jetlinks さん プロフィール

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jetlinksさん: ALQUIT DAYS
ハンドル名jetlinks さん
ブログタイトルALQUIT DAYS
ブログURLhttp://air.ap.teacup.com/alquitdays/
サイト紹介文20年以上飲酒を欠かさなかった男が、 きっぱりとお酒を断って過ごす、 日々の雑感です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供223回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2009/05/18 21:44

jetlinks さんのブログ記事

  • 五月の空
  • またこの季節がやってくる。花も緑も盛んになるその初めに、突然散った若い命。自分が年を重ねるごとに、その苦さが色濃くなるようにも思える。時折、何気なく空を見上げることがある。そんな時、ふっと笑顔が見えた気がする。あの、あどけない、いたずらっぽい笑顔である。亡くなった者は、亡くなった事を認識できない。それをするのは、遺された者のみである。苦悶もある、後悔もある、喜びも、悲しみも、嬉しさもある。それは、 [続きを読む]
  • ハゲ頭
  • 若い頃から髪が細く、クセ毛で、染めてもいないのに茶髪であった。社会人になってストレスが増えると薄毛に悩まされるようになり、発毛剤、育毛剤の類をいろいろと試した時期もあった。家内は美容師だが、別段、気にもかけていないようで結婚してからは、私自身も無駄な抵抗をしなくなった。失礼なことに、ハゲというのは、日本では笑いのネタにされてしまうので、むしろ逆に笑いを取る方向に行かざるを得ない。ところが、この傾向 [続きを読む]
  • 姉と弟
  • 同じ母親のお腹から生まれてきたのに、姉と弟はまるで真逆である。幼い頃は、姉が弟を可愛がって、弟も姉を二人目のお母さんのように慕っていた。ところが、段々とその真逆な性格がぶつかるようになり、ケンカをすることが多くなった。どちらかというと感性豊かな姉は右脳系、論理的な弟は左脳系と言える。姉にすれば、細かいことにうるさい弟がうっとうしく、弟にすれば適当で大雑把な姉が許せない。思春期の一時期は、二人してリ [続きを読む]
  • スリップ
  • 断酒を継続している者が、再飲酒をすることをスリップという。酒害に苦しみ、周りを苦しめてきた者が、断酒によって立ち直ろうとする中で、滑って転ぶことである。身近な家族や周りの者は、再び期待と願いを裏切られ、まだ新しい傷口を更にえぐられることになる。事実は、自分が滑って転ぶので、最も痛い思いをするのは自分自身である。だが滑ったのは自分だが、転ぶのは支えてくれている人達を巻き込んで共に倒れるのと同じなので [続きを読む]
  • ここだけの話
  • 仕事柄、様々な秘密保持の契約にも携わっている。したがって、口は堅い人間で、他人と共有した秘密を漏らしたことはない。巷で言う、「ここだけの話」は、常に、ここだけの話ではなくなる。自身の秘密ならともかく、他人の秘密を共有したとして、それを保持できない人が多い。ひとたびここだけの話として漏らせば、その拡がりは噂話となんら変わらない。逆に、他人の秘密を知りたがる人がいる。こういう人は最も信用が置けない。わ [続きを読む]
  • 皮肉なこと
  • お酒をやめた頃、最も皮肉なことに、新たな事業展開となったのが、いわゆる酒造メーカー向けの輸入設備販売だった。特に九州では焼酎メーカーが多く、その製造において出る廃棄物、いわゆる酒粕を処理する設備である。もともと芋やソバなど、食品由来なので、従来は、遠洋に投棄して問題なかったが、その後の法規制で、自社あるいは業者に委託して処理しなければならなくなった。その処理設備である。有名な焼酎メーカーにはほとん [続きを読む]
  • 立ち飲み
  • 会議だか、打合せだかの後に、流れで立ち飲み屋へ。勧められるまま、ビールを飲む。串焼きを注文するもなかなか出てこず、会計しに行くと、お詫びにとまたビールを差し出され、半分ほど飲む。財布をテーブルに置き忘れ、取りに行くと無い。財布を持った誰かが、走り去ろうとするので、全速力で追いかける。さすがにこの歳で全速力というのはきついので、もういいやと目を覚まさせる。そう、夢と分かっていて見ていた夢の話である。 [続きを読む]
  • 自分なりに
