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2007/06/04

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  • 『射精責任』 ガブリエル・ブレア著/村井 理子訳 太田出版

    全米騒然ニューヨークタイムズ・ベストセラー世界9カ国で翻訳刊行前からSNSで話題沸騰!望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。女性が世界一ふしだらなビッチだったとしても、何の問題もない。女性の50倍の生殖能力を持ち、コンドームを着用したセック

  • 『魔法少女はなぜ世界を救えなかったのか?』 ペク・ソルフィ、ホン・スミン著/渡辺麻土香 訳 晶文社

    日本産のアニメはやすやすと海を渡ってながいこと世界の子どもたちに多大な影響を与えてきた。それは現在も。韓国で日本の魔法少女モノに惹かれた少女が長じて日本に留学を果たし、研究ジャンルとして立ち上げ論文を書いた。それを元に出版されたのがこの本、だと読みました

  • 『もぬけの考察』 村雲 菜月著 講談社

    読んでみようと思った経緯は失念。どこかで紹介記事を目にしたのだろうと思う。第66回 群像新人文学賞受賞作だから、文藝分野の新たな才能をチェック、ぐらいの気持ちだったのか▼面白かった。短編連作なのだが最初の一編の不思議な終わり方に、おや、これは!? と興味をそ

  • 『東京タワーとテレビ草創期の物語』 北浦寛之著/筑摩書房(ちくま新書)

    やがて東京のシンボルとなる電波塔=東京タワーが建つまでの経緯を、テレビというメディアが立ち上がってゆく舞台裏の人間模様を重ねて焦点を当て整理してみせた新書。著者はメディア研究が専門の1980年生まれの大学教授▼映画が娯楽の王様であった時代からテレビの趨勢期へ

  • 『自殺帳』 春日武彦著/晶文社 344頁

    著者は精神科医で著書も多い方。昔むかし仕事がらみで一度お会いしたこともあったと記憶▼自殺に関心を寄せるのはいつだって生きてる人間だ。自ら命を断ってみた人に実際のところはどうだったのかを聞くことは叶わない。だから詳しいと思われる人の知見を頼る。精神科医とし

  • 『自称詞〈僕〉の歴史』 友田 健太郎著/河出書房新社 256頁

    吉田松陰はたくさんの書簡を遺していて、自称詞に僕を多用していたことをこの本を開いて初めて知ったボクでした。僕、ボク、ぼく。文字に記す際にも繊細な使い分けが可能であるわけで。誰かと面と向かう口頭では自称詞に何を使うべきか。相手との関係性が如実に投影されると

  • 『ものがわかるということ』 養老孟司著/祥伝社 216頁

    タイトルが平仮名なのは、そうゆう本だからなのだと納得▼まるで杜の長老。数世紀を見守ってきた古木の言葉に耳を傾けるような時間はとても豊かなものでした。令和の時代に加速度を増す小賢しい人知を吹き飛ばす真理が語られていると何度も首肯しました。こうゆう良い本があ

  • 『九月と七月の姉妹』 デイジー・ジョンソン著/市田泉訳 東京創元社 ¥2200 / 198頁

    出版社サイトのあらすじはこんな感じ。わたしは姉のセプテンバーの誕生から十か月後に生まれた。でも、互いの誕生日を混ぜ合わせて同じ日にしている。セプテンバーがそう決めたから。セプテンバーはゲームをする。セプテンバーが指示する側、わたしが操り人形。彼女の言う

  • 『史実を歩く』 吉村 昭著 文春新書

    長崎に向かう旅のお供に携えた一冊。史実を緻密に調査して「小説」を仕上げてみせる著者の取材ノートと呼べるもの。吉村さんの作品のいくつかを楽しく読んできたので、あたかも歴史の現場に立ち会ったていかのように登場人物たちの心の綾を活写する筆力はベテラン作家の手管

  • 『安倍三代』 青木 理著

    信頼できるジャーナリストの手になる一冊。著者は、安倍家当代の元総理ひとりを題材に一冊を費やすのは役不足だと早々に見切り、彼の父と祖父まで三代の系譜を遡ってみることで、平成から令和にかけて、いったんは病気で職を投げ出しても再び担がれて結果9年も居座った奇妙

