倉西雅子 さん プロフィール

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倉西雅子さん: 万国時事周覧
ハンドル名倉西雅子 さん
ブログタイトル万国時事周覧
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/kuranishimasako
サイト紹介文世界中で起こっている様々な出来事について、政治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。
自由文 当時にあってほんの些細なことと思われた出来事が、後から振り返ってみれば、歴史の分水嶺になっていたという事例は枚挙に遑がありません。本ブログでは、日本を含めて世界各地で起きている出来事の歴史的な意味を、公開されているわずかな情報を手がかりとしながらも、探って行きたいと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供362回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2008/01/26 21:54

倉西雅子 さんのブログ記事

  • 金正恩委員長訪韓のジレンマ―‘演出’が通用しない世界
  • 正恩氏、反対押し切り訪韓決断 文氏補佐官明かす 韓国の金在寅大統領の平壌訪問は、北朝鮮による国家挙げての‘熱烈歓迎’により、同大統領にとりましては、居心地の良い滞在であったかもしれません。平壌空港から市内に向かう途上でオープンカーに乗り換えた南北首相は、‘平壌市民’が両国国旗や統一旗、そして、造花の花束を振る中を共に満面の笑顔で通り抜けたのでした。 この‘熱烈歓迎’のシーンは、北朝鮮‘お決まり’の [続きを読む]
  • 米中貿易戦争は第三次世界大戦を誘発するのか?
  • 中国、米と同時に報復関税へ 新たな対抗手段も トランプ政権による対中制裁関税の第三段が発動される運びとなり、当事国のみならず、日本国内でも警戒論が広がっております。とりわけ、列強を中心としたブロック経済化が第二次世界大戦を誘発した事例が前例として取り上げられ、危機感を煽る向きも少なくありません。米中貿易戦争は、戦争への道であると…。それでは、今般の米中貿易戦争は、現代という時代にあって第三次世界大 [続きを読む]
  • 警戒すべきは保守層の国家社会主義への追い込み
  •  イギリスの国民投票によるEU離脱の決定やアメリカのトランプ政権誕生の主要因の一つが、移民・難民問題の深刻化であったことは誰もが認めるところです。国境なき自由移動を是とするグローバリズムは、その本質において移民促進派であるため、知識人やメディア等では、これらの現象をグローバリズムにおける‘負け組’の感情的なルサンチマンとして理解する傾向があります。 反移民感情は、移民や難民が異質な外国人であるために [続きを読む]
  • 南北首脳会談−悪しき南北トップの利害一致?
  • 南北会談2日目に合意内容発表も 18日から開催 本日の産経新聞朝刊の第一面の記事に拠りますと、文大統領は、今月18日から20日にかけて予定されている南北首脳会談に際し、財界のトップを含む200名を超える大訪朝団を結成して平壌に赴くそうです。国連の制裁決議違反とする指摘がありながら、何故、南北両国は、かくも融和を急ぐのでしょうか。 訪朝団の規模としては、前回2007年の規模を100名ほど下回るものの、それでも、訪朝 [続きを読む]
  • 多言語空間化する日本国の不条理
  •  横浜駅の構内を歩いていると、スピーカーから長々と中国語による案内が響いてきます。プラットフォームでは、今流行のファッションに身を包み、スマートフォンを片手に日本語でしゃべっていた若い女性が、通話の相手を変えたのか、やおら中国語でまくしたてています。一体、ここは、何処なのでしょうか。 横浜には戦前より中華街があるため、中華化現象は全国的ではないと信じつつも、中国からの観光客激増に応えるかのように、 [続きを読む]
  • ‘見えない米中戦争’は始まっている−急がれる日本国の決断
  • トランプ米大統領、2000億ドルの中国製品に追加関税指示=関係筋 渋っていた中国が米中貿易協議に応じるとの情報が伝えられた矢先、アメリカのトランプ大統領が、予定していた22兆円規模の対中制裁関税の実施に向けて措置を採るよう命じたと報じられております。今後は、さらに30兆円規模の制裁関税を上乗せする計画も明らかとなり、米中貿易戦争はいよいよ全面戦争へと向かうようです。 アメリカの対中貿易赤字は、米商務省の統 [続きを読む]
  • 量から質へのシフトこそ人類の転換点では?−規模の時代は続くのか
  • “外国人の労働環境整備”検討会が初会合 グローバリズムとは、イノベーションや創造性と言った言葉と共に到来したため、過去とは違う、何か新たな時代の始まりを予感させるものです。しかしながら、この現象を具に観察しますと、その本質は、むしろ、規模の拡大に価値を置くという意味において、近代以降の思考・行動原則と何らの変わりがないように思えます。つまり、今日もなお、人類は規模の時代を生きているのです。 古来、 [続きを読む]
  • 日本国の安全を脅かす中ロの地政学・地経学的脅威の再来
  • 日中首脳会談 首相「両国の協力の地平線は広がりつつある」北朝鮮に対するアメリカの圧力が強まるにつれ、背後で同国を支えてきた中国とロシアは軍事的結束を強めています。ロシア軍が極東、並びに、シベリアで今月11日に開始した大規模軍事演習には中国軍も参加しており、おそらく、仮に、トランプ政権が北朝鮮に対して軍事制裁に踏み切る場合には、第三次世界大戦をも‘人質’とした軍事的支援を行う準備があるとするメッセージ [続きを読む]
  • 第2回米朝首脳会談はどちらのイニシャチヴか?
