piparpati さん プロフィール

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piparpatiさん: アジアのお坊さん・番外編
ハンドル名piparpati さん
ブログタイトルアジアのお坊さん・番外編
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/pwbdt973
サイト紹介文アジア各国で修行した僧侶の新着お坊さん情報やお坊さん小咄。
自由文公開中の「ホームページ・アジアのお坊さん」の番外編。僧侶である筆者がタイやインドでの修行中に思いつくまま記した覚書なのでアジアでお寺参りをするように、気楽に読んでいただけたら幸いです。

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供79回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2008/12/17 14:07

piparpati さんのブログ記事

  • ごく私的な天台法華宗の話
  • 天台宗の僧侶用常用経本である「台宗課誦」は、安楽行品、神力品、自我偈、観音経といった法華経の経文を含んでいるが、他に収録されている十如是や回向文(願以此功徳…)などの短いお経や偈文も、法華経が出典だ。この程、岩波文庫の梵語和訳と漢文読み下し対照の法華経を読み返してみたので、ちょっと気づいた点を以下に書いてみる(番号は法華経二十八品の品数です)。2.方便品 ここに天台宗でよく使う小経の十如是が出て来 [続きを読む]
  • タイ寺院の騒音に関するくだくだしい感想
  • バーンコーレーム地区と言うから、バンコク市街でもちょっと南の、観光客とは縁遠い、ラーマ三世橋の東側にあるワット・サイというタイ寺院の鐘の音がうるさいと苦情を述べた、近くのコンドー(タイ語でコンドミニアム=高級マンションのこと)に住む外国人女性の言動が物議を醸しているとのことで、タイ仏教会に当たるサンガ評議会が乗り出すやら、警察がコンドーに住む外国人居住者の滞在資格をを確かめるやら、どちらかと言えば [続きを読む]
  • 自分の意見を正直に言うと、角が立ちますか?
  • あるお寺にお勤めのお坊さんが、自分の意見を言えば世間に角が立つ、と仰ったとか、それがどういうお気持ちで、何に対してのお言葉なのかは定かでないので、これはあくまで一般論ですが、仏教的に言えば、「意見」というものは「自分の意見」である以上、所詮は「我見」な訳ですから、中道による「正見」を保てば、自然、自分から出て来る言葉も「正語」となって、角が立つどころか、世間の角を削り無くして行く力を持つのでは?  [続きを読む]
  • 野宿人生
  • 大阪富田林の警察で取り調べ中に脱走した容疑者の男性が、この程、ようやく山口県の道の駅で見つかった。その間48日、世間がこの事件を忘れがちだった頃も、私はずっとこの犯人の行方が気になっていた。と言うのも、ちょうど5か月ほど前、長らく瀬戸内の離島の山中に潜伏していたかと思われていた犯人が、泳ぎ渡った本州でようやく身柄を拘束されたという事件の時にも書かせて頂いたのだが、そうした系統の事件に関する新聞記事 [続きを読む]
  • ワット・パクナム小感
  • インドのブッダガヤ日本寺同期のH師が、「タイのワット・パクナム寺院に行って来ました。日本のお坊さんがいるそうで僧坊まで行きましたがお留守のようでした。バンコク市内とは雰囲気かなり変わりますね。非常によかったです。地球の歩き方「バンコク」の最新版は表紙にまでなっています」という旨の連絡を下さいました。全然、知らなかったので「地球の歩き方 バンコク」を書店で確認すると、私が修行させて頂いていた頃のパク [続きを読む]
  • 坊主落語…ずくねん寺
  • 喜六「こんにちわ」清八「うわあ、いやいや、何や、誰かと思ったら喜ィ公やないか。まあ、こっちぃ上がりィな」喜「おおきに。いやあ、しゃあけど、久しぶりやな」清「久しぶりや。あのお伊勢参り以来やな。あれから、おまはんが宿替えや言うてたさかい、忙しかろうと思って、まだ祝いも持って行っとらんのやが」喜「いやいや、そんなことはかまへんねんけどな、昨日、そのわいとこの新しい長屋で事件があってな」清「事件と言うと [続きを読む]
  • CEOの坐禅
  • またしても携帯電話か何かのテレビCMで、アニメの「一休さん」がモチーフに使われていると教えて下さった方があって、内容自体は大したものではないのだが、アニメの「一休さん」に関する新情報は、なるべく記録のつもりでその都度、このブログに書かせて頂いている。また、去年、「BRUTUS」の2017年2月1日号が「みんなのZEN。」という特集で、禅の基本やアメリカにおける禅の伝播の歴史を、最近のマインドフルネスの流行ま [続きを読む]
  • ねずみ男の足元についての一考察
  • 自称「妖怪研究家」にして「無神論者」のねずみ男とは勿論、「ゲゲゲの鬼太郎」に出て来る有名キャラクターだが、最近、このねずみ男のことが気になって、水木しげるの原作を読み返してみることにした。私が持っているのは中公文庫版なのだが、この文庫の元になった愛蔵版の鬼太郎全集を、私はタイで修行する前に役僧をしていた日本のお寺に籠っていた時に読破したのだが、その後、この本をタイ修行でご縁の出来たカンボジアのワッ [続きを読む]
