藤原凛音 さん プロフィール

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藤原凛音さん: *Aurora Luce**
ハンドル名藤原凛音 さん
ブログタイトル*Aurora Luce**
ブログURLhttps://ameblo.jp/moon-of-the-dawn/
サイト紹介文平民出身の女王がひねくれ者の宰相に叩かれながらも、逞しく!可憐に?頑張る異世界物語を連載中。
自由文平民出身の女王が、ひょんなことからひねくれ者で世界一の大国の皇子さまを宰相にすることになったから、さあ大変!?新米女王が明るく逞しく!そして可憐に?頑張る異世界物語「暁のうた」を連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2008/06/12 20:12

藤原凛音 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 暁のうた 美女と奇才5
  • ここは王宮のとある一室。 あれから約一時間後、私は夕食をご一緒するため、ララメル女王をこの部屋にお連れした。 いつもは8人くらいで会食するときに使う部屋なのだけど、王宮にあるかなりの部屋が明後日の行幸で使われるから、空いている部屋がここしかなかったのよ。 二人での晩餐には広すぎるかな、と心配だったけど、広すぎて寒々しい感じはしなくてほっとした。部屋全体が茶系の落ち着いた色合いなのと、照明も煌々と照ら [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才4
  • 「…は?」 思いもつかなかった提案に頭がついていけなくて、非礼な返答になったけど、タンザ国王は全く気にしていない様子だった。 「そうだ、さすればあの女も私に恩を感じて、 即刻宝物庫の鍵を差し出すだろう。 そうだ、それがいい!」 そう言うと、タンザ国王は扉の方へ歩いていく…ってまさか、今からララメル女王に話をしにいくつもり!? あの怒り状態のララメル女王に、怒りの根源(!)がそんな話を持っていって、ララ [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才3
  • 3人の姿を視界に入れたものの、すぐには言葉が出てこなかった。ララメル女王とタンザ国王の爆弾発言大会に、自分で思っていたよりも動揺していたのかもしれない。 私は精神的に一息つこうと、貴賓室全体をざっと見渡した。 貴賓室には時代を感じさせるものが多い。なのに、古ぼけた風に見えないのは、侍従侍女たちが日頃から調度品を大切に手入れしてくれているおかげだった。 藤色の絨毯はセンチュリア独自の製法で作られたもの [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才2
  • アンウォーゼル捜査官は、その後ずっと姿を見せなかった。 正午の鐘が鳴ると同時に、キアラさんが一人上機嫌に執務室へやって来て、お兄さまとタナールブータ(『世界機構』の本部がある場所よ)に築く愛の巣がうんたらかんたら…と言っていたけど、アンウォーゼル捜査官がどこへ行ったのかは知らないらしく、黒いイカ帽子を揺らしながら執務室を出ていった。 今朝のアンウォーゼル捜査官の表情が、声が、忘れられなかった。何か… [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才1
  • 次の日。 今週の金曜日、いよいよクラウス皇帝がセンチュリアにおみえになるせいだろう。官吏たちの様子が普段とは明らかに違っていた。私に書類を持って来た官吏たちも、どことなく落ち着かないように見えた。 ちなみに、覚悟してた通り、国務省以外の官吏にも『陛下』と呼ばれるようになったけど、官吏たちがそわそわしてるのは、それだけが原因じゃないと思う。特に女子たちの浮足立ちぶりが半端ない。クラウス皇帝が男前という [続きを読む]
  • 暁のうた 女王生誕祭2
  • 『アレクセーリナ・タウリーズへ7つの質問』(レオナ・ターンブルと3人の友人たちによる) 1.彼を異性として意識し始めたのはいつ? 「気がついたらそういう気持ちになってたから、 出会って何か月か経った頃かなあ」「もっと具体的に!」「ええっ!? うーん…今から思うとかなり前から意識してたと思うから、 実は出会って3か月以内くらいからなのかなあ。 ごめん、もう覚えてないよー」 病気で臥せっていたことや、 [続きを読む]
  • 暁のうた 女王生誕祭1
