ヒゲジジイ さん プロフィール

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ヒゲジジイさん: 中医漢方薬学専門薬剤師ブログ(過去の拙論多数掲載)
ハンドル名ヒゲジジイ さん
ブログタイトル中医漢方薬学専門薬剤師ブログ(過去の拙論多数掲載)
ブログURLhttp://chuigaku.seesaa.net/
サイト紹介文村田漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂。アトピーや慢性疾患・進行癌やステージ4の転移癌などの漢方サポート
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供80回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2008/06/04 13:30

ヒゲジジイ さんのブログ記事

  • 村田漢方堂薬局における食事療法の考え方
  • 村田漢方堂薬局における食事療法の考え方 食事療法の重要性は言うまでもないことのようですが、村田漢方堂薬局では食事に対する規制が、他の漢方薬局さんに比べて、あまりにも甘すぎるのではないか、と言われたことがあります。しかしながら、そのことで多くの人には慶ばれているようです。 虚寒証タイプの人には、生ものや冷たいものを取り過ぎないように注意し、呼吸器系の疾患の人にはタバコを止めるなり減量するなりの注意は [続きを読む]
  • 昨今盛んな「漢方の科学化」の大きな問題点
  •  昨今盛んな「漢方の科学化」の大きな問題点 「科学」とは一体どういう意味なのか? この言葉は安易に使用されやすくあやふやな言語で、使用される文脈によってはかなり怪しい使い方をされます。本来、理系のみに用いられるはずのこの言葉は、過去も現在も、文系方面でも盛んに使用されてきました。ずいぶんあやふやな言語に成り下がっています。  理系で使用される「科学」という言葉も同様です。たとえば、医学・薬学方面に [続きを読む]
  • 中医学に日本漢方を合体した中医漢方薬学は 構造主義科学
  • 中医学に日本漢方を合体した中医漢方薬学は 構造主義科学である 中医学は構造主義科学        生体内の生命活動は構造化されており、人体の生命活動を、五行相関にもとづく五臓を頂とした五角形が基本構造であると捉えているのが中医学である。   五臓を頂とした五角形にゆがみやひずみが生じたときが病態であり、病態分析の基礎理論となる構造法則の原理が、陰陽五行学説である、と考えればわかりやすい。   陰陽五行学 [続きを読む]
  • 六味丸に対する中医漢方薬学派の口訣集(基本方剤の中医学考察)
  •  六味丸に対する中医漢方薬学派の口訣集主として漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記 より引用抜粋し、一部修正 六味丸は、腎虚の基本方剤である。  専門的には、肝腎陰虚に適応する方剤として有名であるが、有名であっても日本国内では、そうでもない。  六味丸の各社製品は、あまり売れ行きが思わしくないといわれる。  逆に、腎陽虚や腎陰陽両虚に適応する「八味丸」や「牛車腎気丸」ばかりが、繁用され、配合中の「附 [続きを読む]
  • 六味丸 (六味地黄丸)出典『小児薬証直訣』(基本方剤の中医学考察)
  • 六味丸 (六味地黄丸)出典『小児薬証直訣』 六味地黄丸、つまり六味丸は、補益薬の中でも、滋補腎陰法の方剤として、もっとも基本的な方剤である。八味丸のように適応症を間違えると 肺陰を損傷する恐れのある附子(ブシ)や肉桂(ニッケイ)などを除去して構成されたものが、この六味丸である。  まずは、中医学的な方剤の効果・効能を、四川科学技術出版社発行の『中医方剤与治法』から拙訳で抜粋引用させて頂く。【薬物構成 [続きを読む]
  • 平胃散(基本方剤の中医学考察)
  •    平胃散(基本方剤の中医学考察) 【原方名】 平胃散(《和剤局方》) 【処方構成】 蒼朮 厚朴 陳皮 生姜 大棗 甘草 【方剤の特徴】 燥湿運脾・行気和胃を効能とすることから湯液を「燥湿理気湯」というネーミングも可能であろう。 【主治】外湿の侵襲・生冷物の過食・油膩物の過食などにより湿困脾胃・中焦気滞を生じたもので、胃〓部や腹部の脹満・げっぷ・むねやけ・食欲不振・悪心・嘔吐・泥状便・倦怠感・横に [続きを読む]
  • 八味丸(基本方剤の中医学考察)
  •    八味丸(基本方剤の中医学考察)【原方名】八味地黄丸(《金匱要略》) 【処方構成】地黄 山薬 山茱萸 沢瀉 茯苓 牡丹皮 桂枝 附子 【方剤の特徴】腎陽を温補するのを効能とすることから日本国内でも、村田恭介の命名によりマツウラさんから錠剤のエキスで「腎陽温補丸」だったか「腎陽温補湯」だったかの愛称名で販売されたこともあるが、現在は廃番となり、現在は「腎陽温補散」の名で散剤として復活している。【主 [続きを読む]
  • 防已黄耆湯(基本方剤の中医学考察)
  •   防己黄耆湯(基本方剤の中医学考察) 【原方名】 防已黄耆湯(《金匱要略》) 【処方構成】 防已 黄耆 白朮 生姜 大棗 甘草 【方剤の特徴】 「固表実脾・利水除湿」を効能とすることから「固表治湿湯」ということができる。 【主治】 ①風湿・風水で、脉が浮・身体が重くだるい・自汗・悪風・尿量減少するもの。   ②湿痺によるしびれ。 【方意】 本方は、水腫や風湿に表虚(衛気虚)が合併したものに適応する。 [続きを読む]
  • 桂枝茯苓丸(基本方剤の中医学考察)
  •   桂枝茯苓丸(基本方剤の中医学考察)【原方名】 桂枝茯苓丸(《金匱要略》)  【処方構成】 桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬  【特徴】「活血化瘀・消散癥塊」を効能とし、「化瘀」作用を主体とした血分病を治療する「理血」剤の一種である。  【主治】 ①婦人で下腹部に癥塊(子宮筋腫などの腫塊)があり、圧痛・腹部のひきつりがあるもの。  ②無月経で腹痛するもの。  ③産後の悪露が続き、腹痛と圧痛があるもの。 [続きを読む]
  • 警告:無謀な温め療法!
