかげで心身ともにエネルギーに満ちてきた。 バーフバリ! バーフバリ!神話の映像化とはこういうものなのか……!と心がうち震えたよね。『バーフバリ 王の凱旋(Baahubali 2: The Conclusion)』監督:S・S・ [続きを読む]
  • 2017年これを読まずして年は越せないで賞 受賞作!
  • 今年の「これを読まずして年は越せないで賞」も無事決定いたしました!候補作のリストはこちらをどうぞ。そしてツイッターで話し合った結果は……I. YA 最優秀作品: 『The Hate U Give』Angie ThomasYAの最優秀作品は、「ブラック・ライブズ・マター」や、日常の差別や偏見についてがテーマの作品。こちらは私、感想書いてました。児童書については来年の2月に審査を行う予定です。II. ノンフィクション 最優秀作品:『Born A [続きを読む]
  • スター・ウォーズ/最後のジェダイ
  • 観てから1か月くらい経ってる気がしてるし、それどころかすでに10回以上鑑賞した気にもなってるけど、ぜんぜんそんなことはなくて、2週間前に劇場で観た、というだけなんですが、何度も何度も反芻しちゃう。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(Star Wars: The Last Jedi)』監督:ライアン・ジョンソン本当はもう1回観に行きたいけど、これは難点として、やっぱね、尺が長いです。今回、文句があるとしたら、私の場合は2つな [続きを読む]
  • 否定と肯定
  • アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件の映画化。『否定と肯定(Denial)』監督:ミック・ジャクソンユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットが、ホロコースト否定論者のデイヴィッド・アーヴィングに名誉毀損で訴えられた裁判を描いた映画。この裁判は、ホロコーストがあったことを証明するのが争点なのではなくて、ホロコーストがあったことは明らかであるからゆえに、歴史家のアーヴィングが、ホロコース [続きを読む]
  • 2017年これを読まずして年は越せないで賞 候補作!!
  • 今年も渡辺由佳里さんやモナさんとともに「これを読まずして年は越せないで賞」略して「これよま」を行います! 日程は決まり次第おしらせしますが、年末です。候補作のリストは以下の通りですが、感想を書いてない本が多いので(よくよく反省して来年はもう少しがんばります)、各タイトルの内容など詳しくは、渡辺さんのサイトをご覧ください! I. 児童書/YA(今年はYAオンリー。児童書は来年2月に延期します!)The Hate U G [続きを読む]
  • 女神の見えざる手
  • 『女神の見えざる手(Miss Sloane)』監督:ジョン・マッデン大手ロビー会社で大胆な戦略を武器に活躍していたエリザベス・スローンは、銃規制反対派についた自社の仕事を蹴って、「規制法案」を通すべく小さな会社に移り、元の会社(および巨大な権力)と対決する。味方も欺き、利用する彼女のやり方にはチームから反発も出るのだが、勝利を目前したとき、不正疑惑で彼女自身が聴問会にかけられることに……観ている最中はぐいぐ [続きを読む]
  • Hate U Give
  • アメリカでは、警官による黒人殺害事件をきっかけに「Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)」という運動が起きていたことはニュースで見た人もいるかと思いますが、日本ではいまひとつ実感がわかないので、よく理解できなかった人も多いのでは。本書は、そのあたりの理解を深める上でもおすすめ。『Hate U Give』Angie Thomas著、Balzer + BrayStarr という16歳の少女が主人公。スターが住んでいるのは黒人が多く、治安の悪い貧 [続きを読む]
  • おクジラさま ふたつの正義の物語
  • 『ハーブ&ドロシー』の佐々木芽生監督が手がけた、捕鯨をめぐるドキュメンタリー。家人がクラウドファンディングにちょこっと協力していて、楽しみにしてました。でも、なんだかんだで観に行くのがギリギリになり、感想書くのも遅れちゃった。『おクジラさま ふたつの正義の物語』監督:佐々木芽生『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞したことをきっかけに、いきなり”捕鯨問題”の中心地となってしまった、小さな漁村・太地町。 [続きを読む]
  • オラファー・エリアソン 視覚と知覚
  • 2008年の「ザ・ニューヨークシティ・ウォーター フォールズ」のインスタレーション完成までを追いつつ、じっくりとオラファー・エリアソンのレクチャーを受けたような感じのおよそ80分のドキュメンタリーです。『オラファー・エリアソン 視覚と知覚(Olafur Eliasson : Space is Process)』監督:ヘンリク・ルンデ、ヤコブ・イェルゲンセン彼の言っていたことを、たぶん私は半分も理解できてないんだけど、世界の見え方、空間の [続きを読む]
  • ドリーム
  • 相変わらずバタバタしていて、フィルメックスには行けそうにないですが、映画祭の前に観た映画の感想をちまちまアップすることにします。『ドリーム(Hidden Figures)』監督:セオドア・メルフィ最初は「私たちのアポロ計画」という副題がついていたけど、「マーキュリー計画なのに、なんでアポロやねん!」という批判が起こり、副題は撤去されました。のちのアポロ計画にもつながってるからって、メインはあくまでマーキュリー計 [続きを読む]
  • カカバカバ・カ・バ?
