エンゼル さん プロフィール

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エンゼルさん: 癒しのエピソード
ハンドル名エンゼル さん
ブログタイトル癒しのエピソード
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/angel0425/
サイト紹介文湯灌師の経験を通して感じた心温まるエピソード・悲しいエピソード・・いろいろな人間模様を綴っています。
自由文『死』を考えることは同時に『生』をかんがえることでもあります。一人でも多くの方が私の経験を通して『死』についてほんの少しでも良い。考えてみてください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供11回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2009/05/16 15:21

エンゼル さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 交通事故
  • その日もいつもと変わらない朝だったに違いありません。いつもと同じように夫を送り出し、子供たちを送り出す。いつもと何も変わらない朝だったに違いありません。しかし、夫が帰ってきたのは物言わぬ変わり果てた姿でした。交通事故に遭ったのです。夫は横転した車から投げ出され即死しました。お家にはまだ30代の夫の友人たちがたくさん集まっていました。皆、奥さんと同じように悲しみ、奥さんを励ましていました。納体袋に包ま [続きを読む]
  • 小さなレディ
  • 小さな身体には、たくさんの点滴の痕がありました。6歳の少女は懸命に病と闘いました。そして、短い人生の幕を下ろしました。次に生まれ変わって来る時には、人一倍丈夫な身体を頂けるはずです。少女はお人形のように可愛らしい姿で眠っていました。可愛らしいピンクのパジャマに真っ白な肌。生え始めた永久歯を覗かせて少し口を開き、大きく目を開いていました。その目はお人形のように潤んだ瞳でした。ドライアイスで冷えたお身 [続きを読む]
  • 少年の死
  • 少年の周りにはたくさんの人が集まっていました。お部屋は溢れかえる人でいっぱいです。通路を開けてもらい、お部屋に入ります。16歳の少年は口から血を流して、布団に横たわっていました。一人、二人と溢れていた人がお部屋から出ていきます。そして、少年の傍には、私と一人の女性だけになってしまいました。女性は少年のおばさんに当たる方で、少年には母親がいない事、少年がこの家で暮らしていない事を手短に説明してください [続きを読む]
  • 死に様は生き様
  • お寺のご住職がお亡くなりになりました。立派なお寺の広間で湯灌をします。浴槽をお部屋に運び込み、車とホースで繋ぎ浴槽にお湯を張り、ご家族が選んで下さったラベンダーの入浴剤を入れました。お部屋にラベンダーの香りがふわっと広がり、心地良い香りの中で住職は気持ち良さそうに湯船に浸かりました。傍には奥様と3人の孫たちが見守っています。皆で掛け湯をして、皆で住職のお身体を洗って下さいます。お孫さんたちは、交代 [続きを読む]
  • 突然死
  • 70歳を迎えるお父さんは定年を目前に控えていました。その日は突然に訪れました。畑仕事をしていた時、突然倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。大動脈解離だったそうです。そのお顔は微笑んでいるようにとても穏やかなお顔でした。突然の事で、ご家族は死を受け入れられずにいました。年齢の割にはがっちりとしたお身体の硬直は固く、そのお身体は突然の死であることを物語っていました。着ていた柄浴衣を脱がし、ご家族に温かい [続きを読む]
  • 彼女は、1年前は元気に普通の生活をしていました。たった1年で命を失うことになるとは、1年前の今頃には誰もが想像していなかったことでしょう。病とはそういうものなのです。その1年はご家族やご本人にとって、長い長い一年であったに違いありません。53歳の女性は、癌で命を失いました。右の乳房はありません。乳癌から始まったであろう癌との戦いは、ようやく終わり、安らかに眠っていました。ご主人は悲しみをこらえ、気丈に振 [続きを読む]
  • 心の傷
