piparpati さん プロフィール

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piparpatiさん: アジアのお坊さん・番外編
ハンドル名piparpati さん
ブログタイトルアジアのお坊さん・番外編
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/pwbdt973
サイト紹介文アジア各国で修行した僧侶の新着お坊さん情報やお坊さん小咄。
自由文公開中の「ホームページ・アジアのお坊さん」の番外編。僧侶である筆者がタイやインドでの修行中に思いつくまま記した覚書なのでアジアでお寺参りをするように、気楽に読んでいただけたら幸いです。

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供118回 / 365日(平均2.3回/週) - 参加 2008/12/17 14:07

piparpati さんのブログ記事

  • ブッダの成道会にちなんで…比叡山釈迦堂のご開帳
  • 先日、比叡山釈迦堂の33年ぶりのご開帳を拝ませて頂いた。釈迦堂の釈迦如来は清涼寺式の、いわゆる三国伝来形式だ。嵯峨釈迦堂の名で知られる京都の清涼寺の本尊は、宋に渡ったお坊さんがインド伝来の優填王思慕像を模刻したものであるという由来によって「三国伝来」と言われるのだが、私はこの由来に登場する優填王(うでんのう)伝説のことを目にする度に、いつもちょっと違和感を感じていた。優填王とはインドのコーサンビーの [続きを読む]
  • 光永圓道大阿闍梨 明王堂輪番成満
  • 比叡山の千日回峰行者・光永圓道大阿闍梨は本日を以って無動寺明王堂輪番を退かれ、明日からは今年の9月に満行された釜堀浩元大阿闍梨が明王堂の毎日の護摩も修されるとのこと、光永師におかれましては、長の年月に渡るお役目、誠にお疲れ様でございました。昨日、濃霧に煙る比叡山を参拝し、ご縁あって光永阿闍梨にお目通りが叶い、直々にご挨拶できたことは何よりの光栄でした。ご多忙中にも関らず、今後はまた今までと違った形 [続きを読む]
  • アジアの沙門
  • 私が「沙門」という言葉を意識し出したのは、多分、タイの修行から帰ってすぐ、四国八十八カ所を歩いて巡礼した時に、一軒の遍路宿に宿泊者ノートみたいな帳面があって、以前に泊まったお坊さんが、「天台沙門誰それ」と署名しているのを見た時が、初めてだったかと思う。ああ、そういう書き方もあるのかと思い、日蓮が「天台沙門」と名乗っていたことなどが頭を掠め、或いは「日本霊異記」の作者・景戒が「沙門景戒」と自署してい [続きを読む]
  • 芭蕉涅槃図の世界展のこと
  • 芭蕉涅槃図のことを私が意識し出したのは、人間国宝だった桂米朝師が、2015年に亡くなられる前くらいのことだった。ブッダの入滅を描いた釈迦涅槃図を模してなお、日本人の誰からも文句が出ないのは松尾芭蕉くらいで、芭蕉の死後、何人もの画家によって芭蕉涅槃図なるものが製作されたが、さて、現代において、桂米朝師が亡くなったら、日本文化におけるその損失感と、お弟子並びにお慕い申し上げる人々の嘆きたるや、きっと釈 [続きを読む]
  • 新訳版「ポンド氏の逆説」刊行にちなんで
  • ※各段落の頭文字を繋ぐと「チ・エ・ス・タ・トン」となるように工夫してみました。近頃、G・K・チェスタトンの著作の新訳版や新装版が相次いで出版されているが、先日は、長らく創元推理文庫で絶版になっていた「ポンド氏の逆説」が、南條竹則氏による新訳で刊行された。江戸川乱歩がいみじくも形而上的手品、哲学乃至神学のトリックと喝破した「詩人と狂人たち」は近年、非常に再評価の声が高いようだけれど、こちらも同じく創元 [続きを読む]
  • チャルーン・サティ瞑想の図解あれこれ
  • 日本人上座部僧のプラユキ・ナラテボー師が副住職を務めるワット・パー・スカトー寺院は、1988年にタイの高僧ルアンポー・ティエン師が編み出した、チャルーン・サティ瞑想法を受け継ぐお寺です。プラユキ師の活躍で、近年、この瞑想法を知る日本人の方が増えたのは、喜ばしい限りです。全くの一個人で活躍をされているプラユキ師の動静が、「公式サポートブログ よき縁ネット」の開設によって一目で把握できるようになったこ [続きを読む]
  • タイのベンツバスについての続報
  • 先日、タイの一部の路線バスなどに付いているベンツのエンブレムは概ね偽物ではないかという話を書かせて頂いた。ちょっと要約すると、まず1990年発行の「バンコクの好奇心」(前川健一著・めこん発行)には、「おそらく、ネジ1本に至るまでベンツの部品は使っていないはずだ」と書いてある。そして、インターネットで検索してみると、このエンブレムを本物だと思っている方の記事、もしくは本物かどうか詳細不明だと書いておら [続きを読む]
  • 徒然法師
