HighMaster さん プロフィール

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HighMasterさん: 七人の忍
ハンドル名HighMaster さん
ブログタイトル七人の忍
ブログURLhttp://sinobi7.blog.shinobi.jp/
サイト紹介文些細な事から甲賀の里を追いやられた手錬の下忍頭、仙蔵を中心に繰り広げられる新感覚冒険時代小説です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供3回 / 1日(平均21.0回/週) - 参加 2007/12/07 20:06

HighMaster さんのブログ記事

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  • *其の一*
  • AD1578−天正7年6月 そこが東海の山陰である事は推測できたが、密集して生い茂った老木の葉と厚く曇った空の所為で月明かりすら差し込まない暗闇はもはや何処の国かも不明であり、異常な不安感と恐れを生む。常人ならば既に発狂しているとも思われるその山道で、仙蔵は慣れた動作で木を背にもたれかかり、竹筒に残った僅かな酒を音も立てず一気に飲み干すとすぐに走り出した。下忍であるが故に無名ではあるが、統率力に長け、腕も [続きを読む]
  • *其の二*
  • 対峙したまま、二人は微動だにせず相手の隙を伺った。だが同じ里の術を心得た下忍頭と下忍であり、ましてやかつて同じ部隊にて作戦を共に遂行していた二人でもある。互いに戦法と技、癖を知り尽くしており、そう簡単には動ける筈も無かった。しかし間もなく厳しい形相であった仙蔵の口元が緩み、笑みへと変わる。「わしがまともに戦うと思うたか。」そう得意気に吐き捨て構えを解くと、くるりと振り返り燕に背を向け足元の石を蹴飛 [続きを読む]
  • *其の三*
  • 夜が明けはじめた頃、仙蔵達は山を抜け、麓の小さな農村に辿り着いていた。「では響談が既に?」響談とは主に偽造文書による敵地かく乱や潜入による諜報活動を行っていた信長配下の忍である。「ああ間違いない。近いうちに信雄が動く筈だ。」村外れの納屋に隠れ、板で乱雑に打ち付けられた壁の隙間から外を見渡した後、仙蔵は腰を下ろした。「こんな時に里を抜ける羽目になるとは思いもしなかったわ。」頭を擦りながら又兵衛の事を [続きを読む]
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