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- 2018/04/22 21:16リズと青い鳥・けいおん・たまこラブストーリー−それぞれのリズと青い鳥の役割
- アニメ映画「リズと青い鳥」を鑑賞。静かにゆっくりと淡々と積み重ねる学園生活を、繊細な輪郭線で描かれたキャラクターによって描き、小さな機敏を丹念にすくい上げる柔らかいアニメーション。アニメーションを壊さないように優しく奏でられる劇伴。壊れやすいでも極度に洗練された映像がリズと青い鳥にあった。また絵本「リズと青い鳥」部分のアニメーションは、できるだけ絵本調の背景に合わせるようにキャラクターが描かれ、色 [続きを読む]
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- 2018/04/18 20:41キテレツ大百科 24話「昼行灯で百点満点/コロ助 恋におちて」
- ・昼行灯で百点満点記憶力を上げる「昼行灯」。キテレツは昼行灯を使って国語のテストの結果を上げるが…発明道具メイン話。キテレツや先生がこの道具を使っていたが、道具自体は有用。記憶力が上がるのは、素直にほしいと思わせる道具。有用な道具はブタゴリラに取り上げられる(そうになる)展開は多い気がする。その道具が先生の手に渡るのが、仕掛けとして一歩進んだか…・コロ助 恋におちてキテレツ達は自動車工場の見学にいく [続きを読む]
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- 2018/04/15 17:11ダーリン・イン・ザ・フランキス 14話の演出を語る−キャラの向きと視線・思いのすれ違い
- ヒロとゼロツーのすれ違いにより二人に距離ができるヒロはゼロツーに未練を残すが、イチゴは自分にヒロを振り向かせるため、ヒロにキスをして告白する。せっかく記憶が戻ってヒロとゼロツーの関係が進むかと思いきやイチゴがコンフリクトとなって進展を妨げる展開。今回はキャラクターの向きと視線に注目して語りたいと思う。・大事な所は顔を隠し背中を向いて語る今回は背中を向けるシーンが印象的。ヒロがミツルに昔の約束の話に [続きを読む]
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- 2018/04/14 17:24火垂るの墓−過去から現代を描く物語
- 「1945年9月21日僕は死んだ」には理由がある。裕福な家庭環境が故にプライドが高く他者を拒絶し、自分に都合が良い刹那的な選択を行い、肉親だけの閉じた世界に篭もりその為に死んだ清太の姿は、現代(1980年代)の子供に通じるものがあるのではないか。以上のような視座に立つことで、火垂るの墓を描く意味を高畑監督は見出したのだろう。言い換えれば火垂るの墓の時代を描くことは今を描くことに繋がる。そして清太の姿を通して今 [続きを読む]
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- 2018/04/13 19:19キテレツ大百科 23話「ふりかけはコロッケの味/きき耳ずきん」
- 今回は前後半の2部構成・ふりかけはコロッケの味ブタゴリラが開く野菜パーティーに参加することになったキテレツと乙梨。野菜嫌いな乙梨のためにキテレツは、どんな食べ物もコロッケの味にする「食物変換ふりかけ」を作る。今回は発明メインの話。乙梨が野菜嫌いなのはわかるが、野菜をコロッケ味で食べ続けるのには無理がある。ただ私も子供の頃は食わず嫌いの野菜が多かったので、乙梨の気持ちもわかる。それにしてもブタゴリラ [続きを読む]
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- 2018/04/11 19:52キテレツ大百科 22話「町内運動会 MVPは誰の手に!?」
- キテレツの家のテレビが壊れてしまった。TVを見たいコロ助はママに新しいテレビをねだる。困るママ。そんな時町内運動会の景品でテレビだと知り燃えるママ。おそらくキテレツママ初メイン回。今まではキテレツの発明道具をわからないまま使い、騒動を大きくする役割だった。今回は壊れたテレビの為に、応援などで一生懸命に振舞う。キテレツママはデザイン的にもかわいいし、島本須美さんの声なので、良い扱いをされれば魅力的なキ [続きを読む]
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- 2018/04/09 20:22キテレツ大百科 21話「走れ 42.195キロ! マラソンはこりごりナリ!?」
