YO-SHI さん プロフィール

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YO-SHIさん: 本読みな暮らし
ハンドル名YO-SHI さん
ブログタイトル本読みな暮らし
ブログURLhttp://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/
サイト紹介文日々読んだ本の感想を書いた、おとなの読書感想文/乱読生活の記録です。
自由文地方都市で、コンピュータ関連の仕事をしていて、ITを利用した地域づくりなどに無い知恵を絞っています。
いつごろからか図書館でたくさん借りてたくさん読むようになりました。今は年に100冊ぐらいです。感想などを載せようと思い立ってブログを始めました。本を通じてたくさんの方と交流が生まれることを期待しています。
好きな作家:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,塩野七生,村上春樹,上橋菜穂子,伊坂幸太郎ほか。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供104回 / 365日(平均2.0回/週) - 参加 2008/01/05 12:03

YO-SHI さんのブログ記事

  • ナラタージュ
  • 主人公は工藤泉。物語の大部分は彼女が大学2年生のころ。冒頭にもうじき結婚する男性と一緒に新居を見に行くシーンがある。本書は、その時点からの過去の回想を主人公自身が語る形で綴られる。大学2年生の春、泉は高校時代に所属していた演劇部の顧問の葉山先生から連絡を受ける。夏休み明けにやる演劇部の発表に参加して欲しい、という。「ひさしぶりに君とゆっくり話がしたいと思ったんだ」という先生の言葉に、泉は「四六時中 [続きを読む]
  • この星の忘れられない本屋の話
  • 本書は、13カ国16人の作家が「本屋」にまつわる体験を綴ったアンソロジー・エッセイ集。編者のヘンリー・ヒッチングズは、英国のノンフィクション作家・批評家。その著者の呼びかけに応じて、世界中の作家が、人生のある時点で個人的な関わりを持った本屋のことを、思い入れたっぷりに綴ったエッセイを寄稿した。例えば、ファン・ガブリエル・バスケスというコロンビアの小説家は、大学生だったころに通った2つの書店について [続きを読む]
  • 烏百花 蛍の章
  • 八咫烏シリーズの外伝。このシリーズは、八咫烏が、私たちと同じ人間の形になって暮らしている、という世界で、平安京にも似たその宮廷が舞台。本書には6編の短編を収録。6編を簡単に紹介する。「しのぶひと」は、若宮妃付きの真赭の薄と、その弟の明留、若宮の護衛の澄尾の物語。真赭の薄の縁談に絡んで、それぞれの想いが表出する。「すみのさくら」は、若宮妃の浜木綿の物語。身分をはく奪され「墨丸」と呼ばれていた子どもの [続きを読む]
  • この庭に 黒いミンクの話
  • 梨木香歩さんの挿絵の多い中編、または文章の多い絵本。表紙は雪深い庭の風景、本扉の裏の見開きには針葉樹の山の麓の街、その裏のページはカーテンを閉めた部屋が描かれている。部屋の時計は12時10分過ぎ。カーテンのすき間から光が漏れているから昼間だろう。そう、お昼なのにカーテンは閉められている。文字による描写の前に、絵によって物語が始まっている。閉ざされた空間、あまり健康とは言えない主人公。そんな予感。 [続きを読む]
  • みかづき
  • 「いつか再び狂気の時代が訪れたとき、知の力をもってして、子どもたちが自分を守れるように。真実の道へ進めるように」昭和の高度経済成長期に、こんな理想を掲げて学習塾を立ち上げた創始者夫婦と、その一族を三代にわたって描いた大河小説。時間軸では昭和36年から平成20年までの約50年にもなる。472ページ。家族のあり方、教育の理想を描きこんだ圧倒的ドラマ。 [続きを読む]
  • 悪だくみ
  • 著者は、下村博文さんが文科大臣時代の2年間に、下村氏の後援会組織主催のパーティ券200万円分を、加計学園が購入していながら、政治資金報告書に記載していない事実を明らかにしたフリーライター。本書で、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞。本書が加計学園問題について、既に明らかになっている「事実らしいこと」を、再確認しているだけなら、あまり意味がないが、本書にはあまり知られていない(少なくと [続きを読む]
  • 絶滅の人類史
  • 私たちホモ・サピエンス以外に、「人類」は少なくとも25種は存在していたけれど、すべて絶滅してしまった。人類の歴史は絶滅の歴史。本書のタイトルはそのことを表している。ここで言う「人類」は、私たちの祖先が、現在のチンパンジーに至る系統と分岐してから私たちに至るまでの系統に属するすべての種のこと。本書はその分岐があった約700万年前から、私たち以外の最後の「人類」である、ネアンデルタール人が絶滅する約4 [続きを読む]
