PYN さん プロフィール

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PYNさん: 『COSMIC☆COMEDY』
ハンドル名PYN さん
ブログタイトル『COSMIC☆COMEDY』
ブログURLhttp://cosmic-comedy.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文想像力しだいで面白さ無限大のショートショート!
自由文コメディーなシュールなトリッキーなポエムな世界!予測不能な奇想天外な結末!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2008/06/18 19:09

PYN さんのブログ記事

  • 「第六百二十六話」
  • 「強盗だ!」「俺も強盗だ!」「え?お前も強盗?」「そうだ!」「え?でも、普段着だし、どう見ても家の住人だろ?」「ああ、そうだ!」「なのに強盗?」「ああ、そうだ!」「ん?んんん?つまり俺は、強盗の家に強盗に入っちゃったのか?そう言う事か?」「そう言う事だ!」「ややこしいな!」「ややこしいぞ!」「だが、今は俺が強盗で、お前は強盗だとしても住人なんだから、とりあえず金を出せ!」「金を出してもいい!」「強 [続きを読む]
  • 「第六百二十五話」
  • 「えっ!?」家族旅行の帰りのハイウェイで事故渋滞にハマりながらも後部座席で、幼い子供二人と妻が楽しそうにしている姿をミラー越しに見ていると急に世界がネガ色になり、俺以外の時間が停止した。「どうなってる!?」俺は、訳も分からずパニックで発狂しそうな自我をギリギリのところで抑え込み、運転席から見渡せるだけの世界を見た。「ん?」すると前方から、真っ白な帽子を被った真っ白なスーツ姿の男が歩いて来る。俺は、 [続きを読む]
  • 「第六百二十四話」
  • 「パパ?」「何だ?どっちの線か分かったのか?」「いや、あのう?そうじゃなくて、ちょっと別の話。」「おい!見れば分かるだろ?」「分かってる分かってる!」「今、これ以外の会話なんかしてる場合じゃないって!」「いや、その、分かる!凄く分かってるんだけど、今!そう今じゃないとダメなんだよ!」「おいおいおい!9歳の女の子じゃないんだぞ?26歳の女性だろ?そんなわがまま言うんじゃない!」「今が凄く大事な時だっ [続きを読む]
  • 「第六百二十三話」
  •  夕食後、俺がリビングのソファーに座り、お気に入りの映画を観始めようとした時、片手にワイングラス、もう一方はと言うとワインのボトルの口に中指を突っ込んだ状態の妻が、笑いながら俺の横に座った。「どうしたんだよ。」「どうした?どうしたって、これがどうしたか分からない?」ワイングラスをテーブルに置き、指をコルク代わりにしたボトルを妻は、俺の目の前で揺らしていた。「まさか?抜けなくなったとか言わないよな? [続きを読む]
  • 「第六百二十二話」
  •  或るタクシーの話。「お客さん、どちらに行かれますか?」「天国。」「天国?」「だって運転手さん?そうでしょ?」「何がですか?」「死んだら天国か地獄、わざわざ好き好んで地獄に行きたい人間なんかいないでしょ。」「私は、死んだら天国に行きたいか地獄に行きたいかを尋ねたんじゃなくて、このタクシーを止めて乗り込んで一体どこへ行きたいのかを尋ねた、どちらまで行かれますか?です。」「ああ、なるほどね。随分とトリ [続きを読む]
  • 「第六百二十話」
  •  午前0時、無我夢中で走っていた私は、気付くと交番へ駆け込んでいた。「ど、どうなさいました!?」「お巡りさん!!」「お、落ち着いて下さい!?」「出たんですよ!!」「出た?と、とにかく座って落ち着きましょう。」そう言うと警察官は、私を椅子に座らせ、コップ一杯の水を持って来てくれた。私は、そのコップの水を一気に飲み干し、一度深呼吸をした。「少しは落ち着きましたか?」「ありがとうございます。」「それで? [続きを読む]
  • 「第六百十九話」
