YO-SHI さん プロフィール

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YO-SHIさん: 本読みな暮らし
ハンドル名YO-SHI さん
ブログタイトル本読みな暮らし
ブログURLhttp://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/
サイト紹介文日々読んだ本の感想を書いた、おとなの読書感想文/乱読生活の記録です。
自由文地方都市で、コンピュータ関連の仕事をしていて、ITを利用した地域づくりなどに無い知恵を絞っています。
いつごろからか図書館でたくさん借りてたくさん読むようになりました。今は年に100冊ぐらいです。感想などを載せようと思い立ってブログを始めました。本を通じてたくさんの方と交流が生まれることを期待しています。
好きな作家:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,塩野七生,村上春樹,上橋菜穂子,伊坂幸太郎ほか。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供103回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2008/01/05 12:03

YO-SHI さんのブログ記事

  • ここが知りたい!デジタル遺品
  • 「デジタル遺品」とは、故人がデジタル情報として遺したもののこと。スマートフォンやパソコンに保存された写真や書類、ブログやSNSの投稿などインターネット上のデータ、様々なサイトに登録したアカウント情報、ネット銀行や証券の口座とそこに残る預金や株式など、多種多様なものがある。著者はデジタル遺品研究会ルクシーという団体の理事。デジタル遺品の取り扱いに困った遺族のサポートや、遺族が困らないための生前準備の [続きを読む]
  • えどさがし
  • 「しゃばけ」シリーズの第12作。裏表紙の説明に「初の外伝」とある。もともとこのシリーズは、長編、連作短編、短編集と、巻によってバラエティに富んだ構成になっている。短編集の中には、外伝に相当する短編はあったけれど、本書は収録された5編がすべて外伝。文庫オリジナル。1編目は「五百年の判じ絵」。シリーズの主人公の一太郎の守り役の一人、佐助が主人公。佐助が一太郎の家である長崎屋に、奉公することになったいき [続きを読む]
  • けむたい後輩
  • 著者の本はこれまで「ランチのアッコちゃん」「本屋さんのダイアナ」「ナイルパーチの女子会」と3冊読んでいて、どれも女性同士の関係を描いていた。出版年で言うと本書はこの3冊に先立つ作品で、やはり女性同士の関係を描く。登場するのは主に3人の女子大生。一人は羽柴真実子。小樽から横浜にある聖フェリシモ女学院に進学してきた。次は浅野美里。真実子の幼稚園時代からの親友。同じ大学、同じ寮、同じ部屋。何かと身体の弱 [続きを読む]
  • 会社でやる気を出してはいけない
  • 本書のテーマは、リーダーによるモチベーションマネジメント。平たく言えば「どうすれば、自分のグループがヤル気に満ちた集団になれるか」ということ。著者はこれを「モチベーション・スペクトラム・モデル」というものを用いて、とても分かりやすく解説している。「モチベーションを引き出す」ということであれば、目標管理や競争を取り入れて、成果を出した人にはボーナスや昇給・昇進といった報酬を与える、こんなところがスタ [続きを読む]
  • パーマネント神喜劇
  • 表紙に描かれているふくよかなおっさんが主人公。この人は、なんと神様なのだ。神様として最初の配属先が今いる神社で、ざっと千年ぐらいここでお勤めしている。専門は「縁結び」。「リアルなお勤めを紹介した本」を作るために、ライターさんの取材を受けているところから、この物語は始まる。彼の「縁結び」のやり方はこんな感じ。時間を止めて、縁を結びたいカップルの片方に話しかける。そのカップルがうまく行くのに必要な事柄 [続きを読む]
  • 歌うカタツムリ−進化とらせんの物語