  • キッチン風見鶏
  • 物語の舞台は「キッチン風見鶏」という名の洋食屋。港町の長い坂道を9合目まで登って折れた路地の行き止まりにある。ここの従業員やお客さんなどの数人の視点が、長くても数十ページで入れ替わって、物語が進んでいく。その数人の一人が坂田翔平。24歳。「キッチン風見鶏」のアルバイトでウェイター。漫画家志望。あるマンガ雑誌の新人賞に応募して落選したばかり。翔平は実は「見える人」なのだ。幽霊が。このお店には、雨の日 [続きを読む]
  • ムダゼロ会議術
  • 会社勤めや役所勤めをしていれば「会議」を避けては通れない。その会議を理想的なものに変える方法を、本書は教えてくれる、という。「会議」が変われば「仕事」が変わる。「仕事」が変われば「会社」が変わる。「会社」が変われば「人生」が変わる。「はじめに」で上手に煽られて、期待して読んだ。本書は会議における悩みを4つに絞っている。会議の「時間が長い」「中身が薄い」「何も決まらない」「発言がない」。思い当たるこ [続きを読む]
  • 閉された言論空間
  • 本書は、作家の江藤淳さんが、米国の国立公文書館と、メリーランド大学の図書館の「プランゲ文庫」の資料を渉猟してまとめた論説。内容は、太平洋戦争の戦後の日本、つまり占領下の日本に対して米国が行った「検閲」の詳細と、それによる影響。文庫本1冊にまとめられているが、大変な労力をかけた一大事績だと思う。それを短く要約してしまうのは申し訳ないのだけれど、敢えて切り詰めてみる。米国は表向きには、占領下の日本の情 [続きを読む]
  • フーテンのマハ
  • タイトルの「フーテンのマハ」は著者の自称。「人生で失くした途方に暮れるものは何か?」と訊かれたら迷わず「旅」と答えるほど、旅が好きで、移動が好きだそうだ。小学校二年生の時に「男はつらいよ」を観て、それ以来、寅さんが憧れ。それで「フーテンのマハ」。行先を決める以外は事前に準備をしない、旅先では忙しく観光やショッピングをしたりしない、そういう旅が著者はお好みらしい。キュレーターなので「(特定の)絵を見に [続きを読む]
  • スマホが学力を破壊する
  • 著者は現在、東北大学加齢医学研究所所長。2003年に「脳を鍛える大人の計算ドリル」「〜音読ドリル」を出版し、セガトイズや任天堂からソフトが発売され大ヒット、「脳トレ」ブームの嚆矢となった。その著者が、スマートフォンの仕様に警鐘を鳴らす。帯に「スマホをやめるだけで偏差値が10上がります」とあり、逆に言えば「スマホをやると偏差値が10下がる」ことになる。さらに「脳とスマホの驚くべき関係!」ともある。「 [続きを読む]
  • 鴨川食堂いつもの
  • 舞台も物語の構成も前2冊と同じ。京都、東本願寺近くで、流とこいしの鴨川父娘が営むの食堂「鴨川食堂」が舞台。看板も出ていない食堂で、常連客を除けばここに来る客は、料理雑誌に出している「食捜します」という1行広告を見て来る。記憶の中に残る料理を捜してもらうためだ。今回もお客は6人。能楽師の家の息子が料亭で食べた「かけ蕎麦」を。漆器の作家が娘が作ってくれたカレーライスを、引退したピアニストがかつて付き合 [続きを読む]
  • 追及力 権力の暴走を食い止める
  • 東京新聞の望月衣塑子記者と、自由党所属の参議院議員の森ゆうこさんの対談。望月さんは菅官房長官の会見での食い下がるような質問で有名になった。森さんは農林水産委員会で加計学園問題を問い質す姿がテレビで放送された。そのお二人が、「自分たちの原点」「森友・加計問題」「権力の暴走」「問う技術」「国難の本質」について語り合う。お二人は、安倍政権に対する厳しい姿勢だけでなく、(望月さんは2人森さんは3人のお子さ [続きを読む]
  • 世論(上)(下)
  • NHKの「100分de名著」という番組の、今年の3月に放送(4月に再放送)されたスペシャル「100分deメディア論」で、国際ジャーナリストの堤未果さんが紹介していた本。刊行は1922年というからほぼ100年前。著者は、アメリカを代表するジャーナリスト。数多くの論説、著作、テレビ出演が評価され、ピュリッツァー賞をはじめ様々な賞を受賞している。ただし本書を記したのは33歳の時で、まだそのような評価が固まる前。とは言えこの前に [続きを読む]
  • 先にしくじる
  • タイトルの「先にしくじる」を見て、「若いうちは失敗をたくさんしろ」とか「失敗は成功の母」的な話かと思ったが、そうではなかった。そんな精神論的なものではなく「プレモータム・シンキング」という、失敗しないための方法論の解説と実践のための本だった。「プレモータム」は「premortem」という英語。もともとは医学界の用語で、検死や遺体解剖などの死後の分析を意味する「postmortem」の反対語で、「死亡前死因分析」など [続きを読む]
