白黒ぼたん さん プロフィール

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白黒ぼたんさん: ◎スイッチ◎
ハンドル名白黒ぼたん さん
ブログタイトル◎スイッチ◎
ブログURLhttp://cho-tanpen.sblo.jp/
サイト紹介文オリジBL。親の借金のカタにヤクザの所有物になったイツキの、ハランバン☆ジョー物語。一応、純愛。
自由文メインブログはコチラ。
「酸いも甘いも酒の肴」
http://sakenosakana.sblo.jp/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供218回 / 365日(平均4.2回/週) - 参加 2009/03/19 18:37

白黒ぼたん さんのブログ記事

  • 佐野と焼肉・4
  • さて。会計も済んで店の外に出る。結局、二人で焼酎のボトルを一本空けてしまい、まあまあの酔っ払い加減。佐野は、足が縺れたフリをして、イツキを店先の物陰に追いやる。「……ホテル、行こうぜ?」何のてらいもなく、佐野はイツキを誘う。つい数分前まで、イツキと黒川の色恋話をしていたというのに、それとこれとは話が別、と言う様子だ。身体を寄せ、腰を押し付け、服越しでも挿入出来てしまいそうな、そんな動きをする。「… [続きを読む]
  • 佐野と焼肉・3
  • 「…あっはっは……、は………」佐野は高笑いをしてビールを飲む。ふと正面のイツキを見ると、イツキは少しも笑ってはいなくて、困る。黒川との関係に迷っているイツキを励ますつもりが、ただの空回りに終わる。「……は、は。……えーと。まあ、そのアレだ。お前と社長って…、フクザツだからよ。色々…、あるだろうけど。……その…」「……複雑…だよねぇ…。おかしいよねぇ…。俺も、もう、解らなくなっちゃった…」「……でも [続きを読む]
  • 佐野と焼肉・2
  • 「この間、社長と焼き鳥屋で一緒に飲ませて貰ったんだけどよ。…なんか、変だったぞ?」「……変って…、どんな風に?」「んー。……俺はまたお前が何か、どっかで遊んでるのかと思ったぜ?」佐野の話を聞いて、イツキも少し、考える。実際、黒川とは大揉め中だし、様子が変だというのも解るのだけど、それでなぜ、自分が遊んでいると思われているのか。「……違うよ。ちょっと言い争って…、…こじれちゃった。…「仕事」も続いた [続きを読む]
  • 佐野と焼肉・1
  • 黒川が一人、イツキの気配が残る部屋で悶々としている頃イツキは佐野と、焼肉屋に来ていた。帰り道、事務所の近くでバッタリ出会った佐野に、誘われたのだ。「お前、超、久しぶり。何?何してた? まだ、あの、くだらねぇガッコー、行ってるの?」「……行ってるよ。……くだらなくないよ。……ちゃんと勉強、してる…」「へぇー」佐野は半分茶化したように声をあげ、笑いながらビールを飲み、トングで鉄板の肉を裏返す。イツキは [続きを読む]
  • 空っぽの左手
  • 一人、マンションに戻った黒川は、すぐに変わった様子に気が付いた。廊下に散らばっていた洗濯物や、流しの洗い物が片付けられている。「……イツキ、いるのか?」玄関に靴もなく、部屋の明かりも付いていなかったのだから、居るはずがないだろうと思うのだけど一応、名前を呼び、風呂場や寝室の扉を開け覗き込む。そして、やはり、居ないと解ると軽く笑い、帰って来た時よりも疲れた面持ちでソファに沈み込んだ。電話が鳴ると、慌 [続きを読む]
  • 生活臭
  • ある日の夕方、イツキは事務所の近くの、二人で使うマンションの部屋に来ていた。黒川と距離を取る様になって以降、ここに来ることは無かったのだが、何枚かのシャツや下着を置きっぱなしにしている事が気になっていた。辺りに黒川の姿が無いか、部屋の明かりは付いていないか、伺ってから中に入る。一番最初に気になったのは、部屋の、黒川の煙草の臭いだった。久しぶりだから余計にそう感じたのかも知れないが、テーブルの上の灰 [続きを読む]
  • 報告
  • ホテルの部屋に、黒川は秋斗と一緒にいた。何日か続きの仕事があり、新宿と横浜を往復する毎日だった。一段落つくのが真夜中になることも日常で、遅すぎる夕食を取り、そのままホテルへ向かう。部屋で、酒を飲みながら、残りの細かな仕事の話などをして、最後に身体を重ねる。それは、特に意味も無く、ただ眠りにつく前の軽い運動のようなものだった。事を終えると秋斗はベッドから起き、シャワーを浴びに行く。戻って来た時には身 [続きを読む]
  • 最小限
