kazu さん プロフィール

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kazuさん: ヘタな読書も数撃ちゃ当る
ハンドル名kazu さん
ブログタイトルヘタな読書も数撃ちゃ当る
ブログURLhttps://ameblo.jp/kimamasyohyou/
サイト紹介文純文学〜ミステリ、ノンフィクションまで独断で7段階評価している乱読書評 たまにミスチルの詩も
自由文浅田次郎、伊坂幸太郎、東野圭吾、町田康、村上春樹、東海林さだお、カズオ・イシグロ、G=ガルシア・マルケス、イアン・マキューアン、ポール・オースターetc
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供77回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2009/04/20 10:09

kazu さんのブログ記事

  • 758冊目 戦場のコックたち/深緑野分
  • 「戦場のコックたち」深緑野分著・・・★★★★1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。不思議な謎を見事に解き明かすのは、普段はおとなしいエドだった。忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家 [続きを読む]
  • 756冊目 涙香迷宮/竹本健治
  • 「涙香迷宮」竹本健治著・・・★★★囲碁界では有名な老舗旅館で発生した怪死事件。IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久は謎を追いかけるうちに明治の傑物・黒岩涙香が愛し、朽ち果て廃墟になった茨城県の山荘に辿りつく。そこに残された最高難度の暗号=日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」48首は天才から天才への挑戦状だった。 2017年版「このミス」国内1位の作品。 本書を読む前にパラパラっと中を確認したところ [続きを読む]
  • 755冊目 倒錯のロンド/折原 一
  • 「倒錯のロンド」折原 一著・・・★★★☆精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた!? ──その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。 先日、図書館でミステリィ小説の批評本(題名は忘れた)を何気に手に取り立ち読みしたところ、本書が取り上げられて「面白かった」と評価されていたので読んでみた。 本書 [続きを読む]
  • 754冊目 フリーキー・グリーンアイ/ジョイス・キャロル・オーツ
  • 「フリーキー・グリーンアイ」ジョイス・キャロル・オーツ著・・・★★★★ほんとうは打ちあけたかった。ぼんやりとした記憶の底にある、あの音。こわかった…。夢だと思っていたことを、思い出さなくては。そして、あの人の「日記」が見つかった―。ジョイス・キャロル・オーツが贈る、YAミステリの傑作。 人生のうち最も繊細で心が揺れ動く日々を生きる思春期。 自信と不安。本心と自己欺瞞。服従と反抗。友情と孤独。。。 現代 [続きを読む]
  • 753冊目 フィフティ・シェイズ・フリード/EL・ジェイムズ
  • 「フィフティ・シェイズ・フリード」EL・ジェイムズ著・・・★★★☆愛するクリスチャンのプロポーズを受け入れたアナ。家族や友人に祝福された結婚式に、憧れのヨーロッパへのハネムーンと、夢のような日々が彼女を待っていた。幸せと官能に溺れるふたり。それなのに、謎のストーカーが新婚夫婦をつけ狙っていた!ふたたび波瀾の予感が…!? 超リッチでカッコイイが、暗い過去を持ち倒錯した性的嗜好を持つ青年実業家グレイと、普 [続きを読む]
  • 752冊目 5時過ぎランチ/羽田圭介