  • 2度目の米朝会談提案=正恩氏、トランプ氏に書簡今月10日、アメリカのサンダース報道官は、記者会見の席で、トランプ大統領が、北朝鮮の金正恩委員長から二度目の米朝首脳会談の開催を求める書簡を受けとったことを明らかにしました。トランプ大統領は、この要請に快く応じる姿勢を見せていますが、何故、北朝鮮は、今の時期に二度目のトップ会談を申し出たのでしょうか。 金委員長からの書簡を受けての開催となりますと、二度目 [続きを読む]
  • アメリカは増加する関税収入を何に使うのか?
  • 中国、対米黒字が過去最大=貿易戦争激化へ―8月米中貿易戦争により、目下、アメリカも中国も、相手国からの輸入品に対して高額の関税を課しています。今年の7月10月に発表された第3弾となる追加関税案では、衣料品や食料品といった幅広い日用品を含む6031品目がリストアップされており、その規模は凡そ22兆円にも上るそうです。 第3弾まで発動されますと、米中貿易戦争は‘全面戦争’の様相を呈するのですが、高率の関税の [続きを読む]
  • 混迷を深める日本国の保守政党
  •  ‘保守政党’とは、一般的には、祖先から受け継がれてきた自国の歴史や伝統を尊重し、民族、並びに、それを中核とする国民としての纏まりを大事にする愛国的な政党とするイメージがあります。このため、国家や国民の枠組を損なうような改革や変化に対しては慎重であり、この点において革新政党とは反対の立場にあります。 伝統か革新かの対立構図は単純明快で分かりやすいのですが、経済問題に対する態度も加わって現実はより複 [続きを読む]
  • 自由貿易主義で国家は何を失うのか?
  • 戦後、自由貿易主義は国際経済の基本原則となり、各国は、こぞって関税率の引き下げや数量規制の撤廃等に熱心に取り組んできました。二国間であれ、多国間であれ、他国との自由貿易協定や経済連携協定の締結も政府の通商政策上の重要課題となり、その結果、現在に至るまで数多くの地域的経済圏が誕生してきたのです。しかしながら、トランプ政権が着手したNAFTAの見直しが象徴するように、今日、自由貿易主義は曲がり角に来ている [続きを読む]
  • 東京五輪ボランティア問題−‘権威の揺らぎ’
  • 東京オリンピック・パラリンピックを2年後に控え、先日、東京2020大会組織委員会は、ボランティアの募集に関する詳細を発表しました。8万人の応募数に応募者殺到が予測されていましたが、大学生の間では、今一つ、参加機運に乏しいそうです。 大学生が五輪ボランティア参加に消極的な理由としては、宿泊費から食費まで全て自己負担の上に、事前に数日の研修まで受けなければならないという条件の厳しさが指摘されています。夏休 [続きを読む]
  • 正気の沙汰ではないRCEP−中国は危険過ぎる国
  • RCEP、11月首脳会議で大枠合意の可能性=シンガポール貿易相 中国や韓国が加盟しないTPP11でさえ、NAFTAを観察すれば一目瞭然であるように、域外国が賃金コストの低い加盟国に製造拠点を移し、日本市場を狙って輸出攻勢をかけるリスク等があり、必ずしも日本経済にとりましてプラスとなるとは限りません。両国がこぞって加わるRCEPに至れば言わずもがななのですが、アメリカの保護主義に対する対抗意識からか、年内での大筋合 [続きを読む]
  • 安倍首相の日中関係改善発言の不可解
  • 本日の産経新聞朝刊の第1面には、「首相 対中改善に自信」とする見出しで、自民党総裁選挙を前にした安倍伊首相のインタビュー記事が掲載されておりました。‘完全な正常軌道に戻った’とする小見出し付きで。 この記事を読んで、不安に駆られた読者も少なくなかったのではないでしょうか。今日、無法国家としての中国の暴力性、並びに、侵略性が露わとなり、国際社会においては中国警戒論が高まっております。米中関係の緊張も [続きを読む]
