遊歩 さん プロフィール

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遊歩さん: 小径を行く
ハンドル名遊歩 さん
ブログタイトル小径を行く
ブログURLhttp://hanako61.at.webry.info/
サイト紹介文社会現象、旅の話、読書の感想、歴史、ペット、芸術まで幅広い分野をフォローするブログです。
自由文自宅周辺には大雨を調整するための人工池やけやき並木の遊歩道があり、四季折々自然を楽しんでいます。こうした自然を友にした散歩の途中、現代世相について諸々考えることがあります。2006年9月からスタートし、1400回を超えたこのブログは、そうした私の日常雑感をつづっています。

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供131回 / 365日(平均2.5回/週) - 参加 2008/01/03 09:08

遊歩 さんのブログ記事

  • 1736 犯人は過酷な人生? 3億円事件から50年
  •  東京・府中で3億円事件が発生したのは今から50年前の1968年12月10日だった。「強盗罪」なら公訴時効は10年だが、この事件は「窃盗罪」に該当したため7年後の1975年12月10日に時効となり、警視庁の捜査本部も解散した。時効成立後43年が経ている。だが、時として真犯人を名乗って話題を集めるケースが少なくないのは、この事件が日本の犯罪史上、現金を奪う(正確には盗む)手口が鮮やかなうえ、当時とし [続きを読む]
  • 1735 77年前の12月の朝 NBCがAPの至急報
  •  今から77年前の1941(昭和16)年12月8日未明(ハワイ時間7日朝)、旧日本軍は米国のハワイ真珠湾を奇襲攻撃した。この朝ラジオで大本営発表を聞いた多くの日本国民は狂喜し、大国を相手にした戦争に勝てると信じた。一方、攻撃された米国では、どのように報道されたのだろう。AP(米国の通信社)の社史『ブレーキングニュース』(緊急速報の意)には、それが詳しく紹介されている。以下はその要約。 [続きを読む]
  • 1732 過去・現在・未来 詩誌『薇』から
  •  埼玉在住の詩人たちの同人詩誌『薇』の19号が届いたのを機会にこの詩誌のバックナンバーを取り出し、頁をめくってみた。創刊号に印象深い詩が掲載されていたことを思い出したからだ。この詩誌は2009年12月に創刊、年2回発行されている。今号は創刊時からのメンバーだった石原武さん追悼号となっており、この詩人の5つの詩のほか、メンバー8人の作品と「小景」というエッセーで石原さんをしのんでいる。 [続きを読む]
  • 1731 暮れ行く初冬の公園にて ゴッホの「糸杉」を想う
  •  大阪市の長居公園(東住吉区)のすぐ近くに住む友人は、この公園の夜明けの風景を中心にした写真をフェイスブックに載せている。最近は夜明けではなく、夕暮れの光景をアップしていた。そのキャプションには「烏舞う夕暮れ。11月27日夕、長居公園。ゴッホの絵を想起」とあった。それはゴッホが好んで描いた「糸杉」の絵と印象が似ている。暮れ行く初冬の公園の姿は、たしかにゴッホの世界を彷彿とさせるのだ。 [続きを読む]
  • 1726 人間に付きまとう魔物 ゴーン氏と富について
  •  日産自動車のカルロス・ゴーン氏が東京地検特捜部に逮捕されたことだけでなく、逮捕の理由を聞いて驚いた人は多いだろう。5年間に100億近い報酬を得ながら、その半分しかもらっていないと、有価証券報告書に申告していたというのだ。私はこのニュースを見て「守銭奴」という言葉を思い浮かべた。ゴーン氏にこの言葉が当てはまるかどうかは分からない。だが、世の中は金持ちほど、金に汚いという現実があることを改めて感じている [続きを読む]
  • 1725 けやきの遊歩道無残 紅葉奪った塩害
  •  街路樹のけやきの葉の色がことしはおかしい。例年なら赤や黄、茶の3色に紅葉して美しい秋を演出するのだが、ことしに限って美しさが失われてしまった。よく観察してみるとほとんどの葉が褐色(こげ茶色)になっている。文字通り枯れ葉といった印象なのだ。その原因は台風による塩害だと思われる。この街に住んで30年以上になるが、初めての現象に出会った。 [続きを読む]
  • 1723 職人気質が懐かしい どこへ行った厳格な品質管理
  •  以前のことだが、途上国を歩いていて、私を日本人と思ったのか、現地の人からいきなり「ジャパン、ナンバーワン」と、声を掛けられたことがある。それは日本から輸出する製品についての称賛の言葉だった。かつて、とは書きたくないが、日本製品はほかの国の製品と比較して間違いなく優れていた時期があったのだと思う。だが、昨今はどうなのだろうか。日本製品は優秀という言葉は過去になりつつある事象が多すぎる。 [続きを読む]
  • 1722 言葉に畏敬の念を 危ういSNS社会
  • 「言葉は人間が背負い込んだ大きな不幸の一つ」作家の松浦寿輝が言葉について、『月の光 川の光外伝』(中公文庫)の中でこんなふうに書いている。小説『川の光』(続編『川の光2』・中央公論社)は突然始まった川の改修工事によって、川辺の棲家を失ったクマネズミ一家が平和な暮らしを求めて川の上流へと旅をする冒険物語。人間はあくまでわき役で、主役は動物たちだ。動物から見たら言葉を持つ人間は、複雑怪奇な存在なのかも [続きを読む]