- マラソンを35キロすれば日本の選手が勝てるというブタゴリラの提案で紀元前490年のギリシャに向かうことになったキテレツ達。アテネからマラトンまでの距離を測ろうとするが。マラソンの距離を変えれば、TVで見ている日本のマラソン選手が勝てる。だからマラソンの起源である過去のギリシャに行こうという話の筋が面白い。(ブタゴリラの役割が少しづつはっきりしてきた感じ)次にギリシャにブタゴリラそっくりな人(指揮官)がいる [続きを読む]
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- 2018/04/08 18:10ダーリン・イン・ザ・フランキス 13話の演出を語る−照明と作り物の世界と雪と
- ヒロとゼロツーの出会いが語られた13話。13話のポイントとして冒頭とゼロツーを助ける時に使われる"照明"が挙げられる。落下する照明。映画「トゥルーマン・ショー」を彷彿とさせる演出だ。トゥルーマン・ショーの大筋を要約すれば主人公の人生が実は作られたTV番組。周りの人物は俳優。住む街は全部作り物。主人公は作り物の世界から抜け出し外の世界へ踏み出す話。今回の13話も作り物度が高い閉鎖された施設(ガーデン)からヒロ [続きを読む]
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- 2018/04/06 21:13高畑勲監督の印象深いエピソード10選
- 高畑勲監督が亡くなられた。そこで高畑監督の印象深いエピソードを10挙げてみたい。①アニメージュの編集だった鈴木敏夫氏が「太陽の王子ホルスの大冒険」に感動して、始めて高畑勲にインタビューを電話で申し込んだところ「会いたくない」と拒絶。その会いたくない理由を鈴木氏に1時間とうとうと語り、その後宮崎駿氏に話を振る。(これがアニメージュのホルス特集になり、ジブリ始まりのポイントになる)②富野監督と対談した時 [続きを読む]
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- 2018/04/05 20:22キテレツ大百科 20話「コロ助! パワーアップ大作戦」
- グランロボのように強くなりたいコロ助は、キテレツに改造してほしいと願う。しかしキテレツはお金がないので改造できないと断る。コロ助はお金を得るためにアルバイトを始める。中々に面白い。話がどんどん変な方向になっている感じが良かった。強くなりたい→バイト→お世辞が言えないと使えない→発明道具でお世辞が上手くなるこの展開の転がし方が面白かった。コロ助メインの回であり、コロッケネタや熊八も出てくる展開は安定 [続きを読む]
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- 2018/04/04 22:16キテレツ大百科 19話「ひんやりヒエヒエ水ねんど/台風と夏まつり」
- ・ひんやりヒエヒエ水ねんど暑い夏を涼しく過ごすためにキテレツは「粘土水」を発明する。キテレツはみんなを集めて、水で作った家を作ったのだが。水の表現が面白い話。プルルンとした水の感じが、涼しさとアニメーションの魅力を感じさせる。水の作画を担当したのは湯浅政明であり、次のように答えている。−水の作画にはずいぶんと思い入れがあるようですが。湯浅 昔、TVアニメ『キテレツ大百科』の「ひんやりヒエヒエ水ねんど [続きを読む]
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- 2018/04/02 20:32キテレツ大百科 18話「エジソンに会った 誰にもいえない夏休み」
- エジソンに会うため、改良型航時機を作ったキテレツ。しかしキテレツ達が出かけたスキに、ブタゴリラとトンガリが勝手に航時機を操作して過去のアメリカに行ってしまう。16話ぐらいから30分1エピソードが多くなっている感じ。話が二転三転する感じなので、30分1エピソードの方が面白いかなと。今回もオーソドックスに発明道具が活躍する話。ブタゴリラが知ってる英語ベジタブルを叫んでいたらギャングのベジタブル一家の元にたどり [続きを読む]
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- 2018/04/01 17:01ダーリン・イン・ザ・フランキス 12話の演出を語る−ゼロツーの人間への憧れと非人間的描写
