高橋和夫 さん プロフィール

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高橋和夫さん: 高橋和夫の国際政治ブログ
ハンドル名高橋和夫 さん
ブログタイトル高橋和夫の国際政治ブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/t-kazuo
サイト紹介文高橋和夫(国際政治学者、放送大学教授)のブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供107回 / 365日(平均2.1回/週) - 参加 2008/05/07 11:18

高橋和夫 さんのブログ記事

  • 見えぬ解決の道筋
  • イラクのクルド人は、2014年から続くISとの戦闘で大きな戦果を上げた。かつてないほど存在感が高まった今、19世紀末からの悲願である独立を果たす好機と踏んだのだろう。この状況を最も警戒しているのはイランだ。イランはクルド人をはじめ、アゼリ人やバロチ人など人口の半数近くを主流のペルシャ人ではない民族が占めている。仮にイラクのクルド人が独立すれば、イラン国内の諸民族の間でも独立機運が高まりかねない。トルコも [続きを読む]
  • クルド“独立”賛成多数今後を読み解く
  • NHK「マイあさラジオ」10月2日(月)に「社会の見方・私の視点」で放送されたものです。「クルド“独立”賛成多数今後を読み解く」http://www4.nhk.or.jp/r-asa/336/中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書)posted with amazlet at 17.10.03高橋 和夫 NHK出版 売り上げランキング: 27,559Amazon.co.jpで詳細を見る [続きを読む]
  • IS掃討後も混沌続く中東
  • 中東での「IS(イスラム国)」の軍事的な後退が続いている。7月上旬、ISが支配していたイラク第2の都市モスルが、イラク政府軍などによって3年ぶりに解放された。シリアでもISは追い詰められつつある。ISが首都と称するラッカには、同じく7月上旬にクルド人を主体とする部隊が突入した。陥落は時間の問題とみられている。イラクでもシリアでもIS後の風景が視野に入ってきた。だが、IS掃討が実現しても、混乱が収拾する気配はない [続きを読む]
  • 書評『ブラック・フラッグス(上・下)』
  • 2014夏、イスラム教の指導者「カリフ」(預言者ムハンマドの後継者)を自称するバグダディが、過激派組織「イスラム国」(IS)の樹立を宣言し、たちまちイラクとシリアの広い部分を支配下に置いた。この突然の現象は、いかにして起こったのだろうか。実は多くの「突然」に見える現象と同様に、ISの急拡大にも長い助走期間があった。03年のイラク戦争開戦後にヨルダン出身のザルカウィという男が、イラク中に広がるイスラム過激派 [続きを読む]
  • 「嘆きの壁」で嘆くアメリカのユダヤ人(2)
  • さて、アメリカのユダヤ人の大半は、改革派か保守派である。そしてイスラエルのユダヤ人の大半が正統派である。そして、その中にウルトラ・オーソドックスつまり超正統派と呼ばれる人々がいる。すでに述べたようにアメリカの改革派と保守派などと、この超正統派が摩擦を起こす場面が増えている。たとえばエルサレムのユダヤ教の聖地の嘆きの壁での祈りの問題がある。「嘆きの壁」にあつまるユダヤ教徒たち。左上のモスクはイスラ [続きを読む]
  • 「嘆きの壁」で嘆くアメリカのユダヤ人(1)
  • 聖地エルサレムの中で、ひときわ聖なる場所を巡ってユダヤ教徒とイスラム教徒が争っている。それはユダヤ教徒が「神殿の丘」と呼び、イスラム教徒が「ハラーム・アルシャリーフ(高貴なる聖域)」と呼ぶ地域である。この丘の上にはイスラム教の聖なるモスクがあり、丘を支える西の壁の一部がユダヤ教の聖なる場所「嘆きの壁」である。この夏以来、イスラム教徒とユダヤ教徒が衝突しているのは「高貴なる聖域」の方である。そして [続きを読む]
  • 書評『クルド人 国なき民族の年代記』
  • 時代が、この本を呼んだのだろうか。クルド民族の動向に世界の注目が集まっている。シリアのクルド人は、いわゆるIS(「イスラム国」)との戦いの先陣を切ってきた。米軍に支援されてISの「首都」のラッカに突入している。またイラク北部のクルド人は、9月下旬に独立を問う住民投票の実施を発表している。絶妙のタイミングでのクルド民族に関する出版である。だが、情勢に合わせて「作られた」本ではない。長期の取材の成果の結実 [続きを読む]
  • 講演会のご案内「台湾とは何か−新時代の隣人を考える−」
  • 「台湾とは何か−新時代の隣人を考える−」野嶋剛特別講演会日時:2017年8月20日(日) 11:00〜12:00会場:放送大学東京文京学習センター3F 第15講義室(東京都文京区大塚 3-29-1) 参加費: 無料主催 : 放送大学高橋和夫ゼミ 問合せ:admin@oujsatir.com----------野嶋剛(のじま つよし) NOJIMA TSUYOSHI /ジャーナリスト1968 年生まれ。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学・台湾師範大学に留学。1992 年朝日 [続きを読む]
  • テロ対策とテロ?後?対策(2)
  • 高校野球で甲子園の常連校の中には、守備練習の一環として、エラーが出たときの対応を練習するチームがあるという話を聞いたことがある。エラーをしないように練習するのは当たり前だが、それでも人間のすることである。必ずエラーは出る。ましては甲子園の大観衆の前での試合。たいへんな緊張を強いられる。高校生がエラーしない方がおかしいくらいだ。エラーが出た際、その被害を最小限にするために守備のフォーメーションを練 [続きを読む]