  • 当然ながら、今の自分は自分より上でもなく下でもない。可能性という点で言えば、この先、今の自分より上にも下にもなれる。他人と比べて、自分を上に見たり、下に見たりすることの愚かしさを知るべきである。無とは、無心とか無想とかではなく、ありのままという事である。一日の終わりに、やろうと思っていた事すべてを為して、頑張ったなと実感できれば満足であろう。何もできず、無為に過ごしてしまったなら、それもまた良しで [続きを読む]
  • 断酒道
  • 時折見かける言葉ではあるが、妙に違和感がある。断酒とは、お酒を断つという事で、つまりは、お酒を飲むことをしないという事だ。「しない」というのは、無論行為ではない。行為ではないことに、「道」という字が付くのに違和感がある。武道ならともかく、しないことに極めることもなければ免許皆伝もないだろう。断酒の道を行くといっても、道を歩むのは行為である。断酒は行為ではない。では、断酒してどんな道を行くのかが問題 [続きを読む]
  • バカ病気
  • アルコール依存症。 この疾患について、その原因、病状、回復への治療、対症という事を述べるなら、キリがない。それぞれの人やケースによっても千差万別であり、症例も多様である。コントロールの喪失といっても、無論、その程度の差はあるし、個人差もある。そういう複雑かつ多様な乱麻のような状況を断つのが身近な健常者である。心身共に健全な人から見れば、即ち、家内から見れば私の状況はつまりはこうである。お酒を飲みす [続きを読む]
  • なきもの
  • 私が生まれた時、母親は18歳の小娘だった。赤ん坊を抱えて、育てる自信もなく、淀川に捨てに行こうとしたり、脱脂綿を鼻に詰めて窒息死させようとしたらしい。だんだんと顔が真っ赤になってくるのを見て、慌てて脱脂綿を取ったそうだが、そんな話をいつしか笑いながらしていた。いやいや、笑い事ではない、おのれ、人を無きものにしようとしていたのかと言うと、笑っていた。その彼女は、為すべきことをすべて為して、55歳で逝 [続きを読む]
  • 慰霊碑
  • 現在住んでいる地域は、太古の昔、海であった。堆積と埋め立てによって新田が拡げられ、その後工業化が進んで日本で最初の工業地域となった。今では多くの工場が閉鎖、移転し、かつての活況はないものの、代わりに住宅建設が進んでいる。工場跡にUSJが出来て少しは活気を取り戻したかにみえるが、その周辺部のみの事である。さて、そのUSJへと繋がる、ゆめ咲線は、戦前の西成線と呼ばれていた頃に史上最悪の列車事故を起こし [続きを読む]
  • のぞむもの
  • 年に一度あるかないかの家内のおねだりは腕時計だった。着けているのを忘れるくらい軽くて、デザインも全て気に入ったようだ。飲んだくれていた頃は、経済的には破綻していたわけではない。業績はともかく、仕事にも出ていたし、毎月の収入が途絶えるようなことはなかった。うしろめたさからか、家内にプレゼントをすることもあったが、それほど嬉しい顔をしなかった。それが余計に私のストレスにもなった。彼女の望んでいたものは [続きを読む]
  • 霊感
  • いわゆる霊感というものは、私にはまるでない。家内は見えたりすることがあるそうだが、裏表のない透明性を持った人だけにうなづける。霊的なものを否定するものではないし、人に見えないものが見える人も多く知っている。ただ、自身としては、それは生命だと思っている。具体的な生命活動を顕現していることが生きているという事であれば、それが冥伏している時は霊という事になるのかもしれない。形はどうであれ、生命は連続して [続きを読む]
  • 春乱漫
  • 何かと不安定な乱気ともいえる時期である。若葉が生育していくこの時期は、逆に人の生気が衰退し、乱気に呑まれる時期でもあるとは、人生の先輩の長年にわたる経験上の言葉である。世相も、訳の分からない事件が日々頻発し、地震や噴火など、大地も安定しない。昨年は、息子の東京赴任の準備で3月いっぱいまでバタバタしたせいか、さほど感じることはなかったが、今年は少し落ち着いた春となったせいか、どうも心身ともに不安定で [続きを読む]
  • 謝する
  • 謝するには二意がある。すなわち感謝すると、謝罪するである。つまり、「ありがとう」と「ごめんなさい」であるが、一見、その意は真逆のように見える。別の言葉で言えば、「すみません」がある。これも感謝と謝罪の反する意味両方を示す。語源的に言えば、人に対し、その人が何がしかの負担を以て、自身に供してくれたこと、あるいは、自身が何がしかの負担を人に課してしまったこと。それを言葉で軽減、免除する意である。となる [続きを読む]
  • 脱輪新生
