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マーラーの世界 https://blog.goo.ne.jp/seychellesmauritius

マーラーのCDを収集しています。ブログで若干の私見を交えながら少しずつ紹介していくサイトです。

クラシックブログ / クラシックCD鑑賞

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セーシェルモーリシャス
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2008/08/10

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  • (追加)マーラー交響曲の室内楽版など

    故ダッガン氏によるマーラー交響曲第4番のCDの推薦盤の紹介は前回で、一応完結しましたが、交響曲第4番には、シェーンベルクに師事したウィーンの作曲家、エルヴィン・シュタインによる編曲した室内楽編成版があります。これはシェーンベルクが発足させた「音楽私的室内楽協会」のコンサートのために編曲されたものです。ダッガン氏は、この室内楽編成版に対して、そもそもマーラーが意図したわけでは無いということを論拠に、否定的な持論を展開しており、興味がある向きへの推薦盤として、ボイドとマンチェスター・カメラータのCDを紹介しています。推薦理由として、ソプラノ・ソリストであるケイト・ロイヤルの最終楽章における歌唱と録音の良さ、更には低価格であることを挙げています。一方、最終盤スコアに基づく、ハーディングとマーラー室内管弦楽団によるCD...(追加)マーラー交響曲の室内楽版など

  • 故ダッガン氏の推薦リストに漏れたマーラー交響曲第4番のCD

    前回のテンシュテットとロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のマーラー交響曲第4番のCDをもってミュージックウェッブ・インターナショナルに残された故ダッガン氏の推薦盤の紹介は一応終わります。しかし、推薦に漏れたCDについても簡単に言及されているので、それらについても、ここで紹介しておきたいと思います。まず、マゼールとウィーン・フィルのCDとハイティンクとコンセルトヘボウ管弦楽団のCDについては、どちらも演奏、録音共に優秀であるものの、これまでの推薦盤と比べて、掘り下げ方が浅く、作品の内面まで到達できていないと結論されています。次に、ウェルザー・メストとロンドン・フィルとのCDは、その第3楽章が25分に及ぶ、気が遠くなるような遅いテンポで演奏されており、18分しかかからないクーベリックの演奏すると比べるとやりすぎであ...故ダッガン氏の推薦リストに漏れたマーラー交響曲第4番のCD

  • テンシュテットのマーラー交響曲第4番

    今回紹介するのはテンシュテットとロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のCDです。ちなみに本CDはマーラー交響曲第3番との2枚組です。第1楽章と第2楽章は力強く進む箇所とゆっくり進む箇所のメリハリをつけた演奏になっており、テンポを落とし過ぎなくても、緩急の差を明確につけることに成功しています。確かにこのアプローチは印象に残り、説得力があります。ロンドン・フィルの演奏は優秀で、すでに、テンシュテットの完全な指揮下にあります。オーケストラは集中しており、録音エンジニアが彼らの演奏のディテールを録り逃すことなく、捉えています。第1楽章のコントロールを失っていくような感じの箇所をテンシュテットは非常に上手く表現しています。第3楽章では、テンシュテットはオーケストラから豊な音色を引き出しており、テンシュテットがマーラーが作曲...テンシュテットのマーラー交響曲第4番

  • セーゲルシュタムのマーラー交響曲第4番

    今回紹介するのは、セーゲルシュタムとデンマーク国立交響楽団のマーラー交響曲第4番CDです。セーゲルシュタムのアプローチは、メンゲルベルグやバルビローリのような主観的な解釈を前面に押し出すもので、クレツキー、セル、ホーレンシュタイン、クーベリックらのアプローチの対極にあります。本盤には、オーケストラの優れた演奏と録音の素晴らしさというプラス面もあります。このようなセーゲルシュタムの解釈が最も奏功しているのがスローなテンポの第3楽章で、表現豊かに深い悲劇性を効果的に表現できており、シューベルト的なブーレーズや氷のようなクリスタルで純粋なライナーが描く世界とは別世界といえます。それに先立つ第2楽章では、自己解釈を強調するアプローチがトリオにおける奇妙さを浮き出させて、パロディー的な雰囲気を醸し出しています。音程を外し...セーゲルシュタムのマーラー交響曲第4番

