藤原凛音 さん プロフィール

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藤原凛音さん: *Aurora Luce**
ハンドル名藤原凛音 さん
ブログタイトル*Aurora Luce**
ブログURLhttps://ameblo.jp/moon-of-the-dawn/
サイト紹介文平民出身の女王がひねくれ者の宰相に叩かれながらも、逞しく!可憐に?頑張る異世界物語を連載中。
自由文平民出身の女王が、ひょんなことからひねくれ者で世界一の大国の皇子さまを宰相にすることになったから、さあ大変!?新米女王が明るく逞しく!そして可憐に?頑張る異世界物語「暁のうた」を連載中。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供22回 / 243日(平均0.6回/週) - 参加 2008/06/12 20:12

藤原凛音 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 暁のうた 皇帝の行幸3
  • 昼食会場は『雪うさぎの間』というかわいらしい名前の部屋だった。 名前には癒されるのだけど、部屋の中は白を基調にした格調高いしつらえになっていて、床を汚したり傷つけてしまったらどうしようとか考えると、少しそわそわしてしまう。椅子やテーブル、調度品も高価なものばかりだ。その中で、壁にかけられた『雪原を飛び跳ねるうさぎたち』の油絵が、落ち着かない心を和ませてくれた。 奥の席にクラウス皇帝とララメル女王、手 [続きを読む]
  • 暁のうた 皇帝の行幸2
  • 「クラウス、お久しぶりです。道中お疲れさまでした。 お元気でいらっしゃいますか?」 センチュリアの地に足を下ろしたクラウス皇帝に、昨年『世界会議』でお会いした時よりも威厳を感じた。眼光も鋭くなられたように見えて、正直少し怖かったのだけど、私に気づかれるとすぐ頬を緩めて笑ってくださった。 「アレク、今日は本当にどうもありがとう。 心から感謝しているよ。今日明日と宜しくお願いする」 そうおっしゃった笑顔 [続きを読む]
  • 暁のうた 皇帝の行幸1
  • 昨日からちらちら降っていた雪は、明け方にやんだようだった。空は冬の晴天の空の見本のみたいに、青く高く澄み渡っていた。空気がいつもより澄んでいるような気がして、息を吸い込むのが心地よかった。 ここはセンチュリア王宮の正門前広場。 まもなくクラウス皇帝が市街地にお入りになるという報告を受けて、私はいつもの何十倍も入念に除雪された石畳の上で、世界最強の君主の到着を待っていた。 沿道で皇帝陛下御一行さまを待 [続きを読む]
  • 暁のうた 幕前の鉄槌5
  • 今日はどうにか次の日が来る前に、ベッドに入ることができた。 タンザ国王をお見送りしてから、ララメル女王に化粧水をおすそ分けしに行ったのだけど、外出されていてお部屋にいらっしゃらなかった。仕方ないので、侍女の詰所に顔を出すと、ララメル女王のお世話係になった侍女カタリーナがいたので、彼女に化粧水を預けた。 それと一緒に『あの件』…くどくて申し訳ないけど、 『ララメルが今こちらにいらしているのは、 昨年 [続きを読む]
  • 暁のうた 幕前の鉄槌4
  • 時は進んで今は夕刻。 私はタンザ国王をおもてなしするため、昨夜ララメル女王と晩餐を共にした部屋にいた。まもなくタンザ国王もおみえになるだろう。 あれからずっと、御前会議の後トゥリンクスから聞いたことが頭から離れない。だけど今は、タンザ国王との晩餐に集中しなくちゃ。 「…集中集中!」 声に出して軽く頬を二発叩いたところで、扉がノックされ今日の主賓が姿を現わした。 「同志よ、今宵はお招きくださりまことに光 [続きを読む]
  • 暁のうた 幕前の鉄槌3
  • 今日の御前会議では、主に明日のクラウス皇帝の行幸について最終確認を行うことになっている。他にも重要なことはたくさんあるけど、まずはこれが最重要事項だった。 他の案件も議題に上がるのだけど、そのうちの一つに東19番街の件が入っている。ユートレクトと視察に行って見聞きしたことを話した後、今まで東19番街の内情を知らせずにおいてくれたことに感謝を伝えようと思っている。 でも、そこから先はどうしたらいいのか [続きを読む]
  • 暁のうた 幕前の鉄槌2
