源氏川苦心 さん プロフィール

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源氏川苦心さん: 源氏川苦心の快楽書肆
ハンドル名源氏川苦心 さん
ブログタイトル源氏川苦心の快楽書肆
ブログURLhttp://genjigawa.blog.fc2.com/
サイト紹介文古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2009/06/06 00:32

源氏川苦心 さんのブログ記事

  • 殿様の通信簿
  • 殿様の通信簿磯田道史【著】新潮社(新潮文庫)刊2008(平成20)年10月発行結構古い本で、当時の評判も聞いてゐましたが、何故か読んでゐませんでした。しかしTV番組にて、著者の磯田道史氏が、わたくしの大好きな村井美樹さんと共演してゐるのを見て、一丁人気の磯田氏の本を読んで見ようかと思つた次第でございます。『殿様の通信簿』といふタイトルですが、通信簿を出してゐるのは「土芥寇讎記」(どかいこうしゅうき [続きを読む]
  • 田中角栄失脚
  • 田中角栄失脚 『文藝春秋』昭和49年11月号の真実塩田潮【著】朝日新聞出版(朝日文庫)刊2016(平成28)年12月発行田中角栄イヤー(生誕100年)といふことで、わたくしもここで一冊。佐藤栄作長期政権に倦んだ国民が、新たなリーダーを求めていた頃(現在と同じ状況ですね。しかし現在、角さんに匹敵する人はゐない)、颯爽と出現したのが田中氏でした。高等小学校卒ながら、郵政大臣、大蔵大臣、通産大臣、党幹事 [続きを読む]
  • 新・名列車列伝
  • 新・名列車列伝寺本光照【著】JTB(マイロネブックス)刊2003(平成15)年3月発行寺本光照氏による『新・名列車列伝』であります。何故「新」が付くのか。それは1988(昭和63)年に、寺本氏と大久保邦彦氏との共著による『名列車列伝』が上梓されてゐたからであります。で、この度JTBから「改訂版」を要請されたのですが、大久保氏は既に故人となつてをり、寺本氏単独で執筆することになつたのです。しかも「改 [続きを読む]
  • 江戸に夢あり
  • 江戸に夢あり(山手樹一郎長編小説全集74)山手樹一郎【著】春陽堂書店(春陽文庫)刊1979(昭和54)年11月発行今年は山手樹一郎没後40周年であります。これほど明朗・快活・痛快な作品を創り続けた作家も稀でありませう。時代劇映画にも夥しい数の原作提供をしてをります。特に東映や大映は山手氏に感謝すべきであります。映画でも、どう作つても暗い作風にはなりにくく、明るく明朗な、子供でも安心して愉しめる作品 [続きを読む]
  • 流転の王妃の昭和史
  • 流転の王妃の昭和史愛新覚羅浩【著】中央公論新社(中公文庫)刊2012(平成24)年6月発行著者の愛新覚羅浩さんは、華族・嵯峨家の長女として生まれましたが、当時の関東軍の主導により、政略結婚させられます。相手は、愛新覚羅溥儀(ラストエンペラーとして有名ですね)の弟、愛新覚羅溥傑であります。有無を言はさず結婚させられたので、相手の事は一切知りません。しかし、夫となつた溥傑は、軍人よりも文人・学者の方が [続きを読む]
  • もものかんづめ
  • もものかんづめさくらももこ【著】集英社(集英社文庫)刊2001(平成13)年3月発行さくらももこさんの突然の訃報には、多くの人と同様に、わたくしも吃驚いたしました。乳癌とは。定期検診は受けてゐなかつたのでせうか。自由業の人達は、案外無頓着であると聞いたことがありますので、発見が遅れたのでせうか。しかし今さらあれこれ言つても詮無いですね。で、追悼の意を込めて、『もものかんづめ』であります。『ちびまる [続きを読む]
  • 文章読本
  • 文章読本中村真一郎【著】新潮社(新潮文庫)刊1982(昭和57)年3月発行生誕100年を迎へた中村真一郎。ここでは、たまたま入院中に読んだ『文章読本』を取り上げます。谷崎読本以来、色色な作家が『文章読本』を執筆してをりますが、丸谷才一氏は、各作家の『文章読本』は、少なくともその作家の最上のものではないと指摘してゐます。特に川端康成による『新文章読本』は、何だか貧弱な感じさへします。尤も、これは代作 [続きを読む]
  • 日本のいちばん長い日
  • 日本のいちばん長い日 決定版半藤一利【著】文藝春秋(文春文庫)刊2006(平成18)年7月発行終戦の日に相応しい書物と思ひ、『日本のいちばん長い日 決定版』を登場させます。といつても2日過ぎてしまひましたが。長らく「大宅壮一編」として刊行されてきましたが、実の著者は半藤一利氏でありました。いろいろ大人の事情でさうなつてゐたのですが、現在は加筆されて「決定版」となり、満を持して半藤氏の著作として発表 [続きを読む]
