いちたすには さん プロフィール

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いちたすにはさん: 米米米 こどもべやのうさぎ 米米米
ハンドル名いちたすには さん
ブログタイトル米米米 こどもべやのうさぎ 米米米
ブログURLhttps://blog.goo.ne.jp/usagiusagiusagiusagi/
サイト紹介文ストーカーに苦しみながらも明るく前向きな女の子のお話です。一緒に考え悩み笑っていただければ幸いです。
自由文褒めると気を好くして図に乗るタイプなので
お叱りのレスはご遠慮願います。
社交辞令・お世辞・甘言は大好物です。
甘やかして太らせてからお召し上がり下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供256回 / 341日(平均5.3回/週) - 参加 2009/04/15 04:26

いちたすには さんのブログ記事

  • ■鉄の匂い253■
  • まずこの部屋には出入り口がない。それだけで居住空間として正常ではないことが理解してもらえると思う。当然に窓もないので景色からここが何処なのかを推測できない。腕時計も携帯も没収されているので昼なのか夜なのか今何日目なのかも分からない。広さは、歩... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い252■
  • 永久に若く美しくあれるなら、人魚如き犠牲にしても構わない。自分の利益の為ならば他人の不幸は厭わない。実に利己的な話だが、生きとし生けるモノがその命を長らえる為に他者を犠牲にするのは当たり前の話だ。仏教でいう業。全ての生き物は食物連鎖のひとつ下... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い251■
  • 『僕』は異性を金として見ている人間を軽蔑する。『僕』は人間を物として見てその命を奪ってきたのに。『僕』は産業革命以降の資本主義を経済体制として認めない。『僕』は商品として提供できる程の労働力を持ち合わせていないのに。結局『僕』はこの世の全てが... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い251■
  • 『僕』は異性を金として見ている人間を軽蔑する。『僕』は人間を物として見てその命を奪ってきたのに。『僕』は産業革命以降の資本主義を経済体制として認めない。『僕』は商品として提供できる程の労働力を持ち合わせていないのに。結局『僕』はこの世の全てが... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い250■
  • 泥棒にも三分の理、とはよく言ったものだ。どんなに人の道を外れても、犯罪者は身勝手な酌量の余地を所持している。社会が悪い。政治が悪い。もし、自分が悪いとするならば、こんな自分に育てた親が悪い。そして『僕』は、金の介在により正当化される付き纏い行... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い249■
  • ストーカーとは。つきまといをする人と辞書にはある。stalkという動詞がその語源で、他者に忍び寄り危害を加えることを指している。erという接尾語を付くとその行為をする人を指す。だからニュースなどで聞くストーカー行為というのは、付き纏いをする人... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い248■
  • 信頼により得られる利益を少しでも多く長く享受し、裏切られる寸前で損切りをする。そんな下らない価値観が身に付いていた。そんな詰まらない処世術が染み付いていた。そうだと思っていはしても、他人から指摘されるとそこはやはり心が痛い。ここで反省して改め... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い247■
  • 『僕』が歩を詰めるとその分牧ちゃんのお姉さんは後退りした。「これだけ言っても響かないのか。 そんなにアタシを犯したいのか。 久しぶりの再会の感動よりも性欲か」牧ちゃんのお姉さんは『僕』を掌で牽制し距離を保つ。「いつか制裁が下るよオマエと同類の輩... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い246■
  • 「あの時は、アタシもまだ子供だったから、可哀そうに思いながらもオマエを助けてやることはできなかった。 今なら、大人になったアタシなら、あの時苦しんでたオマエくらいなら救ってやれるのに、オマエは自分を大切にしない処か他人の気遣いにまで無頓着に育ち、... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い245■
  • ここから暫く、また記憶が曖昧になる。奇異な経緯で得た日常は実感が湧かない。毎日のルーティンが分からなかった。定職に就きたいが、殺された誰かの身分で表の職に就く勇気はない。かといって裏の職は、有賀さんやナンバーに見つかるのが恐い。抑(そも)、裏の... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い244■
  • 『僕』が成りすませる人物なのだから。『僕』に似てるのは当たり前なのだが。それでも改めて突き付けられるとなかなかに容認はし難い。わざわざ確認しに行っといて言うのも難だが知りたくなかった。何れ『僕』も殺されて身分を売却されてしまうかも知れない。そ... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い243■