  • タイトルの「歌うカタツムリ」について。おそよ200年前にハワイの古くからの住民たちは、森や林の中に湧き上がる不思議な音を、「カタツムリの歌(ささやき声)」だと考えていた。その後の研究者の多くは否定的であったが、その謎は完全には解けぬままとなった。そのカタツムリであるハワイマイマイが忽然と姿を消してしまったからだ。この「歌うカタツムリ」のことは、冒頭に紹介されたあとは、エピローグまで出てこない。その代 [続きを読む]
  • 楽しい縮小社会
  • 日本は2011年ごろから人口の減少局面に入っていて、このままの出生率で推移すれば、2050年にには1億人を下回り、2100年には6500万人を切る、と予測されている。様々な政策が功を奏すれば、もっと緩やかに減少させていくことは可能だけれど、減少すること自体をは「不可避」なのだ。本書は、このような背景があって記された。社会が縮小していくことを、悲観的にのみ捉えず「「小さな日本」でいいじゃないか」とい [続きを読む]
  • 玉依姫
  • このシリーズの舞台は、八咫烏が、私たちと同じ人間の形になって暮らし、雅やかな感じが平安京を連想させる世界だった。「だった」と過去形なのは、本書は違うからだ。本書の舞台はなんと1995年の日本だ。主人公は東京に住む女子高校生の志帆だ。八咫烏からも平安京からも、ずい分と遠い。とは言え、当然ながら、志帆には八咫烏とのつながりがある。志帆の祖母の出身地の山内村には「神様のいる山」がある。その山の神域を挟ん [続きを読む]
  • 分解するイギリス 民主主義モデルの漂流
  • 日本は民主主義のあり方の多くを、英国をモデルとして取り入れてきた。小選挙区制に始まり、マニフェストを掲げた政策志向の選挙を志向した。これによって選挙は「人」ではなく「政党」で選ぶようになった。これらは「政権交代」を実現し、首相のリーダーシップを強化した。ところが、モデルとなった英国の民主主義が漂流している。昨年の国民投票によるEU離脱派の勝利は、当時のキャメロン首相はじめ、多くの英国民の予想に反し [続きを読む]
  • サロメ
  • まず、タイトルの「サロメ」について。「サロメ」というのはアイルランド出身の作家オスカー・ワイルドが1891年に書いた、新約聖書の一節を元にした戯曲の名前。まずフランス語で書かれたが、3年後に英訳版が出版される。その挿絵にイングランド出身の画家オーブリー・ビアズリーのペン画が使われている。最初に「サロメ」についての説明を書いたのは、本書がこうした史実に基づいたフィクションだからだ。著者の原田マハさん [続きを読む]
  • 脳・戦争・ナショナリズム
  • 著者の中野剛志さんは経産省の官僚。2011年に出版した新書「TPP亡国論」はベストセラーになった。中野信子さんは脳科学者。最近メディアへの登場も多い。近著の「サイコパス (文春新書)」は少し話題になった。適菜収さんはニーチェの研究者、哲学者。現代社会をシニカルに評した著書もいくつかあり、私が適菜さんの名前を知ったのは「日本をダメにしたB層の研究」という著書で。本書はこの3人による鼎談を収めたもの。テー [続きを読む]
  • 君たちはどう生きるか
  • 主人公のコペル君は15歳。時代は出版と同時代。日本が戦争を始めたころ。内容は、タイトルの通り。「君たちは」というのは読者への呼びかけだから、つまり「「私たちは」どう生きるか」を問う。倫理や哲学的なテーマだけれど、それを「コペル君の体験と、それについて叔父さんが記したノート」の形で、身近な問題に引き付けて綴る。例えば、ある時コペルくんは友だちに対する重大な裏切りを犯してしまう。それが原因の一つとなって [続きを読む]
  • 夏への扉
  •  SF好きの方から「名作」と時々話を聞いていたので読んでみた。SFマガジンの「オールタイム・ベスト」でも、2006年で第3位、2016年では順位を下げたけれどもそれでも第9位。この物語が1957年の作品であることを考えれば「不朽の」と付けてもいいぐらいだ。主人公の名前はダン。ロサンジェルスに住む29歳。時は1970年。彼は技術者で会社の共同経営者だった。彼が発明した掃除ロボット「ハイヤード・ガール [続きを読む]
  • ミーナの行進