  • 輪廻転生というのは、もともとヒンドゥー教など、仏教以前、つまり釈迦生誕以前よりあった概念である。業という概念も同じで、これによって身分制度を人々の諦観をベースに堅く形成していたのである。輪廻転生とは、宿命という鎖で、人々をがんじがらめに縛り、その可能性を封じ込める概念に他ならなかった。奴隷の子は奴隷であり、転生の来世もまた奴隷であると。これを諸行無常という概念で真っ向から打ち砕いたのが釈迦である。 [続きを読む]
  • 検証
  • 例えば製品不具合があった場合、その不具合の要因というものを様々に想定し、ひとつずつつぶしていっては検証を繰り返す。そして、その不具合の要因が特定されれば、再発防止のための対策が取られる。アルコール依存症というのは、ほとんどの場合、他の疾病を合併している。肉体的には、内臓疾患、静脈瘤、脳萎縮などで、特に糖尿病の併発が多い。精神的には躁鬱などが多く見受けられるし、私自身も鬱の傾向が強かった。さて、日常 [続きを読む]
  • 煽り運転
  • 煽り運転がらみの事件や罰則強化で喧しいが、こんなものは昔は日常茶飯事で、ニュースにもならなかった。片側一車線の対面道路は概ね追い越し禁止だが、前方車が遅いからといって煽ったり、高速で煽って追い越した後、その車の前方に割り込んで停止させた上、暴行するなど、異常者である。春の行楽シーズン、慣れないドライバーも多くなり、不安定な季節柄もあって、訳の分からない事故や事件が多い。いわゆる大型車を運転する者は [続きを読む]
  • 結婚記念日
  • すっかり忘れていたが、今日は結婚記念日である。アメリカ赴任の予定があった私は、ともかく家内と一緒に住むことにした。もちろん、その前に家内の父親に会って話はした。あちらこちら朽ち果て、傾いたボロアパートの一階で、二人の生活が始まった。赴任の必要がなくなって、まずは入籍し、式や披露宴は二人で考えていくことにした。その婚姻届けを出したのが今日である。ハワイで新婚旅行を兼ねて二人だけの式を挙げ、帰国してか [続きを読む]
  • 萌芽
  • 天に与えられたものがあるとすれば、それは生命そのものであろう。そこに自分の意志があったかどうかはわからないがひとつの萌芽としてこの世に生を受けたのは紛れもない事実である。人それぞれ、個性も才能も様々だが、それはその人その人が持つ種と考えている。その種を芽吹かせることなく終わる人もあれば、大いに成長させ、大輪の花を咲かせる人もいるだろう。いや、その種を持つことをすら信じられず、あるいは気づかずにいる [続きを読む]
  • 聴く力
  • この病気の回復の一つの目安として、その人の聴く力が増しているかどうかがあると思う。聞く力ではなく、聴く力である。昔は、自分の考え、主張を通すことばかり考えていたように思う。相手の話など聴く耳すら持たず、ともかく自身の話を通して、相手を屈服させることが主で、お酒が入ると特にその傾向が強くなっていた。初期に参加していた院内例会では、もちろんのこと言いっ放しの聞きっ放しで、他の人の話に反論したり私見を述 [続きを読む]
  • ほうれんそう
  • 鉄分豊富な野菜の話ではない。サラリーマンの基本である、報告、連絡、相談の話である。自身が携わっている仕事においては、この基本は必要ない。自ら企画し、営業した上で受注の運びとなれば、最終の決済に至るまで全て自身で掌握し、完遂する。唯一、決済条件などで資金負担となるケースのみ、本社の経理部門と相談する。新入社員の頃から、報告、連絡はほとんどなく、相談は当然ながらあったものの、担当マーケットが決められて [続きを読む]
  • 門出
  • 4月も目の前となって、研修なども始まったのだろう、街にはフレッシュマンがあふれている。桜も満開となり、学生や新社会人の門出を彩っている。あれから32年が経つことになる。積み重ねてきたものも大きいだろうが、失ってきたものも多々ある。そのひとつが、ひたむきさであろうか。今は、自分なりの仕上げの10年ということを念頭に置いて、目先の5年をまたひたむきに、そして最後の5年をひとつのエピローグとして区切りを [続きを読む]
  • 三本柱
  • 社会から切り離した、いわゆる高みに追い込む拘束、隔離、閉鎖という三本柱が、現実の社会生活の中で回復を目指す、通院、抗酒剤、自助グループという三本柱に変わったことで、アルコール依存症患者の回復において目覚ましい成果を上げてきた。断酒初期の頃、食事というのはこれほど楽しいものかと思った。飲むのが主で、食べることは副にもならない程度だったが、それが第一になった。アルコールが抜けた身体が欲していたのもある [続きを読む]