君嶋日向 さん プロフィール

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君嶋日向さん: 華男。
ハンドル名君嶋日向 さん
ブログタイトル華男。
ブログURLhttp://blhanadan.blog116.fc2.com/
サイト紹介文自作オリジナルBL小説(一部R18)ブログサイトです。
自由文主にBL小説。現在はラノベを全て撤去しました。

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供0回 / 365日(平均0.0回/週) - 参加 2009/03/19 20:44

君嶋日向 さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • あなたを待っています-40-完
  • 「……分からない……」 井草は視線を外した。「……それは分からない……けどあの時はお前を落ち着かせようと必死で……」 今までした事を思い出しても、よく分からない。 合意の上で襲われた時は、ただ淡雪が落ち着けばいいと思った。淡雪が楽になるなら身を挺したいと思った。だが、誰でもするのかと言われたら答えはNOだ。淡雪だからそうした。それだけははっきりと分かるが、それがどんな感情から来るのかは分からない。 [続きを読む]
  • あなたを待っています-39-
  • 「うわ〜! 久しぶりだねっ、淡雪くん!」「ずいぶん会っていなかったから会いたかったよ!」 女子達は頬を赤くしながらキャーキャーと興奮する。明らかに目もぎらつく。「あれ? 瞳の色が青いけど……。黒じゃなかったっけ?」 井草と話す時より、ワントーン高く甘い声の東郷が淡雪の異変に気付いた。 周りが騒ぐのが嫌でコンタクトレンズをしていたのに、どうしていきなり外しているのだろうか。もしかして忘れて学校へ来た [続きを読む]
  • あなたを待っています-38-
  • Ⅶ「最近、淡雪くん見ないね」 大学の食堂のテラスで同じサークルでよく連む東郷と羽場、そして望月と一緒に食事をしていた。そんな時に、緩いパーマをかけたアイドル好きの望月が口を開いた。 それに赤い口紅を塗りたくった東郷と、耳たぶが重力で落ちるくらい重そうなゴールドのピアスをした羽場が頷いた。「見ないよね。聞いた話では、身内が亡くなったとかで実家に帰っているみたいよ」「そうなんだ。大変だね」 そう言えば [続きを読む]
  • あなたを待っています-37-
  •  そこは真っ白い雪に覆われた場所だった。それ以外は何もない寂しい場所。 朝から降っていた雪は強くなり始め、雪が音を吸う。風の音だけが響く。 足首まで積もった雪を踏むたびに、転びそうになるも必死に足を進めた。 こんな辺鄙な所に何故いるのか、と思うと肝が冷えた。最悪な予想が頭に過る。「淡雪――……っ! どこにいるんだ!」 勢いよく降る雪に呑み込まれないように大きな声を叫ぶ。何度も名を呼ぶ。 すると雪の [続きを読む]
  • あなたを待っています-36-
  • 「……バーブシィカが息を引き取りました」 祖母が亡くなって医者と色々と話した後、淡雪は母親に連絡を取った。 すると母親は驚くことも、悲しむ事もなく、淡々と頷いた。『そう……、後の事は私がするわ』 機械的な口調で淡雪は腹が立った。奥歯をぎゅっと噛みしめた。「他に言う事はないんですか?」 責めたてるように冷たい言葉を投げると、母親は一呼吸置いた。『……あの人は何か言っていた?』「……普通の家庭で育てら [続きを読む]
  • あなたを待っています-35-
  • 「……私はロシア人で、私の夫は日本人。その間にハーフとして生まれたのがアンナだった……。あの時代は今のように外国人には寛容的ではなく、その上、都心から遠い閉鎖的な村になると尚の事風当たりが冷たかった……。アンナは周りの子たちにイジめられていたわ……。毎日泣いて帰って来て、本当につらそうだった……。変わってあげられるなら変わってあげたかった……」 閉じていた瞼を更にきつく閉じた。「……でもそんな時に [続きを読む]
  • あなたを待っています-34-
  •  次の日の朝、再び淡雪の祖母の病室に訪れた。 来た時はまだ眠っていたが、淡雪と要りようの物を整理して、部屋を綺麗にしていたら淡雪の祖母は目を覚ました。「……ソラ……」「おはよう。気分はどう?」「平気よ。心配しないで」 淡雪はベッドに眠る祖母の近くに歩むと、顔色を伺う。すると淡雪の祖母は静かに笑った。 そして淡雪の祖母は、淡雪の背後に居た井草の姿に気づいた。「……どなたかしら?」「この人は大学の先輩 [続きを読む]
  • あなたを待っています-33-
  • Ⅵ 淡雪の祖母が入院している病院に着く。 病室に入ると、淡雪の祖母は呼吸器を付けながら静かに寝ていた。それが生きているのか死んでいるのか分からない程静かだった。だがベッドサイドモニターの心電図が動いているのを見て、生きている事を確認する。 病院独特の静けさと青白さが病室を包む。 真っ白い顔の淡雪の祖母は彫が深く、美しかった。そして淡雪同様にさらりとしたプラチナブロンドの美しい髪が白いベッドシーツに [続きを読む]
  • あなたを待っています-32-
  •  井草は嗅ぎ覚えのある匂いが暗い視界に、淡い紫色のイメージを与える。 心を落ち着かせるような、ゆったりとした匂いが香る。 それに誘われて、井草はゆっくりと目を覚ます。「いった……ぁ!」 身を動かそうとした瞬間、腰のあたりに悶絶する程の痛みが走る。息が詰まる。下半身は重く、動かない。そして次第に身体の節々に鈍痛が襲う。「……起きたんですか」 今の自分の状況を考える前に、頭上から声が聞こえた。 そこに [続きを読む]
  • あなたを待っています-30-
  •  井草は携帯電話を開いた。 着信もメールもない。 淡雪が学校へ来なくなって、二週間くらい経った。 何度か連絡を取っているが一向に連絡は来ない。部活のメンバーも何度か連絡を取っているようだが、一度も連絡は来ていないと言う。 本格的に心配になってきた。 冷静で頭のいい奴だが、どこか危うい。薄い氷が張った湖に立っているような危うさを孕んでいる。 井草は心配で淡雪の住むマンションに向かった。 インターホン [続きを読む]
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