  • 19歳の少女は、もう少しで自分の居場所を見つけられるはずでした。19歳の少女は、もう少しで温かい家庭を手に入れられるはずでした。しかし・・・彼女は自ら命を絶ちました。少女は施設で育ちました。母親の虐待を受け、施設に入れられました。父親は娘の親権を放棄しました。つまり、父親に捨てられたのです。その後、母親は病気で亡くなり、母親のお兄さん、少女のおじさんが身元引受人となり、時々、おじさんの家に遊びに施設を [続きを読む]
  • 苦しみ
  • 2歳の少年の運命はたった1本の予防接種によって狂わされました。兄が麻疹に感染していたそうです。弟も感染し、潜伏期間だったにもかかわらず、知らずに麻疹の予防接種を受けてしまいました。その予防接種が少年の、ご両親の運命を大きく狂わせました。ホールの控室に伺うと、52歳の男性が眠るお部屋に一人の老人がいました。ご挨拶の後、布団をめくると、ガーゼを当てられた左腕から大量の出血があり、敷布団を赤く染めていまし [続きを読む]
  • 悲しみ
  • お米屋さんのおばあちゃんは痴呆を患っていました。そして、痴呆からくるパーキンソン病で苦しんでいました。お宅へ伺い、ご挨拶をしようとすると、ご家族は急いでおじいさんを呼びに行きました。おじいさんとご家族にご挨拶をします。今から温かいタオルでお身体を拭き、着替えをして、お化粧を施し、お顔を整え、髪型をセットしてご納棺までさせて頂く旨をご説明します。でも、ご挨拶が済むと、おじいさんはいつの間にかお部屋か [続きを読む]
  • 心の傷
  • 心の傷は長い年月をかけても、癒えることはないのかもしれません。おじいさんのお支度を整えに伺いました。お孫さん達に囲まれて、明るい会話の中でおじいさんの着替えをしていきます。お髭を剃り、お顔の色を血色良く見えるようにお化粧を施し、お口を整えていきます。私の作業を見守りながら、おじいさんの思い出話に花が咲きます。一人のお孫さんがおっしゃいました。「おじいちゃんね、いつも『俺は地獄に行く』って言ってたん [続きを読む]
  • 納棺師
  • 古い立派なお屋敷には90歳を超えるおじいさんと80代のお婆さんが住んでいました。昔の古いお風呂では、老人には出入りが大変だという事でお風呂場をリフォームしました。リフォームの済んだ新しいお風呂に入った初日の夜、おばあさんは新品の浴槽の中で眠るようにお亡くなりになりました。おばあさんがお風呂に入った後、おじいさんは床に就きました。夜中にトイレに起きると、お風呂場の電気が灯っていたので不審に思い、中を覘く [続きを読む]
  • 悲しい笑顔
  • ホールの控室で、37歳の可愛らしい奥様はピンクの帽子をかぶり、穏やかなお顔で眠っていました。帽子の下は、抗癌剤治療の為、髪の毛が抜け落ちてしまっていました。お部屋にはご主人と娘さん、そしてお姑さんがいらっしゃいました。ご挨拶の後で、ご要望や着せて欲しい物をお伺いします。いつも着ていたお洋服を出してきて、白い経帷子とどちらを着せようか迷っています。まだお若くて、経帷子が似合うようなお歳ではありません。 [続きを読む]
  • 痴呆のお父さん
  • 娘さんと痴呆症のお父さんとの生活は壮絶なものでした。部屋の扉には全て鍵を付け、いつも沢山の鍵を持ち歩いていたそうです。お父さんは徘徊を繰り返し、怪我をして発見されたこともありました。勝手にお風呂場に行き、脱衣所に向けてシャワーを流し、廊下中を水浸しにしたこともありました。痴呆の影響で暴力的になり、娘さんがぐったりするまで殴り続けたこともありました。お父さんのお身体を拭きながら、娘さんが涙をすすりな [続きを読む]
  • 運命
  • 「人の命ってはかないものね・・・」真っ赤な目に涙を浮かべてお嫁さんがおっしゃいました。自宅の前には血痕が残っていました。おばあさんは自宅の前で車に跳ねられたのです。お顔は傷だらけで、鼻骨は折れ、所々、針金のような糸で縫ってありました。頭は手術のため髪を剃られ、一部頭蓋骨がありません。本当に痛々しいお姿です。布団をめくると、点滴痕からの出血で布団が真っ赤に染まっていました。血液で汚れたお身体を拭き、 [続きを読む]
  • 自殺
  • 人は何故、自ら命を絶つのでしょう。人が悩みや苦しみから解放されるのは、「死」しかないのでしょうか。23歳の若者が自ら命を絶ちました。眼球は窪み、瞼との間に隙間が出来、そこから白目を覗かせています。唇は乾燥して、カリカリに固まり、真っ黒に変色しています。その姿は、死後数日経っていることを物語っていました。お立合いになるのは、ご両親とお兄さんだけです。ご家族だけでひっそりとお支度を整えました。ドライアイ [続きを読む]
