白黒ぼたん さん プロフィール

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白黒ぼたんさん: ◎スイッチ◎
ハンドル名白黒ぼたん さん
ブログタイトル◎スイッチ◎
ブログURLhttp://cho-tanpen.sblo.jp/
サイト紹介文オリジBL。親の借金のカタにヤクザの所有物になったイツキの、ハランバン☆ジョー物語。一応、純愛。
自由文メインブログはコチラ。
「酸いも甘いも酒の肴」
http://sakenosakana.sblo.jp/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供256回 / 365日(平均4.9回/週) - 参加 2009/03/19 18:37

白黒ぼたん さんのブログ記事

  • 週末熱海夜話・13
  • 部屋でくつろいでいた梶原のケータイにイツキから連絡が入る。「終わったって?」「…あー、終わって、そのまま風呂入って来るって…。先、寝ててもいいって…」「ふーん」大野も画面をのぞき込んで、鼻で返事をする。すでに自分たちも風呂に入り、浴衣姿。ベッドの上で暇つぶしの将棋を指していた。「…長引いたんかな?…どうする?寝るにはまだ早いか…」「俺、もう一回風呂、行こうかな…」「はー?どんだけ風呂好きだよー」呆 [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・12
  • 二番目の男は一番目の男よりも乱暴で強引で手練れだった。脇を通り抜けようとするイツキの腕を掴み、ドンと壁際に押しやり、とりあえず唇を合わせる。「……ッ、……や…っ……」顎を掴まれ、無理やり口を開かされ、深いキスをする。当然イツキは抵抗し、男のあちこちを叩いたり髪の毛を引っ張ったりするのだが、意味はない。「……やっぱり、……そういう子だったんだ?……ふふ、僕とも、楽しもうよ……」そう、ささやく男をイツ [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・11
  • 「……ちょっ……と、ま…って…、………」「……キミが……、誘うから……、……キミが……」「……んー……、………違くて………」興奮した男は鼻息も荒く、イツキを抱き締める。意外と力が強い。首筋を舐め、そのまま顔を舐め、唇を舐め。イツキが両手で男の顔を押し退ける隙に、身体をさらに寄せ、腰を打ち付けてくる。「……キミが悪いんだよ……」「………センセ。……こんなトコじゃ、や…、……駄目…だって………ばっ」思 [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・10
  • 「…はは。………キミ、ずっと私の事、見ていたでしょ?」「……え。……気付いていました?」「勿論だよ。……お酒、零したのも見ていたよ、はは……」突然現れたイツキに警戒しながら、そして、得も言われぬ感覚を紛らわせながら…、男は話す。「……そうなんです。……お酒、零しちゃって…、……シャツ、濡れちゃって……」俯いたイツキは、自分の胸元に手をやる。濡れてもいないくせに、ネクタイを緩め、シャツのボタンを外し [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・9
  • スピーチまではまだ間があるようでイツキは取りあえず男を見つめながら、カクテルを飲む。暫くするとさすがに向こうも気付き、面識はないはずなのに仕事柄か、笑顔で会釈などしてくる。イツキも、ニコリと笑う。ついでにカクテルを零してしまったのは、多分、本当の偶然。やがてパーティーも進み、男も壇上に上がり、挨拶をする。どうやら地元の代議士先生のようだと、この時始めて知る。短いスピーチが終わり、袖から捌け、控室に [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・8
  • 食後のデザートを泣く泣く諦め、イツキは一人、客室に戻る。わざわざ、いつもの黒いスーツに着替えるのは、やはり…気持ちを切り替えるため。この服を着ると、イツキは…ある程度のことなら、何でも平気で出来る…ような気がしていた。良くも、悪くも。地元企業の創立記念パーティーには、その従業員や家族なども招待されており、イツキぐらいの年の子が紛れ込んでいても、まあ、不自然では無かった。立食スタイルのフランクな会場 [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・7
  • 予約の時間にレストランに行くと、もうテーブルには食事が用意されていた。豪華な船盛の刺身、上品に盛られた天婦羅、分厚いステーキは卓上コンロの上で湯気を立てていて。およそ、高校生の夕食にしては、贅沢過ぎるものだった。「……スゲー、やべぇ…、食べきれるかな…」と、喜びながらも梶原は心配になるのだが意外とイツキは平気な顔で、大海老の天婦羅に抹茶塩をパラリとやっていた。「……イツキ、この後、……行くんだろ? [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・6
