倉西雅子 さん プロフィール

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倉西雅子さん: 万国時事周覧
ハンドル名倉西雅子 さん
ブログタイトル万国時事周覧
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/kuranishimasako
サイト紹介文世界中で起こっている様々な出来事について、政治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。
自由文 当時にあってほんの些細なことと思われた出来事が、後から振り返ってみれば、歴史の分水嶺になっていたという事例は枚挙に遑がありません。本ブログでは、日本を含めて世界各地で起きている出来事の歴史的な意味を、公開されているわずかな情報を手がかりとしながらも、探って行きたいと思います。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供362回 / 365日(平均6.9回/週) - 参加 2008/01/26 21:54

倉西雅子 さんのブログ記事

  • 本当は非情な自由貿易理論−淘汰なき国際通商体制は可能か?
  • 中国とEU、保護主義反対を確認 対米結束演出 比較優位説、あるいは、比較生産費説は、今日にあっても自由貿易を支える基本中の基本の理論です。其々優位分野が違う国家間のおける貿易が、如何にして相互に利益をもたらすのかを端的に説明しており、誰もがこの説を持ち出されますと納得してしまいます。しかしながら、原点に返って考えても見ますと、案外、非情な理論なのではないかと思うのです。 何故、非常なのかと申しますと [続きを読む]
  • AIは政治判断よりシミュレーションが向いているのでは?
  •  AIの急速な技術的進歩を受けて、近年、AIを政治に利用しようとする動きも強まっております。生身の人間とは違い、個人的な感情や私的利害関係に左右されませんので、中立的な立場からの公平な政治判断が期待されているのです。 しかしながら、その一方で、AIによる政治には重大な問題点が山積しています。AIもコンピューターの一種ですので、入力データに偏りや誤りがあれば適切な判断は困難ですし、ソフト設計の段階でも、一定 [続きを読む]
  • 自由貿易には勝者も敗者もいない?−現実は逆では
  • MRJ、16日から英で初の展示飛行も…「2強」覇権争いで埋没の懸念 米中貿易戦争を受けて、中国は、理論面からアメリカの根拠を崩すために、‘自由貿易には勝者も敗者もいない’とする経済学者の説を持ち出しています。しかしながら、この説、現状を見ますと、万人を納得させるほどの説得力があるとは思えないのです。 多くの人々は、TPP11であれ、RCEPであれ、広域的な自由貿易圏が形成されれば、全加盟国は、自動的に繁栄 [続きを読む]
  • 中国の対米‘貿易覇権主義’批判は敗北宣言?
  • 米中摩擦の影響議論へ=21日からG20財務相会議 7月6日、終に米中貿易戦争の開戦の火蓋が切って落とされ、トランプ政権による対中制裁追加関税が発動されました。翌7日、中国の新華社通信は、アメリカの対中通商政策を‘貿易覇権主義’として批判する記事を掲載し、同記事では、貿易戦争で敗北するのはアメリカの側であると断言しておりますが、果たして、中国側の予測は当たるのでしょうか。 同記事は、貿易には勝ち負け [続きを読む]
  • トランプ大統領への金委員長からの高圧的な親書
  • トランプ氏、金正恩氏の親書公開 ツイッターに投稿 7月の6・7日の日程で北朝鮮を訪問したポンペオ米国務大臣は、金正恩委員長がトランプ大統領に宛てて認めた親書を持ち帰ったようです。本日、同親書を受け取ったトランプ大統領は、ツイッターを介してその内容を公開しております。 それでは、この親書、どのような内容が書かれてあったのかと申しますと、まずは、その曖昧模糊とした言い回しにうんざりさせられます。6月12 [続きを読む]
  • 党利党略に走った参院定数6増案−権力は腐敗する?
