高橋和夫 さん プロフィール

  •  
高橋和夫さん: 高橋和夫の国際政治ブログ
ハンドル名高橋和夫 さん
ブログタイトル高橋和夫の国際政治ブログ
ブログURLhttps://ameblo.jp/t-kazuo
サイト紹介文高橋和夫(国際政治学者、放送大学教授)のブログです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供115回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2008/05/07 11:18

高橋和夫 さんのブログ記事

  • 書評『引き裂かれた大地』スコット・アンダーソン著
  • 読後に疲労感が残ったと語るのは誉め言葉だろうか。しかし、そうなのである。読書に疲れたのではない。本書を読むと中東の現代史の激流を疑似体験できる。だが精神的に本当に披露困憊した感覚が残る。イラク、シリア、エジプト、リビアでの取材で知り合った6人の人生に、著者が密着する。そして、この6人がイラク戦争、アラブの春、IS(イスラム国)の台頭などの中東の現代史の荒波を、いかに生き抜いてきたかを描く。その波乱の [続きを読む]
  • クルド料理のレストラン
  • 東京の北区十条にクルド料理のレストランができたという話を聞いたので、出かけてきた。埼京線で池袋から二つ目の駅である。列車の窓から「カフェメソポタミア」という大きな文字がビルに描かれているのが見える。十条駅を出て直ぐのビルの3階にあった。駅の周辺を歩くとトルコ料理屋もあった。北区から埼玉県にかけて多くの外国人が住むようになっている。そしてトルコからのクルド人も多く住んでいる。良く知られているように [続きを読む]
  • アメリカ中間選挙に見るサンダースの“遺産”(4)
  • トランプ大統領は、主に、白人労働者の不満の受け皿になって熱狂的な支持者がいる。それに対抗する、別の受け皿も、アメリカの中で育っている。こうした動きに対して、メディアは、どんな反応を見せているだろうか。一例をあげようイギリスの高級紙『フィナンシアル・タイムズ』紙が、民主党にとって「危険」だと警告している。同紙によれば、2016年の大統領選挙では民主党は勝っていた。事実、総投票数ではクリントン候補が [続きを読む]
  • アメリカ中間選挙に見るサンダースの“遺産”(3)
  • そして、その種が芽を出し始めた。今さらに、少しずつ花開いているわけだ。その例を、もうひとつ紹介しよう。ミシガン州の第13区の民主党の予備選挙でイスラム教徒の女性のラシダ・トリ―プ氏が勝利を収めた。女性のイスラム教徒が下院議員になれば、初めてのことである。これまで2人のアフリカ系つまり黒人のイスラム教徒男性が当選した例はある。だが女性のイスラム教徒の議員はいなかった。さらに、このトリ―プは、パレスチ [続きを読む]
  • アメリカ中間選挙に見るサンダースの“遺産”(2)
  • この潮流が生まれた背景には、バーニー・サンダース上院議員の影響がある。2016年の大統領選挙のときに、民主党の予備選挙で、ヒラリー・クリントン候補と最後まで争った人物である。あの大統領選で、サンダースは、次のような主張であった。アメリカでは、どんどん中産階級が没落している。今のアメリカで良い思いをしているのは、所得の上位の1%の、そのまた1%だ。例えば、アメリカで最大のスーパーマーケット・チェー [続きを読む]
  • アメリカ中間選挙に見るサンダースの“遺産”(1)
  • アメリカの11月6日の中間選挙まで残り64日となった。4年ごとの大統領選挙のちょうど中間に行われる選挙で、連邦議会の上院と下院の選挙などが、一斉に行われる。この選挙をめぐっては、これまでのアメリカにはなかった、非常に興味深い動きが見られる。選挙そのものは、民主党が優勢ではないか、という報道が現地では目立っている。現在、上下両院ともに共和党が多数を占めているが、全議席が改選される下院では、民主党による [続きを読む]
  • アメリカの対イラン経済制裁再発動
  • トランプ米政権がイラン制裁を再発動した。経済圧力を強め、外交路線に影響を与え、体制転覆につなげたいとの思惑がある。イランを嫌悪するキリスト教福音派を11月の中間選挙で取り込む狙いから、投票2日前までにイラン原油の輸入をやめるよう各国に要求しており、第2弾の制裁となる石油禁輸も科す方針だ。米要求を拒否できる中国のイランへの影響力が増大するだろう。トランプ大統領は5月にイランとの核合意から離脱、オバマ前政 [続きを読む]
  • 緊張高まるイランとイスラエル
  • イラン・イスラエル間の緊張が高まっている。背景の一端はシリア情勢の展開である。2011年以来の同国の内戦で、アサド政権を支援してイランの革命防衛隊がシリアに入り影響力を強めて来たからである。これを嫌い、イスラエルがシリア国内の革命防衛隊の拠点を組織的に爆撃している。もう一つの要因は、トランプ政権のイラン核合意からの離脱である。この合意は2015年にオバマ大統領期に結ばれたものである。国連安保理の [続きを読む]
  • 今度はイランに因縁!?−核合意破棄はなにをもたらすのか(3)
  • 反米的なアフマドネジャドからローハニ大統領に代わり、親米路線に転換したと思っていました。2013年に成立したイランのローハニ大統領派は、その前のアフマドネジャド大統領に比べれば、穏健だと言えるでしょう。しかし、決して親米政権という呼称がふさわしいわけではありません。必要に迫られて米国と交渉して来ただけに過ぎません。イランの政治を考える際に重要なのは、最高指導者の存在です。1979年の革命後のイラ [続きを読む]
  • 今度はイランに因縁!?−核合意破棄はなにをもたらすのか(1)
  • なにかと物議を醸かもす米・トランプ政権。今度はイランとの「核合意」を一方的に破棄しました。2002年、イランが秘密裡に核開発を行っている事実が暴露されました。イランは「平和利用」と主張しましたが、軍事開発を疑う米国などと対立します。米国が国際社会を引っ張る形でイランに対する制裁が始まります。08 年に成立した米・オバマ政権はイランへの経済制裁を強めますが、同時にイランとの交渉を模索します。そして13年 [続きを読む]
  • イランのバザールの反乱
  • 6月末にイランの首都テヘランのバザールで抗議行動が始まった。イランの通貨リアルの対ドル交換レートの暴落が、その引き金となったとされる。抗議のデモが起こり、バザールの商人たちは店を閉めた。また抗議行動はテヘランから他の都市にまで広がった。その意味は何か。それを語る前提としてバザールそのものについて説明が必要だろうか。日本語のバザールの語感は、どうもPTAの資金集めのバザーなどの言葉に影響されて、一 [続きを読む]