  • 厄介者
  • ホールの控室に着きました。お部屋には誰もいません。故人様が一人、ひっそりと眠っているだけです。仕方なく、ご家族の到着を待ちます。約束の時間を10分以上過ぎてからです。一人のご婦人が入ってこられました。忙しそうに葬儀屋の担当者と話をしています。担当者が促して、ようやく、私の存在に気が付いたようです。「喪主様は?」担当者の言葉に、慌ててご主人に電話をして呼びました。さらに10分ほど待たされたでしょうか。喪 [続きを読む]
  • 生きる支え
  • そのお宅は見覚えがありました。4か月ほど前に、お母さんのお支度をお手伝いさせて頂いたお宅です。今度は息子さんがバイク事故でお亡くなりになりました。43歳という若さです。2歳のお子さんもいます。お父さんは憔悴しきっていました。大きな体の息子さんは、きれいなお顔で眠っていました。ご家族は皆、大きな声で泣いています。着ていた柄浴衣を脱がして、皆さんでお身体を拭いて差し上げます。身体のどこにも大きな傷はありま [続きを読む]
  • 生きる支え
  • そのお宅は見覚えがありました。4か月ほど前に、お母さんのお支度をお手伝いさせて頂いたお宅です。今度は息子さんがバイク事故でお亡くなりになりました。43歳という若さです。2歳のお子さんもいます。お父さんは憔悴しきっていました。大きな体の息子さんは、きれいなお顔で眠っていました。ご家族は皆、大きな声で泣いています。着ていた柄浴衣を脱がして、皆さんでお身体を拭いて差し上げます。身体のどこにも大きな傷はありま [続きを読む]
  • 母は息子の志を応援してくれるに違いありません。60代の若いお母さんのお支度を整えに伺いました。ご主人に挨拶の後、着せてあげるお召し物やお化粧のご要望をお聞きします。ところが、ご主人は息子さんを呼び、ご自分はお席を外されてしまいました。息子さんがお洋服を出して下さり、お化粧のご要望をおっしゃって下さいます。そして、一緒にお身体を拭いて下さり、お着替えをするのをご覧になっていました。着替えが終わった頃、 [続きを読む]
  • プレゼント
  • お風呂でお亡くなりになった男性は、グレーのシートの上に裸で横たわっていました。背中の下は、検死の際に髄液を採取した痕からの出血で血だまりになっていました。お顔はお風呂でお亡くなりになった方特有の赤黒いお顔をしていました。独り暮らしの男性は、ご兄弟がひっそりと最期を見送って下さるようです。駆け付けたご兄弟は、忙しそうに親戚への連絡やお葬儀の打ち合わせに奔走しています。その中で、私は男性のお支度を整え [続きを読む]
  • 事故
  • 8歳の男の子は事故で亡くなりました。自転車で遊びに行く途中、車に跳ねられたそうです。ご両親の心情を配慮して、葬儀は少し先延ばしにして、暫く自宅で布団の上で寝ていました。私がお宅に伺ったのは、お亡くなりになって5日目の事でした。アパートのリビングの真ん中にお布団が敷かれ、その上に少年は眠っていました。少し口を開いて、薄目を開けて、まるで普通に眠っているようです。ただ、お顔の半分に残る傷跡を除いては。病 [続きを読む]
  • 旅立ち
  • 51歳の女性は大きな赤ちゃんのような格好で眠っていました。両手を大きく広げ、その手は幸せを掴もうとでもしているように握りしめ、足は赤ちゃんのようにがに股になっています。歩いたこともない足と、何も掴んだことのない手はとてもきれいで、本当に赤ちゃんのようです。「この子は最高の親孝行をしてくれたよ。」泣きながらお父さんがおっしゃいました。彼女は47年間、寝たきりだったのです。年老いてきたご両親は、彼女の生末 [続きを読む]
  • 母の想い
  • 認知症のおばあちゃんはご自宅でお亡くなりになりました。検視が入り、裸のままグレーのシートに包まれていました。そのお顔は94歳というお歳には見えないほど若く、とても幸せそうなお顔をしていました。シートを開けて、お身体を確認すると脱糞しています。死後処置をしながら、お下も綺麗にふき取り、オムツを当てて差し上げます。部屋中に便の匂いが充満して、いつの間にか傍にいたご家族はお部屋を出て行かれていました。お身 [続きを読む]
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