ocean さん プロフィール

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oceanさん: 里山便り
ハンドル名ocean さん
ブログタイトル里山便り
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/nightlyrains
サイト紹介文栃木県安蘇地区の山里で有機農業を営む日々のあれこれ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供80回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2007/12/30 07:19

ocean さんのブログ記事

  • 読書日記「書架の探偵」ジーン・ウルフ作
  • アメリカの作家ジーン・ウルフ、2015年発表のSFミステリー小説。人類の文明の衰退期にある未来社会での物語り。図書館には過去の作家の記憶、人格を持ったクローン人間、複生体(作家のクローンそのものというわけではないようです)が図書と同じように所蔵されていて、閲覧、貸し出しに供されています。主人公は過去の有名な推理作家の複生体、とある富豪令嬢に借り出され、彼の著作にまつわる謎について助言を求められるのですが [続きを読む]
  • 読書日記「晩夏の墜落」ノア・ホーリー作
  • アメリカの作家ノア・ホーリー、2016年発表の小説。プライベートジェット機の墜落事故の真相を廻るミステリー。作者はアメリカのTVドラマの脚本、制作方面でも売れっ子の人のようで、いかにもそう思える冗長、冗漫、サービス精神たっぷりの作品。プライベートジェット機が大西洋に墜落し、TV業界の大物一家と銀行家夫婦が死亡、偶々乗り合わせた貧乏画家と4歳の男の子が奇跡的に助かります。負傷しながらも男の子を背負って海岸ま [続きを読む]
  • 読書日記「忘れられた花園」ケイト・モートン作
  • オーストラリア出身、ロンドン在住の作家ケイト・モートン、2008年発表の小説。オーストラリアの40歳近い女性カサンドラが一応の主人公。2005年、祖母を亡くし、祖母の遺産にイギリスの田舎のコテージがあることを知ります。1913年、4歳の時にオーストラリアの港にこつ然と現れ、名前も素性も知れなかった祖母の、過去の秘密を解き明かす物語り。1900年から1913年にかけての物語りと1975年の物語り、そして現在2005年の物語りが [続きを読む]
  • 読書日記「ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者」アダム・ロバーツ作
  • イギリスの作家アダム・ロバーツ、2012年発表の小説。遠い未来の宇宙と地球を舞台にしたSF作品です。3部構成になっていて、第1部は宇宙牢獄での脱獄の物語り、第2部と第3部はミステリー仕立ての大富豪令嬢の成長物語り。革命家で指名手配中の大量殺人犯ジャック・グラスが全てに関わっています。第1部が陰湿な監獄の物語りでしかも終盤極めて残虐、グロテスクになるので、私の趣味ではないかなと思いましたが、第2、3部は一 [続きを読む]
  • 読書日記ー再読ー「図書室の魔法」ジョー・ウォルトン作
  • 図書館で新刊本を中心に借りて読んでいるのですが、なかなか良い本に巡り会えず欲求不満が溜まってくると、時折、過去に借りた本のうち極めて良かったと記憶しているものを借りて再読、良い作品への餓えを満たす足しにしています。この本もそんな一冊。イギリスの作家ジョー・ウォルトン、2011年発表の小説。SF愛に溢れたファンタジー作品、自伝的要素も幾分か入っているようです。15歳のウェールズの少女モルウェナの書く1979年 [続きを読む]
  • 読書日記「階段を下りる女」ベルンハルト・シュリンク作
  • ドイツの作家ベルンハルト・シュリンク、2010年発表の小説。企業合併を主に取り扱う経済専門の初老の弁護士が主人公。オーストラリアに出張中、シドニーのアートギャラリーで、40年前から行方不明だった絵画に出会います。40年前、その絵画を廻って、富豪の実業家、天才的で奇矯な画家、モデルとなった実業家の妻で画家の愛人である女性間にトラブルがあり、当時駆け出しの弁護士だった主人公が関わりました。その絵画が何故こ [続きを読む]
  • 読書日記「宿命の地」ロバート・ゴダード作
  • イギリスの作家ロバート・ゴダード、2015年発表の小説。「1919年三部作」の第三部。第一次大戦終結直後、パリで講和会議が開かれている最中に、なおも暗躍するドイツのスパイとイギリス人元戦闘機パイロットの青年との死闘を描いた三部作、完結編であるこの第三部では舞台を日本に移します。第二部のラストがひどくがっかりなものだったので、あまり期待せずに読みましたが、それなりに面白く、また大正時代の日本をリアルに描いた [続きを読む]
  • 読書日記「時間のないホテル」ウィル・ワイルズ作
  • イギリスの作家ウィル・ワイルズ、2014年発表の小説。無限に増殖していく、意志を持ったホテル・チェーンが舞台。イベント参加代行業社の社員で世界各地で行われるイベントに参加するためホテルの常連である主人公男性が巻き込まれる騒動を描いた作品。アイデアは悪くないけれど、ストーリーやエピソードが陳腐、冗長、退屈。主人公やヒロイン他登場人物たちにも全く魅力が感じられない。超圧縮して短編小説にすれば読める物になる [続きを読む]
  • 読書日記「灰色の密命」ロバート・ゴダード作