  • 四畳半神話大系
  • 四畳半神話大系森見登美彦【著】角川書店(角川文庫)刊2008(平成20)3月発行この人の小説は雑誌でちよつと読んだだけですが、「ああ、儂の好みの文章だな」と思ひ、偶々書店で目に付いた『四畳半神話大系』を購買したものであります。いろいろあつて、実際に読み始めるのに数年かかつてしまひました。主人公は「私」で、京都の大学三回生。本名は明かされません。いはゆる並行世界もので、第一話・第二話・第三話・最終話 [続きを読む]
  • 鉄道ファン生態学
  • 鉄道ファン生態学日下部みどり子【著】JTB(マイロネブックス)刊2002(平成14年)年9月発行日下部みどり子さんが亡くなつてから十年経ちました。みどり子さんは、テツでもありますが、グラフィックデザイナーとかカメラマンとか色色な肩書を持つマルチクリエイターでした。そして何より、歌舞伎町の女装スナックで働く女装子でありました。むむ、それは俺には無縁の世界だな、と思ひますか。実はわたくしも同様だつたの [続きを読む]
  • ヴェルコカンとプランクトン
  • ヴェルコカンとプランクトン(ボリス・ヴィアン全集2)ボリス・ヴィアン【著】伊東守男【訳】早川書房刊1979(昭和54)年2月発行ボリス・ヴィアンの実質的な処女作といはれてゐます。主人公の少佐(マジョール)とは、ヴィアンの親友がモデルで、実際に少佐と呼ばれてゐたさうです。義眼であることも事実で、ヴィアンよりも年少ながら、中中刺激的な言動で、ヴィアンに少なからぬ影響を与へました。例によつてストオリイは [続きを読む]
  • フランス語の新しい学び方
  • フランス語の新しい学び方田辺保【著】講談社(講談社現代新書)刊1981(昭和56)年3月発行田辺保先生が亡くなつてから、早十年といふことになります。いや、「先生」といつても別段恩師といふ訳ではなく、学生時代に『フランス語はどんな言葉か』を読んで以来、その著書をなるたけ読んできただけなんですが。で、この『フランス語の新しい学び方』もその一冊。従来の新書では、会話や文法の初歩をコムパクトに纏めた内容が [続きを読む]
  • きりぎりす
  • きりぎりす太宰治【著】新潮社(新潮文庫)刊1974(昭和49)年9月発行1988(昭和63)年3月改版2008(平成20)年11月改版今年もうかうかしてゐたら、既に桜桃忌も過ぎてゐました。今さらですが、まあいいでせう。良いものはいつ読んでも良いのだから。かつて筒井康隆氏は、「いい短篇集は長篇数冊分の読みごたえがある」と述べましたが(『みだれ撃ち瀆書ノート』)、この『きりぎりす』もまさに同じことがい [続きを読む]
  • 私のウォルマート商法
  • 私のウォルマート商法 すべて小さく考えよサム・ウォルトン【著】渥美俊一/桜井多恵子【監訳】講談社(講談社+α文庫)刊2002(平成14)年2月発行サム・ウォルトンはその最晩年に、多発性骨髄腫といふ難病を告げられます。それまで過去を振り返る事に消極的だつたサムは、死期が近付いてゐる事を悟り、本書を執筆したさうです。そして脱稿後まもなく、すべてやりつくしたと言はんばかりに、74年の生涯を終へたのであり [続きを読む]
  • 写真アルバム 豊田市の今昔
  • 写真アルバム 豊田市の今昔近藤銈司【監修】樹林舎発行2017(平成29)年5月発行今でこそ周囲には「豊田市民でござい」といふ顔をしてゐますが、実は生粋の豊田人ではありません。しかし6歳から18歳の多感な時期をここで過してゐますので、まあ準豊田人とは申せませう。そんなわたくしですが、本書が出た昨年、直ぐには購買いたしませんでした。税込ほぼ一万円といふ価格がネックになつたのと、『豊田いまむかし』(郷土 [続きを読む]
  • ゴジラが来る夜に
  • ゴジラが来る夜に  「思考をせまる怪獣」の現代史高橋敏夫【著】集英社(集英社文庫)刊1999(平成11)年11月発行文芸評論家の高橋敏夫氏によるゴジラ論であります。この方はゴジラは好きだが、ゴジラ映画は嫌ひだといひます。本来ゴジラ映画が示したのは、「怪物が現れた、人間が変れ」といふメッセージを持つた人間世界の否定だつたのだが、後年のそれは、「怪物が現れた、怪物を殺せ」といふ物語に堕してしまつたとい [続きを読む]
  • 日本の国鉄