  • ティルソン・トーマスのマーラー交響曲第4番

    今回紹介するのはティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団によるマーラー交響曲第4番のCDです。故ダッガン氏は、本盤の第3楽章が、ポルタメントの際立った演奏ゆえに、失われた古きヨーロッパの香りが味わえる演奏であると書いています。第3楽章の演奏時間は25分を超える非常にゆっくりしたテンポです。一方、第1楽章では、ティルソン・トーマスは、展開部においてオーケストラの管弦楽を最大限に駆使した生き生きした演奏を引き出しており、それは第2楽章にも引き続きます。最終楽章のローラ・クレイコムによるソプラノ・ソロは子供が描く天国の世界を上手く表現していて、曲想に見事に合っています。サンフランシスコ響の演奏は模範的なもので、録音も豊かでディテールがよく聞き取れます。本盤は、リハーサルも含めたライブ音源ですが、全くライブである...ティルソン・トーマスのマーラー交響曲第4番

  • ザンダーのマーラー交響曲第4番

    今回紹介するのはザンダーとフィルハーモニア管弦楽団によるマーラー交響曲第4番のCDです。マーラー批評家の故ダッガン氏は本盤を、その第4楽章ゆえに推奨しています。それは、ソプラノ歌手であるカミラ・ティリングの魅力的な歌唱とオーケストラの演奏が、この楽章の模範的演奏になっているからであり、それに先立つ第1楽章から第3楽章については、残念ながら、クレツキーの名演と比べて、貴族的で優雅な美しさの表現に留まり、内面をえぐる演奏ではないとしています。第4楽章のソプラノ・ソロに関して、ダッガン氏は、本版のカミラ・ティリングのような比較的無名の歌手の方が、有名ソリストに比べて、指揮者の意図が反映されやすいので、名演になる可能性があり、有名ソリストの起用がしばしば失敗している理由が、そこにあると書いています。一般的に、第4楽章の...ザンダーのマーラー交響曲第4番

  • ブーレーズのマーラー交響曲第4番

    今回紹介するのはブーレーズとクリーブランド管弦楽団によるマーラー交響曲第4番のCDです。第1楽章は早いテンポでクリアに演奏されます。この印象は、オーケストラの各セクションの音量をバランスよく調節して、突出することがないように注意を配っていることで更に強まります。聴く人によっては、この演奏は冷たく感じられるでしょう。しかし、見方によっては、このアプローチは新鮮であり、この曲が作られた基本に戻る解釈として新鮮でもあります。例えば、後の交響曲第5番の冒頭で登場するトランペットの音形が第1楽章の中頃で登場しますが、ブーレーズは全体の流れに溶け込むようにしています。これは、トランペットを強調して、交響曲第5番との関連を聞き手に意識させようとするアプローチと対照的です。第2楽章も概ね同様なアプローチで演奏されます。クリーブ...ブーレーズのマーラー交響曲第4番

  • ガッティーのマーラー交響曲第4番

    今回はガッティーとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とのマーラー交響曲第4番のCDを紹介します。1999年のスタジオ録音です。ガッティーは2017年にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と同曲のスタジオ録音をしており、個人的には後者の方がガッティーの円熟とオケの優秀さから推薦したいところですが、ここで取り上げるロイヤル・フィルハーモニー盤を推薦するダッガン氏が逝去された後であるため、彼がもし今も存命であるなら、新録音をどのように評価するのか興味があります。少し意地悪な味方をすると、自分の国である英国びいきのダッガン氏が新盤以上に吸盤を勧めるとしたら、どんな理由になるのかな、と色々考えてしまいます。さて、件の旧盤の演奏を見ていきたいと思います。ガッティーが本交響曲を実に深く研究していることは印象に残ります。小節ごと...ガッティーのマーラー交響曲第4番

  • バーンスタインのマーラー交響曲第4番

    今回はバーンスタインとニューヨーク・フィルとのマーラー交響曲第4番のCDを紹介します。1960年のスタジオ録音です。バーンスタインは本録音とは別に、コンセルトヘボウ・オーケストラと1987年にもスタジオ録音しています。(ちなみに新録音の方は、最終楽章のソリストにボーイソプラノを起用していることで有名で、余り評判はよくないようです。)第1楽章のテンポは中庸で、演奏はディテールを各所で丁寧に扱う、ややもすると少しくどい印象を与えます。特に木管の扱い方にその傾向がありますが、マーラーが意図するハッピーな音楽のきらめきを実現しています。ただし、展開部のテンポは個人的には、少し速すぎる感があります。これは、バーンスタインの忍耐心を欠いているとも読み取れますが、バーンスタイン本人が意図したことは別にあると思います。第2楽章...バーンスタインのマーラー交響曲第4番

