kaz さん プロフィール

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kazさん: カズおじさんの季節のエッセイ
ハンドル名kaz さん
ブログタイトルカズおじさんの季節のエッセイ
ブログURLhttps://ameblo.jp/kaz-abbey-road-nw8/
サイト紹介文毎日のあれこれを小エッセイや小説に仕上げたいと思っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供17回 / 365日(平均0.3回/週) - 参加 2008/06/08 13:21

kaz さんのブログ記事

  • 北朝鮮情勢
  • 9月24日日曜日、朝のニュース番組は衆議院解散と北朝鮮半島情勢のオンパレード。衆議院解散の方は次に回すとして今日は北朝鮮の話。 トランプ大統領は金正恩北朝鮮労働党委員長を「ちびのロケットマン」と蔑み、金委員長はお返しにと、トランプ氏を「老いぼれ」とこき下ろし、互いに中傷合戦を繰り広げている。 論議のあり方としては双方とも大人気ない。公の場で国の代表という立場の者が相手を名指しで罵るべきではない。ま [続きを読む]
  • 平凡日和
  •   6月15日(晴)  物忘れがひどい。物事に対する方向性を見失うことも多くなった。 こんなことを書くのも情けないが、スマホのことである。 本を読んでいて知らぬ字句に突き当たったら、都度、調べている。そんなものすっ飛ばして読まないと筋が掴めないと若いときに教えられ、読んだあとでの辞書引きもしていたこともあったが、最近は調べものがあったことすら忘れてしまうひどい脳の後退。めんどうくさがらずにスマホで [続きを読む]
  • 読書感想文 「29歳」
  • 29歳 (新潮文庫) Amazon「29歳」  女性作家8人のオムニバス   山崎ナオコーラ、柴崎友香、中上紀、野中柊、宇佐美游、   栗田有起、柳美里、宮木あや子著  <新潮文庫>                    三十歳になる前の一年間何をしていましたか? 二十代の頃は三十のとき何をしているかなどと考えたこともなかったし、それを過ぎてからも五十も半ばになった今までに、三十歳のとき何を考え [続きを読む]
  • 読書感想文 「オレたちバブル入行組」
  • 【読書感想文】 オレたちバブル入行組 (文春文庫) Amazon  「オレたちバブル入行組」  池井戸潤著 文春文庫                    一九六三年生まれの作者から私は一歳上の六二年生まれ。年齢があまり違わないことも読んだ理由だ。作品は金融機関とりわけ銀行を狙う就職戦線の一幕から動き出す。読みながら三十年以上前の夏を思い出した。  マスコミ志望だった私はどちらかと言えば少数派で [続きを読む]
  • あだ桜−2
  •  どこのサクラなのだろう。 どういうわけか家の近くには、これと言ってソメイがないのだ。息子と娘が通った小学校の正門の脇に古いソメイの木があるが、歩いて十五分もかかる所にある。入学式のとき、それをバックにした子供らが少し緊張気味に、母親と写っている写真があったが今どこにあるのだろう。 この花弁の親桜を探し当てるのは、砂浜で落っことした結婚指輪を探し出すぐらいに難しいだろうな、とぼんやり考えた。私は、 [続きを読む]
  • あだ桜−1
  •  花見から帰り、暑かったので窓を開け、私は酔っぱらったままソファで寝そべっていた。遠くで掃除機の音がした。 やかましいな、散りしいた桜を誰かが掃いているのだろうか。クッションに耳を押し付け、寝返りを打った。しかしどうも掃除機は一台ではないようだ。 誰もいないはずの上の階でもがガーガーと音がするし、間遠で鳴っているかと思いきや、だんだん近づいて来る。せっかくの花見だというのに辺りをごそごそ動き回って [続きを読む]
  • アフリカの平原の落日とつながった夜
  •  野田雅夫は予感があった。「今度飲みに行きませんかって、あの子いうのよ」 と博美はつまみの棒型チーズに手を伸ばした。 ふーん、と野田雅夫は生返事を口先に上らせて缶ビールを煽った。 それが気に入らなかったのか、彼女はチーズの皮を細い指で剥き、だらんとした固形物を唇に挟んでぶらぶらさせた。 あの子というのは木崎という大学生である。最近よく出入りするようになった。  こんな男女の会話がある部屋の壁という [続きを読む]