  • “参院議員定数6増”参院特別委で可決 近代イギリスの歴史家にして思想家、そして政治家でもあったアクトン卿は、「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」とする有名な格言を残しています。かくも厳しい権力批判の言葉を吐いたのですから、左派思想の持ち主と思いきや、アクトン卿こそ、フランス革命を否定し続けた保守系に連なる知識人であったのです。 政治的スタンスや信条に拘わらず、権力腐敗の格言は全ての政治家 [続きを読む]
  • オウム真理教死刑囚の刑執行−‘カルトの黄昏’
  • 地下鉄サリン事件を始め数々の凶悪事件を起こしたオウム真理教の死刑囚7人は、今月6日、遂に刑が執行され、この世から去ってゆきました。突然の死刑執行に、マスメディアでは「似たような事件は必ず繰り返される」とする見解やオウム真理教の残党による報復テロを警戒する声も聞かれますが、松本智津夫死刑囚の処刑は、‘カルトの黄昏’を象徴しているのかもしれません。 オウム真理教死刑囚の刑執行が‘カルトの黄昏’となる第 [続きを読む]
  • 豪雨被害を最小限に留めるために−ダムの放水問題
  • 西日本豪雨死者132人、不明74人 広島・榎川が氾濫 西日本一帯で発生した今般の水害は甚大なる被害をもたらし、犠牲になられた方も既に132人を数えております。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、ご家族の方々に対しまして心よりお悔み申し上げます。また、行方不明となられた方々の一刻も早い救出を願わずにはいられません。 今般の豪雨では、土砂崩れやがけ崩れによる被害に加えて、河川の氾濫による浸 [続きを読む]
  • 金世襲独裁体制が諸悪の根源なのでは?
  • 「北朝鮮もベトナムと同じ道歩める」 ポンペオ氏、非核化へ行動促す ベトナムを訪問しているポンペオ国務長官は、首都ハノイでの講演において、北朝鮮に対してベトナムと同じ道を歩むよう促したと報じられております。両国は共にソ連邦を後ろ盾として戦後に建国された国ですので、同長官の期待にも根拠がないわけではありません。しかしながら、両国の間には、重要な相違点があるように思えます。 両国とも南北に分裂していなが [続きを読む]
  • 北朝鮮の対米不満を読み解く−米朝首脳会談の怪
  • 非核化協議 北朝鮮「米側は強盗のような要求ばかり」 アメリカのポンペオ国務長官は、北朝鮮側と今月6日から二日間の日程で非核化に関する協議を行ったそうです。同長官は既に北朝鮮を離れていますが、北朝鮮側は、外務省報道官を通してアメリカ側の一方的な非核化要求を遺憾とする談話を発表しています。北朝鮮による不満表明は、実のところ、米朝首脳会談において弄した詐術的戦略を自ら裏付けるようなものです。 米朝首脳会 [続きを読む]
  • 北朝朝鮮が日本国に要求する“過去の清算”とは?−根拠の欠如
  • 北朝鮮「対話望むなら見合った行動を」 日本に過去の清算要求今月3日、北朝鮮は、朝鮮中央通信を通し、日本国に対して‘過去の清算’を要求したと報じられております。果たして、同国が要求する‘過去の清算’とは、一体何を意味するのでしょうか。 北朝鮮が‘過去の清算’という言葉を使う時、最初にイメージされるのは、日本国による朝鮮半島併合によって生じた被害に対する賠償要求です。1965年の日韓基本条約、並びに、日韓 [続きを読む]
  • 音声入力は主流となるのか?−疑問とリスク
  • 近年、IOT化の掛け声とともに、様々な分野で音声入力が普及を見せております。家電メーカー等でも、遠隔地にあってもスマホを利用した音声入力で自宅の家電を操作できる技術等の開発に凌ぎを削っているようです。しかしながら、この音声入力方式、機器操作の主流となるのか、と申しますと、そうでもないかもしれません。その理由は、その便利さとは裏腹に、疑問やリスクが潜んでいるように思えるからです。 音声入力の第一のメリ [続きを読む]
  • 北朝鮮のミサイル基地拡張疑惑−時間との闘い
  • 北朝鮮、ミサイル工場を拡張か 米紙報道、衛星写真の分析で 先月12日に鳴り物入りで開催された米朝首脳会談。共同宣言にも両国首脳が署名し、漸く合意に漕ぎ着けたものの、その行方には暗雲が立ち込めています。 合意成立当初から北朝鮮の非核化の意思について懐疑的見方もあったのですが、この疑いの正しさを裏付けるかのように、ウォールストリート・ジャーナルは、北朝鮮が依然としてミサイル基地を拡張していると報じていま [続きを読む]
  • アメリカへの対抗策としてのRCEPは日本国の自滅行為では?
  • 7月1日、東京都内で東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の拡張会議が開かれ、年内での大筋合意を目指すとする共同声明が発表されました。かくも日程を急ぐ理由は、アメリカの保護主義への対抗とされておりますが、RCEPの成立は、日本経済にとりましては、自滅行為なのではないでしょうか。 第1に、たとえ日本、中国、インド、東南諸国等を含む16カ国によってRCEPが成立したとしても、それ自体、アメリカの保護主義政策を変更さ [続きを読む]
  • ‘グローバル化の波’の呪縛こそ脱すべき固定概念では?
