おわりのそこみえ作者:図野 象河出書房新社Amazon ポップな表紙デザインとは対照的に不吉なタイトル。 よく見ると、フォントまで不吉さを増幅している。 で、タイトルが『おわりのそこみえ』 そこみえ? 底が見えたのか?見えているのか? いずれにしても、底まで行ってしまう話なんだろう。 実際読み始めてみると、語り手は、既に「底」にいるように見える。 コンビニに駆け込んでおろしたお金に、例えば消費者金融のマークが大きく書かれていたとしたら、ちょっとは借金のことを真剣に考えるのかもしれない。 あら、この子借金したお金でコンビニのおにぎり買ってるわ、若いのに恥ずかしくないのかしら、しかも女の子、いやあ…