ヒゲジジイ さん プロフィール

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ヒゲジジイさん: 中医漢方薬学専門薬剤師ブログ(過去の拙論多数掲載)
ハンドル名ヒゲジジイ さん
ブログタイトル中医漢方薬学専門薬剤師ブログ(過去の拙論多数掲載)
ブログURLhttp://chuigaku.seesaa.net/
サイト紹介文村田漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂。アトピーや慢性疾患・進行癌やステージ4の転移癌などの漢方サポート
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供48回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2008/06/04 13:30

ヒゲジジイ さんのブログ記事

  • 『中医学と漢方医学』(6)中薬学に比べて見劣りがする漢方薬学
  •  (6)中薬学に比べてあまりにも見劣りがする漢方薬学 次に、「中薬学」に該当する漢方医学におけるものはどうか。今、ちょっと思い浮かべても思い当たるのは吉益東洞の「薬徴」、浅田宗伯の「古方薬義」。近年の著作としては、管見によれば伊藤清夫先生監修の「漢薬運用の実際」であろうか。  他にも種々あるにはあるが、どの書籍も、これが漢方医学における漢方薬学であると誇れるに足るものがあるとは考えられない。強いて [続きを読む]
  • 『中医学と漢方医学』(5)漢方医学(日本漢方)の虚実論における錯誤
  •  (5)漢方医学(日本漢方)の虚実論における錯誤 あいまいな漢方理論は、体格のみかけによって虚実を判断して良しとする誤解すら招く。  病人を実証、虚証、虚実間の三通りに分類し、それぞれ恣意的に決められた実証向け、虚証向け、虚実間向けの各処方にあてはめようとするパターン認識の方法が漢方医学の精髄であるとするなら、極めて幼稚な医学と言わざるを得ない。  民間療法を漢方薬より幼稚な療法であると下に見る風潮 [続きを読む]
  • 『中医学と漢方医学』(4)臨床実践上の虚実論の比較
  • (4)両医学におけるにおける臨床実践上の虚実論の比較 私自身は漢方医学と並行して中医学を学習し始めて十数年間になるが、その過程で、漢方医学を批判的に眺めはじめたきっかけ(文献⑤)は虚実の問題からであった。  漢方医学の考え方において、体質及び方剤を実証、虚証、虚実中間型に分ける特有のやり方には、多々問題があるように思われる。  体力が余っているのを実証、体力が衰えているのを虚証と決めるやりかたは非科 [続きを読む]
  • 『中医学と漢方医学』(3)中医学基礎と漢方医学基礎
  • (3)中医学基礎と漢方医学基礎 さて、中医学における前述の三つの基礎課程、即ち、中医基礎学、中薬学、方剤学は、漢方医学においては、どういうものが該当するであろうか?  まず、中医基礎学に該当するものは当時、長濱善夫著「東洋医学概説」、西山英雄著「漢方医学の基礎と診療」などがあったが、その後、私の知る限りでは、山田・代田共著「図説東洋医学」のみである。  漢方基礎学は、「陰陽」、「虚実」、「表裏」、「 [続きを読む]
  • 『中医学と漢方医学』(2)昭和末期の漢方医学の一般的な学習方法
  • (2)昭和末期の漢方医学の一般的な学習方法 ところで漢方医学においてこれ等に該当する教科書的なものはかなりいびつであった。  私自身が過去十六年間に学習した経験を思い返してみても、主軸は漢文の素読に始まるご存じ傷寒論、金匱要略の原書。  そして一字一句に拘泥する綿密な読解と解釈。  この読解と解釈の為には、先人の書かれた多くの各解説書も必要であった。それになお、実践に即役立つ吉益東洞著、尾台榕堂註の [続きを読む]
  • 『中医学と漢方医学』(1)方証相対と弁証論治