  • 1721 餃子ランキング1位は? 食欲の秋の話題
  • 「食欲の秋」である。四季の中で秋は最も食材が多く、食欲が増進する季節であり、猛暑で落ちた体力も回復し食べる楽しみが続く。そんな季節、餃子を口にする人も少なくないだろう。餃子の種類は数多く、好みも様々だ。日本経済新聞の土曜日の別刷り版「NIKKEI プラス1」に「何でもランキング」という特集がある。10月27日号は「ご当地餃子」のランキングが掲載され、そこには私の知人が営む店の餃子が1位になっていた。東京 [続きを読む]
  • 1720 公園のベンチが書斎に 秋の日の読書の楽しみ
  •  近所の公園ベンチで読書をした。秋の日差しが優しく、ぽかぽかと暖かい。時々、近くの林からヒヨドリのさえずりが聞こえてくる。歩いている人はほとんどなく、さらに眠くもならないから、頁はどんどん進む。なかなかいい環境だ。これまで多くの読書時間は、通勤の行き帰りの電車の中だった。かなりの喧騒状態でも、読書に集中すれば音は気にならない。この環境とは逆の中で、秋の日の1時間を送った。 [続きを読む]
  • 1719 痛ましい駅伝選手 這ってでものタスキリレー
  •  10月21日に開催された全日本実業団対抗女子駅伝の予選会で、中継地点目前で倒れた岩谷産業の2区、飯田怜が約200〜300メートルを這いながら進んだ。飯田は右足を骨折し、両ひざからは血が流れていた。繰り返しこのシーンがテレビで放映されている。痛ましい限りである。このところスポーツ界をめぐる暗い話題が尽きない。スポーツとは何なんだろうと思う。 [続きを読む]
  • 1718 花野を見ながら 今は風物詩のセイダカアワダチソウ
  •  6時前に調整池周りの遊歩道を歩いていると、黄色い花野(花畑)が目の前に広がっていた。この季節の風物詩ともなった帰化植物のセイダカアワダチソウが満開を迎えたのだ。朝日俳壇に「逝きし子と手をつなぎゆく花野かな」(尼崎市・ほりもとちか)という句があった。さみしい句である。私も満開のセイダカアワダチソウの花野を見ながら、今は亡き犬のことを思った。 [続きを読む]
  • 1717 AIが記者になる日 会見場の異様な人間マシン
  •  テレビで記者会見のニュースや中継を見ながら、違和感を持つことが続いている。会見で質問をする側の記者たちが相手の話をパソコンに記録しようと、一心にキーボードを打っている。あれじゃあ相手が言ったことを記録するだけで、ろくな質問ができないだろうなと思ってしまう。記録するだけなら、そのうちAI(人工知能)に取って代わられるのではないか。こうした光景は今や日常茶飯事らしい。 [続きを読む]
  • 1716 茶道と25年の歳月 映画「日日是好日」
  • 「日日是好日」という言葉を座右の銘にしている人がいるだろう。広辞苑を引くと「毎日毎日が平和なよい日であること」と出ている。元々は中国の『碧巌録』(へきがんろく)という禅に関する仏教書の中にある言葉だという。読み方は3通り(にちにちこれこうにち、にちにちこれこうじつ、ひびこれこうじつ)ある。この言葉を題名にした映画を見た。先月亡くなった名女優樹木希林と若手演技派女優黒木華が共演した、茶道と人生をテー [続きを読む]
  • 1715 くろがねの秋の風鈴 瀟殺(しょうさつ)とした音色を聞く
  •  作家の故藤沢周平は、人口に膾炙(かいしゃ)する=世の人々の評判になって知れ渡ること=俳句の一つとして飯田蛇笏(1885〜1962)の句を挙げている。「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」である。夏が終わり、秋になっても軒に吊るしたままの鉄の風鈴が風に吹かれて鳴っている。夏の風鈴よりも深みがある音は、秋の訪れを感じさせる―というような意味だろうか。藤沢は秋になっても隣家から聞こえる風鈴の音を聞いて、蛇笏 [続きを読む]
  • 1714 2つの蜘蛛の糸 秋田の「命のまもりびと」
  •  「私たちの活動は、(死に向かって)落ちそうになる人を受け止めるサーカスの網のようなものです。生きていれば楽しいことがあります。相談者には生きることに勇気と希望を持ってもらいたいのです」。中村智志著『命のまもりびと』(新潮文庫)を読んだ。秋田県で自営業者の自殺を踏みとどまらせようと相談を受け続ける「NPO蜘蛛の糸」の佐藤久男さんの活動の記録である。著者は「自殺は社会問題」という。佐藤さんの活動の記 [続きを読む]
  • 1713 寛容よりも道義 異論のススメへの異論
  •  朝日新聞に佐伯啓思という京大名誉教授が「異論のススメ」という評論を載せている。2017年11月、朝日の当時の木村伊量社長が東電福島第一原発事故をめぐる「吉田調書」の記事や慰安婦報道の取り消しなど、一連の事態の責任を取って辞任した後に「あの朝日が」と思うほど、突然起用された保守派の論客である。10月5日付朝刊に載った佐伯氏の評論を読んで、かつてシベリアに抑留されて亡くなった山本幡男さんの遺書を思い [続きを読む]