  • 翌日。 今日は女王生誕祭…私の誕生日なので、センチュリアはお祭りムードに包まれている。 お昼どきの市街地は、いつもの休日に増して賑わっていた。『姫さまおめでとうございます!』という歓声に応えながら向かっているのは『マロ食』。今日は夕刻まで羽目を外そうと、みんなも楽しみにしてくれているらしかった。 私の護衛をしてくれている憲兵隊員たちには、この時期に仕事を増やしてとても申し訳ないのだけど、今日の集まり [続きを読む]
  • 暁のうた 残されたもの2
  • マーヤが私とユートレクトの間にあったごく私的なことを、他人に言うはずはない。 ベイリアルが私を陛下と呼ぶことにした理由が、まさかマーヤと同じだなんて考えたくないのだけど… 私は席を立つと、給湯室にある鏡を覗きこんだ。そこにはいつもと変わらない自分の顔があるだけだった。 たった一度…そんなことになっただけで、顔つきが変わるなんて思えなかった。だけど、わからないのは当人だけで、実はみんなに丸わかりだった [続きを読む]
  • 暁のうた 残されたもの1
  • 思いもよらないララメル女王からの手紙に、私は静かにため息をつくと、この手紙を持ってきてくれた官吏を呼び止めた。 「はい、なんでしょうか陛下」 彼女は国務省の官吏で、新入官吏のせいか私への書類運び担当になっているらしく、毎日顔を合わせている。だから私には慣れているはずなのだけど、今朝の彼女はこんな感じで少しおかしかった。 どう考えても変じゃない、『陛下』って。 いや、他の国では、国王のことを陛下って呼ぶ [続きを読む]
  • 暁のうた 翌週への暴走 麗しき旅人からの書簡
  • 『親愛なるアレクへ お元気でいらして? わたくしはとても元気でしてよ。 実は、折り入ってあなたにお願いしたいことがありますの。 間もなく…恐らく来週半ばになると思いますけれど、どうぞ後生ですから、わたくしをあなたの国にかくまってほしいのです。 と言いますのも、全てあの男が悪いんですのよ! 先日『世界機構』から文が来たのですけれど、なんとあの男が! わたくしの国に視察に入るというじゃありませんか! わた [続きを読む]
  • 暁のうた 星の向こう側6
  • カーテンの隙間から漏れる陽の光が、まぶたを暖かく照らしていた。 「起きたか」 その明るさに眼を開くと、右側で私の寝顔を観察していたらしき人物の声がした。 「おはよう…寝顔見ないでって、あんなにお願いしたのに」 昨晩、眠る前に私が頼んだことなんてこれっぽっちも気にかけていない人は、私からのため息まじりの苦情を無視して頬に口づけた。 「今更よだれのついた顔を見ても驚かんから安心しろ。それよりどうだ」 いつも [続きを読む]
  • 曉のうた 星の向こう側5
  • 脱衣場のドアを閉めると、思わずため息が漏れた。洗面台の鏡にしかめ面の顔が映っている。もちろんかわいくない。 両手で頬を2回叩いた。 しっかりするのよアレクセーリナ・タウリーズ、今日は… 誰なのよ、意識しすぎとか言う奴は。意識するなという方が無理なんだから。かといって、全く意識しないでいたら、色気がないとか言うくせに。うん、絶対言うに決まってる。 どうしろっていうのよ、男ってやっぱりわかんない! 心の中 [続きを読む]
  • 暁のうた 星の向こう側4
  • 慌ただしく昼食を終えると、私たちは空になった焼きそばの入れ物などの始末をしてから、池の上を滑ることにした。 別荘には、氷の上を滑るための専用の靴も置いてあったので、ありがたく貸してもらうことにした。 初めのうちは、転びはしないものの、なかなか思うように足が運べなくていらいらした。ユートレクトが『二十数年ぶりだ』とか言いながら、最初からうまく滑っていたせいもあったと思う。 そのせいで、私のいつもは多く [続きを読む]
  • 暁のうた 星の向こう側3
  • それから、私の希望通り大学いもと菓子パン、お総菜パンを買い足すと、ユートレクトは私を珍しい場所へ連れていった。「わあ…ここ来るの久しぶりだよ! 何年ぶりかなあ」西20番街…通称『西の森』は、冬まっただ中なこともあって、辺りに人影はなかった。夏だったら、長期休暇中の人たちがキャンプをしたり、日帰りでバーベキューを楽しむ人も大勢いるのだけど、今は静まり返っていた。「ここは、夏しか用のない所のように思わ [続きを読む]
  • 暁のうた 星の向こう側2
  • …なななななっ!なんてことを言ってくださるの、このおばちゃんは!『はいそうです』とはもちろん言えないし、かといって、『まさか、冗談言わないでよおばちゃん!』とか言って否定したり、『ち、違うの、今日は久しぶりに市街地を視察しに来たのよ』なんて嘘をつく気にもなれなかった。普段の私なら、間髪入れずに否定したと思うけど、今日はこの場をやり過ごすためだとしても、嘘は口にしたくなかった。だって、誘ってくれたん [続きを読む]
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