  • 手ぶら経
  • お寺の法務などではなくて、私用で(僧侶にとって私用も公用もない、全てが法務であり、修行である、といった議論は今はさて置き)どこかへ出かける時があるとする。特にこれといった持ち物も持たず、そして出先にはテレビも本も携帯電話もなく、しばらく時間を過ごさなければならないとする。そんな時、自分はお坊さんなので、もし声を出せる状況にあるのなら、お経を上げていてもいい訳だし、或いはそうでないのなら、坐禅瞑想に [続きを読む]
  • 2000年代以降のアジアの旅本・坊主本
  • 旅本について書く時にいつも言わせて頂いていることながら、アジア関係の旅本で前川健一氏の著作を超えるものはない。氏の著作については、以前にも例えばこんな拙ブログを書かせて頂いている。「前川健一氏とバンコクの好奇心」「前川健一氏と異国憧憬 戦後海外旅行外史」前川氏の著作や、その他の1990年代頃までのオーソドックスな旅行記などと違って、最近はインターネットやSNSと連動したような旅本も多く、なかなかこれ [続きを読む]
  • 脱帽の作法
  • 法要や葬儀の時、参列者に帽子を脱ぐようお願いするのだが、昔だったら当たり前のこの作法、なぜ脱がなかければならないのですか!? みたいに詰問されたら、一々答えなければならないなといつも思うのだけれど、今のところ、まだそんな事態になったことはない。近頃、政府関係者を始めとするお歴々が参列する、大規模な慰霊法要であっても脱帽しない参列者が多く、それが必ずしも若い方に限らないことに、ちょっと違和感を感じて [続きを読む]
  • 宿坊に関する総まとめ
  • 時々、知り合いの皆さまが仏教に関する新聞記事を見つけて私に下さることがあるのだが、さて、先日、三井寺のとある塔頭を宿坊として開放することになった旨の記事(2018年8月2日付讀賣新聞夕刊関西版)が載った新聞を、ある方が教えて下さった。「三井寺が、境内にある空き家になった元僧坊(妙厳院)に、訪日外国人を含めた参拝者らを宿泊させる民泊を始めた」というのが記事の概要なのだが、そのことよりも、その事業を手 [続きを読む]
  • 法師こそ、心ぐるしけれど
  • あるお寺で役僧をされているお坊さんがおられて、名前は仮にK師とでもしておきましょうか、そのお寺でK師が住職か誰かと口論になったらしく、お坊さん同士が諍いなんてと思われるかも知れませんが、そこはそれ、お寺と言っても娑婆世界の外ではありませんから、あり得ることではありますが、そのK師が曰くに、僧侶は横柄だと思われているのでしょうか、常識という言葉は何なのでしょうか、頑張るとは何を頑張れと言うのでしょうか [続きを読む]
  • 中国仏教に関するニュースあれこれ
  • 中国仏教協会会長の学誠法師が尼僧複数に対する宜しからぬ行いの容疑で政府の調査を受けたというニュースが報じられた。学誠法師と言えば、昨年末に日本の天台宗の代表団が中国の天台山の記念法要に出席した時に、その式典に参列しておられた様子が「天台ジャーナル」にも掲載されていた方だ。このニュースに関しては、学誠法師や師が住持を務める寺院の側からの反論もインターネットには出ているので予断を許さないが、とりあえず [続きを読む]
  • 「古生物学者、妖怪を掘る」の話
  • NHK出版新書の新刊「古生物学者、妖怪を掘る」(荻野慎諧著)を早速に読ませて頂いたところ、内容はとても面白いのだが、と言うのも、私はお坊さんになる前から、日本各地の伝説や妖怪について、例えば以前にこのブログに書かせて頂いた通り、以下のように考えていた。「人魚の正体がジュゴンだという説に違和感を感じるかも知れないが、人魚にはマーメイド型と人面魚型の2種類があって、中国の山海経には両方見えているけれど、 [続きを読む]
  • お盆にちなんで十万億土の話
  • 「とくにそんな気分をもりあげてくれるのが、お盆の行事だった。…(略)…こののんのんばあは、それが十万億土という極楽のような形で、霊が住んでいる所だという。」                −水木しげる「ほんまにオレはアホやろか」より西方極楽浄土は十万億土の彼方にあるとされるが、「億土」とは仏典に出て来る「由旬」や、現代科学における「光年」のような距離の単位ではなく、「十万億土の彼方」とは「十万億の [続きを読む]
  • アジアの還俗
  • 一時出家したタイの洞窟で救助されたサッカー少年たちが、この度、「出家終了」したというニュースが日本で報じられたが、「出家終了」という日本語の表記は、「還俗(げんぞく=得度した僧侶が俗人に戻ること)」のことなのだろうなと想像した。彼らが救出された時に、この「一時出家」についても拙ブログに書かせて頂いたのだが、少年たちを引率していたコーチが「元僧侶」であるという表記も、「一時出家経験がある」という意味 [続きを読む]
  • お寺における仏像掃除の作法
  • 曹洞宗のお坊さんが、永平寺などにおける仏像の掃除作法というのを教えて下さった。法衣にたすき掛けで焼香三拝し、固く絞ったタオルでまずお顔を、そしてお体を拭う(お顔の各部位を拭うのにも順番がある)。掃除と言うよりも、仏像を沐浴させて頂くというお気持ちで行う。その後、仏像を収めた建物(お厨子など)を掃除する、といった作法だそうだ。天台宗の作法もあれば教えて下さいと言われたのだが、私は知らない。さすがは禅 [続きを読む]
  • 得度してからの年数と、修行の内容は比例しますか?