  • キアラさんが執務室を出ていくとすぐ、各省の官吏たちが決裁書類や郵便物、大小の相談事を持ってやってきた。その対応や自分の執務に追われているうちに、午前中の時間は矢のように過ぎていった。 キアラさんの書きつけを見たとき、槍で刺されたように胸が痛くなった。あの文面から考えて、私の右手の指輪に気づいたとしか考えられなかった。 指輪をはめない方がよかったのかとも思ったのだけど、この指輪が手元になかったら私が平 [続きを読む]
  • 暁のうた 幕前の鉄槌1
  • 「アレクセーリナ女王!」 翌日の朝、執務室に轟いた第一声はあの人のものだった。 給湯室でコーヒーを淹れようとしていた私は、頭だけ給湯室から出すと予想通りの姿を見つけた。 「ピアスカ司法官、おはようございます」 思わずひょこっと頭だけで挨拶してしまって、失礼だったなと少し反省したのだけど、今朝のキアラさんは私の無礼を全く気にしていなかった。もちろん、おはようの一言も返さず、つかつかと給湯室までやってきて [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才6
  • 再びララメル女王をお慰めしてディナーが食べられる状態になるまで、随分時間がかかった気がしたのだけど、時計を見たら5分も経っていなかった。 ララメル女王は落ち着かれると、その後のタンザ国王とのやりとりをぽつぽつと話してくれた。 タンザ国王に、失礼な! とどなり返すと、こんなようなことを言われたという。 …きさまも、王配のなり手がいなくて困っているのだろう。結婚などせずとも、後継者が生まれればよいではな [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才5
  • ここは王宮のとある一室。 あれから約一時間後、私は夕食をご一緒するため、ララメル女王をこの部屋にお連れした。 いつもは8人くらいで会食するときに使う部屋なのだけど、王宮にあるかなりの部屋が明後日の行幸で使われるから、空いている部屋がここしかなかったのよ。 二人での晩餐には広すぎるかな、と心配だったけど、広すぎて寒々しい感じはしなくてほっとした。部屋全体が茶系の落ち着いた色合いなのと、照明も煌々と照ら [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才4
  • 「…は?」 思いもつかなかった提案に頭がついていけなくて、非礼な返答になったけど、タンザ国王は全く気にしていない様子だった。 「そうだ、さすればあの女も私に恩を感じて、 即刻宝物庫の鍵を差し出すだろう。 そうだ、それがいい!」 そう言うと、タンザ国王は扉の方へ歩いていく…ってまさか、今からララメル女王に話をしにいくつもり!? あの怒り状態のララメル女王に、怒りの根源(!)がそんな話を持っていって、ララ [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才3
  • 3人の姿を視界に入れたものの、すぐには言葉が出てこなかった。ララメル女王とタンザ国王の爆弾発言大会に、自分で思っていたよりも動揺していたのかもしれない。 私は精神的に一息つこうと、貴賓室全体をざっと見渡した。 貴賓室には時代を感じさせるものが多い。なのに、古ぼけた風に見えないのは、侍従侍女たちが日頃から調度品を大切に手入れしてくれているおかげだった。 藤色の絨毯はセンチュリア独自の製法で作られたもの [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才2
  • アンウォーゼル捜査官は、その後ずっと姿を見せなかった。 正午の鐘が鳴ると同時に、キアラさんが一人上機嫌に執務室へやって来て、お兄さまとタナールブータ(『世界機構』の本部がある場所よ)に築く愛の巣がうんたらかんたら…と言っていたけど、アンウォーゼル捜査官がどこへ行ったのかは知らないらしく、黒いイカ帽子を揺らしながら執務室を出ていった。 今朝のアンウォーゼル捜査官の表情が、声が、忘れられなかった。何か… [続きを読む]
  • 暁のうた 美女と奇才1
  • 次の日。 今週の金曜日、いよいよクラウス皇帝がセンチュリアにおみえになるせいだろう。官吏たちの様子が普段とは明らかに違っていた。私に書類を持って来た官吏たちも、どことなく落ち着かないように見えた。 ちなみに、覚悟してた通り、国務省以外の官吏にも『陛下』と呼ばれるようになったけど、官吏たちがそわそわしてるのは、それだけが原因じゃないと思う。特に女子たちの浮足立ちぶりが半端ない。クラウス皇帝が男前という [続きを読む]