  • 日本の古典文学においてお坊さんに対する呼び掛けは「御坊」もしくは「御房」、「お坊さん」そのものは「法師」と呼ぶのが一般的だけれど、さて、枕草子に「思はむ子を法師になしたらむこそ、心苦しけれ。ただ木の端などのやうに思ひたるこそ、いといとほしけれ」とあることについて、お坊さんというのは木切れのようなつまらない物だ、ではなくて、世間のことに心を動かさない木石のような非情な存在だ、と注釈している方が何人か [続きを読む]
  • ブッダの弟子
  • 仏教に関する英文を読む中で初めて知った英単語が私にはたくさんあるという話を、先日、書かせて頂いたのだが、さて、「弟子」を指す「desciple」も難しい言葉で、仏教書を読むまで私が知らなかった単語の一つだ。「生徒」を表す「pupil」なら中学か高校で習ったけれど、キリストの十二使徒のことを表す言葉でもある「descciple」は「仏弟子」に当たる単語として、英文の仏教書やパンフレットなどによく出て来るのだが、発音までも [続きを読む]
  • 鳥羽僧正の三日坊主
  • 「宇治拾遺物語」を読み返していたら鳥羽僧正のことが出て来たのだが、鳥獣戯画の作者とも目される鳥羽僧正こと覚猷大僧正は、天台座主の座を三日で辞して隠遁したことでも知られている。今まで気にしたことがなかったので、改めて天台宗の教師に一冊ずつ付与される「教師必携」という手帳の最後に載っている歴代座主の年表を見たら、「47世 覚猷 保延4年10月27日 補任」の記載の後に「48世 行玄 保延4年10月29 [続きを読む]
  • 旅の浮世床
  • 「唐山(もろこし)の剃頭店、日本の髪結床、和漢唱えの変わるのみにて…」と式亭三馬の「浮世床」にあるが、さて、私も巡礼行脚の旅の途中、アジア各地の散髪屋さんで、頭を丸めてもらったことがある。お坊さんなので、普段は自分で剃刀を使って頭を剃るから、日本で床屋には行くことは近頃はまずないのだけれど、では一体、アジアではどんな状況で散髪屋に入ったかのという経緯を、以下に列挙させて頂くことにする。タイのお寺で修 [続きを読む]
  • 五観の偈 各宗比べ 覚え書き
  • 真言宗智山派宗務庁発行の「生きる力 SINGON」90号という広報誌を読ませて頂いた。智山派の資料というもの自体を、私はほとんど目にしたことがなかったのだけれど、この冊子がなかなかに興味深い内容だった。但し、今回はその諸々はさて置いて、その中に「五観の偈」の智山派版が載っていたので、以下に紹介させて頂くことにする。 一つには功の多少を計り彼の来処を量るべし。二つには己が徳行の全か欠か多か減かを忖れ。三つ [続きを読む]
  • タイのバスのベンツのエンブレムは偽物か?
  • タイで走っているバスの中に、ベンツのエンブレムを付けた車体があるが、あれは確かただの遊び心で、本物のベンツではないということを、バンコクのワット・パクナム寺院で修行中に聞いたはずなのだが、先日、このことについて人から質問されたので、この機会に調べ直してみた。まず安直ながら、インターネットで検索すると、このエンブレムが偽物だと書いている人が、一人もいない。この車体について書いている方は何人かおられる [続きを読む]
  • 僧坊の別名…会下と学寮
  • 半年ほど前に修行時代の姉弟子、と言っても、ひと回り以上も年上の庵主さんの所を訪ねた話を書かせて頂いたのだが、さて、先日、その方とは別の方で、やっぱり天台宗のある古刹の住職を務めておられる尼僧さんのお寺を、お参りさせて頂く機会があった。その方が、比叡山行院のことなども含めて色々とお話して下さった中で、先日の「ブラタモリ」、ご覧になった? 高野山と言えばあんな感じで有名なのに、比叡山のことは、私たち、 [続きを読む]
  • 「超カンタン英語で仏教がよくわかる」の話
  • 学校などで英会話や仏教英語を系統立てて習っていない私は、タイやインドで修行する時に、必要に応じて独学で語学を勉強しただけなのだが、その分、却って、この仏教用語をこんな風に表現するのだといった感覚を、とても新鮮に感じながら習得したものだ。その感覚の一端を、「ホームページ アジアのお坊さん 仏教語学」の中で紹介させて頂いたが、海外で日本のお坊さんが使える仏教用語を、誰かまとめて本にしてくれないかなあと [続きを読む]
  • プラユキ・ナラテボー師と回向の偈文
  • 昨日に書かせて頂いたブログの中で、テーラワーダ仏教で布施や供養を受けた時などによく使われる、「Yatha varivaha…」で始まる回向の偈文「Anumodanarambha gatha」について、日本人上座部僧プラ・マハプンニョ・落合師の日本語訳文を、使わせて頂きました。このお経に関しては、同じく日本人上座部僧のプラユキ・ナラテボー師のご著書にも訳文が載っているのは分かっていたのですが、昨日の時点では間に合わなかったので、改め [続きを読む]
  • アジアの托鉢偈