  • プールの隣には、水着のまま利用するスパエリアがあり1500メートルを泳ぎ切った三人は、そこで一息ついていた。イツキは、まあまあ普通。梶原と大野は疲れたようで、今にも沈みそうに肩までどっぷり湯に浸かる。「………いや、マジ……、無理……。……ガチすぎる…」「…別に、競争した訳じゃないじゃん…」「…そうだけど、……追いつけないなんて……無いわ。……オマエ、スイミング、やってたの?」「……んー。……小学校のと [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・5
  • 「………イツキ、お前…、……それ?」「……変…、………かな?……やっぱ…」「いや……、すげー、似合うっちゃ似合うけど……、いや…」とりあえず、コレしか無かったというイツキの水着は数年前に、某ホテルで、某オヤジが用意してくれたという…、ぴっちりとした黒のビキニでそれはそれで素晴らしく似合うのだけれど、似合い過ぎて、見ている方が恥ずかしくなってしまうものだった。ハーフパンツ型の水着の梶原と大野は若干顔 [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・4
  • 上品なインテリアの広い客室。ツインベッドとゲストベッド。ソファに冷蔵庫に、ウェルカムドリンク。今日のテレビ欄が載ったホテルの案内をパラパラとやって一通り、あれこれ、大騒ぎする。「…イツキ、メシって何時?」「早い時間にした。18時。…俺、19時から出掛けるから…」「じゃあ、その前にプール行こうぜ。水着、持って来ただろう?」「……来たけど……、………あんまり………」ホテルには温泉を利用したプールがあり [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・3
  • 「……梶原、ポテチ零してる。ヤダ、そのチョコ、俺の。…おにぎりの中身、鮭だった。大野、ツナマヨ、ツナマヨ…海!…海が見える、海!」アレコレ心配しても仕方がないので、旅を楽しむ事にする。不安も、杞憂も、黒川と一緒にいれば、いつもの事なのだし。対面式の座席の小さなテーブルの上に、スナック菓子の袋を広げ、この冬の間、あまり話す事が出来なかった分のおしゃべりを存分に楽しんだ。「………俺は、まんじゅうを食う [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・2
  • 東京駅から電車に乗る。少し懐かしい感じのする、対面式の座席。「…スゲェ、熱海。スゲェ…」「俺、このホテル知ってる。なんか、なんとかアワードで一位取ったとか…、マジ、こんなトコ、いいの?……タダ?」「……ん。いいらしい…」急な誘いだったのに、梶原も大野も予定が合い、二つ返事で参加する。席に座り、売店で買ったジュースやお菓子を広げ、ホテルのパンフレットを眺める。「…それより、…どうして東海道線? 新幹 [続きを読む]
  • 週末熱海夜話・1
  • 「行ってもいいぜ?…熱海」「……え…」「お前と、オトモダチと、3人分。この週末で慌ただしいが、それでも良ければ…」そう言って黒川はイツキの前に、ホテルのパンフレットのようなものを置く。最初の1ページを見ただけで、ハイクラスの、良い場所だというのが解る。広い敷地内にはいくつもの温泉や、プール。屋上には熱海の景色が一望できる露天風呂もあるようだ。「……え?……うそ、……なんで?」「…ん?……行きたいと [続きを読む]
  • 事務所で
  • 黒川と一ノ宮は仕事中。面倒な書類を片付け、一息とソファに移動し、一ノ宮は水割りのグラスを作りテーブルに置く。「…そう言えば、どうですか?…最近、イツキくんの方は…」乱暴な手に出る池袋のやり方を危惧して、一ノ宮はそう尋ねる。黒川は、グラスを一気に煽り、解りやすく溜息をつく。「…あの、馬鹿。クソ、くだらない。ガッコーのオトモダチだか何だか知らんが、青春ゴッコか、阿呆らしい。残り少ない高校生活を楽しみた [続きを読む]
  • ムカツク
  • マサヤに、ムカつく。いつだって、俺の話をきちんと聞きはしない。馬鹿にしたように笑って、はぐらかして、セックスを始めれば、それで良いと思っている。一応、拗ねて、抵抗はするんだけれど、ぞんなの全然効果はなくて、何故か逆に、楽しまれてしまうのが、嫌。「…話があるなら、続けろよ。……ほら、どうした?」指を奥まで捻じ込まれ、くちゅくちゅとやりながら、そんな事を、耳たぶを舐めながら言う。本当に、ムカつく。イツ [続きを読む]
  • 黒川の背中
