Tulipan さん プロフィール

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Tulipanさん: トランシルヴァニアへの扉
ハンドル名Tulipan さん
ブログタイトルトランシルヴァニアへの扉
ブログURLhttp://kistulipan.blog70.fc2.com/
サイト紹介文トランシルヴァニア地方で 自然生活を楽しんでいます。 古きよき村の暮らしをめざして・・・
自由文ルーマニア西部トランシルヴァニアは、ルーマニア、ハンガリー、ドイツ、ジプシー・・・その他いろいろな民族、文化が混ざった土地です。このフォークロア文化の色濃い地方から情報を発信します。
ルーマニアの子育て事情、アート、旅行情報もあり。

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供23回 / 365日(平均0.4回/週) - 参加 2008/04/25 00:15

Tulipan さんのブログ記事

  • カロタセグのバラが枯れた夜
  • 20日の夜、古き良き時代を知るカロタセグの花が枯れた。小さな村で生を受け、その村で育ち、子孫を残して大地へと返っていった。 ほぼ一世紀にわたる長い生涯も、夢のように短かったと私に告げた。カロタセグの宝を詰め込んだ美しい部屋を守りつづけ、きらめくビーズで刺繍した花をつぎつぎと生み出した。少女のような心をもち、美しいものを愛してやまなかった。 カロタセグへの扉を開けてくれたのも、彼女だった。カロタセグは [続きを読む]
  • イースターのカロタセグ、手芸の旅ツアー
  • 4月のトランシルヴァニア。冷たい大地がやわらかな若草色に染まると、人々は新たな季節を迎えるために身支度をはじめる。色とりどりの衣装に身をつつんで、厳かな足取りで教会へと向かう。イースターの日曜日。 カロタセグ地方に残る、清潔の部屋。村人たちは、先祖から受け継いだ極上の手仕事を大切に守りながら、聖なる空間を生み出しています。 おばあさんたちが紡ぐ伝統刺繍。いくつかの村には未だに昔ながらのやり方で、美し [続きを読む]
  • イースターのカロタセグ、手芸を訪ねる旅
  • 2017年の春。その年は4月の終わりで、いつもより遅いイースター。芽吹いたばかりの木々がすでに春の訪れを感じさせてくれた。はじめての試みでお客さんを連れて、カロタセグへ手芸を学ぶ旅へと出かけた。はじめに目指すのは、上地方。カロタセグの中でも最も古いままの姿で手仕事が残るところ。半世紀以上も時がとまったかのような清潔の部屋では、幾層にも積み上げられたベッドカバーに天井まで届くほど積み上げられた枕カバー、 [続きを読む]
  • グリーンのケープコート
  • ウール素材の鮮やかなグリーンのケープコート。裏がめくれると、青いウールが見えるフードつき。胸には赤い合皮の花の飾りが愛らしい。娘が生まれるずっと前から、買っておいたものだった。だんだんと肌寒くなってきた9月の朝、娘にかけてやった。「こんなコート、子供の時に着たかったなあ。」何気なくそう言うと、娘はしっかりと目を見据えてこういった。「ママがいつか死んで、赤ちゃんになって生まれてきて、子供になったら、 [続きを読む]
  • イーラーショシュを繋ぐ人たち
  • ふたりの子どもをお姑の家においてきたので、長居はできない。 ましてや、明日から新学期がはじまるのだから尚更だ。 帰りを急ぐため、早起きをして村を出た。 カロタセグを横断する道すがら、森のはずれにあまりに美しい風景が広がっていた。急ぎたいと思いながらも、車を止めずにはいられなかった。秋を告げる花、イヌサフラン。草原を見渡すかぎりに、淡く紫色に透きとおる野生の花を見つけると、不思議と胸がときめく。 ハン [続きを読む]
  • 針金細工のボクレータを学びに
  • セーケイ地方から北西へと車を走らせること、6時間。カロタセグ地方の土を踏むのは、この春に訪れて以来のことだった。夏と秋のはざま、9月の二週目が過ぎようとしていた。それは、人々が長い夏を終えて、平常の仕事ペースに戻ろうとゆるゆると重い腰を上げる頃。新学期がはじまる、ちょうど前の週末だった。 長い夏の大半を日本で過ごしたため、休息とたまった仕事に費やしたこの8月。すぐに次の旅へと気持ちを移すことができなか [続きを読む]
  • おばあちゃんの最後の針仕事
  • こんな日が遠からず来るような気がしていたのだが、この夏の終わりに不意に訪れた。87歳になるカティおばあちゃんが、自宅の庭で倒れたという報せだった。すぐに隣人が気がつき、病院に運ばれたものの、左腕左足の神経が切れて動かないという。「わたしは、飼い主のいない犬のよう」と言っていたように、あれこれ仕事を見つけては体を動かすのが好きだった。それでいて、空色のおばあちゃんの部屋は、キッチンと食卓と、寝室と居 [続きを読む]
