bookmaker さん プロフィール

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bookmakerさん: 個人出版コミュニティ
ハンドル名bookmaker さん
ブログタイトル個人出版コミュニティ
ブログURLhttp://bookproduction.blog69.fc2.com/
サイト紹介文個人出版社の立ち上げから原稿作成、印刷、製本、販売までを一人で実現した体験を綴ったもの
自由文フリーの版組ソフトやDTPソフトを使って、本文だけでなく表紙や書籍バーコードも自作し、製本も自分でやることで、最小限の費用で出版できるシステムを構築しました。
個人出版社(http://miraisya.net/default.aspx)も立ち上げて販売促進活動を展開しています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供25回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2007/11/12 11:18

bookmaker さんのブログ記事

  • 人口減少社会の未来学
  •  内田樹編「人口減少社会の未来学」を読んだ。本書は人口減少社会の未来についての11人の識者の考察を収録したものである。冒頭の序論で内田は、先の戦争指導層で見られたように、日本社会には最悪の事態に備えて「リスクヘッジ」をしておくという習慣がなく、そういう予測をすること自体を「敗北主義」として忌避すると言う事実を勘定に入れておかないと、適切なリスク管理はできない、人口減少社会への対処は「後退戦」であり [続きを読む]
  • 合成生物学の衝撃
  •  須田桃子著「合成生物学の衝撃」を読んだ。本書のPRで人口生命体が作られたとあったので、ついにそこまで来たのかと期待したが、実際は生命の存続に必要な最小限のゲノム(ミニマム・セル)を同定し、そのDNAを人工合成して細菌の細胞に注入し、細菌が細胞分裂して増殖することを実証したということで、細胞まで人工合成したわけではなかった。未だ完全な人工生命は実現されていないようだ。DNAの人工合成はかなり前から実現して [続きを読む]
  • R帝国
  •  中村文則著「R帝国」を読んだ。本書は近未来世界を描いたディストピア小説である。そこでは資源や利権を求めてテロと一体化した戦争が常態となっている世界である。日本を彷彿とさせるR帝国は、1党独裁の国家党(略して”党”)が社会を牛耳っている。民主主義国家の体裁を整えるために、党の1%の議席をいくつかの野党に振り分けて、議会を成立させているが、第一野党の党首は実は”党”から密かに派遣された工作員である。R [続きを読む]
  • 知ってはいけない
  •  矢部宏冶著「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」を読んだ。本書は、「戦後日本」に存在する「ウラの掟」の全体像を簡明に述べたものである。それらの掟は日米政府間でなく、米軍と日本のエリート官僚のあいだで直接結ばれた、占領期以来の軍事上の密約を起源としており、社会全体の構造を大きく歪めて「法治国家崩壊状態」が広がっている。本書では九つのウラの掟の起源となる「日米間の隠された法的関係」の全体像を明 [続きを読む]
  • 国体論
  •  白井聡著「国体論」を読んだ。本書は、「国体」の概念を基軸として、明治維新から現在までの近現代史の把握を試みたものである。戦後には「国体」は死語となったと思われているが、「戦前の国体」は構成を変えて戦後から現在まで受け継がれているということである。「戦前の国体」とは、万世一系の天皇を頂点に戴いた「君臣相睦み合う家族国家」を理念として全国民に強制する体制であった。この体制は破滅的戦争に突き進み、惨敗 [続きを読む]
  • 情報隠蔽国家
  •  青木理著「情報隠蔽国家」を読んだ。本書は、「サンデー毎日」誌上で発表したルポルタージュやコラムを加筆修正して収録したものである。特定秘密保護法や盗聴法、共謀罪法などによって政府や治安当局の権限ばかりが大幅に強化され、私たちの情報を吸い上げる準備が整い、すでに実行されている。一方で森友学園や加計学園、防衛省・自衛隊をめぐる事例などで明らかなとおり、本来は公開されるべき公的情報は徹底して隠され、私た [続きを読む]
  • カウンター・デモクラシー
