成嶋ハル さん プロフィール

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成嶋ハルさん: Emotional・L
ハンドル名成嶋ハル さん
ブログタイトルEmotional・L
ブログURLhttp://haru1924.blog.fc2.com/
サイト紹介文お話重視、それでも18禁は堅守(笑) 真面目なBL小説を書いております。
自由文基本、痛グロなしのハッピーエンド&医療系BL傾向です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供340回 / 365日(平均6.5回/週) - 参加 2009/07/15 21:14

成嶋ハル さんのブログ記事

  • 水星の欠片 51
  • 水星の欠片 51いつどうなるか分からない中で焦りながらも自分の立場を利用して事を進めていた。「記憶が無いんですよ。自分の名前と年齢は覚えてるんですが全然…で、全国の警察にも行方不明の該当者が無くて困ってるんです。戸籍も勿論ありませんしね」「戸籍がなきゃ困るだろう。しかし戸籍があってもひとりでは暮らせないだろう」と、法務省の先輩官僚の川口さんが言う。「…実は自分が育てようかと思ってます」「結婚もしてな [続きを読む]
  • Shangri‐La 81
  • Shangri‐La 81家に帰って来るなり悠也さんが僕に言ったのは―「敦くんは気を付けないと」千葉先生を警戒しろと。「…何をです」悠也さんが言っているのは理解はできたけどスルーしてリビングに行ってテレビをつけるとソファーでクッションを抱いた。お小言が長くなりそう。これもコミニケーションと考えればいいんだけれど。「何って、千葉の事だよ。偽装結婚なんてするやつにろくなのはいない。バイだったとしたら最低野郎だ」「 [続きを読む]
  • 桃花の雨 18
  • 桃花の雨 18「それはそうと、きみの昇任話しを国家公安委員会が了承した。後は…私ときみがサインすればきみは警視監だ。警察官の頂点に立つ気分はどうかな」青天の霹靂…ではなかった。前々からでてい出ていた話だ。僕は現場に出たい人間だから断ってきた。でもまたこうして決めつけてくるのが困るんだ。「それで相談だけども―」怖いな。どんな相談なんだ。「次長補佐の席が空いてるんだ。きみ、そこに就いてくれないかな」「そ [続きを読む]
  • 水星の欠片 50
  • 水星の欠片 50「健、ちょっと…いい?」東京に戻って荷物を片付け、コンビニで買ってきた弁当で朝食と言うところでダイニングテーブルの馨がマジな顔して話し出した。「…どうかした?」俺も座って馨を見つめた。「あのね…どうなんだろう。普通に生きてきて急に親戚だって言われても困らない?遺産相続とか…狙ってると思われても辛いし…」「けど、この国は戸籍が無ければ普通に生きていけないんだよ?」「だからと言って迷惑か [続きを読む]
  • Shangri‐La 80
  • Shangri‐La 80「うちの派閥の票が必要になるんじゃないんですか?」どこからか漏れるのはいつもの事。マスコミに広がるのが一番面倒くさい。「…そうだな安藤派は大きいからお願いしたいね」傍の冷酒を島津さんが注いでヤケクソの様にそれを一気飲みした松田総理。「内閣の特別監査局とかの類でしょう?」よくご存じだ。…それにしてもどこから―「誰にもどの立場の人間も手出しできない監査機関を作りたいんだ、我々は」「政治家 [続きを読む]
  • 桃花の雨 17
  • 桃花の雨 17「七海さん僕、ラボにこもるね」桜井さんがそう口にした午後。限りなく黒に近いグレーのターゲットが浮かび上がる。ただ、決めつけるは−尚早。日高春 21歳。学籍簿にも個人輸入代行平和堂の顧客にもその名はあった。住所も一致。一緒にいたのは磯村優斗。同じく21歳で二人は同居していた。同棲してると言っていい関係だと松本さんたちも友人らに聞いているが―二人の性別は…同じだった。男性同士と言うことになる。 [続きを読む]
  • 水星の欠片 49
  • ちょっと戻っております。リハビリなので短めですm(__)m水星の欠片 49「幡ヶ谷ってあったっけ…?」きょとんとして馨が言った。「ネットで調べてみたら?」地名も変わっていくから馨が知らなくてもしょうがない。「うん。幡ヶ谷…二丁目。あるよ!パークサイド幡ヶ谷」「連絡しないといけないな早いうちに。「渋谷区の北の端…住宅地が多いのかな。あのね、健…僕…まだ平気だよ」そう言っておもむろに胸の中に身体を埋めてきた。 [続きを読む]
  • Shangri‐La 79
