たかこ さん プロフィール

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たかこさん: パリのふつうの生活
ハンドル名たかこ さん
ブログタイトルパリのふつうの生活
ブログURLhttp://frenchcodeblog01.blog107.fc2.com/
サイト紹介文夫1人、子供2人、猫2匹と暮らし、映画と料理とモードが趣味。長谷川たかこのパリの日常。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供134回 / 365日(平均2.6回/週) - 参加 2009/01/14 00:00

たかこ さんのブログ記事

  • メトロで“撒く”
  • 夜10時すぎ、メトロ4番線に乗って本を読んでいたら、前に座っている男性が「S’il vous plaît」。顔を上げると、ツィードのジャケットを着た一見紳士的なオジサンがほほ笑んでいる。「は?」「日本人ですね」「はぁ」「あなたはとてもチャーミングだ」「?!」歳とともに声をかけられることは減ったが、タタミゼが残っていた(注:“タタミゼ”とは日本女性にファンタズムを持つ仏男の俗称)私はプイと席を立って引っ越した。ふ [続きを読む]
  • ”Girl”への道のり
  • 天使のような美しい顔、もうすぐ16歳になるララは、エトワールダンサーを夢見て過酷な練習に励んでいる。でも人一倍練習してもララの身体は柔軟さが足りず、思うように撓ってくれない。彼女は男の子として生まれたトランスジェンダーなのだ。ホルモン療法はしているけど「手術はまだ先のこと、あなたは若すぎる」と医師。一日も早く中身と外見を一致させたいララは待ちきれない。レオタードを着るのに毎日ひと苦労だ。父親(シング [続きを読む]
  • メトロで聞いた夢の話
  • 日曜の夜。メトロを降りたところにスーツケースを両脇に置いた中年過ぎの女性、長い階段を前にして躊躇うように立っていた。周りに頑強な男性はいない。「持ちましょう」とそのひとつに手をかけると、「あ、それ重いです」持ち上げるとなるほど重い。それは夫に任せ、小さいスーツケースを持って一緒に階段を降り始めた。「叔母が亡くなって彼女の家の後片付けをしてたんです、一日中」控えめな印象の女性がいきなりそんな話を始め [続きを読む]
  • クリムトに包まれるアトリエ・デ・リュミエール
  • 行った人がみんな「スゴイ」「マニフィック」「初体験」と騒ぐけど、話を聞いても何がスゴイ初体験なのかよくわからない。百聞は一見。8月はほぼ連日満員で予約できず、9月は慌ただしくて忘れていて、やっと先日、アトリエ・デ・リュミエール、光たちのアトリエへ。ふつうの展覧会は絵画は不動で、観客が動きますよね。このアトリエでは逆。絵画のほうが動いてくれる。元倉庫のような大きな空間に私たちは座り、壁、天井、床まで [続きを読む]
  • ナタン君:40度の熱でなぜ来たの!?
  • 「日曜日、何をしました?」「おいしゃさんに行きました」「日曜にお医者?救急医ってこと?」「はいそうです。えと、40度ありました」「40度 !!昨日40度あって、なぜ来たの?!」ナタンは答える代わりに「フフフ・・・」と笑う。うちの子供なら38度で寝込んでいただろう。ひとつの漢字を500回書き、40度の熱で授業に来る人と差が着くはずだ。「もしかしてグリップ(流感)?」思わず後ずさりする。「いいえ、グリップじゃない。でも [続きを読む]
  • 恍惚のダンス、地獄のクライマックス
  • 有名な振付家の呼びかけで選ばれたヒップホップのダンサーが、人里離れた建物に集まり最後のリハーサルをしている。電話もないし、携帯も通じない。外には雪が降っている。彼らは間もなく栄えあるアメリカ公演に発つことになっていた。激しいリハーサルの後、ストレス解消のパーティが始まった。洗面器ほどのボールに用意されたサングリアをダンサーたちはガブガブ飲む。ところがその中に誰かがLSDを入れていた。殴り合い、絡み合 [続きを読む]
  • 74歳の老人になりきる39歳