  •  ピエール・ロザンヴァロン著「カウンター・デモクラシー」を読んだ。本書は、権力(政府)を監視し、阻止し、裁くという多角的なカウンターなしに民主主義は実現しえないことを、近代の民主主義の成立理念から、また多様な歴史経験をたどりながら描き出したものである。民主主義とは多種多様の人々の意志を集約する仕組みである以上、もともと一元的ではありえない。むしろ声の複数性を前提とする。それを強引に一元化するとき、 [続きを読む]
  • 主権なき平和国家
  •  伊勢崎賢治、布施祐仁著「主権なき平和国家」を読んだ。本書は、地位協定の国際比較からみる日本の姿を解明したものである。日本は「戦時」でも「準戦時」でもなく、自衛隊という戦力を持ち主権が確立した「平時」のはずなのに、他国の地位協定と比べると何かがおかしい。日本は形式的には「独立国」でも、日米地位協定によって主権が大きく損なわれている。主権とは、国家が他国から干渉を受けずに独自の意思決定を行う権利のこ [続きを読む]
  • 新・日本の階級社会
  •  橋本健二著「新・日本の階級社会」を読んだ。本書は、日本が「格差社会」のレベルを超えて「新しい階級社会」に入り、貧困率が上昇して膨大な貧困層が形成され、社会が分断されている実態を、各種統計や社会調査データを通じて明らかにしたものである。そして、格差を縮小しより平等な「非階級社会」を実現する方策を提示している。1970年代後半から2005年の直前まで常識だった「一億総中流」意識は、格差が拡大するとともに「人 [続きを読む]
  • 核戦争の瀬戸際で
  •  ウィリアム・ペリー著「核戦争の瀬戸際で」を読んだ。本書は、防衛関連企業創業社長から国防次官、国防副長官、国防長官を歴任し、その間一貫して「核なき世界」を目指して核戦争の危機回避のための政策を推進してきた著者の回顧録である。核の危険性は冷戦の終焉とともに後退したが、21世紀に入ってアメリカとロシアの緊張が高まり、ロシアは核戦力の大幅なアップグレードに乗り出している。また、地域的核戦争と核テロリズム [続きを読む]
  • ルポ国家権力
  •  青木理著「ルポ 国家権力」を読んだ。本書は著者が各紙誌に発表してきた作品の内、ルポルタージュを主に収録したものである。内容は、法務・検察や刑事司法の歪、石原都政や都議会の問題点、沖縄タイムス連載原稿、死刑問題などである。国松長官狙撃事件は、刑事警察ではなくオウム真理教による犯行と見立てた公安警察が主導し、現職の警視庁巡査長が犯行を自供すると言う経過を辿り、しかも公安部がそれを隠蔽していたことが発 [続きを読む]
  • 米中戦争前夜
  •  グレアム・アリソン著「米中戦争前夜」を読んだ。本書は、新興国と覇権国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオを述べたものである。著者はこの歴史法則を、古代ギリシャのアテネとスパルタのペロポネソス戦争の原因を分析したアテネの歴史家トゥキディデスにちなんで、「トゥキディデスの罠」と名付ける。台頭する新興国の野心と脅かされた覇権国の不安が、均衡と安定を崩し予期せぬことから大戦争を引き起こす。著者らの研究 [続きを読む]
  • 意識の進化的起源
  •  トッド・ファインバーグ&ジョン・マラット著「意識の進化的起源」を読んだ。本書は「感覚意識」と呼ぶ原初的意識の進化的起源を探求したものである。著者は、様々な感覚を知覚し、その心的イメージ(表象、クオリア)を構築することが、原初的意識の進化の核心だと考えている。そしてカンブリア爆発で、脊椎動物の祖先がカメラ眼を獲得して外的世界の視覚イメージを構築したことが感覚意識の進化の鍵だったと主張している。本書 [続きを読む]
  • 私はすでに死んでいる
  •  アニル・アナンサスワーミー著「私はすでに死んでいる」を読んだ。本書は、病気や障害を負った人たちが体験した特異な症状を手掛かりとして、神経学の知見をベースに精神医学や哲学の視点にも留意しつつ「自己とは何か」を追求したものである。個々の特異な症例に基づくため体系的ではないが、共通する知見として身体の重要性、「予測する脳」という視点を挙げている。コタール症候群は、「自分が死んでいる」「存在しない」とい [続きを読む]
  • 敗北を抱きしめて
  •  ジョン・ダワー著「敗北を抱きしめて」を読んだ。上巻では、日本の敗戦直後の虚脱状態からパンパンや闇市の闇商人に代表される無秩序なサブカルチャー「カストリ文化」への移行、GHQによる天皇制民主主義に基づく新植民地主義的革命を経て、天皇に変えてマッカーサーへの敬意と服従を示すようになったが、やがて朝鮮戦争が始まるとレッドパージ(赤狩り)とデパージ(軍国主義者の復帰)が並行して活発化する「逆コース」に入っ [続きを読む]
  • 脳の意識機械の意識