  • Shangri‐La 79「今夜は貸し切りなのでご心配なく」にこやかな表情で悠也さんと僕を招き入れた千葉先生。「プライベートだから自分も行くと言うんで連れてきたよ。私のパートナーだ」「いつも先生にはお世話になっております。お邪魔して申し訳ありません」「大野さんも来られると思ってましたから大丈夫です。…自分は今はパートナーがおりません。ひとりで失礼します」「そう。松田総理はまだ?」「もう来られるかと。お二人とも [続きを読む]
  • 桃花の雨 16
  • 桃花の雨 16「あ…雨が入って来る」窓を閉めなんとなく脚を伸ばし座っていた。僕は心霊現象など信じてはいない。人間の脳はまだ解明されていないが精神の状況次第で脳が見せる幻覚だと考えられる。でも気配を感じるのは別。空気や匂い、僅かな電磁波、電気信号の矩形波等が僕自身の脳と触れ合うと…残留思念を拾ってしまう。怒りもあれば悲しみ、喜びも憎しみもまた(無)と言う形でも現れるんだ。恐怖心など持ったこともないのは― [続きを読む]
  • 水星の欠片 48
  • 水星の欠片 48長野は多少都心より涼しかった。河原にいたと言うのもあるだろうけどね。…そう、千曲川の流れを見ていた。「この川が好きでしょっちゅう行ってたんだよ。上田とか佐久とか」「確かに情緒のある綺麗な川だね」馨がポチャンと小石を投げた。「これ信濃川になるんだっけ」「うん」「役所に行こうか」「……うん」とっくに温泉宿に荷物を置いて役所に…って筈だったのに馨は千曲川が見たいと言い出した。寄り道したわけ [続きを読む]
  • Shangri‐La 78
  • Shangri‐La 78土曜も日曜も悠也さんは何か落ち着かなかった。僕がどこに行こうともついてくる。…やっぱり気になるのかな。彼が書斎でパソコン開いている時に後ろから抱きついて聞いてみた。「ねえ、なにが不安なんです?」「…千葉は安藤先生の死に関して疑問をまだ持ってる。だから関わりたくなくてね」「都内で追突事故を起こして亡くなったんですよね」「そう。何故かドライブレコーダーの搭載されてない私用車で出掛けて行っ [続きを読む]
  • 桃花の雨 15
  • 桃花の雨 15「七海さん、現場から1キロ離れたマンションに平和堂を使っていた人間が住んでいます。名前は…日高春…ヒダカハル、21歳です。男性女性どちらとも使いそうな名前ですね」僕は櫂くんのパソコンを覗き込んだ。「…そうですね。張り込みチームが何か掴んでくれば照らし合わせましょう」「はい」「あなた方も休憩しました?」「それが七海さん聞いて下さいよ。櫂はパソコンの前から離れないんです。だから俺もここでコーヒ [続きを読む]
  • 水星の欠片 47
  • 水星の欠片 47「このドラマ…面白い?」「松潤の光のない目がいいと思う。好奇心以外の感情はあまり出さないのがカッコいい」松潤…知ってるんだ。そりゃテレビ観ていれば覚えるだろうけど。「ああ、弁護士の役ね。確かにドはまりだけどラッキーセブンみたいなのも好きだけどね」「それ観た!探偵事務所の話し!明るい感じもいいよね」これも知ってるのか…なんか複雑な気持ち。「健は好きなテレビ無いの?」これがまた勉強しかし [続きを読む]
  • Shangri‐La 77
  • Shangri‐La 77「それでいつなんですか?」彼お手製の生パスタを使ったカルボナーラを食べながら聞いた。「…来週の頭」憂鬱な顔してボソッと言う彼。「そんなに乗り気じゃないんですか?」「千葉が何を考えているのか分からなくて不気味だ」「そうですか?話してみなければ考えいることも知り得ません」「敦くんは抵抗ないみたいだね」直接会える方が余計な手間が省けてありがたいんだけど。「僕はあなたの伴侶だと言うことが誇ら [続きを読む]
  • 桃花の雨 14
  • 桃花の雨 14「彼らはさっきのカップルですね。前の道を通ってる」「そこのキャンパスに通ってるんでしょう」「…何度か見かけた人間はピックアップしておきましょう。大学に行っているんであればまた通るかもしれない」「…それはまた張り込みですね。もし見かけたら身元を調べて…血液型も」松本さんが眉間にしわを寄せて言う。そのしわ、取れなくなりますよ若くないんだから。「二人共の血液型が必要ですね」「男の方もですか? [続きを読む]
  • 水星の欠片 46
  • 水星の欠片 46「健、お風呂出たからどうぞ」パジャマの上だけ着て素足なんて反則だ。疲れてるだろうと思って一人で風呂に入れたのに…「お先でした」「うん。食事適当に作ったから先に食べてていいよ」「ありがとう。健もゆっくり寛いでね」…寛げないよ!馨のこと抱きしめたくてたまらないのに煽る格好で―「俺、早く出るからちゃんとダイニングにいて」「分かってるよ。お風呂行って」…ドア越しにそう言った。なんか…冷たくな [続きを読む]
