ガミガモ さん プロフィール

  •  
ガミガモさん: 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩
ハンドル名ガミガモ さん
ブログタイトル君が我が子を抱いた時、君に贈る詩
ブログURLhttps://ameblo.jp/youmake/
サイト紹介文まだ幼い息子達に教えられる日々の詩です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供373回 / 365日(平均7.2回/週) - 参加 2009/04/26 01:46

ガミガモ さんのブログ記事

  • 石と金槌と月①
  • 僕はずっとしゃがんでいたそのときの僕は掘ったばかりの穴を見ていた土を15センチほど掘り進むとごろっとした石がいくつも出てきた僕は考古学者のように思いをたどらせていた随分とじっくりしゃがんでいたので立ち上がるきっかけをなくしてしまっていた分かっていたのは立ち上がったときに腰が痛いと思うだろうということ [続きを読む]
  • 湯船の中で羊水に浸る君
  • 「お父さん、今日のお薦めは?」いつからか君は僕と一緒にじゃなく一人でお風呂中に入るようになって音楽をかけながら入るようになった手持ちの音楽を聴き飽きて僕の棚からCDを持ち出す「昨日のはちょっとハード過ぎた」なんて言うから色々考えさせられる今日は君がお腹の中にいた時によく聴かせてたのにするよ憶えているかなぁ [続きを読む]
  • タラララ、タッタッター
  • 「お父さん、ボクね、レベルアップしたよ。何とは分からないけど、確かにアップした気がするんだ」「そうか〜。お父さんの長〜い人生経験から言うと、そんな時は勘違いだよ。なんかちょっと変な感じって時の方がレベルアップしてるもんだ」「そうか〜。残念〜。」「大丈夫。君くらいの頃は毎日生きてるだけでレベルアップしてるものだから」「それって、なんか変じゃない?」「ほら、アップした」 [続きを読む]
  • 仏の顔
  • 夕方に草花の手入れ視界に入る蚊が二匹この夏は暑すぎてあまり見かけず受難の夏だったろう「いいよ」とは口に出さなかったけど僕はそういう気分だった腕にいくつか刺される感覚やはり弱っているのかあまり痒くない辺りはすっかり暗くなって仲間を呼んだのか五、六匹に取り巻かれる大人しいからといって限度を超されるのはつらい二十ヶ所以上も刺されて思う [続きを読む]
  • 海のトンネル
  • いつもの帰り道高台にあるこの道路は海が見えるから好きだ夕焼けの時間だったけど空は曇りの灰色で海も同じような色どこまでが海で どこからが空なのか見分けがつかない「全部空だといいな」君が言う「全部海もいいよ」僕が言う「それだと海が落ちて来るよ」妙に納得してしまった僕はアクセルを踏み込んで急いで海を通り抜けた [続きを読む]
  • 根拠
  • 君のその自信は何処から来る?僕の質問に君は指を折った片手で足りるその根拠に思わず僕は両手を叩いたその頃の僕なんてなんの根拠もなくてなのに自信だけは人一倍でなので謙虚もなくてそれでひねくれ者が出来上がったひねくれ者が悪い訳じゃないけど回り道が多くて回り道が悪い訳じゃないけど空を眺める時間が長くなってそれも悪い訳じゃないけど [続きを読む]
  • 最大公約数③
  • 僕は自転車のタイヤがパンクしてなのに自転車で100均ショップにパンク修理キットを買いに行ったパンクの穴は小さいらしくほんの少しずつ空気が抜けるので往復3kmは問題なく走れたもしも自転車屋さんに行ってたらどんな話をしてたろうかと選べる道はひとつなのにこれが僕の最大公約数なんだとはその時思えるはずもなくワクワクしながらパンク修理をして終わったと思った最後の工程でナットを締めすぎて壊してしまった [続きを読む]
  • 最大公約数②