  •  渡辺正峰著「脳の意識 機械の意識」「脳の意識機械の意識」を読んだ。意識の問題の本質は、脳の客観と主観の間の隔たりにある。「説明のギャップ」、「ハード・プロブレム」と呼ばれるものである。脳の客観とは神経回路網の振る舞い、すなわち電気的活動であり、三人称的に観測されるものである。脳の主観とは、私たちの意識、そして感覚意識体験である。ここでの「私たち」とは、先の神経回路網に他ならない。主観とはつまると [続きを読む]
  • 裏切られた自由(下)
  •  ハーバート・フーバー著「裏切られた自由(下:)」を読んだ。本書は、第31代アメリカ大統領フーバーが第二次世界大戦の過程を詳細に検証したものである。他国の戦争に不干渉、中立主義であったアメリカが、どのようにして対独、対日の戦争に参戦していったか、そして戦後処理をどのように進めたかを詳述している。下巻では、主として米英ソによる戦後処理の進め方の問題点が述べられている。米英の対ソ融和策によって、ポーラ [続きを読む]
  • 裏切られた自由(上)
  •  ハーバート・フーバー著「裏切られた自由(上)」を読んだ。本書は、第31代アメリカ大統領フーバーが第二次世界大戦の過程を詳細に検証したものである。他国の戦争に不干渉、中立主義であったアメリカが、どのようにして対独、対日の戦争に参戦していったかを、詳述している。著者によれば、アメリカの参戦を推進したのは第32代大統領のルーズヴェルトであり、それまでの不干渉・中立主義をイギリス首相のチャーチルやソ連の [続きを読む]
  • 愛国と信仰の構造
  •  中島岳志、島薗進共著「愛国と信仰の構造」「愛国と信仰の構造」を読んだ。本書は、現代日本の右傾化の背後にあるものを愛国と信仰を軸に分析し、戦前のような全体主義がよみがえる危険性が高まっていると指摘している。近代日本150年を第二次世界大戦を境に、明治維新からの75年と敗戦からの75年に区切り、さらに各75年を25年ごとに区切って各々第一期、第二期、第三期とし、この三つの期を戦前と戦後で並べて比較す [続きを読む]
  • 日米地位協定入門
  •  前泊博盛著「日米地位協定入門」 を読んだ。本書は、日米両国の「属国・宗主国関係」の法的取り決めの中心である「日米地位協定」の問題点を、17問のQ&A形式で解説するとともに、外務省機密文書「日米地位協定の考え方」を読み解き、日本政府がすべての条項について、いかにしても米軍に有利になるよう拡大解釈するために腐心しているかを明らかにしている。地位協定も安保条約も沖縄に限らず日本全国に適用される法律であ [続きを読む]
  • 「日米指揮権密約」の研究
  •  末浪靖司著「日米指揮権密約」の研究を読んだ。本書は、機密指定を解除されたアメリカ政府や軍部の公文書に基づき、1952年に吉田首相とクラーク極東米軍司令官が最終的に口頭で結んだ指揮権密約(=戦時に自衛隊は米軍の指揮下に入る)を実現するため、1951年の平和条約と旧安保条約の調印以来、日本政府が戦後60年余をかけてアメリカ政府と密室の協議を重ね、憲法解釈を変えて、自衛隊を海外に送り出す法律をつくり、ついに、 [続きを読む]
  • これがすべてを変える
  •  ナオミ・クライン著「これがすべてを変える」を読んだ。本書は、気候変動(地球温暖化)を人類の存続にかかる重大問題として、これまで「ショック・ドクトリン」などで批判してきたグローバリゼーションや市場原理主義、新自由主義の延長線上に位置づけ、根本原因と解決法を探ったものである。結論としては、根本原因が成長神話にがんじがらめになった資本主義のシステムにこそあり、それを解決するには現行の経済システムとそれ [続きを読む]
  • 宇宙は自ら進化した
  •  リー・スモーリン著「宇宙は自ら進化した」を読んだ。現在、理論物理学の最大の課題は、相対論と量子論の統一理論構築である。相対論は量子現象を説明できないし、量子論は時間の取り扱いが古典的で、しかも重力現象を包含できない。統一理論候補として超ひも理論やループ量子重力理論などが研究されているが、未だ完成されていない。著者は、統一理論が必然的に宇宙論となると考え、一つの試案として進化論的宇宙論を提案してい [続きを読む]
  • 日本の右傾化
  •  塚田穂高編著「日本の右傾化」を読んだ。本書は、「社会」「政治と市民」「国家と教育」「家族と女性」「言論と報道」「宗教」の6分野において、各専門家が日本の右傾化の実態を明らかにしたものである。「社会」では、新自由主義、レイシズム、ヘイトスピーチ、日本会議について、「政治と市民」では、排外主義、自民党の右傾化、有権者の右傾化について、「国家と教育」では、日本のネオナショナリズム、教育基本法改定、国に [続きを読む]