  •    警告:無謀な温め療法!体を温めすぎて病を悪化させることだって多い現実!より一人の身体で五臓六腑経絡それぞれの寒熱が異なるのだから、過度に温めすぎると、温めすぎては困る部分に弊害が出て来る可能性が高いということだ。 言い換えれば、腎系は冷えているが、感染症などによって肺系統が熱化しているような場合、下半身が冷えているからといって過度に温めすぎると、最も過敏でデリケートな肺系統がマスマス化熱して [続きを読む]
  • 漢方薬とは(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •    漢方薬とは 漢方薬とは、漢方で用いる草根木皮や動物類を原料とした医薬品、つまり治療薬のことを指す。 しかしながら、ネット界では「漢方」と同様、健康食品と同列に置くという甚だ錯誤・混乱したひどい扱いである。これだから薬事法違反が横行するはずである。 また、なんと驚くべきことには某大手検索サイトさんでも「健康食品 > 漢方薬」という分類を行うほどだから、唖然とするばかりである。  先年、このことに [続きを読む]
  • 漢方とは(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •   漢方とは 漢方とは中国から伝来した医術や薬術を指す言葉である。  「中国から伝来した医術や薬術」というのは、中国の伝統医学や薬学のことにほかならず、言うまでもないことであろう。  医師が診断して漢方処方を投与すれば医術であり、薬剤師が薬局店頭などで漢方相談により漢方製剤を販売する行為を薬術ということになろう。  「漢方は日本で成熟した医術である」などと特に強調されたり、日本の伝統医学であるなどと [続きを読む]
  • 基礎理論が脆弱な現代日本漢方医学(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •   基礎理論が脆弱な現代日本漢方医学 この問題については、すでに多くの拙論で贅言を弄してきた問題である。 筆者自身が初期の10年以上、日本古方派漢方にのめり込んでみて感じたことは、まるで禅宗の悟りを求めるような 不屈の精神で、傷寒・金匱要略を繰り返し熟読し、方剤を理解するにあたってはまるで禅宗の公案を解く様な面持ちで、全身全霊で小柴胡湯の方意を体得せねばならないことに、感激したものである。  すなわ [続きを読む]
  • 附子剤を乱用気味の日本漢方(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •    附子剤を乱用気味の日本漢方 相変わらず八味丸製剤の宣伝が盛んであるが、日本国中が食糧事情が豊富で栄養豊かでしかも暖房設備の充実した時代である。 しかも地球の温暖化現象の危機が叫ばれる時代に、日本列島全体に向けて 辛温、大熱の附子(ブシ)の配合された八味丸が、それほど普遍性があるのかどうか、再考を促したいものである。 たしかに八味丸や牛車腎気丸は適応証がある人にとっては素晴らしい薬効を奏するが、 [続きを読む]
  • 果穂茵蔯と綿茵蔯の錯誤(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •   果穂茵蔯と綿茵蔯の違い 茵蔯蒿といえば中国では当然のごとくカワラヨモギの幼苗であるが、日本ではもっぱらカワラヨモギの果穂が用いられる。  現実問題としては長年の経験から言えることは、日本で使用される果穂茵蔯でも十分に優れた効果を発揮するので、大きな問題はないように思われるが、実際の効力的には幼苗を用いた綿茵蔯の方が効果が優れているとされている。 このことを論じた過去の拙論を参考のために以下に転 [続きを読む]
  • 漢防已と清風藤の混同問題(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •    防已と清風藤の錯誤 本来「防已」といえば寒涼性の「漢防已」あるいは「粉防己」(原植物はツヅラフジ科のシマハスノカズラ Stephaniatetrandra S. Moore)が使用されるべきものである。  しかしながら残念なことに近年、間違ってアリストロキア酸を含有する「広防己(Guangfangji)」(Aristolochia fangchi Y.C. Wu ex L.D. Chow)を使用して腎障害が発生する事故のために、アリストロキア酸を含有しない粉防已や漢防已まで [続きを読む]