  • 「……なんとかなりそうだよ。昨日も偉い先生と会ったけどさ、普通で…若い子だから、ヤンチャの一つもあるでしょうって言ってくれて…、…良かったよ」問題があった10月が過ぎて、11月。イツキと黒川は、相変わらずの膠着状態。梶原は受験勉強にまい進する日々。徐々に、静かに、落ち着きを取り戻していた。昼休みには、また、イツキと梶原と大野の三人で、過ごすようになっていた。……若干、大野の、イツキへの視線は厳しか [続きを読む]
  • 寂しい男
  • 裏の中華屋で黒川は一人、食事を取っていた。ラーメンと餃子のセット。正直、餃子は6個では多すぎるし、デザートに付いて来る小さな杏仁豆腐も要らなかったが、今日は、分けてやる、相手もいない。イツキが傍にいない事で何が困るかと言えば一緒に食事をする相手がいないという事だろうか。目の前にいて、始終、話をする訳ではないがなんとなく。いない、というのも、寂しい。瓶ビールを頼み、グラスに注ぐ。まだ未成年のイツキが [続きを読む]
  • 残念な男
  • しばらくして、黒川が事務所に戻って来る。一ノ宮に、イツキが来た事を告げられ、ふんと鼻を鳴らして、上着を受け取る。「……雅也…」「ああ、もう、解ってる。何も言うな。…ちゃんと考えているよ、はい、はい」これ以上、小言を聞かされるのは御免という風に、黒川は手の平を一ノ宮に向ける。一応、このままではいけないと、解ってはいるのだ。それでも、『仕事』も含め、今までの生活をそう簡単には変えられない。イツキは馬鹿 [続きを読む]
  • 忘れ物
  • 一ノ宮が事務所で細かな仕事を片付けていると、イツキが顔を出す。最初は扉を少しだけ開け、中をキョロキョロと伺い、「……マサヤ、…いる?」と尋ね、一ノ宮が「いいえ」と答えると安心したように微笑んで、中へと入って来る。「どうしましたか?」「……これ。……マサヤの忘れ物」ぶっきらぼうにイツキはそう言って、紙袋を差し出す。そこには先日、イツキの部屋で黒川が脱ぎ捨てた、スーツの上着が入っていた。「…おや。イツ [続きを読む]
  • 我慢大会
  • 昼過ぎにイツキが目を覚ました時には、もう部屋に黒川の姿は無かった。少しは、まともな話をしようかと、少しは、思っていたので…残念、というよりは、腹立たしい気持ちになった。「………むかつく…、………あいつ……。ヤれれば、どうでもいいって感じ……?」そう呟いて、毛布を頭まで引き上げて、深いため息を付いた。明け方に、うっかり、身体を交わらせてしまった。生理的に身体が反応してしまう時間帯だったし、寝ぼけてい [続きを読む]
  • 小休止
  • 特に何の変化もなく、3,4日経った頃。イツキの部屋に突然、黒川がやって来た。時計はすでに夜の11時を回り、風呂にも入り、もう寝ようかというところ。物音に気付いたイツキがベッドから身体を起こすと、寝室の扉が開き、黒川が現れた。「…………なに?」「ここだって俺の部屋だ。文句は無いだろう」「……あ、………そう……」黒川はスーツの上着だけ脱ぐと、ベッドの、イツキの隣に入ってくる。イツキは思わず背を向け、壁 [続きを読む]
  • 左手
  • 一人、黒川は部屋に帰る。リビングのソファに座り、パソコンを開き、残った細かな仕事を片付ける。特に急ぎの案件でもないのだが、一人でやる事もないので、忙しい様子を装う。水割りの氷が解け、からんと音を立てる。よく、イツキは黒川の足元の床に座り、テレビを見たり食事をしたりしていた。黒川は仕事が一区切りつくたびに手を伸ばし、イツキの髪の毛を指に絡めたりしていた。イツキは大人しくされるがまま。たまに、髪を引っ [続きを読む]
  • 三人目
  • 三人目はミツオだった。小野寺の元で二人の男に乱暴された日、イツキが開放されたのはもう、明け方に近い時間だった。身体のあちこちが痛み、泥のように疲れていたけれど、頭の中は変にチカチカして落ち着かない。真っ直ぐに部屋に戻る気もせず、なにより、あまりにも惨めな自分を慰めたくて、……適当な相手を探す。佐野は、黒川に近すぎる。清水では、後々、面倒が起こりそうだ。誰でも。それこそ、帰りがけのタクシーの運転手で [続きを読む]
  • 多少、気掛かり
  • 「え、イツキっすか?……いや、俺、最近は……、…多分…」突然、聞かれて、佐野は戸惑う。社長の目の届かないところでイツキと関係を持っただろうかと思い返してみるが…、ここ近々はおそらく、無い。「……イツキ、また何かあったんですか?…いなくなったとか?」「いや、なんでもない。……お前が三人目じゃないのか」「…へ?」佐野が聞き返すも、もう黒川は、何も話さなかった。佐野は大人しく出された焼き鳥を食べ、酒を飲 [続きを読む]
  • 串5本盛り合わせ、塩