  • イギリスの作家ロバート・ゴダード、2014年発表の小説。「1919年三部作」の第二部。イギリスの元戦闘機パイロットの青年が、パリで行われている第一次大戦の講和会議英国代表団の一員だった父の謎の死を契機に、なおも暗躍するドイツのスパイと対決すべく繰り広げる冒険活劇。常に一歩先を行く敵に翻弄され、フラストレーションの溜まる物語りですが、面白いです。しかし最後がちょっと不満。あまりにあからさまな罠に無策で捕らわ [続きを読む]
  • 読書日記「無限の書」G・ウィロー・ウィルソン作
  • エジプト在住のアメリカ人作家G・ウィロー・ウィルソン、2012年発表の小説。架空のペルシャ湾岸首長国を舞台にしたファンタジー。2013年世界幻想文学大賞受賞作。主人公はアラブとインドのハーフの青年。優秀なコンピュータプログラマーで、ネット上で反体制活動家を支援しています。しかし、謎の古書を手に入れたことを契機に政府の検閲官から執拗に追われることになり・・・。魔人や精霊との交わりが現代社会に甦る物語り。また [続きを読む]
  • 読書日記「穢れの町」エドワード・ケアリー作
  • イギリスの作家エドワード・ケアリー、2014発表の小説。ファンタジー「アイアマンガー三部作」の第二巻。第一巻末でそれぞれ物に変えられてしまった主人公男女の別れ別れになってのその後の冒険。19世紀ヴィクトリア朝、ロンドンのゴミ処理を一手に手がけるアイアマンガー一族のゴミ屋敷から、その支配下の町へと舞台を移し、邪悪な異能の集団アイアマンガー一族の悪辣な所業を主人公カップルは阻止出来るのか・・・。物語り自体 [続きを読む]
  • 読書日記「地中の記憶」ローリー・ロイ作
  • アメリカの作家ローリー・ロイ、2015年発表の小説。アメリカ南部、ケンタッキー州の農村を舞台にしたミステリー。良いです。1952年、霊感を宿す、あるいは魔性を秘めるという黒眼の15歳の少女アニーの物語りと、1936年、アニーの母親姉妹が15歳だった時の物語りが交互に語られます。アメリカ南部の古い、男性中心の、そして土着の精霊信仰が生きているような、因襲の泥濘にどっぷりとつかっているような、重苦しい社会の中での [続きを読む]
  • 読書日記「鉄鼠の檻」京極夏彦作
  • 再読。京極夏彦、1996年発表のミステリー小説。京極作品は初期の物を10作くらい読んで、食傷してしまって、以降読んでいません。読んだ中で最も好きなのがこの作品。箱根山中にある謎の禅寺で起こる連続殺人事件を描いています。禅宗に関する膨大な蘊蓄とユニークなキャラクターたちの繰り広げるドタバタ劇がとても面白く、グロテスク度、悲劇性が比較的低い所も私の好みに合っています。読み終えると禅宗のことがわかったような [続きを読む]
  • 読書日記「眠る狼」グレン・エリック・ハミルトン作
  • アメリカの作家グレン・エリック・ハミルトン、2015年発表のクライムサスペンス。主人公はアメリカ陸軍の軍人、28歳くらいの独身男性。親代わりで唯一の肉親である祖父からの手紙を受けて10年ぶりにシアトルに帰郷するところから物語りは始まります。祖父はプロの犯罪者で、主人公もその薫陶を受けて育ったのですが、仲違いして出奔し軍に入隊して以来犯罪からは足を洗っています。ところが帰宅してみると祖父は銃撃を受け瀕死 [続きを読む]
  • 読書日記「100時間の夜」アンナ・ウォルツ作
  • オランダの作家アンナ・ウォルツ、2014年発表のYA向け小説。14歳のオランダの少女が主人公。中学校長の父親の破廉恥なスキャンダルの騒動から逃れるため家出、かねてから憧れていたニューヨークへ一人旅立ちます。2012年10月末、おりしもニューヨークには巨大ハリケーンが襲来しようとしており・・・。父親は校長、母親は高名な画家というかなり恵まれた家庭環境の主人公ですが、風変わりな家庭だったようでもあり、潔癖 [続きを読む]
  • 読書日記「謀略の都」ロバート・ゴダード作
  • イギリスの作家ロバート・ゴダード、2013年発表の小説。第1次世界大戦終了直後、講和会議の開かれている最中のパリを舞台にしたスパイ冒険小説。講和会議イギリス代表団の一員であった外交官の父の不審死の原因を突き止めるためパリに赴いた元戦闘機パイロットの主人公青年、敗戦後もなお暗躍するドイツのスパイを追って危険を顧みず真っ向切り込んで行き・・・。前に読んだゴダードのミステリーには内省的な深みを感じましたが、 [続きを読む]
  • 読書日記『欺きの家』 ロバート・ゴダード作
  • ゴダード、2012年発表のミステリー。イギリス、コーンウォールの陶土採掘会社が合併を繰り返しながら世界企業にまで発展して行く過程で、牽引する社長の一族に次々と降り掛かる悲劇・・・。現在と過去とを交互に語りながら、社長腹心の部下である主人公が自らも深く関わった悲劇の謎に迫って行く物語りはとても読み応えがあります。結局の所元凶である人物の勝ち逃げのような結末であること、ヒロインに対して一寸酷すぎるように思 [続きを読む]
  • 読書日記「機龍警察 [完全版]自爆条項」月村了衛作
  • 月村了衛、2016年発表の小説。2011年発表作品に加筆したもの。近未来警察小説シリーズの第2作。「龍機兵」と呼ばれる近接戦闘兵器を擁する警視庁特捜部の活躍を描いた群像劇風の作品。面白いけれど、官僚機構としての警察の抱える問題とか、北アイルランドのテロリストの物語りとか、何処かで読んだことのあるようなストーリーで、陳腐かつ冗長。特にテロリストの過去の物語りは不要と感じました。エログロ要素が全くないのは好感 [続きを読む]