  • ライナーのマーラー交響曲第4番

    今回はライナーとシカゴ交響楽団によるマーラー交響曲第4番のCDを紹介します。録音は1958年で、スタジオ録音です。マーラー交響曲第4番でセルが音の美しさを追求したのに対し、ライナーは音の鮮明さを強調するような演奏をしています。曲の優れたテクスチャーの度合いに気づかされるという利点がある一方、この演奏を数回繰り返して聞いていくうちに、脆さを感じさせられるという欠点もあります。ライナーの演奏には、夢見るようなノスタルジックな箇所で特に必要となる安らいだ感覚が欠けています。ライナーの演奏では、グロテスクな部分も表現されてはいるものの、それは、聴く者にとって何を意味するのか、という全体的な文脈を欠いたものになっています。それでも、この演奏は、優れたオーケストラと指揮者による申し分のない演奏を聞いてみたいという向きには重...ライナーのマーラー交響曲第4番

  • シェルヘンのマーラー交響曲第2番

    前回ブログ更新からまた1年が経過してしまいました。今回は以前、マーラー交響曲第2番のCD紹介時にスキップしたシェルヘンとウィーン国立歌劇場管弦楽団によるCDを紹介いたいと思います。シェルヘンのマーラー2番の解釈は非常にユニークです、テンポの加速、減速が極端になされているものの、そこには、シェルヘンならではの知的な計算があるため、けっして粗野な演奏ではなく、緩慢さもありません。こういう演奏を聞き手として受け入れるかどうかは、それぞれだと思いますが、個人的にはマーラー2番の名盤にあげられると思います。第2楽章の弦の薄いところ、録音がステレオとはいえ1959年なので、現代の録音には劣ることなど、欠点もありますが、それは受け入れ可能なレベルであると思います。シェルヘンのマーラー交響曲第2番

  • バルビローリのマーラー交響曲第1番

    以前、ダッガン氏推奨の交響曲第1番の中で、入手できずにいたため、聴くことができず、紹介できなかったバルビローリとハレ管によるマーラー交響曲第1番を取り上げます。録音は1957年と古く、この曲のステレオ録音第一号とジャケットに書かれています。オケの実力はいわゆる国際的な有名オーケストラには及ばず、演奏の面で完璧とはいえないものの、バルビローリの希望する演奏に100%なっているといえます。現代のマーラー演奏とは全く異なる、古典的な演奏です。バルビローリのマーラー交響曲第1番はニューヨークフィルとの録音がモノラルであるますが、こちらは録音状態があまりよくないので、ハレ管との本盤が万人にお勧めです。バルビローリのマーラー交響曲第1番

  • ブログ再開の弁

    ブログのアップデートがなかなかできないまま、また1年が過ぎてしまいました。毎年、夏の間にブログの再開を期するのですが、なかなかうまくはかどりません。2013年の夏は数枚でもいいから、またダッガン氏の推奨CDをご紹介できればと思います。ブログ再開の弁

  • トニーダッガン氏の逝去

    ブログの更新が何年もできませんでしたが、2012年の夏は、少しでも先に進みたいと思います。ところで、このブログでマーラーのCDを紹介するにあたり、参考にさせていただいている英国のMUSICWEBというCD批評サイトにマーラーのCDの包括的な批評をされてきたトニーダッガン氏が亡くなられていることが最近わかりました。ダッガン氏のご冥福をお祈りします。トニーダッガン氏の逝去

  • 今回選に漏れたマーラー交響曲第3番 その4 サロネン

    本日は、今回選に漏れたマーラー交響曲第3番の4枚目としてサロネンとロスフィル盤を紹介します。ダッガン氏が彼の推薦盤にしなかった理由は、サロネンの指揮が非常に滑らかで、特に第一楽章が物足りないということ、低音が強調されており、音像がやや後ろに位置して聞こえるため、音楽の細部の分離がはっきりしずらい、などです。しかし、録音はいいです。また、サロネンの解釈をすがすがしく感じることもできるわけで、やはり、好みの問題ですね。私は、いい演奏だと思いました。ロスフィルの演奏もすばらしいと思います。第一楽章に荒々しさや、あつかましさがないとだめ、という向きには魅力のない演奏ということになってしまうのでしょうか?最終楽章は静かな感動を受けました。今回選に漏れたマーラー交響曲第3番その4サロネン