  • テロ対策とテロ?後?対策(1)
  • 海外でテロがあるたびに、日本でもテロがあるだろうかと質問される。そしてテロ対策に関しても聞かれる。忘れてはならないのは、日本という国では1995年にサリンが地下鉄でまかれるという事件が起きているということである。こんな国は、世界に日本以外にはない。さかのぼると1974年には三菱重工本社が爆破され、多数の死傷者がでている。現実は、日本人の自己認識とは異なる。必ずしも日本が安全な国とは言い切れない。 [続きを読む]
  • イスラエル市民のアラブ人(2)
  • 現代のヘブライ語というのは不思議な言語である。長い間、宗教儀式の際に使う言語として保持されてきた。そして、じっさいの生活においてユダヤ人は、生活をしている地域の言語を使ってきた。イギリスに住んでいれば英語を、フランスに生活していればフランス語を使ってきたわけだ。ところがシオニズム運動が高まると、ヘブライ語をじっさいの生活言語として復活させようという運動が始まり、古代の言語が20世紀に入って日常的に [続きを読む]
  • イスラエル市民のアラブ人(1)
  • イスラエルでは、思いのほかアラビア語が通用している。事実、この国ではヘブライ語とアラビア語の両方が公用語である。イスラエル成立時に多くのパレスチナ人、つまりアラブ人が故郷を追われた。今日もつづくパレスチナ難民問題の原点である。しかし、故郷にとどまったパレスチナ人もいた。現在、その子孫も含めイスラエル国民の2割以上がアラブ人である。実数にすると200万人以上になる。ちなみにユダヤ人口は650万人ほ [続きを読む]
  • The US Marine Corps and Iran
  • The negative attitudes of various key members of the Trump administration toward Iran have disturbing implications for Iran-Americ
    a relations. Secretary of State Rex Tillerson and Defense Secretary General James Mattis both emphasized at public hearings prior
    to their appointment that they would respect the nuclear deal which the Obama administration concluded with Iran in 2015. By contr
    ast, then [続きを読む]
  • アメリカ海兵隊のイランへの「借り」
  • イランとアメリカの関係が気にかかる。というのは、トランプ政権の中枢にいる人々の対イラン認識が必ずしも芳(かんば)しくないからだ。確かに就任前の公聴会ではレックス・ティラソン国務長官もジェームズ・マティス国防長官も2015年にオバマ政権がイランと結んだ包括的な核合意の尊重を主張した。これは、同合意を「史上最悪のディール」であると呼び今にも破り捨てんばかりに批判した大統領選挙候補者のドナルド・トランプとは [続きを読む]
  • TOKYO FM「クロノス」での発言要約
  • 7月12日(水)に放送された、TOKYO FMの番組「クロノス」での発言内容の要約です。-------------中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。夏休み中の中西に代わってラジオDJのケリー隆介さんがパーソナリティを担当した7月12日(水)の放送では、過激派組織「イスラム国(IS)」からのイラク・モスル奪還について、中東情勢に詳しい放送大学教授で国際政治学者の高橋和夫さんに話を伺いました [続きを読む]
  • 『災害ボランティア入門』のご紹介
  • 北部での豪雨と南部での地震など自然災害の続く九州の皆様にお見舞いを申し上げます。九州出身者として心を痛めております。現場でボランティアとして復旧作業に当たっている皆様に頭の下がる思いです。災害支援の際の参考文献をピースボート災害ボランティアセンターが出版していますのでご紹介します。「災害がおきたとき、あなたの力を人のために活かすために」ご参考になさってください。ピースボート災害ボランティアセンタ [続きを読む]
  • モスル陥落に関するコメント
  • 完全制圧の道険しくISが主要拠点としてきたモスルの陥落は、イラク情勢が新たな段階に入る転機となる。ISという共通の敵を失った中央政府とクルド人がどう対峙していくのかが懸念事項だ。クルド自治政府は独立の是非を問う住民投票を9月に行うと表明している。シーア派のアバディ政権がスンニ派の意向をどこまでくんで復興を進めていくかも課題で、不安定な状況は今後も続くだろう。支配地域を狭めつつあるISは、世界各地 [続きを読む]
  • 米国の関与縮小で深まる中東混乱(4)
  • 米国不在の中東でイランが影響力拡大か今後の中東で大きな役割を果たすのは、血を流す決意のあるプレーヤーだ。まず注目されるのはシリアのクルド人である。米国とロシアの支援を受けながら勇敢に戦い、実質上の自治地域をシリア北部に確立してきた。クルド人の動向が台風の目となろう。クルド人以外の多くの民兵組織も重要だ。たとえばイラクには、政府軍を支援するシーア派の民兵組織がある。レバノンのシーア派民兵組織ヒズボ [続きを読む]