  • 「よし、これで準備完了だ。」「よう!」「編集長?お疲れ様です。どうしてここへ?」「本当の本当に、お疲れ様だな。今日で、この出版社も終わりだ。アレが始まってから仲間と未知の脅威と戦って来た場所だからな。見納めだ。」「そうですね。」「で?最後の日だってのに、お前は何をしてるんだ?お前も最後の別れに浸ってたのか?」「いえ、最後の日だからこそ、最後にやり残した仕事をするだけです。」「仕事熱心だな。で?何を [続きを読む]
  • 「第六百十八話」
  •  人間の選択肢は全て正解である。「その選択肢は、間違いかもしれないんだぞ?」「俺は俺の決断を信じる!」「本当にいいんだな?」「ああ、これでいい。」 第六百十八話「実は全ての決断に不正解は存在しないという」 [続きを読む]
  • 「第六百十七話」
  • 「おい。」「・・・・・・。」少女はなぜ、降って来たのか?自殺か?いいや、そんな事は有り得ない。なぜなら、ここはマンションの屋上だからだ。このマンションの横に高層ビルでも存在していれば話は別だが、あいにくそんな建物は存在しない。「一体どこから来た。」「・・・・・・。」確かに少女は、俺が見上げる空から降って来た。最初は隕石か飛行機の落下物か何かかと思ったが違った。「まさか、人生の最期に、こんな出来事が [続きを読む]
  • 「第六百十六話」
  • 「ドンドンドン!」ある朝、突然にドアが激しく叩かれた。「ドンドンドン!」「警察です!」その主は、警察だった。俺は、当然のようにドアを開け、その場でしばらく会話を交わしたあと、定年間際の風貌な刑事を家の中へ招き入れた。「妻が昨日から旅行で、こんな物しかありませんが、どうぞ。」「ありがとうございます。どうぞお構いなく。」俺は、テーブルの上にインスタントコーヒーが入ったカップを置き、刑事の前に座った。「 [続きを読む]
  • 「第六百十五話」
  • 「先生?この状況は、一体何なんですか?」「海だよ。」「それは分かりますよ。」「体育座りで夕陽が赤く染める海を眺める短編小説家と出版社の女だよ。」「だから、そんな事は分かってますよ。そう言う事じゃなくて、何でこの状況になってるのかの説明を求めてるんですよ。」「短編小説家と言ったら、海だろ?」「そんな事はないでしょ。短編小説家と言ったら何々なんてそもそもないじゃないですか。強いて言うなら、SFですか? [続きを読む]
  • 「第六百十四話」
  • 「聞いてみるか?だが、どうやって?」この心地良い広さの心地良い喫茶店に来て、マスターの淹れる心地良いコーヒーをさまざまな人間賛歌が飛び交う中で堪能する。それが週末の朝の俺のストレス発散法だ。だが、今日は違った。俺がマスターの店に入ると既にそのスーツケースの男はカウンター席で、スクランブルエッグとコーヒーを堪能していた。俺は特に気にする事もなく、いつもの窓側のテーブル席に座り、いつもの心地良いコーヒ [続きを読む]
  • 「第六百十三話」
  • 「医療ミス!?」「ば、馬鹿!声がデカい!」とある病院のとある一室で男性医師二人がだいぶ遅めの昼食を取りながら何やら焦臭い会話をしている。「お前、医療ミスって一体どんな医療ミスしでかしたんだよ。」「手術でミスした。」「どんな!」「臓器を全部摘出しちゃったんだよ。」「はあ?何だよ!ジョークかよ!驚いて損したぁ!」「ジョークなんかじゃない!」「ジョークなんかじゃなかったら、臓器を全部摘出したって何だよ! [続きを読む]
  • 「第六百十二話」
  • 「ここに、オレンジがあります。」「はい。」「このオレンジを箱の中に入れる。」「はい。」「すると、箱の中のオレンジは、どうなる?」「すいません、博士。私には、今回の事件と箱の中のオレンジと一体どう関係あるのかが分かりません。」「刑事さん。」「はい。」「箱の中のオレンジは、どうなると思いますか?」「すいません、博士。博士の事だから、きっと今回もこの殺人事件とは一見何の関係もなさそうな実験が、事件の解決 [続きを読む]
  • 「第六百十一話」