  • 僕は自転車のタイヤがパンクしていつもの自転車屋さんへいやちょっと待てよ自分で修理するって道もあるなとでも自転車屋さんのお兄さんとの世間話も捨てがたいでもパンク修理はしたことないから楽しいだろうなと決めかねていると稀勢の里が土俵にいたそうだ稀勢の里が勝ったら自分で修理しよう [続きを読む]
  • 最大公約数①
  • 僕は自転車のタイヤがパンクして修理中にナットが破損したので同じサイズのナットがないかとストックしてあるボルトやナットがいっぱい入った箱の中を探していたナットといえば外が六角形で中が丸のサイズが合えば指輪にもなるやつそんな僕の隣で君は算数の宿題をしていた『最大公約数を書きなさい』公約数をすべて探し出してその中の一番大きいやつだ君はすぐに答えを見つけて宿題を終えたけど僕はナットを見つけられなかった [続きを読む]
  • 未来の扉
  • 君が今日髪を切りに行くのは知っていた仕事から帰って一目見た時に慌てないように第一声を決めていた「五歳若くなったね」これはこれでいいのではと思っていたが「そうかな、ちょっと老けたと思ったんだけど」君は冷蔵庫の扉に映る自分を覗き込んでる「あっ、そこは未来の姿が映るんよ」「ふ〜ん」 [続きを読む]
  • 今ここにある道
  • 登校と下校では道順が違う君本当は下校の道で登校したいのに自転車の僕に合わせてくれる行き道だからと言って好きな道で行きなよと言わない僕は何だろう幾つもの感情が絡み合って綺麗な玉になってると思いたいのか君のランドセル姿を焼き付けておきたいのか [続きを読む]
  • 虫の知らせ
  • 自転車で信号待ちモンシロチョウがどこからかフワフワとハンドルを握る僕の右手の甲に着地した信号が青になる動けない右手動かない自転車心だけがざわつくように小刻みに動く何を教えてくれようとしているのだろう次の日台風による停電でその信号は動かなくなった [続きを読む]
  • ピザカッター
  • 注文したマルゲリータがやって来た我が家はいつもこれだ「今日はボクに切らせて」それはいつも僕の仕事だった僕が切るのを何十回も見て来た君が挑戦したいと思うのはごく自然な流れだったそれでも初めてだと上手く切れていない君は四等分で諦め僕が八等分にしたそれを四人で二切れずつこれもいつものこと [続きを読む]
  • ほろ苦以上に苦いデビュー
  • 「ボクがコーヒー入れてあげるよ」休日の午後君はすくっと立ち上がりキッチンに向かったインスタントではあるけれど君の初めての挑戦だった「うわっ、あははははー」心配な声が聞こえたけど僕は大人しく待った「お父さんのだけ濃くなりすぎたよー」「うん、確かにスタバより濃い」正直だけど心優しい僕なら飲み干せる濃さだと僕にも初めての挑戦だった [続きを読む]
  • 師匠と呼んでいいですか
  • 駄目だった時に落ち込むから期待し過ぎない方がいいよと言われた君はボクは大いに期待するよいっぱい期待すると嬉しいから駄目だった時に落ち込んでもプラスマイナスで普通の気持ちになって良かった時は何倍も嬉しくなるから期待しまくるよと反論したそんな考え方僕も好きだ今すぐ真似しようっと [続きを読む]
  • 月に吠える犬
  • 午後十時ベッドに横になると南の窓に火星停電で寝室の窓はすべて開かれていた火星を眺めながら眠りにつくなんてしあわせなものだ午前五時東の窓に笑った口のような月が現れた月に見守られて目覚めるなんてしあわせなことだ遠くで吠える犬がいつもより穏やかだ※停電3日目の夜7時半に電気が復旧しました。あたたかいお風呂に入って、明るく、エアコンの入った部屋で過ごせて、電気のありがたみをかみしめています。でもまだ他に停 [続きを読む]
  • 台風が過ぎて