  • 『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 村田 沙耶香著

    「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した作家さんです。彼女の生み出す柔らかな凶器は、ここでも健在でした。むしろ素敵に更新されています。小説として表現されることが最もふさわしく居心地がよさそうな不可思議ワールド。少女時代に憧れだった架空の世直しヒーローに自身が変

  • 『優しい暴力の時代』 チョン・イヒョン著 斎藤真理子訳

    韓国の人気作家の小説集。どこかで書評を目にしたのだと思う。気になり手を伸ばしてみました。映画『パラサイト 半地下の家族』で韓国の国内にある救いようの無い格差を知ったりしている今。かの国の次代をリードして行くのだろう文学者の目線を知りたくて。そして成る程成熟

  • 『さよなら、俺たち』 清田 隆之著 スタンド・ブックス

    いわゆる「ジェンダー本」を読んで学ばなければいけません。そうゆう世代のど真ん中だと思っております。学びを教えてくれるのは、私よりはるかに下の世代の言葉を持つ層。この著者もそのひとりのようです。この本は著者がいくつかの媒体(サイト?)に発表したものをまとめ

  • 『うちの父が運転をやめません』 垣谷 美雨 角川書店

    キャッチーなタイトルです。現実社会の大きな問題をどうやって物語に落とし込んでいるのかに興味を持って手にしてみました。初めて読む作家。冒頭導入部分で説明っぽい記述が目についてしまい、「もしかしたらこれは読み通せないかも…」と否定的なイメージに占有されそうに

  • 『銀閣の人』 門井 慶喜著 KADOKAWA

    著者は『銀河鉄道の父』という作品で直木賞を受賞してる作家だったことは、この本を手にしてから知った。週刊文春の書評記事だったと思うのだが、この本を薦めていて手にとってみた次第。断然面白く読めまして。日本史の体系的な知識に欠如していることにかけては自信のある

  • 『音楽の危機』 岡田 暁生著 中公新書

    去年(2020年)に緊急出版されていた新書。緊急というと大袈裟そうだが、出版化を急いだと著者が書いている。コロナ感染を回避することを前提とした社会で、音楽は不要不急とされた。いわゆる「箱物」のホールにオーケストラを招いて大観衆を前に演奏するクラシック音楽の楽

  • 『彼女は頭が悪いから』 姫野カオルコ著 文藝春秋社 ¥1890

    新聞沙汰となって世間を騒がせた事件にインスパイされ、作家が物語りをつむぐ。作品の細部にリアリティを求めるなら、いくらかの取材は必要だろう。問題は、どこで取材を終わりにするかだ。取材を突き詰めてしまえばルポになる。調べることを勇気をもってどこかの時点で放棄

  • 『みんな彗星を見ていた ~ 私的キリシタン探訪記』 星野 博美著 文藝春秋 ¥1950+税

    どうしてこのタイトルになったのかを知りたくて。少し厚めの、手触りも心地よい一冊をずっと携えて幸福な読書時間をしばし。星野さん、ありがとうございました▼まるで研究者のようです。著者の、取材対象にアプローチするスタンス。前作で圧倒されていたので覚悟はできてい

  • 『ナオミとカナコ』 奥田英朗著 幻冬舎 438ページ

    今クールでドラマ化されているのですね。確か今日の木曜日が2回目のハズ。初回を見逃したので、今日から見てみようかなと▼1年ぐらい前に読了していますが、内容をよく覚えています。DVを受けている妻が夫の殺害を企てる。旧知の女友だちの力を借りて。その二人の名前が表

  • 『戦略おべっか』 ホイチョイ・プロダクションズ著 講談社 130ページ

    ホイチョイの代表である馬場さんをゲストに迎える番組を担当し、遅ればせながら間近でお話を聞く機会を得たのは、おととしの暮れちかくだったと記憶しています。システム手帳だけを持参し、そこにはアイデアの断片がいっぱい。気になる本のフレーズを書き抜いていたり、アイ

  • 『すばらしい日々』 吉本 ばなな著 幻冬舎 ¥

    資料読みでした。吉本さんのエッセイだったと記憶しています。これも旧年中に手にしたもの。ご自宅をボタニカルに飾っていることや、スピリチュアル世界への造詣も深いこと。ご主人はたしか編集者ではなかった。子育てと作家仕事との両立と。それだけでなく思索家の父親を看

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