  •  人間は、呆気なく滅んだ。そう、あの悪魔の発明によって、人類はいとも容易く絶滅した。いや、正確には、絶滅も同然となった。増えも減りもしない日々を一体どれほど過ごしただろうか?人間は絶滅と同等になり、そしてその対価として永遠と同等を手に入れた。第六百十一話「全自動何もしないでいい機」「人間ノ数ニ変化ナシ!本日モ晴天ナリ!繰リ返ス!本日モ晴天ナリ!」「ん?」「ピピ?」「ん?」「ピピピ!?」「これは!? [続きを読む]
  • 「第六百十話」
  •  長閑なバス停でバスを待つ中年の男と若い女。二人には特に接点はない。あるとすれば、たまにこの長閑なバス停でバスを待つぐらいなもんだ。「この問題の答え解るか?」「解らないです。」「じゃあ、この問題の答えは?」「解らないです。」「じゃあ、この問題は?」「解らないです。」「なら、この問題!」「解りません。」「んなら、これは!」「解りません!」「ふざけんな!」「ええーっ!?」「お前!何の為にメガネ掛けてん [続きを読む]
  • 「第六百九話」
  •  居酒屋でホットケーキの話で盛り上がった後、俺と友人は俺の自宅でホットケーキを作る事になった。「なあ?ホットケーキって、ひっくり返さなくていいのか?」「当たり前だろ!ひっくり返したら、それはもうホットケーキじゃない!」「いやでも、ひっくり返す気がしてならないんだよなぁ?」「あのな?ホットケーキを作った事ない人間が、気でモノを言うな!気で!こうやって、黙ってじっと待ってれば出来上がる!それがホットケ [続きを読む]
  • 「第六百七話」
  •  雲一つない満月の夜。下町にある小さな町工場。その工場を感慨深い表情で見ながら一人佇む男。「はあああああああああ!」「凄い溜め息ですね。社長。」「専務か。そりゃあ、溜め息も出るだろ。三日後までに金が用意出来なければウチは倒産だ。」「それで?お金は用意出来そうなんですか?」「だったら、あんな溜め息出てねぇよ。」「そうですね。で、社長?どうするつもりですか?」「どうするもこうするも明日になったらまた悪 [続きを読む]
  • 「第六百六話」
  • 「母さん!」「何ですか?」「母さん!」「だから、何ですか?」「母さん!いいから!いいから玄関まで来なさい!」「はいはいはいはいはいはいはいはい、一体何ですか?お父さん。」「これを見なさい!」「あらヤダ!落ちてました?」「あらヤダ!落ちてました?じゃないだろ!母さん!これが何か分かってんのか?分かってんだよな!」「人類破壊ボタン。」「そう!人類破壊ボタンだ!うっかり踏んでボタンが押されでもしたら大変 [続きを読む]
  • 「第六百五話」
  • 「くそっ!」自分の体が、意志に反して行動するって事はある。痙攣だったり、睡魔だったり、どうしようもなく体が反発して来る事がある。でも、今の俺のこれは、何なんだ?目を覚ますと右手の人差し指が、左鼻の穴に入った状態だった。最初は、笑った。だって、笑うだろ?こんな状況で目覚めて笑わない奴の顔が見てみたい。そう、夢の延長線上に起こる奇跡的な体験だと、最初は大爆笑だった。その大爆笑が止まったのは、右手の人差 [続きを読む]
  • 「第六百四話」
  • 「おい、カメ。」「何だ?カエル。」「誰が、カエルだよ。」「誰がって、お前がだよ。」「俺は、カエルじゃない。」「カエルじゃない!?どっからどう見てもカエルのお前がカエルじゃないとしたら、一体何なんだよ。」「神だ!」「・・・・・・。」「・・・・・・。」「・・・・・・。」「・・・神だ!」「カエルだろ!ずっとカエルだったろ!それが何で急に神様なんだよ!」「でもアレだぞ?こう言うのって、以外と急だぞ?そんな [続きを読む]
  • 「第六百三話」
  •  或るスープ屋さん。お爺さんが座るテーブルに若い女性店員がスープを運んで来た。「お待たせしました。コーンポタージュスープで御座います。」「おい!」「はい?」「私は、コーンポタージュスープを注文したんだぞ!」「はい、ですからコーンポタージュスープで御座います。」「違う!」「違う?」「コーンポタージュスープを注文した客に、コーンポタージュスープを持って来てどうする!」「コーンポタージュスープを注文なさ [続きを読む]