  • 昼間はなるべく静かにしてるか外出をする様にした。働いていないのに生活が出来ているのは捕まる犯罪者の日常だ。部屋の中は好みで綺麗に掃除したが家の周りはゴミを散らかした。これまでがゴミ屋敷だったのに急に片付くのは不自然だから。細心の注意を払い、街... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い242■
  • 『僕』がなんとなく返事代わりに挙げた手が額に掛かり敬礼に見えたのだろう。警察法70条に基づき警察官は敬礼に対して返戻が義務付けられているから。とにかく警察官の訪問が初めてでないことは分かった。警察官は必要以上に親しげで、妙に優しかった。これま... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い241■
  • <もう引っ越す気でいたので、周りの住人には一切気を使ってこなかった。下手に挨拶して印象を残すのは良案ではないので、出来る限り接触は断った。しかしそれが裏目に出た。それまでぐーたら散らかし放題で異臭に無頓着だった奴が、今度は朝から晩まで何なら翌朝... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い240■
  • 校門の前に立つランドセルを背負った新一年生を撮った写真。写っているのは、その一年生1人だった。何故、隣に誰も居ないのか。片親なのか両親揃っていても片方しか出席出来なかったのか。片親であっても誰かにシャッターを頼めば並んで記念撮影できた筈。違う... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い239■
  • 黒人に指示された通りに、まず職場に退職伺いを送り社会との接点を全て断った。次に不動産屋に連絡して賃貸契約を解約するのだが、成りすまされる男は行方不明になって既に3ヵ月が経過しており、その間の家賃は滞納されていた。退去するには、その滞納分を支払い... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い238■
  • ただし、条件があった。金銭的な問題もあるが、それとは別に。言われた時は意味が判らなかったが説明を受ければ尤もだと思うその条件は。体重を15キロ増やすこと。理由は、成りすまされる人間が『僕』より15キロ太っているから。本人死んでるので対面する心... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い237■
  • それまでの間の抜けた笑顔から、幾らまで吹っかけられるかを顔色から見抜く鋭い眼差しに一変した。黒人は、『僕』が追われていることは勿論、この街に潜伏を希望していることも、それなりに金を持っていることも見通していた。その上でビジネスになると踏んで匿っ... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い236■
  • 黒人が好きそうな酒を買って、ボロアパートに匿ってくれたお礼に戻る。それっぽい酒は黒人にあまり刺さらず、一緒に買っていった普通のビールに歓喜した。白い掌をひらひらさせて部屋に招くのでちょっとお呼ばれした。お持たせでの酒宴。散らかされた段ボール箱... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い235■
  • 夜が更けるまでこのパチモン倉庫で過ごした。居留守を使った以上、人の出があっては不味い。黒人は、もともと用がなかったのかそれとも『僕』に気遣ってくれたのか、夜まで外出を控えてくれた。静かに湯を沸かし、カップ麺も食べさせてくれた。血塗れの服も処分... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い234■
  • 何処をどう逃げたのか。気が付くと『僕』はボロアパート群の敷地に入り込んでいた。築50年は経っているであろう木造板葺きセメント瓦の長屋アパート。樋は歪み、板壁は腐り、割れた瓦が落ちている。全てが錆び、全てが苔むしていた。湿った土で人が歩いた形跡... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い233■
  • 部屋を借りるとか、ホテルに泊まるとか、そういう発想はなかった。名前を書いたらナンバーにバレるんじゃないか不安だったから。着替えや身の回り品は常に全部持ち歩き、コインシャワーとコインランドリーで入浴洗濯を済ませ、極力社会との接触を断った。それで上... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い232■
  • 話が逸れてしまった。それだけ『僕』が用心深く、いや、神経過敏になっているという表れなのだろう。潜むも逃げるも、まず雰囲気を知らねばと思い、駅から競艇場行のバスに乗り込む。地味な色合いのファッションに身を包んだおっさん達が、これから始まる他人の勝... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い231■
  • 前科があると就職は難しい。それは職によるだろう。古物商や金融業などの警察とツーカーの業種でなければ、テレビで放映された事件でもない限り黙っていれば分からない。前科は既決犯罪者台帳という犯歴カードには記されるが、履歴書に前科を書かなくても詐称には... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い230■
  • 園子の遺体は、埋めずにソファに寝かせたままで出た。一応、中腹まで下って詰んだ花を供えたが。何故、埋葬しなかったのか。空腹でその体力がなかったからではない。これまでに殺してきた者と同じ扱いにはしたくなかったから。身寄りのない園子は、遺体が発見さ... [続きを読む]