  • 今回選に漏れたマーラー交響曲第3番 その3 ショルティー

    今回は、ダッガン氏のマーラー交響曲第3番推薦リストの選に漏れたCDの3番目として、ショルティーとシカゴ響のCDを紹介します。選に漏れた理由として、最終楽章で、ショルティーの指揮にやり過ぎの箇所がいくつかあることと、全体にシカゴのお家芸である金管があまりに前面に出すぎて、変な言い方ですが、「すばらし過ぎ」ということです。この手の批判は、ショルティーの指揮に常につきまとうものであり、やはり、これはもう好みの問題でしょう。スカッとしていいと思うか、「ショルティーの指揮には精神性がない」と切って捨てるか、どちらかなのでしょう。シカゴの金管のすばらしさを、私は評価したいと思いますが。今回選に漏れたマーラー交響曲第3番その3ショルティー

  • 今回選に漏れたマーラー交響曲第3番 その2 マゼール

    ダッガン氏のマーラー交響曲第3番推薦リストから漏れたCDの第2番目としてマゼールとウィーンフィルを紹介します。前回登場のレバイン同様に、推薦漏れの理由は、最終楽章のテンポが非常に遅いということです。たしかに、マゼール盤では最終楽章にレバインを上回る29分を要しており、これは、ちょっとやりすぎではないかという印象を、多くの人が持ってもおかしくありません。ただし、ウィーンフィルの音色はすばらしく、録音もよいので、捨てがたいと思います。今回選に漏れたマーラー交響曲第3番その2マゼール

  • 今回選に漏れたマーラー交響曲第3番 その1 レバイン

    これまで紹介を終えたマーラー交響曲第3番のCDは、いずれも英国のMUSICWEBにおいて包括的なマーラーCD批評を行っているダッガン氏のお勧めCDでしたが、今回紹介するのは、惜しくもその選に漏れた比較的最近のCDです。まず、その第1号として、挙げるのはレバインとシカゴ交響楽団のCDです。選に漏れた理由として、ダッガン氏は、いいのだが、第一楽章がきれいに演奏されすぎており、さらに最終楽章が遅すぎで、引っ張りすぎである、と批評しています。まあ、これこそ、個人の好みの問題であり、私はレバインのこういう解釈は、なかなかよいと思います。たしかに最終楽章は28分とほかの演奏と比べて遅いといえます。しかし、シカゴ響のすばらしい演奏を聴いていると、これも、これでいいのだ、という気持ちになります。今回選に漏れたマーラー交響曲第3番その1レバイン

  • ラインスドルフのマーラー交響曲第3番

    今回はラインスドルフとボストン交響楽団によるマーラー交響曲第3番を紹介します。前回紹介したメータ盤と同様、ダッガン氏は廉価盤CDとして、本盤を薦めています。偶然ですが、このCDもメータ盤と同じように交響曲第1番とのカップリングとなっており、お買い得なCDとなっています。録音は1966年と古いのですが、RCAによる「ハイパーフォーマンスシリーズ」よる24ビットリマスターリングで大変すばらしい音質に驚かされます。BSOの演奏も平均以上のできといえます。ラインスドルフの手堅い解釈を好きか嫌いで本盤の評価がわかれるようですが、私はこの手の解釈は3番を聞くのに適しているように思います。ラインスドルフのマーラー交響曲第3番

  • メータのマーラー交響曲第3番(ロスアンゼルスフィル)

    今回はメータとロスフィルによるマーラー交響曲第3番(1978年)を紹介します。このCDにはイスラエルフィルとのマーラー交響曲第1番(1974年)も入っていて、廉価盤としてのお勧めにダッガン氏は選んでます。これまでに紹介してきたCDに比べても、けっして劣らない演奏であるといえます。メータの若いころの元気な演奏が良質の録音で楽しめるので、私もこれはお買い得なCDだと思いました。ただし、1番のほうは、おまけとして聞く分には問題なしというレベルの演奏内容です。メータのマーラー交響曲第3番(ロスアンゼルスフィル)

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