  • 暁のうた 女王生誕祭2
  • 『アレクセーリナ・タウリーズへ7つの質問』(レオナ・ターンブルと3人の友人たちによる) 1.彼を異性として意識し始めたのはいつ? 「気がついたらそういう気持ちになってたから、 出会って何か月か経った頃かなあ」「もっと具体的に!」「ええっ!? うーん…今から思うとかなり前から意識してたと思うから、 実は出会って3か月以内くらいからなのかなあ。 ごめん、もう覚えてないよー」 病気で臥せっていたことや、 [続きを読む]
  • 暁のうた 女王生誕祭1
  • 翌日。 今日は女王生誕祭…私の誕生日なので、センチュリアはお祭りムードに包まれている。 お昼どきの市街地は、いつもの休日に増して賑わっていた。『姫さまおめでとうございます!』という歓声に応えながら向かっているのは『マロ食』。今日は夕刻まで羽目を外そうと、みんなも楽しみにしてくれているらしかった。 私の護衛をしてくれている憲兵隊員たちには、この時期に仕事を増やしてとても申し訳ないのだけど、今日の集まり [続きを読む]
  • 暁のうた 残されたもの2
  • マーヤが私とユートレクトの間にあったごく私的なことを、他人に言うはずはない。 ベイリアルが私を陛下と呼ぶことにした理由が、まさかマーヤと同じだなんて考えたくないのだけど… 私は席を立つと、給湯室にある鏡を覗きこんだ。そこにはいつもと変わらない自分の顔があるだけだった。 たった一度…そんなことになっただけで、顔つきが変わるなんて思えなかった。だけど、わからないのは当人だけで、実はみんなに丸わかりだった [続きを読む]
  • 暁のうた 残されたもの1
  • 思いもよらないララメル女王からの手紙に、私は静かにため息をつくと、この手紙を持ってきてくれた官吏を呼び止めた。 「はい、なんでしょうか陛下」 彼女は国務省の官吏で、新入官吏のせいか私への書類運び担当になっているらしく、毎日顔を合わせている。だから私には慣れているはずなのだけど、今朝の彼女はこんな感じで少しおかしかった。 どう考えても変じゃない、『陛下』って。 いや、他の国では、国王のことを陛下って呼ぶ [続きを読む]
  • 暁のうた 翌週への暴走 麗しき旅人からの書簡
  • 『親愛なるアレクへ お元気でいらして? わたくしはとても元気でしてよ。 実は、折り入ってあなたにお願いしたいことがありますの。 間もなく…恐らく来週半ばになると思いますけれど、どうぞ後生ですから、わたくしをあなたの国にかくまってほしいのです。 と言いますのも、全てあの男が悪いんですのよ! 先日『世界機構』から文が来たのですけれど、なんとあの男が! わたくしの国に視察に入るというじゃありませんか! わた [続きを読む]
  • 暁のうた 星の向こう側6
  • カーテンの隙間から漏れる陽の光が、まぶたを暖かく照らしていた。 「起きたか」 その明るさに眼を開くと、右側で私の寝顔を観察していたらしき人物の声がした。 「おはよう…寝顔見ないでって、あんなにお願いしたのに」 昨晩、眠る前に私が頼んだことなんてこれっぽっちも気にかけていない人は、私からのため息まじりの苦情を無視して頬に口づけた。 「今更よだれのついた顔を見ても驚かんから安心しろ。それよりどうだ」 いつも [続きを読む]
  • 曉のうた 星の向こう側5
  • 脱衣場のドアを閉めると、思わずため息が漏れた。洗面台の鏡にしかめ面の顔が映っている。もちろんかわいくない。 両手で頬を2回叩いた。 しっかりするのよアレクセーリナ・タウリーズ、今日は… 誰なのよ、意識しすぎとか言う奴は。意識するなという方が無理なんだから。かといって、全く意識しないでいたら、色気がないとか言うくせに。うん、絶対言うに決まってる。 どうしろっていうのよ、男ってやっぱりわかんない! 心の中 [続きを読む]
  • 暁のうた 星の向こう側4
  • 慌ただしく昼食を終えると、私たちは空になった焼きそばの入れ物などの始末をしてから、池の上を滑ることにした。 別荘には、氷の上を滑るための専用の靴も置いてあったので、ありがたく貸してもらうことにした。 初めのうちは、転びはしないものの、なかなか思うように足が運べなくていらいらした。ユートレクトが『二十数年ぶりだ』とか言いながら、最初からうまく滑っていたせいもあったと思う。 そのせいで、私のいつもは多く [続きを読む]
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