  • 東京国際映画祭で〆の1本だったのが、これ。マイク・デ・レオンの抱腹絶倒ミュージカル・コメディ、デジタル復元版。『カカバカバ・カ・バ?(Kakabakaba Ka Ba?/Will Your Heart Beat Faster?)』監督:マイク・デ・レオンタイトルは「ドキドキしちゃう?」というような、そんな意味。フィリピンに麻薬を密輸しようと試みては、何度も失敗している日本人ヤクザの小野田(!)。失敗するたびに指を詰めていたのだが、ボスから次に [続きを読む]
  • 大仏?
  • 東京国際映画祭の3本目。本作は2014年の『偉大なる仏様(大佛)』という短編がもとになっていて、私はそちらは未見なので機会があったら短編も観てみたい。『大仏?(大佛普拉斯/The Great Buddha+)』監督:ホアン・シンヤオ/黄信堯仏像工房で夜間警備員をしている男は、夜間勤務の時間帯を廃品回収をしている友人とエロ本を見たり、まずい弁当を食べたりしつつ、まったりと過ごしていたのだが、ある日、友人の提案で社長の車の [続きを読む]
  • 超級大国民
  • 1995年の東京国際映画祭で上映された作品で、22年ぶりの上映。デジタル・リマスター版で、字幕も新しくなっています。『超級大国民(超級大國民/Super Citizen Ko)』監督:ワン・レン/萬仁90年代の台湾。老人ホームにいた許(コー)さんは、30年前に死んだ友人のお墓を探そうと決めて施設を出る。戒厳令がしかれ、白色テロが横行していた50年代、許さんは政治的な読書会に参加したことで逮捕されていた。投獄され、拷問に耐えきれ [続きを読む]
  • ポップ・アイ
  • 東京国際映画祭が始まっているどころか終わりかけてますが、今年は私が切羽詰まってるうえに日程があわず4本だけ。しかもそのうち3本は1日で観た。今月もバタバタしてるので、ざっくりとした感想だけ残しとく。どれも公開されますように!『ポップ・アイ(Pop Aye)』監督:カーステン・タン仕事も家庭もうまくいかなくなってしまった冴えない中年の建築家。ある日、バンコクの路上で、幼い頃に仲良しだった象のポパイを見つけ [続きを読む]
  • 補足:They Were Like Family to Me とブルーノ・シュルツ
  • 8月にホロコーストをテーマにした短編集を紹介したんですけど、その中の「In the Land of Armadillos」という話に関する補足(「In the Land of Armadillos」のネタバレにも通じるので注意)。「In the Land of Armadillos」は、SSの将校がユダヤ人の絵本作家に子供部屋の壁画を描かせる話です。人を殺すことをなんとも思わない冷血な将校が、人生に絶望している絵本作家と会話を交わすうちに、どういうわけだか絵本作家に生きる [続きを読む]