  • 雑居ビル 夜十時
  •  野田雅夫は何となく嫌な予感がした。「今度飲みに行きませんか、ってあの子いうのよ」 と博美はつまみの棒型チーズに手を伸ばした。 ふーん と野田雅夫は生返事を返して缶ビールを煽った。 それが気に入らなかったのか、彼女はチーズを噛んで厚ぼったい唇をとんがらせ、前でぶらぶらさせた。  仕事がまだ片付かないというのに彼女は飲みたいと言い、雅夫はせかされるように買い出しに出かけ、コンビニで買ってきたビールと [続きを読む]
  • 冬への順応 その3 季節のエッセイ⑨
  •  今朝台所で食器洗いをしていると湯気が立っていた。へんだなあと思って蛇口のレバーをみると「お湯」になっていた。夕べ洗い物に妻がお湯を使ったのだ。いつから洗い物に湯を使うようになったのだろう。水がもう冷たいのだ。 四、五日前自分が手洗いしたときは常温だった。まだ素手で我慢できない水温ではなかったのだ。 水道の蛇口から湯気が上がっているのを見たのは、この秋始めてのような気がする。それほど部屋の空気も縮 [続きを読む]
  • 冬への順応 その4 季節のエッセイ⑩
  •   いつもと同じ時間なのにまだ出て来ていない。朝六時半。それだと匂わす空気も色も、辺りに満ち満ちているのだけれど当人はまだ隠れている。 東の空は山に遮られ稜線は鴇色に染まり。朱の光は空いっぱいにひろがっている。主の太陽はまだ頂上に現れていない。 いつもの通勤電車、いつもの車両、いつもの座席位置に座る。人はコート、マフラー、ジャンパーといった冬支度で長椅子シートに腰を下ろし、まるで定められた行事のよ [続きを読む]
  • 冬への順応 その2 季節のエッセイ⑧
  •  京都に住まっていると、木枯らし一号が吹いて立冬が迫ってくると胸が騒がしくなる。紅葉のせいである。  洛東は東福寺の洗玉澗の溪谷を埋め尽くし燃え立つ紅葉、東山は永観堂の競い合うような紅、北に鷹峰・源光庵の丸窓に見える前栽の赤黄の彩り、西は嵐山の山腹に広がる紅葉黄葉。いずれも捨てがたい。けれども出かけていくのはちょっと。  何しろ、花の盛りの四月と同様、観光の人々でどこもかしこも押し合いへし合いで、結 [続きを読む]
  • 冬への順応 季節のエッセイ⑦
  •  布団の中が暖かだった。月金ならとっくに出社している午前七時だが、出られない。掛け布団から出ている首から上がスースーする。 えい、とやっと這い出して寝間を出た。トイレまでのフローリングの床に触れた足の裏が冷やっこい。玄関の三和土はしんとして空気が動いていない。大きな氷が降ろされたかのように冷気が張り付いていた。新聞を取るために身をすくませて外に出る。ようやく明け切った曙の空が青々と高く眩しかった。 [続きを読む]
  • 落ちるとき 山のエッセイ②
  •  平々凡々と過ぎてゆく毎日に退屈して始めたのが岩登りである。高さ数十メートル、ときには数百メートルの岩壁に取り付いて頂上を目指す。非日常性を感じたのだ。 京都の左京区大原の里に、金比羅山という標高五百メートル足らずだが山腹各地に岩壁が露出する岩山がある。一九八八年の京都国体ではクライミング競技の会場にもなった。夏のシーズン前のトレーニングがてら、数年前までガイドの某氏とよく通ったものである。 岩壁 [続きを読む]
  • 三涼四寒 季節のエッセイ⑥
  •  寒い。起きたらまだ夏布団に包まっていた。前の晩、旨いワインとチーズがあったので殆ど一本空けてしまって、身体を火照らせたまま寝入ったのだ。 喉の奥もチリチリする。風邪の前兆だ。大阪での会合に向かうため、用心してフランネルのジャケットを着て出かけた。 表は秋晴れである。空の青とぷかりと浮かんだ千切れ雲のくっきりしたコントラストが清々しい。陽射しが強くジャケットを着ていると暑い。脱いだらなんとなく冷や [続きを読む]
  • 鴨川べりにて 季節のエッセイ⑤