  • 母は1970-80年代に人気があった歌手、ギイ・ジャメの大ファンで、僕のからかいネタになっていた。去年母が亡くなり、家の整理をしていたら僕宛の手紙が見つかった。それには、ギイ・ジャメが僕の父親だと書かれていた。まだ歌手活動を続けているギイ・ジャメは74歳。ドキュメンタリー映画作家の“僕”は、現在のギイを撮ろうと決める。アレックス・リュツ監督・脚本・主演の『Guy』折しもギイ・ジャメは昔のヒット曲を録音し直した [続きを読む]
  • ナタン君:「バイトはヘンです」
  • 夏中バイトしていたナタン君と日本語を再開した。バイトは大手の段ボール会社。前半は山積みの書類をスキャンすること、後半から倉庫で注文の発送準備が仕事。来年日本に3か月滞在するため、バイトは12月まで続けるそうだ。エライわね。「残業はあるの?」「あります。でもヘンです」「ヘン?」ナタンの説明(「日本語じゃ言えない。ごめんなさい」)によると、タイムレコーダーはあるけど、同僚に押してもらって早く帰るというズ [続きを読む]
  • 森の中に住む父と娘
  • 朝露を水代わりに飲み、穴を掘ってかまどを作り煮炊きをし、小さなテントの寝袋で眠る。父が「演習!」と叫ぶと、2人は駆け出し、灌木や草むらに身を隠す。誰かが来た時の予行演習なのだ。イラク戦争に行った父親はそのトラウマで人間や文明社会が耐えられなくなり、娘を連れて森に逃げ込んだ。娘のトム(トマシンの略称)は15歳。背は高いけど、体つきはまだ少女。育ち盛りの彼女には草やキノコのソテーでは全然足りない。ときど [続きを読む]
  • “魚を溺れさせる”アレクサンドル・ベナラ
  • エマニュエル&ブリジット・マクロンのボディガードだったアレクサンドル・ベナラ。5月1日のデモで警官の武装をし、デモ参加者を殴っているヴィデオがスキャンダルになった。上院調査委員会でのベナラ喚問が火曜日にあり、ラジオでちょっと聞こうと思ったら、面白くてやめられなくなった。左端のあごひげ青年がアレクサンドル・ベナラphoto:franceinfoなぜ警官でもないのに警官の服装をしていたのか。上級公務員官舎に住み、車 [続きを読む]
  • エリゼ宮の半日
  • 「この週末はヨーロッパ文化遺産の日、通常未公開の建造物17000が一般公開になります」毎年このニュースを他人事として聞いていた。だって3時間待つなんて・・・ところが今年は「エリゼ宮に待たないで入れるんだけど、一緒に来る?」と友人から誘われた。当然「行く行く!」日曜の朝、フォーブール・サントノレのエリゼ宮に前に行くと、既に《招待客》が列を作っている。アヴニュー・ガブリエルには一般の人の長蛇の列ができているら [続きを読む]
  • 映画ザッピング:“一年生”の熾烈な一年間
  • 医師、歯科医、助産婦(夫)、薬剤師の医療関係に進みたい学生たちは、最初の1年、共通のカリキュラムで勉強し、2年生になるときの試験でふるいにかけられる。アントワーヌは3回目の“一年生”、バンジャマンはバカロレア取得からストレートに一年生になった。いかにして2年目に残るか、という熾烈な一年間、同級生との、自分との闘いの一年間だ。オリエンテーションのとき、隣同士に座ったことで2人は仲良くなる。バンジャマ [続きを読む]
  • リッチな国の航空会社
  • マレーシアにヴァカンスに行く息子の飛行機は、「エミレーツ?!」ローコストの航空会社の飛行機は危ない、と思っている私を、息子はウンザリした顔で見る。ネットで評判を調べたら、どっこいすごくいい:飛行機は新しい、遅れない、座り心地がいい、食事はまとも、乗務員が感じいい・・・存じませんでした。ヴェールのようなスカーフのような・・・一方日本に行く娘の航空会社は、「エティハド?!」聞いたことがなかった。エミレーツが [続きを読む]
  • 自然は日本に優しくない・・・
  • 「ニュースを聞いて、あなたのことを思ったんですよ」と朝市のチーズ屋オジサン。「災害は日本にばっかり。ひどいじゃないですか」ほんとにこれでもか、これでもかという感じだ。日本に行っている娘が大阪を離れた2日後にあの激しい台風。車が横倒しになり、屋根が吹き飛ぶ荒々しい光景に唖然となった。関西空港の水が引かないうちに、今度は北海道の地震。なんでこんなに次から次へと・・・自然は日本に優しくない。そこへチーズ屋 [続きを読む]
  • 源泉徴収への移行を喜ぶのは誰?