  • 「5時過ぎランチ」羽田圭介著・・・★★★☆ガソリンスタンドのアルバイト、アレルギー持ちの殺し屋、写真週刊誌の女性記者。日々過酷な仕事に臨む三人が遭遇した、しびれるほどの“時間外労働”!芥川賞作家・羽田圭介だから書ける、限りなく危険なお仕事&犯罪小説! 著者は「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞後、やたらとバラエティ番組に登場し作家とは思えない軽いノリな感じだったが、作品は真っ当で面白く気になっ [続きを読む]
  • 751冊目 この世界で君に逢いたい/藤岡陽子
  • 「この世界で君に逢いたい」藤岡陽子著・・・★★★☆恋人と与那国島へ旅行に来た須藤周二は、「島留学」中の美しい少女・久遠花と出会う。何かを探しているという花の姿が、周二には不幸な事件で亡くした従妹に重なって見えた。数日後、花が姿を消し――この世の見えない仕組みに挑む、熱い感動必至の物語。 ある書評ブロガーさんが感動したと評価していたので読んでみた。過去に起こった少女の殺人事件に纏わる話で、少しミステ [続きを読む]
  • 750冊目 珍妙な峠/町田 康
  • 「珍妙な峠」町田 康著・・・★★貧困にあっても希望はある。友達を読んでホームパーティをやりたい! そんなささやかな願いを叶えるべく、俺は『珍妙な峠』を歩くが……。 前作「バイ貝」が久しぶりの町田節でまあまあ面白く読めたので本作にも期待したが、こりゃあかん。エッセイなのか私小説と呼んでいいのか分からぬが、まあ長い事、くだらぬ駄弁をぐだぐだと綴り、いったい何を目的に書いているのか? 「珍妙な峠」とは、暗中 [続きを読む]
  • 748冊目 愛人 ラマン/マルグリット・ギュラス
  • 「愛人 ラマン」マルグリット・ギュラス著・・・★★★☆18歳でわたしは年老いた―。あの青年と出会ったのは、靄にけむる暑い光のなか、メコン河の渡し船のうえだった。すべてが、死ぬほどの欲情と悦楽の物語が、そのときからはじまった…。仏領インドシナを舞台に、15歳のときの、金持の中国人青年との最初の性愛経験を語った自伝的作品。 著者は1914年南ベトナム生まれの女性作家で、本作は84年に発表され世界的ベストセ [続きを読む]
  • 747冊目 蜘蛛女のキス/マヌエル・プイグ
  • 「蜘蛛女のキス」マヌエル・プイグ著・・・★★★ブエノスアイレスの刑務所の監房で同室になった二人、同性愛者のモリーナと革命家バレンティンは映画のストーリーについて語りあうことで夜を過ごしていた。主義主張あらゆる面で正反対の二人だったが、やがてお互いを理解しあい、それぞれが内に秘めていた孤独を分かちあうようになる。両者の心は急速に近づくが―。モリーナの言葉が読む者を濃密な空気に満ちた世界へ誘う。 う〜 [続きを読む]
  • 746冊目 長いお別れ/中島京子
  • 「長いお別れ」中島京子著・・・★★★☆かつて中学の校長だった東昇平はある日、同窓会に辿り着けず、自宅に戻ってくる。認知症だと診断された彼は、迷い込んだ遊園地で出会った幼い姉妹の相手をしたり、入れ歯を次々と失くしたり。妻と3人の娘を予測不能なアクシデントに巻き込みながら、病気は少しずつ進行していく。あたたかくて切ない、家族の物語。 今年初めに読んだ直木賞受賞作「小さいおうち」が素晴らしい作品で、久しぶ [続きを読む]
  • 745冊目 佐渡の三人/長嶋 有
  • 「佐渡の三人」長嶋 有著・・・★★★物書きの「私」は、ひきこもりの弟、古道具屋の父とともに佐渡への旅に出る。目的は、祖父母の隣家に住む「おばちゃん」の骨を、郷里の墓に納骨すること。ところが、骨壷をユニクロの袋に入れて運ぶくらい儀礼に構わぬ一族のこと、旅は最初から迷走気味で……。ちょっとズレた家族をしみじみ描いた快作。 なんだか地味目な作品である。 主人公の女性作家と引きこもりの弟と父の3人が「おばち [続きを読む]
  • 744冊目 おもかげ/浅田次郎
  • 「おもかげ」浅田次郎著・・・★★★★商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。 「クーッ」泣かせるねぇ〜、オジサンの涙腺崩 [続きを読む]
  • 743冊目 出会い系サイトで70人と実際に会って・・・/花田菜々子
