渡辺敦司 さん プロフィール

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渡辺敦司さん: 教育ジャーナリスト渡辺敦司の一人社説
ハンドル名渡辺敦司 さん
ブログタイトル教育ジャーナリスト渡辺敦司の一人社説
ブログURLhttp://ejwatanabe.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文堅実な業界ライターが、良識の範囲内(?)でハメを外して論評します
自由文社是・編集方針
一、根拠のない、無責任な論評はしない。教育界の現状や事実を踏まえつつ、建設的な論説を旨とする。
一、社運を傾けない範囲内でハメを外す。
一、「誰望他家之披覧」(空海『三教指帰』序)を座右の銘とし、読者におもねらず、色気も出さない。出すならこっそり。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供27回 / 365日(平均0.5回/週) - 参加 2008/02/01 00:36

渡辺敦司 さんのブログ記事

  • 平成教育史・試論 教育課程〈上〉 「ゆとり教育」論を超えて
  •  天皇の代替わりが近づくにつれ、平成史を振り返ろうという企画が各紙で相次いでいる。教育に関しては、当然「ゆとり教育」が重要なキーワードの一つとなろう。ただ、これまでの報道ぶりを見ると、よくまとめているなと思う反面、隔靴搔痒(そうよう)の感も否めない。 これに対して先輩記者・教育ジャーナリストである矢内忠氏の「平成の学校教育30年史」(時事通信社『内外教育』連載中)は平成の教育、中でも「ゆとり教育」 [続きを読む]
  • 就活指針廃止 もう経団連に教育を語る資格はない
  •  経団連が「採用選考に関する指針」の廃止を正式決定した。これを受けて政府は、関係省庁連絡会議で現行ルールと同じ日程を決める方針だという。経団連もオブザーバーとして参加するらしい。 確かに現行ルールは形骸化しているし、新卒一括採用そのものが時代に合わないというのも正論だろう。中西宏明会長は大学教育の現状に対して厳しい見方も示しているが、それも経済界からの要求としては分からなくもない。 しかし今回の一 [続きを読む]
  • 専門職大学 何だこのお粗末さは
  •  驚いたというより、あきれた。来年度からスタートする専門職大学等について、申請のあった17件のうち設置認可が答申されたのは1件だけだった。2件は保留だから複数の大学・短大が初年度開設校となる可能性は高いが、既に14件が取り下げたという。 大学設置・学校法人審議会も吉岡知哉・大学設置分科会長名で声明を出し、▽実習の内容、評価基準、実施体制が十分検討されていない▽優れた実務上の業績がない者が実務家の教授等 [続きを読む]
  • 【池上鐘音】大臣の資質
  • ▼柴山昌彦文部科学相が5日の閣議後会見で、教育勅語の現代風アレンジを「検討に値する」とした2日の就任会見での発言を撤回しない考えを明らかにした。文科省として活用を促したものではなく、個人や団体レベルで検討されていることに賛意を示したのだという▼柴山文科相は「あくまでも記者の質問に答えたもの」だと弁明し、「会見録を見てほしい」と繰り返したが、思い違いも甚だしい。就任会見は文部科学行政の長としての姿勢 [続きを読む]
  • 教育勅語の活用 柴山新文科相は即撤回を
  •  2日に就任した柴山昌彦文部科学相が会見で、教育勅語を現代風にアレンジして「道徳等」に使うことを「検討に値する」と述べた。おそらくは文教・科学技術行政の課題が多すぎて、「特別の教科 道徳」(道徳科)の創設経緯や趣旨についてレクチャーを受ける時間がなかったのだろう。 改めて振り返るまでもなく道徳科は「考え、議論する道徳」への転換を目指したものであり、「特定の価値観を押し付けたり、主体性をもたず言われ [続きを読む]
  • 新指導要領の全面実施に危機感を
  •  NHK総合のクイズバラエティー番組『チコちゃんに叱られる!』が話題になっている。それに倣えば「学校現場の足元が揺らいでいるのに、やれSociety5.0だの、EdTeckだのと浮かれている日本人の、何と多いことか」と言いたくなる。 経済協力開発機構(OECD)が先ごろ公表した「図表でみる教育」2018年版のカントリーノート(国別要旨)によると、日本は学校裁量で決定する事項は21%にすぎない。それも「上位の当局が規定す [続きを読む]
  • 【池上鐘音】もはや竹やりではない