  • 主人公は十二歳の少女の朋子。時は1972年。岡山で母子ふたりで暮らしていたが、事情で芦屋の伯母さんの家で暮らすことになった。伯母さんのご主人、つまり伯父さんは「フレッシー」という飲料水の会社の社長。その家は、高台に建てられた二本の塔があるスパニッシュ様式の洋館。朋子は「これが、家ですか?」と声を上げた。岡山のふたり暮らしの家とは、何もかもが違う。芦屋の家に住むのは、伯母さん、伯父さん、ドイツ人のおばあ [続きを読む]
  • 虚構新聞 全国版
  • 「フェイク・ニュース」という言葉を、多くの人が口にするようになったのは、昨年の米国大統領選の頃からだろう。トランプ候補がCNNやNew York Timesなど、自分に不利な情報を流すメディアをそう呼んだ。日本でも新聞やテレビなどに対して、そう呼んで非難する人も多い(本当に多いのかは疑問だけれども、ネットでそういう投稿やコメントを見ない日はない)。さて本書は、トランプ氏が大統領選の候補になる10年以上前の、2004年から1 [続きを読む]
  • この国の息苦しさの正体
  • タイトルにある「息苦しさ」とは何を指しているのか?それを示す「はじめに」の冒頭を引用する。「取るに足らないスキャンダルでいつも誰かが血祭りにあげられ、生活保護受給者がバッシングされ、タレントの他愛ない軽口や気に入らないテレビCMがネットで炎上...」。些細な失敗や少しの逸脱が許されない、そういう「空気」を「息苦しい」と言っているのだ。これはあえて指摘されなくても、多くの人が感じていることだと思う。 [続きを読む]
  • 空棺の烏
  •  「烏に単は似合わない」「烏は主を選ばない」「黄金の烏」に続く、八咫烏シリーズの第4弾。出版界やファンタジー、ミステリーファンが注目するシリーズとなっている。八咫烏が、私たちと同じ人間の形になって暮らしている、という世界。平安京にも似たその宮廷を中心に、貴族政治が行われている。今回は、宗家の近衛隊の武官の養成所である「勁草院」が舞台。主人公は、勁草院に新たに入学してきた若者たち、茂丸、明留、千早、 [続きを読む]
  • みみずくは黄昏に飛びたつ
  • 川上未映子さんが村上春樹さんに聞いたインタビュー。合計で4日間、時間にして11時間、文字数にして25万字。空前のスケールと言っていい。村上さんは、過去にも長いインタビューを受けておられて、雑誌「考える人」の2010年夏号に、70ページほどの3日間のロングインタビューが載っている。私はその長いインタビューを「すごい」と思ったが、今回はそれを超える。 「今回はそれを超える」のは、時間や文字数といった量 [続きを読む]
  • 楽園のカンヴァス
  • 今年の本屋大賞第6位の「暗幕のゲルニカ」の著者による2012年の作品。こちらは山本周五郎賞受賞作で、本屋大賞は第3位だ。著者は、デビュー11年で小説作品が40作あまりという多作な作家だ。その中で「暗幕のゲルニカ」と本書には多くの共通点がある。 主人公はティム・ブラウン。30歳。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のアシスタント・キュレーター。彼の元に上司のチーフ・キュレーター宛の手紙が誤って届く。上 [続きを読む]
  • 15歳の寺子屋 ゴリラは語る
  • 著者は、京都大学第26代総長で、ゴリラ研究の第一人者。本書は「15歳の寺子屋」というシリーズで、科学者や哲学者やスポーツ選手など、その道を究めた方々が、15歳という「大人への第一歩を踏み出す」人たちへ贈る言葉が記されている。 15歳の人たちに対して、ゴリラの研究がどんな役に?という疑問は、著者のゴリラとヒトについての捉え方を知らなければ、当然の疑問だ。逆に、それを知っていれば、疑問に思うことはない [続きを読む]
  • 真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥
  • 「まよパン」シリーズの第6弾。舞台となっているパン屋「ブランジェリークレバヤシ」の営業時間が午前5時で、前作のタイトルが「午前4時の共犯者」だから、今回が最終巻、という予想ができた。その予想通りについに完結。これまでを振り返ると、主人公の女子高校生の希実は、「ブランジェリークレバヤシ」の亡くなった奥さんの美和子の腹違いの妹、ということで転がり込んできた。しかしそれはウソで、もっともっと入り組んだ事 [続きを読む]