ヒロハル さん プロフィール

  •  
ヒロハルさん: 三流自作小説劇場
ハンドル名ヒロハル さん
ブログタイトル三流自作小説劇場
ブログURLhttp://hiroharukohno.blog65.fc2.com/
サイト紹介文現代をベースに恋愛、ファンタジー、SFなどあらゆるジャンルに挑戦。まずは小説風作品紹介からどうそ。
自由文主に舞台が現代の自作小説をブログにてを公開しております。是非一度覗いてくださいませ。ブログでは主に短編小説を連載、近頃は長編もやっております。時折、日々の呟きがございます。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2009/01/28 20:27

ヒロハル さんのブログ記事

  • 『美しき幕引き』 電子書籍化!
  • 『ディスカバー21』という出版社さんが運営する小説投稿サイト『ノベラボ』で、毎月「ノベラボグランプリ」なるものが開催されています。 昨年の5月の第22回ノベラボグランプリテーマ サスペンスで、拙作 『美しき幕引き』 が最優秀賞をいただきました。 第22回ノベラボグランプリ 結果発表 その後、改稿、編集作業を経て、この度電子書籍化となりました。各ストアにて販売中です。・アマゾン kindleストア・楽天ブ [続きを読む]
  • 『ハリケーン』 -後編-
  •  私たちの席は二階の一列目。リングからは少し遠いが、一階の後ろのほうなんかよりずっと試合が見え易い席だった。 さすがに「今最も熱い」と銘打っているだけあって、試合開始の三十分前に会場は満席となった。 第一試合の始まりがアナウンスされると、胸が高鳴り始めた。いよいよという気持ちは、試合の開始と久しぶりに娘の姿を見ることに対してだ。「赤コーナー、128パウンド……三好〜富美花〜!」 アナウンサーにコー [続きを読む]
  • 『ハリケーン』 -前編-
  • 『今、最も熱い格闘技! その名もハリケーン!』 ホームページの一番上に、大きな赤色の文字が踊る。 自ら進んで格闘技のホームページを見るのは初めて……ではなく、これで二度目だ。 右端には『注目の選手』と書かれ、何枚かの女性の顔写真が並んでいる。 そのうち一枚を すると、ページが切り替わった。 彼女のプロフィールが表示され、写真は全身のものになった。 私の知っている彼女とは随分と見た目が違う。肩 [続きを読む]
  • 『公衆電話の向こう側』 -最終回-
  •  先週の話を聞いて以来、私はミハルさんのことが心配で仕方がなかった。「時折」なんて言っていたが、日常的に暴力を振るわれていた可能性もある。 実際に会ったことはないが、私の勝手に想像したミハルさんが、痣のついた顔で苦々しく笑う姿を思うと、胸が痛かった。 水曜日、いつものように電話が鳴った。とりあえず無事なようだと胸を撫で下ろし、受話器を上げた。「もしもし?」 返事がない。「もしもし、ミハルさん?」  [続きを読む]
  • 『公衆電話の向こう側』 -4-
  •  翌週の水曜日。 私は先週の電話の後も気掛かりだったことを尋ねてみた。「この前少し話したけど、御主人とは本当にうまく行っているの?」 『うん。行っているわよ。どうして?』  前回とは違い、迷いのない答え方。 やはり前回のは冗談だったのか。「うまく行っていないから僕みたいな若い子と電話してるって言っていたのが、何となく心配になって」 『ゴメンね。深い意味はなかったんだけど……でも、寂しいから誰かと話が [続きを読む]
  • 『公衆電話の向こう側』 -3-
  • 『この前の続きだけど、直人君の趣味って何?』 「趣味ですか……実はこれと言って特に……」  自分でも声が小さくなったのがわかった。胸を張って「これが趣味だ」と言えないことに多少なりとも後ろめたさは感じていたからだ。『えー、若いのに無趣味? 休みの日は何してるの?』 「ゲームをしたり、友達と遊びに行ったりです」 『遊びに行くってどんなところ?』「ボウリングにカラオケ、それにゲームセンター。後はファミレス [続きを読む]
  • 『公衆電話の向こう側』 -2-
  • 『そっか。でもそんな相手の気持ちも考えられないような子なら、フラれても良かったじゃない』 「フラれていいことなんてないですよ。やっぱりショックはショックです。相手がどうであれ、自分が受け入れなかったことに変わりはないですからね」 『そうよね。良かったなんて言ってゴメン』  ミハルさんの口調がしんみりとしたものに変わる。 「いや、気にしないでください。ミハルさんの意見もごもっともですし……でもね、恥ずか [続きを読む]
  • 『公衆電話の向こう側』 -1-
  •  大学生の頃、バイト先の大人しそうな女の子をデートに誘った。 私はどちらかと言えば控え目な性格だったため、そんな彼女となら性格的に合いそうな気がしたからだ。 と言っても、まだ好きという感情を抱くまでには至っておらず、「見た目が気に入ったから」という段階だった。 ある程度打ち解けたであろう頃を見計らってから、デートの約束をすることにした。「今度の日曜日にさ、どこか行かない? もちろん、予定が空いてい [続きを読む]