- ゼロツーがヒロのことをエサとしか見ていなかったことが衝撃的だった12話。今回は設定的な部分が多く提示されていた。・ゼロツーは叫竜を倒し続ければ人間になれると信じている・ゼロツーは竜化が深刻。パートナーのヒロも竜化している・ゼロツーはパートナーの命を吸って戦っている(過去100人がその生贄になっている)・過去にガーデンでヒロとゼロツーは会っていた(ヤドリギ)・過去のゼロツーはもっと異形の姿(鬼)をしていた( [続きを読む]
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- 2018/03/31 22:50キテレツ大百科 17話「哀しみのトンガリ.かくれみので一人ぼっち」
- 姿を見えなくする発明道具「かくれみの」。最初はコロ助が使っていたが、トンガリに取られてしまう。トンガリは様々ないたずらを試みるが、かくれみのが脱げなくなってしまう。前回の16話に引き続き30分1エピソード。メインキャラで目立たないトンガリ初メインの回。今回は発明道具による騒動で話を回すオーソドックスな構成。かくれみのが脱げなくなり誰にも気づかれず途方にくれるトンガリの寂しがりな性分が描かれていた。仕上 [続きを読む]
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- 2018/03/30 21:21キテレツ大百科 16話「パパたちの授業参観.親子で野球大会」
- 小学校の父親参観日。キテレツやブタゴリラの父親たちが参加する中にコロ助も学校に来てしまう。そして親子共々、野球をすることになった。今までで一番面白かった。大事なのはキテレツのアニメの方向性を決めた部分を感じられたこと。①コロ助とコロッケの初めての出会い②熊八が主役級に目立つ(熊田親子の大活躍&暴走)③発明道具に頼らない展開(+キテレツパパの心意気)①でコロ助はコロッケに出会う。後の主題歌でも扱われる [続きを読む]
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- 2018/03/27 21:08「機動戦士ガンダム0080」のリアリズムと磯光雄の作画
- 「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」は、富野由悠季では描けないものを目指していたのではないだろうか。あるいは富野とは違うリアルを描き出そうとしていた。それは少年アルから見えた世界。ニュータイプがいない等身大の人達の物語。正義も悪も連邦にもジオンにも肩入れせず、ただただ少年に戦争のリアルを突きつける。誠実に丁寧にアル達の生活と営みと行動を描き出す事で、臨場感と迫真性を生み出し、物語の説得力を [続きを読む]
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- 2018/03/26 20:32キテレツ大百科 15話「一寸ガードマン/シャボン玉ドーム」
- ・一寸ガードマンパパがひったくり犯に襲われる。キテレツは犯人を捕まえるため「助太刀人形」と「打ち出のマイク」を作る。人形の威力は絶大で、ガードマンとしての役割を果たすが…キテレツの道具は効果てきめんだと思う。むしろ効果が強すぎて、手に負えなくなるケースも多い。今回も手に負えなくなる形で、他人に奪われた時のリスクの高さを感じさせた。それにしてもいかにも怪しいおっさんが出てきてコイツが犯人?と思ってい [続きを読む]
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- 2018/03/25 17:06ダーリン・イン・ザ・フランキス 11話の演出−叫竜とフランクス達の位置関係とルール作り
- パラサイトのコンビが変わってしまう事が今回描かれた。フトシとココロ、ミツルとイクノのコンビが入れ替わる形で。特にミツルのヒロに対する思いと、ココロの思いを受けて自身の心境の変化を描いた。こうした舞台の変化もナナの言葉から察するに、博士の思惑通りなのかもしれない。13部隊は今までの部隊とは違う運用がなされていること。思春期の集団による不安定な関係こそ、力を生み出している。集団・コンビの変化が、個人を集 [続きを読む]
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- 2018/03/24 20:31キテレツ大百科 14話「ちょうちんおバケ捕物帖/怪談ボタン灯」
- ・ちょうちんおバケ捕物帖学校の掃除をサボるブタゴリラとトンガリ。キテレツは二人を懲らしめようと発明道具「必殺召し捕り人」を作る。しかし必殺召し捕り人はキテレツや家族をすぐに召し捕ってしまう。ついにブタゴリラを懲らしめようとするが…キテレツ達が発明道具に翻弄され続ける話。ちょっとした事でも見逃さずすぐに召し捕る「召し捕り人」の過剰性が今回のコミカルさのポイント。これは嫌な道具だなぁと思わせるぐらいに [続きを読む]