  • 日独伊三国同盟の不思議−第二次世界大戦とは何であったのか
  •  第二次世界大戦の終結から70余年が過ぎ、今日、少しばかり離れた視点から同大戦を客観的に見直す機運が生まれてきております。真珠湾攻撃を機とした日本国の参戦につきましても、ステレオタイプの見方に対する疑問も提起されております。 中国を筆頭とした共産主義国やその思想的影響下にある左派知識人からは、‘修正主義’との批判も受けるのですが、事実に即して歴史を見直すことは、人の自然な知的活動として間違っていると [続きを読む]
  • ‘最後通牒’に聞こえてしまうトランプ大統領の発言
  •  北朝鮮による非核化作業が遅々として進まず、6月12日の米朝合意の行方も不透明感を増す中、トランプ米大統領は、米韓共同軍事演習の再開について興味深い発言をしております。次に同演習が再開される時は、それは、‘かつてない規模になるだろう’と…。 トランプ大統領の発言に先立って、マティス国防長官は米韓合同軍事演習の予定通りの実施を示唆しておりましたので、同発言は、トランプ政権内の不協和音ではないかとする憶 [続きを読む]
  • 隠しても現わるる中国の軍事的野心
  • ソ連邦の存在は、高いレベルの科学技術を備えていない国でも、持てる資源を軍事部門に集中的に注ぎ込めば、短期間の内に軍事大国になり得ることを示しています。第二次世界大戦が始まった時、ソ連邦がナチスドイツからの‘解放’を口実に周辺諸国を自らの勢力圏に収め、戦後は、世界を二分してアメリカと覇を競う超大国として君臨するとは、誰もが予想しなかったはずです。そして、今日、中国は、ソ連邦と同じ道を歩むが如く、僅か [続きを読む]
  • 憂慮すべきワシントン・ポスト報道の日米離反効果
  • 7月の北との極秘接触報道 菅義偉官房長官コメントせず トランプ「真珠湾」発言は否定マスメディアの大方の報道ぶりでは日米首脳間の関係は比較的良好であり、国際社会で孤立しがちなトランプ大統領は、安倍首相のアドヴァイスを頼りにしているとの情報もあります。ところが、今般、これらの情報を覆すようなニュースを米紙ワシントン・ポストの電子版が報じております。 ワシントン・ポスト発の記事は、(1)日本国政府が7月 [続きを読む]
  • 米中貿易戦争−‘本物の戦争’より100倍以上‘まし’
  • 米中貿易戦争が激しさを増すにつれ、‘戦争被害’も取り沙汰されるようになりました。日本企業も無傷でいられるわけはなく、被害予想の試算に慄いて早期の‘終戦’を望む声も少なくありません。 米中貿易戦争において最も被害を受けると予測される日本の企業は、中国に製造拠点を設け、アメリカ市場に輸出している企業です。国境を越えた最適配置を試みた結果として構築してきた多国籍サプライチェーンの鎖の一つが、事実上外れて [続きを読む]
  • 北朝鮮が示す独裁国家のパラドクス−最も容易に傀儡化できる
  • 独裁国家に対して人々が抱いている一般的なイメージとは、国家権力を独占し、かつ、全国民から絶対的忠誠心を捧げられた独裁者が君臨する、易々と崩壊することがない堅固な国家というものなのではないでしょうか。あらゆる決定権が一人に集中しているのですから、権限が各機関に分散する権力分立体制とは異なり、機関間の対立や摩擦、さらには決定過程におけるデッドロック等の心配もありません。 独裁体制と全体主義との親和性の [続きを読む]