  • 電気が来なくなって二日目の夜家中の窓を開けて懐中電灯の灯りでスーパーで買って来た晩ごはんを食べる秋の虫たちの声が四方から入って来て四人で静かに食べた一歩外に出れば辺りは真っ暗で星がいっぱい見える「すごいな、すごいな!」そんな君の瞳は丸くて大きいだろうな※未だに停電中です。電気の有り難みを肌で感じてます。水のシャワーは寒がりの僕には過酷で、「ひぁー、ひぇー、」と叫びながらそれでも、逆に自分の体温を感 [続きを読む]
  • 台風
  • 想像以上の強風で家の郵便受けが壊れた会社のすぐそばで電柱が6本倒れた昼過ぎから停電で夜になって電気の有り難みを思い知る人類は天候と戦ってここまで来た水で作ったカップラーメンを食べ懐中電灯の灯りををペットボトルや鏡を使って増幅させるまだまだ頑張れる [続きを読む]
  • 妖精の魔法④
  • そうあの時すでに初めて絵本を見た時に魔法にかかっていた小さい頃からずっと誰が見ても不幸と涙ぐむような悲惨な暮らしの中で気ままにいろんな夢を抱いてフワフワと生きていられたのは魔法以外のなにものでもないし大人になってインドに行って放浪しようと思っていた僕が結婚できたのもだから僕にはいつか今日を思い出して答え合わせをする時がくる [続きを読む]
  • 妖精の魔法③
  • そういえばさっき見た虫は見たことのない虫でバットマークみたいな形の透明な羽でフワフワ飛んであれはきっとティンカーベルだったすぐに分かっていれぱ「ティンク!」と声をかけて魔法をかけてもらえたのにやっと思い出した僕がその場所に戻ったのは三時間後だったそりゃあもういないよねでももしかしたらあの時すでに [続きを読む]
  • 妖精の魔法②
  • 妻と初めて観に行った映画が『フック』中年になったピーターパンの物語そのピーターパンをロビン・ウィリアムスが演じフック船長をダスティン・ホフマンティンカーベルをジュリア・ロバーツ監督はスティーブン・スピルバーグ初めての映画になぜこれを選んだのかは記憶にないけどそのあと沢山の映画を一緒に観て結婚に至ったのだからティンカーベルの魔法にかかっていたのかもと思った時やっと思い出した [続きを読む]
  • 妖精の魔法①
  • 僕の最古の絵本の記憶は二、三才くらいだったろうかピーターパンだった一頁だけよく覚えてる場面があって青い夜空をバックにピーターパンとフック船長が戦っていた海賊船のマストを手でつかんでいたか飛んでいたか片方の手にはナイフそのナイフがすごく短くて戦うには不利だと思ったか思わなかったかの記憶はない分かっているのは確かに字が読めず誰に読んでもらっていたのか今となっては青い中 [続きを読む]
  • スッキリ③
  • 多分君は自分が成長した事より成長したと自分で分かった事が嬉しいんだこれから君は堰を切ったように身も心も成長していくそれは僕にもとても嬉しくだけどちょっと寂しく風船の糸を手放したような今はまだ手が届くけどすぐに行ってしまうような夏が過ぎてもう秋だ [続きを読む]
  • スッキリ②
  • 「もしかして、その赤い服が似合ってるからじゃない?」「そうかな。まあ似合ってるけど」「逆に気に入らない服だとガックリするよー。お父さんは昔、買ったばかりのズボンの裾が短くて、一生であれほど落ち込んだことは未だにないよ」「ふうん。多分ね、ボクが成長したからじゃないかな」「自分で分かるんだ」「うん。前はね、友達に自慢されると、『あっ、そう。』って言ってたけど、今は『へえー、良かったな』って言えるように [続きを読む]
  • スッキリ①
  • 「な〜んか、違和感あるんだよな〜」テーブルの向こうで算数の宿題をしながら君が言う「どんな違和感?」「なんかスッキリしてるんよ」「じゃあいいじゃん。なんで?」「さあ、それが分からないんよな」「じゃあちょっと歩いてみて。宙に浮くような気分にならない?」エンピツを置いた君が三歩五歩と歩く「ならない」どっちのスッキリだろう? [続きを読む]