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- 2018/03/23 19:52キテレツ大百科 13話「雲の上のスイートホーム」
- 静かな場所で勉強がしたいみよちゃんのために、キテレツは「仙境水」を使って雲の上に勉強部屋やスイートルームを作ってあげる。しかしブタゴリラたちによって、スイートルームは乗っ取られてしまう。30分丸々1エピソード。今回は見ごたえがある。雲の上に理想の住まいを作るという点でドラえもんの「雲の王国」に近いアイディアの回だといえよう。藤子先生、雲に憧れがあるんだろうなぁ。雲に理想の部屋を作るというのも面白いし [続きを読む]
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- 2018/03/22 19:35キテレツ大百科 12話「脱時機でのんびり/水遊びもほどほどに」
- ・脱時機でのんびり受験で時間を無駄にしたくない勉三さんはキテレツの誘いを断る。悲しいキテレツは時間の制約から解放される「脱時機」を作り、勉三さんに憩いを与えようとする。時間に追われている現代人にとって時間を止めながらも何でもできる脱時機は素晴らしい道具。使い方も難しくなくデメリットも感じさせず、発明道具の良さを存分に堪能できる回。勉三さんもリフレッシュできたようで心地よい回だった。それにしても勉三 [続きを読む]
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- 2018/03/20 20:39キテレツ大百科 11話「分身機で人間コピー!?/コロ助学校へ行く」
- ・分身機で人間コピー!?キテレツの家にお小遣いをくれるおじさんが家にやって来た。みよちゃんの約束があったキテレツは自分の分身を作る分身機を使って、二つの事を一緒にやろうとする。分身機はパーマンでいうコピーロボットに近い発明道具。ただ分身機の方が数を増やせる点では有利か。キテレツの分身達が次々にブタゴリラに「スケボーで遊ぶ子供は知らないか」と聞く展開が面白かった。キテレツは分身機で二つの事を同時にやろ [続きを読む]
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- 2018/03/18 20:51ダーリン・イン・ザ・フランキス 10話の演出−オトナ・都市の無機質性と縦・横の画面構成
- 今回は大人に憧れるゾロメと現実に現れたオトナとの対話によってゾロメのオトナへの幻想が変わっていく話。(物語の設定的にもいくつか示唆的な点があった)まずゾロメとオトナ女性は何らかの関係があるのだろう。ゾロメがオトナ女性と始めて会ったのに懐かしい発言。オトナ女性が先にゾロメの名前を言い当てた点。オトナ女性はオトナは生殖行為をしない(過去の話)と言っていたので、ゾロメの遺伝子の提供者と推測できる。演出的にも [続きを読む]
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- 2018/03/16 22:10キテレツ大百科 10話「コロ助と赤ちゃん恐竜! 南の海の大冒険!!」
- 高知県の竜馬湖に恐竜が出現。キテレツは恐竜を前に作った発明道具「亀甲船」だと思う。キテレツは亀甲船を探しに、ブタゴリラとトンガリは高知にそれぞれ向かう。30分1エピソード回。キテレツ大百科版「のび太の恐竜」的な話。恐竜探しは子供のロマン。キテレツ側の話と、ブタゴリラ側の話が交差しながら恐竜探しの旅の面白さと、亀甲船の活躍、恐竜との触れ合いが描かれる名エピソード。まず気になったのは、湖に飛び込んだキテ [続きを読む]
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- 2018/03/14 21:38キテレツ大百科 9話「思い出カメラ/対決! コロ助対かわら版小僧」
- ・思い出カメラ友人たちの周りで起こる盗難事件に対して、キテレツは過去を映すカメラ「回古鏡」を作って犯人を探し出す。盗難事件の犯人は変なおじいさんと見せかけてたぶん違うだろうという展開までは読めるのだが、(犯人は放し飼いにされていたサルだった)最後はおじいさんが回古鏡で撮影された60年前の街の姿に感動するという展開。かつての懐かしい風景に浸るおじいさん。キテレツの発明道具がきちんと役に立った序盤の段階で [続きを読む]
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