  • 2017年の夏
  • 2017年、夏が目覚めるよりすこし早くに、私たちはルーマニアを飛び立った。フレデリック・ショパン空港で、8時間の待ち合わせ。ぴかぴかの、とびきり高価な玩具を見つけて、大喜びのふたり。散らばったおもちゃ箱のように、にぎやかな音がはじける。3人の子供たちを連れて、長い長い旅がはじまった。 飛行機に揺られて10時間。成田空港で、おばあちゃんと合流。久しぶりの再会に胸を躍らせながら、電車に揺られて宿泊所へ [続きを読む]
  • 「カロタセグ -装いの文化」展
  • ラテン語で「森のかなたの国」を意味するトランシルヴァニア。 現在のルーマニア西部に、カロタセグ地方はあります。原風景広がるのどかな村に暮らす女性たちは、 先祖代々に受け継ぐ美しく彩られた衣装を、大切に身に纏ってきました。カロタセグをはじめ、トランシルヴァニアから届いた美しい衣装や手仕事の数々を、 是非店頭でご覧ください。 カロタセグ-装いの文化 2017.6.10 Sat. - 6.25 Sun. open10:30 | close19:00 東京浅 [続きを読む]
  • トランシルヴァニア地方の伝統文化と刺繍
  • 東京から名古屋、そして大阪へ。母校の大阪大学で講演+初心者向けの刺繍のワークショップが開催されます。ハンガリーの隣国、ルーマニア。現在も数多く暮らしているハンガリー少数民族。地域によって異なる衣装や刺繍についてプロジェクターを使ってお話いたします。 また、講演会の後にワークショップがございます。 トランシルヴァニアの伝統刺繍イーラ−ショシュを体験してみませんか? チューリップやバラ、鳥のちいさなブッ [続きを読む]
  • Fangさんとカロタセグの新刊
  • Fangさんとの出会いは、今から2年以上前のことだった。イーラーショシュの本を手にし感銘をうけたことから、台湾との不思議な縁がはじまった。台湾でもこのような本が欲しい、はじめは出版社へ直々にメールを送ってどうにか中国語版を作ろうと働きかけてくれた。さまざまな規定のため、それも実らず終わろうとしていたのに、彼女の情熱はそれでも冷めやらなかった。今度は、新しく本を作ろうというのだ。台湾とルーマニア。遠い距 [続きを読む]
  • Transylvania(トランシルヴァニア−森の彼方の衣装と手仕事展)
  • ルーマニア、トランシルヴァニア地方。古きよきヨーロッパの面影が、町はずれののどかな風景に、おとぎ話さながらの小さな村々に、人々の暮らしや心の中にひっそりと息づいているところ。 ハンガリー、ルーマニア、ザクセン、ロマ・・・。さまざまな民族が長い年月をともに過ごし、森とともに育んできたもの。それぞれに個性豊かな民俗衣装、住まいを彩る女性の手仕事を一堂に展示いたします。 トランシルヴァニアの手工 [続きを読む]
  • 第20回ハンガリーフェスティバル
  • 6月11日(日)名古屋国際交流センターにて、第20回ハンガリーフェスティバルが開催されます。ピアニスト赤松林太郎氏の演奏も聴くことができ、日本文学研究者のVihar Judit氏も招待されているそうです。私は「トランシルヴァニアの伝統衣装と刺繍」と題する講演をさせて頂きます。ハンガリー刺繍の会の作品展やハンガリー料理も味見できるそうです。お近くの方はぜひお誘いの上お越しくださいませ。どうぞよろしくお願いいたしま [続きを読む]
  • 3月のカロタセグと娘の晴れ姿
  • 長い長い冬だった。何度も試みていながら、なかなか実行できなかったカロタセグ地方への旅。今回は、下ふたりを連れていくことにした。村でドロンワークを研究する女性ふたりと知り合い話し込んでいると、その日の宿を決めていなかったことに気がついた。「私は村でペンション協会の会長もしているの。いざとなれば、ここは600人のお客だって受け入れることができるだから。」とすぐに電話をかけてくれた。突然の宿泊客であるにも [続きを読む]
  • カロタセグの成人式
  • 昨年の3月。イースターより少し早い春のはじめに、カロタセグ地方に来ていた。それは、「花の日曜日」と呼ばれるキリスト教の祝日。ナーダシュ地方では、この時期にカルバン派の信仰告白式が行われる。16歳を迎えた少年少女たちが、正式に信仰を受け入れる儀式であり、いわば成人式といってもいい。まだ日が昇って間もない早朝だった。ある知人のつてで、16歳の少女のいる家庭を訪問した。家族に挨拶をして、一室に通される。テー [続きを読む]
  • ガーボルの詩人−ラフィ・ラヨシュ