  • 「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」花田菜々子著夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すた [続きを読む]
  • 742冊目 ファーストラヴ/島本理生
  • 「ファーストラヴ」島本理生著・・・★★★★夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか? 今年の第159回直 [続きを読む]
  • 741冊目 アニルの亡霊/マイケル・オンダーチェ
  • 「アニルの亡霊」マイケル・オンダーチェ著・・・★★★水夫」と名付けられた骨の身元を探る旅が、引き裂かれた愛を、隠された過去を、見定めがたい敵と味方を炙り出す。内戦下のスリランカを舞台に、生死を超えて手渡されて行く叡智と尊厳を描き出す。 ブッカー賞受賞作「イギリス人の患者」の次に上梓されたオンダーチェ6作目の作品。 内戦下のスリランカで発見された骨の身元を探るべく15年ぶりに帰国した主人公の女性法医学 [続きを読む]
  • 740冊目 素粒子/ミシェル・ウエルベック
  • 「素粒子」・・・ミシェル・ウエルベック・・・★★★人類の孤独の極北に揺曳する絶望的な“愛”を描いて重層的なスケールで圧倒的な感銘をよぶ、衝撃の作家ウエルベックの最高傑作。文学青年くずれの国語教師ブリュノ、ノーベル賞クラスの分子生物学者ミシェル―捨てられた異父兄弟の二つの人生をたどり、希薄で怠惰な現代世界の一面を透明なタッチで描き上げる。充溢する官能、悲哀と絶望の果てのペーソスが胸を刺す近年最大の話 [続きを読む]
  • 739冊目 かがみの孤城/辻村深見
  • 「かがみの孤城」辻村深見著・・・★★★☆学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。 すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。 [続きを読む]
  • 738冊目 破滅の王/上田早夕里
  • 「破滅の王」上田早夕里著・・・★★★☆一九四三年、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本は、日本総領事館から呼びだされ、総領事代理の菱科と、南京で大使館附武官補佐官を務める灰塚少佐から重要機密 [続きを読む]
  • 737冊目 おらおらでひとりいぐも/若竹千佐子
  • 「おらおらでひとりいぐも」若竹千佐子著・・・★★★★桃子さんの人生は戦後の日本女性の典型かもしれないが、他人が思うほど悪いものではない。最愛の夫を喪ったときに根底から生き方を変え、世間の規範など気にせず、〈おらはおらに従う〉ようになったのだ。話し相手は生者とは限らない。そんな〈幸せな狂気〉を抱えて桃子さんは孤独と生き、未知の世界へひとりで行こうとしている。 昨年の第158回芥川賞受賞作。 久しぶりに [続きを読む]
  • 736冊目 ドルジェル伯の舞踏会/レイモン・ラディゲ
  • 「ドルジェル伯の舞踏会」レイモン・ラディゲ著(堀口大學訳)・・・★★★ 「肉体の悪魔」と本書を遺し、二十歳で夭折した早熟の天才ラディゲに日本の早熟の天才三島由紀夫が傾倒し、「私の聖書」とまで言わしめた作品。 確かに「肉体の悪魔」と同じく、二十歳の若者が、不倫に纏わるそれぞれの人物の揺れ動く心理描写を緻密に描いた事には驚嘆する。が、非常に読みづらく、たった200P少々に数日も掛かってしまった。 隙が無く密 [続きを読む]
  • 734冊目 まっぷたつの子爵/イタロ・カルヴィーノ
  • 「まっぷたつの子爵」イタロ・カルヴィーノ著・・・★★★☆メダルド子爵は、戦争で敵の砲弾をあび、まっぷたつにふっとんだ。左右べつべつに故郷の村にもどった子爵がまきおこす奇想天外な事件のかずかず…。イタリア文学が生んだもっとも面白い物語として読みつがれる、スリリングな傑作メルヘン。 カルヴィーノの1952年の作品。 村の政治を司るメダルド子爵が戦争に行き、砲撃を受けて体が真っ二つとなり、右半身だけが帰郷する [続きを読む]