  • 日本の国鉄原田勝正【著】岩波書店(岩波新書)刊1984(昭和59)年2月発行原田勝正氏が亡くなつてから丁度十年。早い喃。原田氏は単に鉄道ファン向けの著作のみならず、「鉄道史学会」を立ち上げるなど、鉄道を歴史、政治、経済面から学術的に捉へる活動で知られました。この『日本の国鉄』も、まことに端正かつスタイリッシュな一冊であります。出版された1984年といへば、既に国鉄は末期状態でありまして、第二次臨時 [続きを読む]
  • まほろ駅前多田便利軒
  • まほろ駅前多田便利軒三浦しをん【著】文藝春秋(文春文庫)刊2009(平成21)年1月発行まほろ市は東京の西に位置する街らしい。神奈川県と間違へさうな、あの市がモデルのやうです。そのまほろの駅前に、多田啓介が開業した便利屋があります。よろず請負ひます、といふやつですな、猫の死骸を片付けろだの、押し入れの突つかい棒が外れたので付け直せだの、夜逃げした店子の荷物を処分しろだの、「そんなことは自分でやれ」 [続きを読む]
  • 愛の試み
  • 愛の試み福永武彦【著】新潮社(新潮文庫)刊1975(昭和50)年5月発行人生初の手術をすることになつて、15日間程入院してゐました。病室では暇だらうから、何冊が本を持参した訳です。ドナルド・キーン氏は高見順『いやな感じ』を病床で読んでゐたさうであります。素晴らしいチョイスですね。病人には相応しくない書物であると直観的に気付いた看護師が、そんな本はやめてミステリーにせよ、としきりに薦めたとか。だから [続きを読む]
  • 天ぷらにソースをかけますか?
  • 天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線野瀬泰申【著】新潮社(新潮文庫)刊2009(平成21)年1月発行日本経済新聞社がウェブ上で連載した「食べ物 新日本奇行」(「紀行」ではないやうです)を書籍化した『全日本「食の方言」地図』を加筆改題の上、文庫化したのが本書であります。食の方言とは言ひ得て妙で、元の表題の方が良いやうな気もしますが、まあそれはいい。土地によつて、食べる物が違ふのは当然 [続きを読む]
  • 反哲学入門
  • 反哲学入門木田元【著】新潮社(新潮文庫)刊2010(平成22)年5月発行木田元氏は胃癌手術後の療養中に、新潮社の編集者に唆されて、口述筆記による哲学入門の本を出しました。それが本書『反哲学入門』であります。否、口述筆記といふよりインタヴューに答へたものを基に、編集者が原稿を作つたさうです。ゆゑに、本書の功績も欠点も、木田元先生と編集者が分かち合ふべき性質の書物と申せませう。そもそも哲学とはどんな学 [続きを読む]
  • 雷電本紀
  • 雷電本紀飯嶋和一【著】小学館(小学館文庫)刊2005(平成17)年7月発行相撲界は相変らず問題続きで、ワイドショウの恰好の餌食となつてをります。では角界といふのは、昔は良くて最近急に駄目になつたのか。いやいやさうではありますまい。例へば暴力問題。昔は「兄弟子はムリ偏に拳骨」と呼ばれたやうに、とにかく口より手が先に出る指導だと言はれてゐます。暴力の無い日はなかつたでせう。弟弟子は「なにくそ、今に見て [続きを読む]
  • 101通りの思いやり
  • 101通りの思いやり 僕たちの「セプテンバー・フォース」加山雄三/松本めぐみ【著】徳間書店刊1994(平成6)年10月発行若大将こと加山雄三氏の愛船・三代目「光進丸」が焼失・沈没したといふニュウスは衝撃的でした。光進丸は若大将の分身ともいへる存在で、彼はショックのあまり予定されてゐたコンサートも延期したさうです。分かる。しかしその憔悴ぶりは気になるところです。こんな悲劇に見舞われた若大将に対して、 [続きを読む]
  • 漢字の気持ち
  • 漢字の気持ち高橋政巳/伊東ひとみ【著】新潮社(新潮文庫)刊2011(平成23)年3月発行漢字を知つてゐれば良いといふものでもありませんが、やはり漢字の意味や語源を知ると、読書の際の助けにもなりますし、何より豊かな気分になれます。特にある程度の地位にある人は、寄稿だのスピーチだのの機会も多からうと存じます。「でんでん首相」や「みぞうゆう財務相兼副総理」のレヴェルでは困ると申せませう。ところで、このひ [続きを読む]
  • エコエコアザラク
  • エコエコアザラク 1古賀新一【著】秋田書店(少年チャンピオンコミックス)刊1976(昭和51)年3月発行漫画家の古賀新一氏が亡くなつたといふことで、代表作の登場であります。3月1日に亡くなつてゐたさうですが、公表は半月ほど遅くなつてゐます。最近はかういふのが多いですね。ドラマでヒロイン・黒井ミサを演じた佐伯日菜子さんも悲しんでゐました。そのドラマでは、ミサの両親役が団時朗・榊原るみの「新マン」コン [続きを読む]