  • お坊さんになってからの年数の事を法臘(ほうろう)と言うが、これは過ごした安居(あんご)の回数を指し、お坊さんは年齢や出家以前の経歴に関わらず、法臘の長い方が上位とされる。私がタイで修行中、一時出家のタイ人たちに日本での職業を聞かれ、日本でもお坊さんだった、パンサー(安居・法臘を表わすタイ語)は何年だと答えたら感心されたことがある。比べるのはおこがましいが、道元が宋のお寺で外国人だからということで末 [続きを読む]
  • カミキリムシ図鑑
  • とあるお寺の僧坊に泊めて頂き、夜、曇りガラスの窓を見ると、外灯に照らされて生き物の影が見える。巨大な昆虫のような影。太くて長い角が伸び、体長はかなり大きい。日本にこんな生き物がいたのだろうか? と思っていたら、同じような形のもう少し小さい生き物が、斜めにその大きな生き物の傍を横切る。翌日、もしやと思って書店で調べてみたら、どうやらカミキリムシの1種だったらしい。カミキリムシにはたくさんの種類があり [続きを読む]
  • スタスタ坊主
  • 桂米朝師匠の「上方落語ノート」147頁に、「このスタスタ坊主などというものは、随分古いはなしで、破れ衣に縄の帯、はだしで歌をうたいながら道を歩く、大道芸人とも言えない一種の乞食坊主である。「スタスタ坊主がくる時は、世の中良うて世が良うて…云々…セッセッセ、セセラのセ」てな歌を歌ったらしい。」との説明がある。因みに大辞林には、「すたすた坊主。江戸時代、京都で町人の誓文払いに神社に代参し、また垢離をと [続きを読む]
  • おみくじあれこれ
  • 「月刊住職」の2018年5月号に、「進化するオリジナルおみくじを活かす寺門興隆の実際」という特集が載っていた。例えば長野の善光寺には15種類ものおみくじがあり、中でも2017年1月に導入された「ガチャガチャ」型のおみくじが人気だということや、京都の貴船神社のおみくじには、外国人旅行者の増加に合わせて多言語翻訳が可能なQRコードが付いているといった話など、各寺社の変わったおみくじのことが、色々と紹介さ [続きを読む]
  • 馬耳東風な話
  • 馬耳東風という言葉は、どちらかと言えば、何を言っても知らぬ存ぜぬといった態度についての、良くない意味で使われるのが普通なのかも知れないが、私がよくお手伝いに行くお寺にはお坊さんも在家の職員さんもたくさんおられて、正に悲喜こもごも、有象無象が喧々諤々で、いろんな言葉や感情が私の周りを渦巻き通り抜けるのだけれど、馬耳東風、馬耳東風と思ってやり過ごしている。無責任な意味での無関心ではなく、仏教的な意味に [続きを読む]
  • 京都伝説案内…清徳聖と弁慶石
  • 十何年ぶりかで新調した夏衣を受け取りに、京都市中の法衣屋さんを訪ねるついでに、雪駄も新しい物を買おうと思い立った。インターネットに頼らずに草履を買おうと思っても、もう京都の小売店はほとんど閉店していて、馴染みの店も閉まるか当てにならない現状だと思っていたところ、ある人から錦市場にお店がありますよと教えて頂いた。今は国内外の観光客で溢れ返る錦市場だが、「宇治拾遺物語」によれば、清徳聖というお坊さんの [続きを読む]
  • タイの洞窟で遭難したコーチの僧侶経験
  • タイの洞窟で何日も遭難していたサッカー少年たちと引率のコーチ全員の生存が確認されたというニュースは、まだ予断を許さない情況とは言え、先ずはほっと一安心だ。安全祈願のために僧侶が法要を務め、少年たちの同級生も読経するところなど、さすがは仏教が国民に根付いているタイだなあと思っていたら、洞窟内にいる引率のコーチが元僧侶で、その経験を生かして少年たちに瞑想をさせ、身心の安寧を保たせていたとのことで、これ [続きを読む]