  • 事務所の近くの焼き鳥屋で、黒川は一人、酒を飲んでいた。カウンターしかない、小さな、細長い店。一ノ宮を誘ったのだが、まだ仕事が残っていると、フラれてしまった。呼び出せば、喜んで飛んで来る女性が、いない訳ではないけれどあえて、そういった手合いと飲みたい気分でもなく、手酌で日本酒を煽る。イツキは今までなら、少しくらい機嫌を損ねてもなんとなく流れて、元に戻って来た。今回は何かが違っている。どこか見えない場 [続きを読む]
  • 秋明菊
  • 店を出て門扉までの少しの間。石畳のアプローチに、ほろ酔いのイツキが足元を引っ掛けそうになると、すかさず、黒川が腕を掴む。庭木のナナカマドの葉は赤く、秋明菊は薄紫の花を咲かす。「…大丈夫か?」「……大丈夫」「そうじゃない。……いいのか、この後?」向かい合って、視線を絡める。イツキが姿勢を直した後も、黒川は腕を掴んだまま、一応、この後の予定を確認する。自分から「仕事」を振ったくせに、イツキがそれを二つ [続きを読む]
  • 営業用イツキ
  • 黒川と二人の時は何も話さず、そっぽを向いていたイツキだったが客人が来ると、営業用の笑みを浮かべ、いつもと変わらない素振りを見せる。目の前に並ぶ料理を嬉しそうに眺めたり、日本酒に、少し酔ったフリをしてみたり、男の下品な冗談も軽く流して、艶っぽくはにかんで見せる。黒川は、そんなイツキを端で見ながら本当は、いつもと何一つ、変わっていないのではないかと思う。この後、男とホテルに行けと言えば、やはり、拗ねて [続きを読む]
  • 馬鹿な子たち
  • 「……なんだ、本当に来たのか。自分から言うだけあって、仕事熱心だな、イツキ」三日ぶりに顔を合わせた黒川が最初に言った言葉がそれだった。馴染みの客と会食だと、時間と場所を指定されたメールが来てイツキは、とりあえず黒いスーツを着てその場へと赴く。……自分だって、少々ヒステリックになり過ぎたのだし、黒川から、詫びの言葉の一つでもあれば、……まだ考えがある。そう思って来たのだけど、相変わらず黒川は、馬鹿に [続きを読む]
  • 五分五分
  • 学校の廊下の奥で角を曲がろうとしている加瀬を見付け、イツキは猛ダッシュでその後を追いかける。加瀬は途中からイツキの存在に気付いていたようで、逃げる様に小走りになるのだが、所詮、校内のことなので、やがて追い付かれてしまう。「………加瀬…先生、………話が………」「困るよ、私に話し掛けないでくれよ」「……だって…、……電話も、メールも…出てくんな…い……」イツキにしては頑張ったようで、息を切らし、無駄に [続きを読む]
  • カネカネカネ
  • 「…だから、大丈夫だって。……まあ、ちょっと渋い顔はされたけどさ…。それでも必要な成績は取って来てるんだし、受験も…、まあ、合格圏内だしさ。そこは、頑張るし……」教室の隅で、イツキと梶原は、努めて小さな声で内緒話をする。イツキと加瀬に以前身体の関係があった事や、そのせいで加瀬と黒川が一揉めあった事は伏せながら、イツキは梶原に、今回の影響がどれくらいあるのかを聞く。それなりの大学に合格しさえすれば良 [続きを読む]
  • 一ノ宮のおススメ
  • 缶ビールを2,3本空けて、仕事の話も一通りし尽して、時計を見ればすでに深夜3時。一ノ宮はテーブルの上を片付けて、そろそろ、帰ろうかという所。「明日は池袋に寄ってから来るので、遅くなります。…20時に渡辺建設と打ち合わせの予定は、変更ナシですか?」「……ああ」「…イツキくん、同伴で?」「あいつは『仕事』なら、別に構わないらしいぜ」黒川がそう言って、馬鹿にしたように鼻で笑うと一ノ宮はチラリと一瞥し、「は [続きを読む]
  • 報告
  • 「……まあ、梶原くんの方は大丈夫でしょう。幸い、怪我も大した事はありませんし、親御さんにも見られてはいないようですし。何より、イツキくんの為にと、事を公にすることを避けてくれると……、ふふ。良い子ですね」事務所に戻った一ノ宮は、ざっとそんな報告をする。黒川は相変わらず不貞腐れた様子で、足をテーブルに投げ出し、ソファに深く座っていた。「…ああ、ただ、彼、受験を控えているそうで…、奨学金を貰うそうなの [続きを読む]
  • 水溜り
  • 一ノ宮に車で送ってもらい、イツキは、自分の部屋に戻って来た。実際、ここ数日の出来事が目まぐるし過ぎて、どこか現実味がない。続いた、仕事と、小野寺とのやり取りで、身も心も擦り切れ…、とうとう、堪えが効かなくなってしまった。黒川に啖呵を切ったことは後悔していないけど、やはり、そのせいで梶原に迷惑を掛けてしまった事は、自分のせいだと思う。梶原のお節介と、黒川の暴力気質を差し引いても、………自分が悪い。頑 [続きを読む]