  • 『未来を変えろ』
  •  友達daimaさんの作品『ポストマンの歌が聞こえる』のスピンオフ作品です。 http://novelist.jp/82983.html   以下、原案あらすじより  どうしようもない後悔を抱えた人の元にだけ、ある日届く不思議なレターセット。 想いを届けたい人の顔が浮かんだなら、名前を宛名に書いてください。 一風変わったポストマンが受け取りに参ります。 上手すぎる鼻歌を、歌いながら……。  ポストマンのモデルは平井堅さんだそうです [続きを読む]
  • 『こっちを向いてよ』
  •  五月三日。 ゴールデンウィーク真っ只中。 天気は快晴。 ついこの間まで「朝晩はまだ冷えるよな」と溢していたのに、今となっては長袖なんて着ていると、汗が滲むほどだ。 しかし暑いのは気候のせいばかりじゃない。 今日は、大学のテニスサークルの催しとして、近所の公園でバーベキューをしている。新入生の歓迎が目的だ。 総勢十八名という大所帯のため、六名ずつ三つのグループに別れることになった。 幸いなことに同 [続きを読む]
  • 『再会箱 caseⅣ』 最終回
  • 「花岡さん、皆さんにご挨拶お願いします」 凛が伯父の背中にそっと手を置くと、伯父は何度か頷いた後、自己紹介を始めた。「花岡和史です」 少し掠れた聞き取りにくい声。ただし、話し方はしっかりしている。「十二歳です。よろしくお願いします」 十二歳なんてことはあり得ないのだが、ほとんどの者がそれを笑うことはしない。なぜなら皆、自分の年齢さえ正確に言えないからだ。「花岡さんの席はどこですか?」 凛が手を上げ [続きを読む]
  • 『再会箱 caseⅣ』 第二回 
  •  母は玄関ドアにチェーンを繋ぎ、ゆっくりと慎重に開いた。僅かにできた隙間から、ポーチ灯に照らされた男の顔が見えた。夜であるにも関わらず、薄いグレーのサングラスを掛けている。男は乱暴にドアに手を掛けると、チェーンが目一杯張るところまで開いた。「ここまでか」と独り言のように呟いて、舌打ちをする。「ホンマに旦那は留守なんやろうな?」「本当です。それに主人が借金をしていたことも知りません」 借金……。 思 [続きを読む]
  • 『再会箱 caseⅣ』 第一回 
  •  勤め先であるグループホームの日帰り旅行で有名な神社へとやって来た。 ただし、社員旅行ではないため、入所者のお年寄りも一緒だ。 元々、お年寄りの方の世話を苦に思わないからこの仕事に就いたのだが、せっかく旅行に来たのだから少しくらい息抜きをして楽しみたい気持ちはあった。 「そろそろ帰ろうか」というときに、バス出発前のトイレタイムと称して、皆の中から抜け出して来た。特に何をするでもないが、誰かの世話を [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 最終回
  •  困ったことになった。 と言っても、今までのことを考えるとかなり贅沢な悩みだ。 二人の女性のうち、どちらかを選ばなければならないなんて……。 ただし、勘違いしてはいけないのが、相手から交際を申し込まれたものではないということだ。 つまりどちらを選ぶか悩んだところで、フラレれてしまう可能性は残る。 若槻と松田。 二人ともとても魅力的な女性だし、例えフラレたところで悔いはない。   いや、嘘だ。 フラ [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第三十三回
  •  翌週の日曜日は、松田と会う約束をしていた。彼女が「海が見たい」と言ったので、俺の車でドライブすることになった。「海水浴はしませんけど」と、念押しされたため、残念ながら水着姿は拝めない。というより、そんなことは始めから期待していない。 松田を、彼女の住むマンションの近くで助手席に乗せて、海を目指した。天気は快晴で、絶好の海日和だ。「海へ行くなんて本当に久しぶりです」 昨日は残業もほどほどに仕事を切 [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第三十二回
  •  翌日、牛島が何かつまらないことを言ってくるのをある程度覚悟していたが、いい意味で予想は外れた。席に着き、「おはようございます」と挨拶をすると、薄笑いの一つもなく、「ウッス」という挨拶が返ってくるのみだった。若槻にもそれとなく、目で問いかけてみたが、特に困惑している様子もなかった。 少々拍子抜けしたが、とりあえずは安心だ。 机の右端に積み上げた書類の一つを取り出して仕事に取りかかろうとすると、「そ [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第三十一回