  • 旦那とガーボルさん、不思議な組み合わせだがよく気が合うようだ。知性あふれるガーボルさんの話は魅力的だし、彼を通じて得るガーボル像というものに惹かれるものがあった。他者にとって理解の難しい規制は多々あるが、家族一丸となって仕事をして、共同で生活を営む。その姿は、現代の人間が失った家族意識や人生に対する安心感がある。先祖から受け継いだ衣装に身を包み、そして早くに家庭生活を築き上げる。「彼と話していると [続きを読む]
  • ガーボルとの再会
  • ここ4年ほどの間、長女、次男の出産が続いたこともあり、行動範囲も大きく制限されてしまった。そのためか、何年ぶりの出会いというものが多い。その人と最後に会ったのがいつかということを知り、時間の経過に愕然とすることもしばしばある。 ガーボル・ジプシーを訪ねる旅をしていたときのことである。写真家、堀内僚太郎さんが一番の目的とされていた、ガーボル・ジプシーの撮影。男性は大きなつばのある帽子をかぶり、女 [続きを読む]
  • トランシルヴァニアの日本の日 2016年
  • トランシルヴァニア、セーケイ地方で日本の日を主催して3回目になる。2011年に初めて開催して以来、日本語の教え子や生け花クラブの人々、さらにさまざまな協力者も得て、色彩豊かな文化紹介のイベントと成長していった。さらに、地元Sepsiszentgyorgyの市役所の助成も受けることができた。 今回のテーマは床の間。和室の中でも、特に重要な床の間という空間を、「聖なる角」と訳した。ハンガリーの住空間の中でも、かつて角 [続きを読む]
  • ジプシー市場の贈り物
  • まだ冬の入口にさしかかった、ある日のこと。町に寄ったついでに、ジプシー市場に立ち寄った。トランシルヴァニアにはさまざまなジプシーが定住しているのだが、特にガーボル・ジプシーと呼ばれる人たちは、流浪の民としての歴史が長く、民族衣装に身を包み、伝統に固執することで有名だ。男性は大きな帽子をかぶり黒づくめの服を着て、大きな髭を生やしている。一方、女性はというと華やかな花柄の衣装を身に付け、長い髪をスカー [続きを読む]
  • イースターのカロタセグ、手芸の旅ツアー
  • 4月のトランシルヴァニア。冷たい大地がやわらかな若草色に染まると、人々は新たな季節を迎えるために身支度をはじめる。色とりどりの衣装に身をつつんで、厳かな足取りで教会へと向かう。イースターの日曜日。 カロタセグ地方に残る、清潔の部屋。村人たちは、先祖から受け継いだ極上の手仕事を大切に守りながら、聖なる空間を生み出しています。 おばあさんたちが紡ぐ伝統刺繍。いくつかの村には未だに昔ながらのやり [続きを読む]
  • 雪の降る町から 新年のご挨拶
  • 2017年明けまして、おめでとうございます。ここトランシルヴァニアは、12月からずっと雪景色がつづいています。粉砂糖をふりかけたような樹氷の見られたクリスマス、クリームのような雪がたっぷりと降った大みそか。そして、静かに家族で迎えたお正月。この一年はどのような出会いが待っているか、まっさらなノートの1ページを開きながら、想いを巡らせています。普段はなかなか会えない人へ、長いことご無沙汰している人へ [続きを読む]
  • バルツァシャーグの死者の日
  • 11月1日、夏時間が冬時間へと切り替わるころ、トランシルヴァニアにお盆がやってくる。町の至るところで、色とりどりの菊の花やロウソクが並ぶようになる。私たちはセーケイ地方を離れて、ブラショフ県にあるバルツァシャーグの村を訪ねるのが習わしである。知人はおろか親戚もなく、かろうじて舅の墓だけが私たちを繋いでいた村。昨年のちょうどこの日に、腹違いの兄と偶然出くわしてから、すこしずつ何かが変わっていった。そ [続きを読む]
  • アーラパタクのピロシュカおばあちゃん
  • 久しぶりにアーラパタクを訪ねてみよう。そう思い立ったのは、日本からのお客さまと話したときだった。初対面の彼女は、仕事をやめ、刺繍を学ぶためにハンガリーに移住したという。数年前に放映された番組「世界の果ての日本人」を偶然に目にし、トランシルヴァニアのおばあさんたちとの触れ合いに感激したと話してくれた。彼女も同じように、日本の病院で患者のおばあさんたちと手芸による触れ合いをしていたのだった。古民家の庭 [続きを読む]
  • アーラパタクのおばあさんとの再会
  • ヨーロッパのお盆の日のことだった。舅の墓に向かう途中で立ち寄ったのは、老人ホーム。アーラパタクの村のおばあさんがここに入所したと聞いて、渡したかった写真を届けたかったから。それは普通のアパートを改造しただけの、活気のない建物だった。受付で彼女の名を告げようとして、はじめて名前しか知らないことに気が付いた。そこで手元にある写真を見せると、女性の顔がすぐに明るくなった。白衣の女性の後について、電気のな [続きを読む]