  • ネオカル日和
  • 辻村深月さんのエッセイ集+掌・短編4本。エッセイは毎日新聞に2010年から2011年にかけて連載した「日本新カルチャーを歩く」を中心に42本。私は辻村深月さんの作品が好きだ。好きな作家さんができると、作品の向こう側にいる作家さん自身に興味が湧いてくる。どんな人なんだろう?それでこの「初のエッセイ集」を手に取った。本書には、著者の「好きなもの」が凝縮されている。毎日新聞の企画が「興味の赴くまま好きな [続きを読む]
  • 日本史の内幕
  •  「古文書」という一次情報から知識を仕入れている、という自負・自信からか、著者の意気込みが激しい。「まえがき」に「古文書が読めない書き手が書いた歴史叙述は、結局、情報を、どこからかコピーして借りてこないといけないから、面白みがなくなってしまう」と容赦ない。「コピペとフィクションの歴史叙述が巷にあふれている」と、大方の歴史小説を「コピペ」扱いする。その意気込みは空回りせず、文章に現れている。読売新聞 [続きを読む]
  • 世界史で読み解く現代ニュース
  •  「未来へのトビラ」という全5巻の「10代の読者におすすめの本を厳選」した選書の中の1冊。元は同名の新書だったものにルビを加えて選書化したもの。著者は二人。池上彰さんはもう紹介の必要がないだろう。増田ユリヤさんは、高校で歴史を27年間教えていた元教師。最近はコメンテーターとしてテレビにも出演されているそうだ。本書は、増田さんが「世界史をわかりやすく解説」、池上さんが「その世界史が現代とどうつながっ [続きを読む]
  • たぶんねこ
  • 「しゃばけ」シリーズの第12作(「えどさがし」は文庫オリジナルの「外伝」。これを含めれば13作品目)。5編からなる連作短編集。それぞれで完結する短編が5つまとまって、もう一つの物語を形づくっている。短編5編の前に「序」、後に「終」という短い章がある。連絡短編集はこれまでにもあったけれど、こういう章建ては初めてだと思う。このシリーズには、これまでに様々な新趣向があったけれど、12作目にしてまた新しい工 [続きを読む]
  • 書店ガール
  • タイトルが書店ガールというぐらいだから、主人公は女性。西岡理子と北村亜紀の2人。ともにペガサス書房吉祥寺店に勤めている。理子は副店長で、亜記は正社員。上司と部下の関係にある。物語は亜紀の結婚披露パーティから始まるのだけれど、ちょっとした行き違いもあって、2人が修羅場を演じる。先が思いやられる幕開けだ。冒頭の事件から予想される通り、2人の間はずっとギクシャクしていて、衝突を繰り返しながら物語が転んで [続きを読む]
  • 鴨川食堂いつもの
  • 舞台も物語の構成も前2冊と同じ。京都、東本願寺近くで、流とこいしの鴨川父娘が営むの食堂「鴨川食堂」が舞台。看板も出ていない食堂で、常連客を除けばここに来る客は、料理雑誌に出している「食捜します」という1行広告を見て来る。記憶の中に残る料理を捜してもらうためだ。今回もお客は6人。能楽師の家の息子が料亭で食べた「かけ蕎麦」を。漆器の作家が娘が作ってくれたカレーライスを、引退したピアニストがかつて付き合 [続きを読む]
  • 定年前後の「やってはいけない」
  • 著者はソニーの取締役、子会社の社長、会長、ソニー顧問を経て70歳で退職、現在は再就職を支援する人材派遣会社を経営している。80歳を越えてなお現役のビジネスマン。ちなみに著者の前著は「九十歳まで働く!」だ。著者の主張を一言で言うと「定年後も働ける限り働け」ということだ。90歳まで生きるとして、夫婦二人で定年後の30年間にかかる費用は約1億円。という試算がある。公的年金が月22万では2000万円ほど足 [続きを読む]
  • 一〇五歳、死ねないのも困るのよ
  • 1913年(大正2年)生まれ、御年105歳で現役の美術家である、篠田桃紅さんのエッセイ。「水墨抽象画」という独特なスタイルの作品。その展覧会を見に行って「105歳でこの作品を描く人は、どんな人なんだろう?」と思って、ミュージアムショップで本書を購入した。4つの章に分けて全部で40本のエッセイを収録。第1章「歳と折れ合って生きる」、第2章「幸福な一生になりえる」、第3章は「やれるだけのことはやる」、第4章 [続きを読む]
  • うつくしい子ども
  • 本書は「神戸連続児童殺傷事件」を題材にしたミステリー。約20年前の事件ながら、40代以降の方なら「あぁあの事件か」と容易に思い出せることだろう。社会にそのぐらいの衝撃を与えた。舞台は常陸県東野市という架空の地方都市。主人公は朝風新聞東野支局の記者の山?邦昭と、夢見山中学2年生の三村幹生の2人。事件はほほ冒頭に起きる。5月のある日、小学校3年生の女児が行方不明になり、捜索の結果、翌日に遺体で発見され [続きを読む]