  • ▼劇作家、鴻上尚史氏の『不死身の特攻兵』(講談社現代新書)のことは新聞広告で気になっていたが、手に取るまでには至らなかった。その元兵士、佐々木友次さんが同郷だったことも、仕事を兼ねて帰省していた実家で8月15日の北海道新聞朝刊の連載「戦いと死」第1回「7回出撃 7回帰還」(1面見出し)を読んで初めて知った▼母に聞いてみると、佐々木さんの話は父から聞いていたという。同じ農業関係の仕事をしていたのだから [続きを読む]
  • 免許外協力者会議 出さない方がましだ
  •  これほどひどい文案は久々に見た。ことによると最悪の部類に入るかもしれない。28日の文部科学省「免許外教科担任制度の在り方に関する調査研究協力者会議」に示された、報告書素案のことである。 免許外担任の現状をめぐっては、第1回会合で示された基礎データだけでも事の重大さが読み取れた。会合を重ねれば重ねるほど、危機感が補強された感がある。各地で非常勤講師が確保できず新年度の授業が行えない実態が相次いで報じ [続きを読む]
  • 【社告】本社社員掲載情報
  •  本日付の北海道新聞朝刊に本社論説委員の記事が掲載されております。https://www.hokkaido-np.co.jp/article/219348?rct=n_society ご参加の先生方にはお聞き苦しく大変申し訳ありませんでしたが、 返す返すも故郷とはありがたいものです。【9/29追記】詳報が以下にアップされおります(9月24日付朝刊)。http://nie.hokkaido-np.co.jp/article/6715/#main [続きを読む]
  • 教育振興基本計画 もう廃止したら
  •  6月15日、「骨太の方針」はじめ一連の政府計画が閣議決定された。そこに第3期教育振興基本計画が含まれていたことに、どれほどの人が気付いただろう。 文部科学省にとって振興計画は、改正教育基本法の目玉であるはずだった。というより改正に及び腰だった文科省が踏み切ったのは、振興計画を盛り込みたかったからに他ならない。2001年11月の「教育振興基本計画の策定と新しい時代にふさわしい教育基本法の在り方」という奇 [続きを読む]
  • モリカケ問題 本質は「行政のゆがみ」だ
  •  30日に行われた党首討論で安倍晋三首相は、森友学園問題の本質は首相や昭恵夫人の働き掛けではなく、なぜあの値段で引き渡され、小学校設置が認可されたかだと主張した。 しかし加計学園問題も含め、首相や夫人の指示もないのに忖度(そんたく)によって「一点の曇りもない」プロセスを経てその意向を実現させる完璧なスキームが作られたのだとしたら、その方が空恐ろしい。 むしろ問題の本質は、前川喜平・前文部科学事務次官 [続きを読む]
  • 文教行政の危機 政官の関係を見直す時だ
  •  森友・加計学園をめぐる忖度(そんたく)問題、前川喜平・前文部科学事務次官の授業内容に対する文部科学省の照会問題――。防衛省の日報問題は本社の範囲外なので論じないが、根は同じである。安倍1強体制の下で、前川氏が言うように行政がゆがめられている。 「政治主導」は民主党政権が打ち出したものだが、少なくとも文部科学省においては政権発足当初の混乱を別にすれば、比較的うまく対応していたように思う。それは55年 [続きを読む]
  • 前川氏授業の調査 深刻な文科省の「世代劣化」
  •  名古屋市立中学校が前川喜平・前文部科学事務次官を講師に招いた2月の総合的な学習の時間について、文部科学省初等中等教育局教育課程課が市教委に授業内容の報告を要請していたことが分かった。きっかけは国会議員からの問い合わせだったというが、それにしては文面に前川氏への悪意が感じられる。 天下り問題で辞職し、出会い系バーを利用した同氏を、道徳教育が行われる学校の場に、どのような判断で依頼したのか――。まる [続きを読む]
  • PISAグローバル・コンピテンス 「不参加」は解せない
  •  文部科学省が、2018年の「生徒の学習到達度調査」(PISA)で初めて実施される「グローバル・コンピテンス」調査への参加を見送る方針を決めたという。時事通信の16日配信記事によると、「多様な文化的背景や価値観を、一つの尺度で順位付けされる懸念があるため」というのが理由だ。 まったく解せない。既に経済協力開発機構(OECD)は、国と生徒のランク付けに使用しないことを明らかにしている。もし順位を付けたとし [続きを読む]
  • 【池上鐘音】失望続きの2017年
  • ▼2017年は文部科学省の天下り問題をめぐり前川喜平事務次官の引責辞任で明けた。その後、加計学園問題の渦中に巻き込まれようとは当人も予期していなかったろうが、安倍1強体制の下で行政に忖度(そんたく)がまん延していることが白日の下にさらされた。面従腹背の愛すべき放言官僚が去っただけにとどまらず、後で振り返れば文教行政の変節点にならないかと心配だ▼その前川氏も大きく関わった新学習指導要領の義務教育諸学校分 [続きを読む]