  •  少しむわっとしていた。地下から四条大橋に出ると暑気の名残が漂う夕暮れどきだった。鴨川の底が透けて見えているが、熱気がまさって川臭い。繁華の橋を人が行き交う。昨今の京都ブームも冷えかけているが、橋上の往来は中華系の外国人が主として喧しい。欄干にもたれて盛んにカメラを向けている。 北に三条大橋が見える。左に片付け忘れた川床の座敷が疎らに川の縁に佇んでいる。右手を見晴るかすと雨雲はるかに比叡の頂きがあ [続きを読む]
  • 運動会 季節のエッセイ④
  •  近くの川の土手をランニングしていると、聞き馴染んだアップテンポの曲が風に乗って聞こえて来た。小学校のある方角だ。きっと運動会が開かれているのだろう。「もしもし亀よ」ののんびりした歌が編曲されて、そわそわさせるリズムになって遠くから流れている。子供や親の歓声が聞こえてきそうだ。 いつまでたってもゴールに近づけない。運動会とくればそんな記憶が最初に浮かんでくる。私の運動会デビューは幼稚園のことだった [続きを読む]
  • 夏の名残り 季節のエッセイ③
  •  走る、走る、走る。と言ってもすごいスピードがでているわけではない。市民マラソンにも出られそうにないのろのろ走り。時間切れだと関門で追い返される亀さんの走りっぷり。いいのだ。汗をかくために走っているのだから。 近所の土手のお決まりのコース。角倉了以が江戸時代の初めに開削した高瀬川の流末の堤。自転車行き交う生活橋から向こうの橋、もう一つ向こうの府道にかかる橋の欄干にタッチしてUターン。長く伸びた草む [続きを読む]
  • 知らない町に行く感じ 季節のエッセイ②
  •  休みが取れそうになると、どこの山に行こう、北アルプスかな、中央かな、南にしようかなどと地図を広げたり、人のブログを読んだり、YouTubeを見たりして妄想に耽る。 山好きっていうのに理由をつければ、私の場合、旅行に行きたいのと同じだと最近思うようになった。二、三日どこか一人で出かけたい。こんな気儘な願望は、家出がしたいという逃避願望と底辺でどこか繋がっているような気がする。それをリフレッシュとい [続きを読む]
  • 夏にお別れ 季節のエッセイ①
  • 【夏にお別れ  季節のエッセイ①】  毎日汗だくで出勤し、冷房を恋しく思い、早く涼しくならんか、秋は来ないかとあれほど祈るような気持ちでいたのに、いざ、来てみると何となく味気ない。 今夏、私は短いけれど休みをもらって北アルプスの峰々を歩いた。娘はイギリスに交換留学に出発し、妻は難民救援活動でともに一年間を暮らしたタイへ知人を訪ねて出かけた。終わってみればいつもと同じ短い夏だったような気がする。 [続きを読む]
  • 剱岳から立山縦走(2016年8月9日から11日) 山のエッセイ①
  • 剱岳から立山三山縦走(2016年8月9日から11日) 8月8日(月)23時40分:四条川端発全国ネットのバス会社WILLERが仕立てた夜行バスで富山へ。8月9日(火)4時30分:富山駅前着。24時間営業の店といえばローソンだけ。駅構内のトイレで顔を洗い、ローソンで買ったサンドイッチとコーヒーで朝ごはん。6時40分:富山地方電鉄が仕立てた立山室堂直行バスに乗車。ほぼ満員(要予約)9時20分:立山室堂着。9時35分:玉殿水を汲み [続きを読む]
  • 秋の香り
  • (京都西山 ポンポン山中腹 杉谷) 通りを歩いていてぷーんと匂う。どこかの主婦がごみバサミを持ってうろうろしている。見上げると銀杏の葉がうっすらと黄色に染まっている。 足の裏にこりっとした感触。みるとぎんなんがひとつ、土に半分めりこんでいた。皮膜が破れぐじゅぐじゅになっている。においの正体は熟したぎんなんだった。 確かに臭い。誰かの足の裏を嗅いだような、どこか胸がつかえそうなにおい。焼いて殻を割っ [続きを読む]
  • 念書
  •  加納健二は学生時代の友人で、しばらく世間を騒がせていた贈収賄事件で検挙されたゼネコンの当事者の一人だった。 大手建設会社Nの財務グループを率いていた専務と財務部長、関係の営業部長などが逮捕起訴された事件だが、危ないとされていた財務課長の加納は起訴を免れた。 当然である。事件が明るみになるずっと前に彼は北海道の子会社に片道切符で飛ばされ、本社から縁切りされた立場なのである。 能力も人望もあった加納 [続きを読む]