  • 真防風と混用される浜防風(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •   浜防風は真防風の代用にはならない 日本漢方ではしばしば真防風の代用として浜防風が使用されるが、中医学的には効果・効能において大きな違いがあり、代用になるはずがない。  そもそも日本で言う浜防風は、中薬学においては沙参(シャジン)、北沙参にほかならない。  沙参は肺胃に対して作用し、清熱・生津・養陰作用を発揮する。一方、真防風は解表散風、勝湿止痛、袪風止痙などで微温、辛甘の性味であり、まるで効能・ [続きを読む]
  • 生姜と乾姜の驚くべき錯誤(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •   生姜と乾姜の驚くべき錯誤 乾燥生姜を使用すべきところを、蒸して加工して飴色に黒変した煨姜(わいきょう)もどきの代物が、乾姜として使用される我が日本国の漢方界の杜撰さには驚くばかりである。 単に生姜を乾燥しただけのシンプルな乾燥生姜を用いればよいものを、わざわざ本来期待される乾燥生姜の効力を台無しにしているのである。  生の生姜であるべきところを乾燥生姜を用い、乾燥した生姜を用いるところを、わざわ [続きを読む]
  • 白朮を蒼朮で代用する杜撰(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •  白朮を蒼朮で代用されている医療用漢方の問題は小さくない。 そうはいっても現実的には、五苓散中の白朮を蒼朮で代用することは、実際にはそれほど大きな問題ではないものの、補中益気湯や六君子湯など、いわゆる虚証向けの方剤において、白朮を蒼朮で代用されているエキス製剤は、問題はかなり大きい。 これらの拙論を全否定しようとする人達は、玉屏風散中の白朮は絶対に蒼朮で代用できないことを考えてみるがよい。 これで [続きを読む]
  • 温病学を学ばない日本漢方の杜撰(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  •     温病学を学ばない日本漢方の杜撰 医療用漢方を含めて、日本漢方には「温病学」関連の方剤が僅少である。  傷寒論・金匱要略は聖典として重要視しても、明(みん)から清代(しんだい)にかけて急速に発達した温病学を無視し続けるから当然であろう。  だから王孟英の『温熱経緯』はおろか呉氏の『温病条弁』を見向きもしない。  このため、一般の風邪だけでなくインフルエンザに対しても威力を発揮する温病に対する銀 [続きを読む]
  • 日本漢方を堕落させた吉益東洞(間違いだらけの漢方と漢方薬)
  • 日本漢方を堕落させた吉益東洞 江戸期の漢方医である吉益東洞は、陰陽五行学説を基礎に発展・発達した中国の伝統医学の最もエッセンシャルな部分である「陰陽五行」を臆面もなく完全に否定した。  この本来の中国の伝統医学の最もエッセンシャルな部分を、空論臆説として退けるという暴挙により、取り返しのつかない自己矛盾を犯したのである。  つまり、陰陽五行を否定した時点で、もはや東洞流の日本漢方は、漢方の来源である [続きを読む]
  • 『脾肺病としてのアトピー性皮膚炎』という過去の拙論
  • 脾肺病としてのアトピー性皮膚炎 東洋学術出版社発行の『アトピー性皮膚炎の漢方治療』に掲載。  1996年の発行で、B5判 216頁 全24篇 55症例 カラー写真多数 定価:3,570円 ということだが、現在は中古でしか手に入らないかもしれない。           村田漢方堂薬局 薬剤師 村田恭介    ●はじめに  アトピー性皮膚炎は,現象的には皮膚と皮下組織の病変であり,中医学的には肺に属する「皮毛」と脾に属 [続きを読む]
  • 『中医漢方薬学に目覚めるまで』(8)おわりに
  •   (8)おわりに 中医薬学の本質を知らずして、安易に「前近代的、非学術的である」などと批判するべきでないのと同様に、そのことは日本漢方にも言えることである。  しかし、私には日本漢方にはどっぷりと浸かって来た経験がある。  「漢方歴わずか17年の青二才が、しかも薬剤師の分際で」と言われれば身も蓋もないが、日本漢方の将来を純粋な学問的立場から真剣に考えていることでは人後に落ちないつもりである。 完 ト [続きを読む]
  • 『中医漢方薬学に目覚めるまで』(7)中医漢方薬学
  •   (7)中医漢方薬学 昨今のように西洋医学畑の人々から好きなようにもて遊ばれ、西洋医学に吸収合併されるくらいなら、日本漢方に比べ遥かにレベルの高い中医学に吸収合併された方がどれほどましなことだろう。  日本漢方にも中医学よりも優れた点(一部の方剤学や腹診法)があるのだから、そうすることで立派な理論と科学性を持った「中医漢方薬学」が生まれることは間違いないと思われるのである。  中医薬学の世界は、広 [続きを読む]