  • 私が大好きな眼科の先生は、去年の年末をもってリタイアする、と宣言した。家族全員がかかっているので、「目の病気になるなら年内に!」と慌てた。そしたら「考え直した。もう一年やる」ホッ。理由は後任者が見つからないこと。なかなか休みが取れない、責任、経済的負担が大きい・・・と、自分の医院を持ちたがらない医者が増えている。彼らがどうするかと言うと、産休やヴァカンスの医師の穴埋めとして、あちこちの医院を渡り歩い [続きを読む]
  • フランスは先進国のはずが
  • 田舎の親戚と電話すると必ず「いつ来るの?」と聞かれる。秋冬寒く、春が遅く、夏が短いシャンパーニュ地方の田舎が、私はあまり好きじゃない。息子はマレーシア、娘は日本なので猫の世話を誰かに頼まないといけない・・・でも「いつ来るの?」と言われているうちが花。たまには行かないともう言われなくなる。SNCF(フランス国鉄)のサイトに行くと、バグでチケットが買えない。一足先に行った夫もサイトで予約できず窓口で買い、そ [続きを読む]
  • “迷惑なエコロジスト”は懲りない
  • それから数日後うちから出ると、坊主刈りの女子が男友達と中庭に穴を掘っている。「アナタたち、何してるの ?!」坊主刈り女子はにっこり笑い、「コンポスト作ってるんです」見れば彼らの横には生ごみの山。「この前、言ったでしょ?コンポストは色々規則があって、アパルトマンのすぐ前には作っちゃいけないって」「ええ、だから深く穴を掘ろうと」「深いからいいってもんじゃないの。あなたエコロジーに関心持ってるなら知ってる [続きを読む]
  • 迷惑な“エコロジスト”
  • パリに戻って間もない日曜日、朝市に行こうとしたら中庭の真ん中に大きなビニール袋が2つ。中に土が入っていて、土が掘られた形跡が。土で汚れた靴下も脱ぎ捨てられていて、近眼の私はネズミの死骸と間違えて飛び上がった。「なにコレ?」「土ドロボー?」と夫と立ち止まると、2階の窓から若い女子が顔を出し、「ごめんなさーい、後で片付けるから」何も言わない夫に、「あの子、庭の土を取ってるのよ。そんなことさせていいの? [続きを読む]
  • 古いのに古びない小津の作品
  • フランスの映画批評で「オズの世界」「オズを彷彿とさせる」というセリフに時々出会う。最初、なぜオズの魔法使いが出てくるの?と思ったけど、小津安二郎のことだった。小津作品を知ったのはフランスに来てから。「え?オズ観たことないの ?!」と驚いた友人が連れて行ってくれた。小津がフランスで(日本より?)人気があるのは、エリック・ロメールの日本版だからではないかと思う。2人ともふつうの人たちの人生の一コマを切り [続きを読む]
  • 暑すぎ巡礼地、ロカマドゥール
  • なぜ巡礼者たちはサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩くのか?というと、聖ヤコブの遺骸があるとされているからだ。ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地になっている、とウィキペディア。“サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道”上にあるフィジャックでもバックパックに2本の杖を持った巡礼者と時々すれ違う。“道”の出発点のひとつがスペイン国境の近くのサン・ジャン・ピエ・ド・ポールで、そこか [続きを読む]
  • 女性遍歴から猫好きへ
  • そこから私たちは、夫の弟カップルがシャンブル・ドットを経営しているフィジャック市内に向かう。すなわち、私たちのヴァカンス前半は“怠惰な海辺の日々”、後半は“南西フランスご招待ツアー”となった。弁護士だった義弟ジャン=ルイは結婚せず親元で暮らし、女性遍歴を続けていた。ラテン系風貌、よく気がつきユーモアがあり、モテるタイプだわね。“モテるのは男の甲斐性”と母親は自慢し、浮気をしたこともなかった父親は密 [続きを読む]
  • 精神分析家のウラ話
  • 「家が5件もあって掃除が大変でしょ。お手伝いの人が来るの?」「定期的にお手伝いさんが来るけど、泊まった人が掃除していくのよ」ははぁ、これは「帰る前に掃除して」というメッセージである。了解。ちょうどその前に「今まで来た親戚・友人の中で、イギリス人が一番片付けないし汚す」とヴィヴィアンヌが顔をしかめ、「日本人が泊まると、チェックイン前よりきれいにして出ていく」というパリのホテルの噂を私がしたところ。そ [続きを読む]
  • 山道で出会った猫、名前は“嵐”
  • 敷地の周囲を歩いてみる。何分かかるだろう?これが林。管理は樵さんに任せているそうで、誰も入らないみたい。じゃなぜ買ったの?木陰でガサゴソと物音がした。門も囲いもないこの敷地、どこかに変質者が隠れていても不思議じゃない!隠れるべきか逃げるべきか、一瞬迷っていたら、小さな猫が現れた。脅かさないでよ!猫が3匹いると聞いていたけど、あなたがその一匹なの?シマシマの猫は、用心深く私を見ていたが、近寄ってきた [続きを読む]
  • 雨の日の遊び方
  • 「朝食は8時半からよ」と言われても、ヴァカンス中は9時前には起きないわよ。9時半に行くと、夫婦は庭の景色を眺めながらコーヒーカップの前に座っていた。その日は珍しい雨で肌寒い。コート・ダジュールの33度から一挙に20度!持っていた服を重ねて着ても寒く、ヴィヴィアンヌの大きすぎるセーターを借りる。霧に霞んだ山の景色を見ながらおしゃべりし、「さて、シャワーを浴びるとするか」とロランが立ち上がるのは10時過ぎ。 [続きを読む]
  • 時間を気にしない、頭は空っぽ
  • スーパーで買った10ユーロのパラソルで顔だけガードし、ビーチタオルの上に寝転がって本を読む。本に飽きると海を眺め、身体が火照ってきたら海に飛び込む、という繰り返し。全然飽きない。ほかのヴァカンス客も同じようなことをしている。子供は海の中にいる時間が長く、大人は圧倒的に日焼けに精を出す。裏と表、均等に焼くのはけっこう大変なお仕事だ。夕方になって海岸が日陰に入ると、タオルを畳んで、水着をちょっとめくって [続きを読む]