  • 1989年月刊『和漢薬』誌1月号(通刊428号)巻頭論文として掲載された拙論『中医学と漢方医学』(村田恭介著)のほぼ全文をほとんど修正せずに転載。決して古びた内容とは思えない。  平成元年1月、本場中国の漢方、中医学が日本国内に次第に認識され始めた1980年代後半に漢方と漢方薬の業界紙に書いた拙論。当時の漢方界の時代状況の一端を反映しているはずである。     (1)方証相対と弁証論治 中国では「漢方 [続きを読む]
  • 『中西医結合への道』第3章:中西医結合への道
  • 中西医結合への道 村田恭介著 五臓間の整体関係については、五臓の組織構造は連繋して一体化し、機能活動は相互に強調し合っているので、五臓を関連付けて分析し、整体関係に注意してはじめて症状に対する認識を見誤ることなく有効な施治を行うことができる。それゆえ、他臓の疾病に対する脾胃の論治や、脾胃の疾病に対する他臓の論治などのことは、実際の臨床では日常茶飯事である。 このような五臓の整体 [続きを読む]
  • 中医学と日本漢方の接点とは
  • 1990年発行の「中医臨床」誌通刊42号(東洋学術出版社)に発表論文 中医学と日本漢方の接点としてのエキス剤                       村田恭介  中医学の特徴の一つに、手許に十分な中草薬が無い場合でも、弁証論治に基づいた代替品を利用することで、一定レベルの治療効果を確保することを可能にする融通性がある、と私は思っている。例えば、天麻が手許に無い場合、肝風内動による痙攣や震えには釣藤鈎 [続きを読む]
  • 柴胡が欠ける日本の竜胆瀉肝湯について
  • 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)              村田漢方堂薬局 村田恭介 本方は、「肝・胆・三焦の実火で湿熱内盛」に対する方剤であり、①上・中部の肝火(肝胆実火上擾)に対する効能と、②下部の肝熱(肝胆湿熱下注)に対する効能 の二種類に分類することが出来る。 ①は、肝胆の実火の上擾による頭痛(頭部の脹痛を含む)・眩暈・目が充血し腫脹と疼痛を伴う・難聴・耳の腫脹・胸脇部の脹痛など。 ② [続きを読む]
  • 麦門冬湯の応用
  • ずいぶん昔に書いた拙論だが、おそらく「和漢薬」誌の『中医病機治法学』の訳注連載中の蛇足的な注釈部分だったように思う。麦門冬湯(ばくもんどうとう)             村田漢方堂薬局 村田恭介 麦門冬湯は、あまりに有名なので、今更述べるまでもないように思えるが、少し変わった病症では、病名治療的にドライアイに対して意外な効果を示すことが多い。白眼は肺に属し眼球結膜まで敷衍できるので、麦門冬湯は肺津虚 [続きを読む]
  • 参苓白朮散という脾虚気弱に対する全面的な方剤について
  •  脾虚気弱に対する全面的な方剤「参苓白朮散」 村田漢方堂薬局 村田恭介 参苓白朮散は、一般的には脾虚湿盛(脾胃気虚による水湿内盛)の病機に対する方剤として繁用されるが、脾の気陰両虚に対する方剤としての側面や、脾虚によって生じる気血両虚に対する方剤としての側面も忘れてはならない。 中焦の脾土は万物の母であり、水穀精微の運化を主り気血生化の源であり [続きを読む]
  • 十数年以上前に専門誌に書いた「茵蔯蒿湯の考察」に重要な補足を加えてみた
  • 茵蔯蒿湯の考察                     村田漢方堂薬局 村田恭介 茵蔯蒿湯は、黄疸治療の名方である。茵蔯は黄疸の要薬であり、清熱利湿の作用があるだけでなく、肝胆の鬱を解除する作用があるので、利胆退黄の効能を発揮する。清熱利湿の山梔子の配合によって利胆退黄の作用が増強されるが、さらに瀉熱通腑の大黄を配合すると、胆管や腸道が通暢するので胆汁が腸道にスムーズに流れ、利胆退黄の作用が促進さ [続きを読む]
  • 中医学や漢方医学の専門家の多くが知らなかった「ウコン」の真実!