  •  本日の日経新聞朝刊の一面は、日本企業の役員報酬にも‘グローバル化’の波が押し寄せ、「1億円プレーヤー」が500人を越える現状を伝えていました。上位10人の内、5人は外国人ですが、その理由は、グローバル化競争を強いられる企業は、「プロ経営者」と呼ばれる外部人材を登用せざるを得ない状況に追い込まれているためと説明されています。 役員報酬を高く設定することこそ、恰も当然の既定路線の如くに扱っているのですが [続きを読む]
  • フランスの徴兵制復活の断念―動機が不純なのでは?
  • 仏 兵役導入見送り 16歳男女に1か月間の集団生活義務化かねてより徴兵制の再導入を公言してきたフランスのマクロン大統領。結局、この案は実現を見ずに御箱入りとなったようですが、断念にはそれなりの理由があるように思えます。 マクロン大統領が廃止された徴兵制の復活を目指した理由とは、‘国民統合’の強化にあるそうです。フランス国内には、現在、移民の増加により多数のアフリカや中近東等からの移住してきた人々が居住 [続きを読む]
  • 米ロ首脳会談の目的は対中協力要請か?
  • 米ロ首脳、第三国で会談へ=プーチン大統領と合意―ボルトン米補佐官日本国の国会では“モリ・カケ問題”で審議の大半が費やされる中、国際情勢は刻一刻と流動性を増しています。各国首脳によるトップレベル会談の頻度もペースも上がっておりますが、この流れは、一体、何を意味するのでしょうか。 そもそも、国際社会において何らの問題も懸案もなければ、時間や労力を要する首脳会談の場を設ける必要はないはずです。伝統的に外 [続きを読む]
  • 多文化共生主義とヘイトスピーチの脅威
  •  ‘ヘイトスピーチ’というものが一種の言論統制の手段となっていることに、多くの人々が、既に薄々気が付いてきております。そしてそれは、移民の増加に伴う多文化共生主義とセットになることで、既存の社会に対する極めて強い攻撃力を秘めているのです。平等という美名の下で。 全人類レベルからしますと、人種、民族、宗教等の違いから自らとは異なる集団に属する人々を差別したり、中傷したりすることは、一般論としては平等 [続きを読む]
  • 対北非核化協議無期限の危うさ−アメリカには期限がある
  • 北朝鮮の非核化協議に期限設けず=ポンペオ米国務長官 米CNNの報道に拠りますと、同社との電話インタヴューにおいて、アメリカのポンペオ国務長官は、北朝鮮との非核化協議に期限を設定するつもりがない意向を示したそうです。北朝鮮の行動を逐次検証するとはしておりますが、この発言、事実上のアメリカによる北朝鮮の核保有の黙認となる可能性も否定はできません。 ポンペオ長官の発言は、アメリカと中国との間で金正恩委員長 [続きを読む]
  • EUの移民・難民をめぐる不協和音―統合逓減の法則?
  • 難民対策、全EU加盟国合意断念 有志国での協力体制へ フランスにおいてマクロン政権が誕生したのを契機として、目下、ドイツのメルケル首相との二人三脚によってEU統合が推進されています。独仏間ではユーロ圏共通予算の創設等で合意しつつも、他のEU加盟各国の足並みは乱れています。とりわけ、移民・難民問題をめぐっては、欧州難民庁の設置が独仏共同で提案されつつも、EU分裂の危機さえ囁かれる始末です。 ところで、EUの前 [続きを読む]
  • 日朝平壌宣言の事実誤認−‘植民地支配’問題
  • 日朝首脳会談の可能性が取り沙汰されるにつれ、暫くの間忘れられていた日朝平壌宣言も、再度注目を集めるようになりました。と同時に、その成立過程や内容についても疑問が呈されるに至っております。 先日も、同宣言をめぐる日朝交渉を記録したはずの公文書が見当たらない、とする記事が産経新聞上に掲載されておりましたが、同宣言には、「日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大な損害と苦痛を与えたという歴史 [続きを読む]
  • 新幹線殺傷事件と憲法第9条−無抵抗主義は正しいのか?
  • 先日、東海道新幹線の車内において、乗客として乗車していた男が突然に凶器を振りかざして隣席の女性に切りかかり、男女3名が死傷するという痛ましい事件が発生しました。被害者の内、男性一人は、女性達を逃がすために犯人を押さえにかかったものの反撃を受け、全身60か所を刺されて命を落とされております。自らの命を賭して他者を護ろうとした勇気には、頭が下がる思いがいたします。この場を借りて、心よりご冥福をお祈り申し [続きを読む]