  • 「……俺、思うんだけどさ…」「なんだよ」マンションの部屋で。イツキは黒川とベッドの上で。お互い裸で、濃密な触れあいをした後だというのに、イツキは学校での、大野とのやりとりを黒川に説明しており少々、ムードを台無しにしていた。「…お前がトモダチだと思っていたヤツに、実は馬鹿にされていて、しかもズリネタにされていたって話なら、もう、いらん」「……まあ、そうなんだけど、でも、違くて……」黒川は身体を起こし [続きを読む]
  • 三人の時間
  • 梶原は用事があって、他の教室へと移動中。聞き慣れた話し声がして階段を見上げると、イツキと大野が、図書室から出て来るところだった。「…俺、お前に殴られる覚悟だったのに」「やだ、大野。俺、そんな事、しないよ」二人、嫌に距離が近い。ふざけ合っているのか、肩や腕に手をやり、ぽんぽんと叩く仕草。親し気に微笑む様子に、若干、嫉妬を覚える。「……あ、梶原…」先にイツキが梶原に気付き、手を振る。そのまま階段を降り [続きを読む]
  • 悪い癖
  • 大野は真剣な顔でイツキを見つめる。イツキも、思わず見つめ返してしまうが…大野が何故、こんな事を言うのかは今一つピンと来ない。男と寝ることを生業としているような自分と、距離を取る事は至極、当然の事で、謝る事ではない。「…ごめんな。…友達、みたいな顔、してて、こんな……」「…俺、全然、気にしてないよ。大丈夫だよ」「大丈夫じゃないよ、お前の事、どっかで馬鹿にしてたんだぜ?…俺…」「あー…、それは…、仕方 [続きを読む]
  • 大野の告白
  • 長椅子に腰を下ろしたイツキは、大野を見上げる。大野は少し硬い表情。何かを、思いつめているのか。大野は以前、イツキに好意を寄せていた事がある。…この長椅子で、うっかり唇を合わせた事は、……何となく、スルーされたままだった。大野は、イツキの前に跪く。只ならぬ様子に、イツキも少し、……息を飲む。「……イツキ」「…ん?」「……俺のこと、……怒ってくれねぇ?」「………ん?」てっきり、キスだの告白だの…、そん [続きを読む]
  • 図書室
  • 図書室に行くと大野がいた。大野と、向かい合って二人きりになるのも、久しぶりな気がした。「……あ、学校、決まったんでしょ。おめでとう」「それだけかよ?…俺とはデートは無し?」「……え、あ、……いいけど、する?」「はは。うそうそ」イツキと梶原が出掛けた事を知っていた大野は、そう言って軽く笑う。羨ましくない訳ではないが、欲しいのは、そんなものではない。徐にイツキは、ポケットから鍵を取り出し、大野に差し出 [続きを読む]
  • 朝のコーヒー
  • 朝。ベッドの上で目を覚ましたイツキは、曖昧な夕べからの記憶を辿る。夕方に、黒川の事務所に行ってそこから焼き鳥屋に行って途中、一度、水を飲んだ時には、また、事務所にいたような気がする。『……帰るぞ。起きろ、…馬鹿』ぺちぺちと頬を叩かれ、どうにかソファから起き上がり、黒川と一緒に事務所を出た。『お気を付けて』と、声を掛けてくれた一ノ宮を思い出す。路地裏で、壁に身体を押し当てキスをしたのは焼き鳥屋の前だ [続きを読む]
  • 雑談中
  • 「池袋は、どうだ?」「やはり、嶋本会長が上手く捌いたようですよ。全面戦争は避けられたようです」「……そうか」事務所で。黒川と一ノ宮が雑談中。つい数時間前まで、黒川とイツキは近くの焼き鳥屋にいたのだけど、思いのほかイツキが酔っぱらってしまい…マンションよりも近い、事務所に、また戻って来てしまった。その頃には、外に出ていた一ノ宮も戻り、黒川は一ノ宮と飲み直す。イツキは黒川の隣。ソファで居眠り中。「叔父 [続きを読む]
  • 無い物ねだり
  • 昔に比べればはるかに優しくなったのだ、黒川は。そんな事はイツキにだってよく解っている。それでも、それに慣れてしまうと、それ以上が欲しくなってしまう。我が儘なのだとも、無い物ねだりなのだとも、思う。思うけれど今までが、あまりにも……空っぽのままで過ごしてしまったために虚ろのソコを埋める何かが、欲しくて欲しくて自分でも気持ちを抑えることが、難しい。「……前は、……憎しみ、とか、大っ嫌い…が、入ってたん [続きを読む]
  • 言葉尻
  • 「……あの言い方、ヤダ。……マサヤは結局、俺が…、誰かとヤるのは……、いいの?」「嫌も何も、勝手にヤって来るんだろう?……いちいち、言葉尻を捕るなよ」「勝手になんて、してないよ。……そうなっちゃうのは…、今までが、今までだからじゃん」ようやく仕事が終わり、イツキと黒川は事務所を出る。どこかで食事でもと街中を歩きながら、先刻の西崎との会話について、一揉め。「じゃあ、もう一度くらいヤっても、別に構わん [続きを読む]
  • くだらない冗談
  • テーブルの上に現金と領収書と封筒を並べて、黒川と西崎は難しい顔をする。本来、こういった細かで面倒臭い仕事は一ノ宮に任せておくものだが、まあ、たまには、お鉢が回わって来る時もある。「……これは…事務所の運転資金だ…、後は個別に封筒に…、……ああ、そっちの束に先月分の領収書が……」「コレは駄目らしですよ?…弁護士先生のチェックが入ってます……」「………知るか」イツキは、革張りのプレジデントチェアに座り [続きを読む]