  • 行気活血薬の伯備「鬱金」(玉金) 村田漢方堂薬局 村田恭介 中医学では繁用されながら、日本国内では流通量の少ない中草薬に「鬱金」がある。性味は辛苦寒で、帰経は心・肺・肝・胆と作用領域が広く、効能については、①活血止痛・②行気解鬱・③清熱涼血止血・④清心開竅・⑤利胆退黄など、単味でこれほど多方面の効能を持つ中草薬も珍しい。 御承知のように中医学における鬱金は、日本国内で「ウコン」の名で流 [続きを読む]
  • 藿香正気散合猪苓湯について
  • 藿香正気散合猪苓湯の応用          村田恭介 ●湿温初期に適応する三仁湯や藿朴夏苓湯をエキス剤で代用するには? 梅雨から夏にかけて発病しやすい「湿温」に対する代表方剤、三仁湯や藿朴夏苓湯をエキス剤で代用する方法についての情報である。 三仁湯は湿温初期に対する代表方剤であるが、類似方剤として「藿朴夏苓湯」も忘れてはならない。三仁湯と同様に上焦湿熱に対する治療方剤でもある。両者ともに湿遏衛陽証 [続きを読む]
  • 陰虚による舌炎・口内炎
  •  陰虚による舌炎・口内炎について  麦門冬湯で有効であったべーチェットによるものも含めた口内炎や舌炎に、数例ではあるが同一の病人に対し、心・肺・腎に帰経して胃には帰経しないことになっている「西洋人参」を用いて比較実験してもらったことがある。結果は全例に有効で、べーチェッ [続きを読む]
  • ●日本で常用される「風痰上擾」に対する治療方剤について
  •  ●日本で常用される「風痰上擾」の治療方剤『半夏白朮天麻湯』『釣藤散』について          村田漢方堂薬局 村田恭介  半夏白朮天麻湯や釣藤散あるいは導痰湯や滌痰湯が適応する「風痰上擾」は、脾不運湿によって湿聚生痰し、痰濁が少陽三焦を阻滞し膜原を障害して肝風内動を誘発し、一方では脾虚不運によって肝陰を滋補できないために肝陽が遊離して肝風を生じ、少陽三焦を通路として肝風が痰濁を伴って上擾するも [続きを読む]
  • 肝経虚寒に対する温肝袪寒法について
  • 肝経虚寒に対する温肝袪寒法の考察                         村田恭介●寒滞肝脉と肝陽虚について 寒邪直中による肝経の病変は、一般的には「寒滞肝脉」と言われ、肝自身の陽虚は「肝陽虚」とも表現される。 肝陽虚証は、虚によって寒が生じる虚寒証に属し、寒滞肝脉証は寒邪によって病変を生じ「実寒」が主となるので、虚実に違いがある。とは言え寒滞肝脉は、陽気不足で陰寒内盛傾向のある者に好発す [続きを読む]
  • 少陽三焦の組織構造のイメージ
  • 少陽三焦の組織構造私見(実体が無いと言われる少陽三焦の組織構造モデル!) 以下は陳潮祖先生の多くの著作類「中医病機治法学」「中医治法与方剤 第三版」などをヒントにしつつ、あくまで村田恭介が平成五年に勝手にイメージした「少陽三焦」の立体構造モデルである。臨床に直結したあらゆる中医学理論を検討する時に大変重宝しているので、当時の愚見として参考に供したい。 手の少陽三焦は、身体の外殻の裏で臓腑の外にある [続きを読む]
  • 穀精と腎精について
  • 中医学基礎:「精」−穀精と腎精について    「精」− 穀精と腎精について 村田漢方堂薬局 村田恭介著 飲食物を消化吸収した後に生成される「水穀の精」(穀精)は「後天の精」であり、精気血津液における精であると同時に、気血津液を生成する基本原料でもある。つまりは各臓腑の機能活動の物質的基礎であるから「臓腑の精」ともいわれる。 さらに、この「後天の精」は、腎に貯蔵される「先天の精」という生命活 [続きを読む]