  •  次の日曜日は若槻と会う約束をしていた。彼女の意見で「今回は春見さんの希望に合わせます」ということになった。  暑さも本格化してきたため、冷房のよく効いた場所にいられる映画鑑賞で決まった。ドライブを兼ねて少々遠方のショッピングモールまで行き、その中にある映画館を利用することにした。特別観たいというわけでもなかったが、俺の趣味でアクションものの洋画を選んだ。若槻も「いいですよ」と二つ返事で答えてくれ [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第三十回
  • 「わあ、改めて見ると大きいですね」  目の前のそびえ立つキリンを見上げて、松田は無邪気に笑った。  彼女がリクエストした「行きたいところ」というのは動物園だった。  動物たちの姿を見て癒されたかったらしい。本人は、少々子供っぽいかなと思っていたようだが、俺も童心に帰って、久しぶりに行ってみたいという気持ちになった。  美しさや幻想的な雰囲気が楽しめる水族館と違い、臭いや敷地の大きさを考えると、動物園は [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十九回
  •  当日。待ち合わせ場所は直接その店だ。 午前十時四十五分頃に『今、お店の前で待っています』と、松田からメールが届いた。 約束は十一時なので、随分と余裕がある。 時間にもきっちりとした人らしい。 昨日の夜、予定通りで大丈夫かを確認すると、『はい。大丈夫です』と返事があった。ただし、その時点で時刻は午後十時過ぎで、『まだ仕事中です』と書いてあった。 ひょっとすると、休むために必死になって仕事をこなした [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十八回
  •  六月に申し込んだM子という女性から『お受けします』の返事が届いた。 本名は松田智花。年齢は二十八歳。ルックスは、今まで実際に会った女性の中ではいいほうに入ると思う。目がくりっとしていて可愛らしい。『はじめまして。毎日、仕事に追われ、忙しい日々を過ごしています。そのせいもあって、出会いが全くありません。素敵な人が見つかればいいなと思います。理想の夫婦像は両親。二人のようにいつまでも仲良く人生を共に [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十七回
  •  岬シーパークを出て、若槻を彼女の住むマンションの近くまで送り届けたのは、午後五時過ぎだった。 若槻は終始笑顔で、心から今日一日を楽しんでくれたように見えた。「若槻さん、夕食はどうする?」 すぐに答えはもらえなかった。若槻はしばらく考えるような表情をした後、「ゴメンなさい」と申し訳なさげに口を開いた。「せっかくなんですけど、ココアの散歩もあるし、洗濯や掃除もやっておきたいので」「アイロンがけもある [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十六回
  •  水族館へ行くことになったのは、五月最後の日曜日。契約期間終了までちょうど四ヶ月だ。 水族館は以前、小谷と一緒に行った岬シーパークだ。別の水族館が良かったのだが、同スケールのものはこの近くにはない。ただ、前回はどうにも忙しなかったため、ちょうどいいと言えば、ちょうどいい。 待ち合わせはB駅で、俺が車で迎えに行くことになっていた。目的地までおよそ一時間のドライブ。小谷の時は、彼女の都合に合わせて電車 [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十五回
  •  数日後、俺の手元に若槻の紹介状が届いた。 仕事ではなく、プライベイトであんなふうに落ち着いて話をしたのは、もちろん、初めてのことだった。彼女に抱いた印象は、自分でも思った以上に良かった。以前に紹介状を返却した理由は、同僚たちの目を気にしてだった。 しかし若槻も会社の連中の面倒臭さはわかっているし、あからさまに仮交際中であることを匂わせたりはしないだろう。会社での言動にさえ注意すれば、問題ない。  [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十四回
  •  ゴールデンウィークが終わって最初の日曜日、ホテルで行われる「春よ、恋」という立食パーティに参加した。参加人数は男女共に十五人ずつ。時間は午前十一時から午後一時までの二時間。前回の喫茶店でのパーティの時のように順番に話していくわけではなく、「自分から積極的に相手を選んで会話する形式になっている」と、司会の女性スタッフ、橘が説明した。 時間の関係上、全員と話せるわけではない。始めからある程度相手を絞 [続きを読む]
  • 『赤い糸をたどって』 第二十三回
  • 「女はもっと現実的です」 確か沢口も同じことを言っていた。俺の考えは現実離れしていて可笑しいものなんだろうか。いや、それにしても小谷の言葉が正しかったとは思えない。他人に対する思いやりがない。 現実的というより、機械的だ。あんな女と結婚するくらいなら、このまま独身のほうが余程マシだ。 夜になり、小谷からメールが届いた。件名は「ありがとうございました」 文句でも送ってきたのだろう。仮に謝られたところ [続きを読む]