  • 先日、タイのピサヌロークで「ソム・パック・シアン」という映画が上映されていた。また、同じピサヌロークのDVD屋さんで「ナモOK」という2014年の映画の中古DVDを手に入れた。どちらにもタイのお坊さんの托鉢シーンが出て来て、托鉢を受けた僧侶役の俳優たちが、「Ayu vanno sukham balam」という偈文を、頻繁に唱えている。この文句は、施主に対する回向で最もよく使われる、「Yatha varivaha…」で始まる短いお経の最後の一 [続きを読む]
  • お坊さん あるある小ネタ…普通の文字が仏教語に見えてしまう編
  • 比叡山時報の最新号に、仏像好きで知られるイラストレーターのみうらじゅん氏が、月極駐車場の「空あり」という貼紙を見ると、「空きあり」でなく、「空(くう)あり」と読んでしまう、という話を書いておられた。こういった例は、お坊さんや仏教に興味のある方なら誰しもよくあることで、皆さんがよく仰るのが、「不動産」という看板を見ると、「不動尊」と読んでしまう、というもの。私自身もしばしば経験する見間違いだ。因みに最 [続きを読む]
  • タイとラオスのハムニャ仏
  • インドのブッダガヤ日本寺同期のH師がラオスのルアンパバンに行って来られたという内容のブログを読ませて頂いた時に、さすがはアジア仏教に詳しいH師ならではの、詳しい現地の最新情報だと感服していたところ、当のH師からメールでご質問を頂いた。「タイ仏教に関する質問があります。「ストップ!」「ちょっと待って!」のようなお姿で両手を前に出している立像の仏像はタイにはなく、ラオスだけの形であると現地の人が言ってい [続きを読む]
  • タイ 一山なんぼの仏教書
  • タイのピサヌロークで何軒か本屋さんを巡って、変わった仏教書が出ていないかをチェックした。タイではたくさんの一般向け仏教書が出版されていて、かわいいお坊さんのイラストをあしらったような物も多い。日本でも近頃は軽めの仏教書の数がやたらと増え、正に玉石混淆、一山なんぼの様相を呈しているが、タイの仏教書はそれほどではないにしろ、似たような本も多くなって来ている中で、こんな本を見つけた。仏教書コーナーではな [続きを読む]
  • タイの川魚供養
  • タイのピサヌロークにあるWat Poethiyan(??????????)というお寺をお参りさせて頂いた。市内を流れるナン川の上流に位置し、川辺で魚への餌の供養ができることでも知られているお寺だ。日本における放生会(ほうじょうえ)と同じ信仰で、タイでは寺院境内で鳥を空に、魚を川に放つことがよく行われている。ちなみに、日本の旅行会社の中には、「タンブン(お供養)体験」と銘打って、鳥の放生をオプションで行わせているとこ [続きを読む]
  • タイのお坊さん映画「ソム パック シアン」
  • 先日、タイの宿房でテレビを着けたら、タイの俳優マム・チョクモク氏が黄衣でお坊さんを演じている映画が紹介されていた。氏を始めとする出演者たちが、お坊さんのイラストをあしらったTシャツを着て勢揃いしているプロモーション映像も流れていて、どうやら2017年8月31日に公開されたばかりの「ソム パック シアン」という映画らしいので、早速、映画館でチェックしてみた。お寺シーンに関しては、タイ仏教やタイのお坊 [続きを読む]
  • タイのサートゥ
  • タイから帰りました。ピサヌロークでこんなTシャツを見つけました。金文字の部分は「サートゥ」と読みます。スリランカ人の巡礼が「サードゥ! サードゥ!」と言いながら、インドやスリランカの聖地を行進しているのを見たことがありますか? サードゥとは正しいという意味のパーリ語で、仏教では賛意を表す時に使います。タイでは濁音が取れて「サートゥ」と発音し、お坊さんが信者の良い心を褒めるときや、信者がお坊さんの法 [続きを読む]
  • 坐禅にとって、やはり呼吸が大事であることについて
  • タイのワット・パクナム寺院で修行中に、境内にある日本語仏教書籍の書庫「パクナム文庫」の本を読み漁ったが、私をタイに派遣して下さった横浜善光寺のご宗派である曹洞宗関係の書物も多かった中で、どうやら道元禅師や現在の曹洞宗の教えるところでは、坐禅の時に呼吸に集中することに重きを置いていないのでは? と思い当たった。タイから帰国後、今度は縁あって国際仏教興隆協会の派遣でインドのブッダガヤにある印度山日本寺 [続きを読む]
  • アジアの扇子と団扇
  • 「扇子が筆になり手紙になり、キセルになり箸になり、刀や槍、鉄砲、提灯、さらに、舟をこぐ櫓になり、棹になり、お盆になり、銚子になり、なんでも扇子と手ぬぐいであらわします」   桂米朝「落語と私」(文春文庫)扇子というのは日本発祥で、中国の扇も日本からの逆輸入らしい。アジアに昔からあったのは団扇(うちわ)の方で、熱帯の暑さを和らげるべく、インドから東南アジアに掛けて、古代から現代に至るまで、団扇はごく普通 [続きを読む]