いつものようにWと教育実習生がやってきた。ちょうど帰りがけで靴を履き終わったところだったので、適当に会話を切上げて帰ろうと思った。そのとき、Wの引っ張る力が強すぎたのか教育実習生の上履きがすべり、ちょうど尻餅をつくような格好になった。教育実
「教育実習生が来るらしい。」「去年卒業したO先輩のお姉ちゃんだって。」噂は瞬く間に広がった。教育実習が来るのは不思議なことではないが、なにせ田舎の中学校だから、転校生など知らない人間が入ってくることにはとても敏感だ。そして、男にとっては同性
ポケットに右手を入れた理由。それは、Aの手とは別の感触にも気づいたから。トイレに向かう。それは、小さく折られた手紙だった。 こんど、みんなで一緒に遊びにいかない?そんな短い文章がかわいい文字で書かれていた。それから、Aとは毎日のように話すよ
お化け屋敷の準備は順調に進んでいるようだ。無視を決め込んでいる自分に他の者はもう何も言ってこない。でもそれでいい、手伝うつもりはさらさらないのだから。学園祭当日。そこかしらから騒がしい声が聞こえる。喫茶店やらなんやら、どのクラスも楽しそうに
サッカー部は1年で辞めた。かといって勉強に身が入るわけでもない・・・。恋愛に関しても高校時代はまるで抜け殻のようだった。冷めた目で遠巻きに見る自分。限られた友達とダラダラと過ごすだけ、そんな毎日だった。学園祭が近づいていた。催し物を決めるた
電話が終わってもまだ心臓はとてつもなく早く大きく鼓動していた。告白が成功したことがうれしかった。初恋は成就しない・・・。告白は成功した。でも、その後に何をすればよいのか何も考えていなかった。その当時の自分にとっては、告白=ゴールだったのだ。
初恋は成就しない・・・よく言われることだが、私の場合もそうだった。好きになったのは同級生のT、あまり目立つ子ではなかった。小学校から一緒だったが、意識することさえなかった。もっとかわいくて快活な周りの目を惹く子はたくさんいた。もちろん、Tの
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