  • Shangri‐La 76
  • Shangri‐La 76「どうして…どうしてこんなに頭が痛いんですか…?」それが翌朝の率直な僕の気持ちだった。だから、もう起きていた悠也さんに尋ねた。「頭冷やす?アイスノン持ってこようか」「……やっぱり飲み過ぎたんですね。申し訳ありません」ああ…やっちゃったか…。「いいや」と、言いながらベッドに入って来る彼。「酔ったきみの大変さも知ってるけどそれを上回る可愛さでついストップをかけるのが遅くなって辛い目に遭わ [続きを読む]
  • 桃花の雨 13
  • 桃花の雨 13「それがね七海ちゃん、やっぱりコンビニの防犯カメラしかなかった。昼間でも人通りが少ないし…女子高と大学のキャンパスが近くにあるから登下校時は女の子たちが通るんだけど」「防犯カメラのデータはいただきましたんで見ますか?」「死亡推定時刻の前後も女性が九割。翌日も前日も」「数さん、被疑者は女性の格好してる可能性があるよ」「ああ、性同一性障害の…?」「その日と前日翌日の画像見れますか?」「はい [続きを読む]
  • 水星の欠片 45
  • 水星の欠片 45何処に行けば逢えるんだろう。改札の前で途方に暮れていた。とにかく早く捕まえて言い訳を聞いてほしくてたまらなかった。馨が怒っていても抱きしめて離さない。仕事なんてどうでもいいから馨と一緒にいたいんだ。あ…江ノ島かな…?そうだ、馨のお気に入りの最初のデートの江ノ島海岸だ!そう思ってチャージしようと券売機の前に立った時だった。確かにか細い声が俺を呼んだ。馨の声を聴き間違える筈がない、「たけ [続きを読む]
  • Shangri‐La 75
  • Shangri‐La 75「悠也さんはね、僕の事好きすぎるっ」悠也さんが危惧したように僕は多少酔ったようだ。そうなると彼は弱い。「敦くん、ミネラルウォーター持ってこようか」「すぐそうやって誤魔化そうとする!僕は子供じゃないからお酒も飲むしお付き合いで他人とお茶や会食もします。それをいちいち心配してたらあなたの身が持ちませんよ」「好きすぎるのは仕方ないだろ。私の敦くんなんだから」「僕だって好きですよ!でもあなた [続きを読む]
  • 桃花の雨 12
  • 桃花の雨 12「今どこまで進んでる?」プロファイリングに没頭していた桜井さんがやっと2係にやってきた。「天岩戸からお出ましですか。住所と名前を照らし合わせてますよ。まだ半分だけですけど」そう言った櫂くんの隣に座ってパソコンを覗き込んだ。「女性でいいんですよね。桜井さんの見立てはいつも正しいから」「女性か性同一性障害の…染色体は…XY」「男性で生まれて実は中身は女性…生活の上で大変でしょうね。桜井さんは女 [続きを読む]
  • 水星の欠片 44
  • 水星の欠片 44濡れたまま電車に乗って暗い街を見ながら考えた。馨がどこに行ったのかと言うことを。取りあえず実家近くの誰も住むことのない久世の家に向かおうと東京メトロに乗り換えると―久世の家の玄関先、彼が膝を抱え座っていたのを思い出す。あれから十年以上過ぎて…彼の身体に変化はなかったが心は共に成長して俺の将来を想うようになったんだ。送り付けた親にも腹が立ったが自分一番腹が立った。不用意に郵便物を開けろ [続きを読む]
  • Shangri‐La 74
  • Shangri‐La 74「小松川先生は大丈夫でしょう?宮崎議員の件があったから」「最大派閥だからそれは助かりますよ」「鈴木さんと宮田さんの仰る通りです。あとは国友会と松田総理と仲の良くない安藤派の千葉議員…千葉先生はご自分の派閥からひとりも大臣が採用されなかったことをどうお考えか…読みづらい方です」「できる方ですけど…いまひとつ掴めないです」「…鈴木さんは以前お話ししたことがありますよね?」「軽口ですよ。笑 [続きを読む]
  • 桃花の雨 11
  • 桃花の雨 11「輸入代行としてネットで営業し始めたのは一昨年なんで辿れそうですよ」2係のスペースにはパソコンが人数より多くある。それを使いこなせるのは警視庁、警察庁及びその所属機関の捜査員ではなくうちの谷原、山口コンビ。彼ら以上のスキルを持った人材は…今のところいない。普通、ハッカーと言うが本当はクラッカーとかアタッカーと呼ぶ。ただハッキングするのは誰でもできる。彼らは侵入した痕跡を全く残さず必要な [続きを読む]
  • 水星の欠片 43
  • 水星の欠片 43「馨、ちょっとこっち来てごらん」キッチンにいた馨が飛んできて膝の上に座った。「何?なんか良いことがあったの?」相変わらず勘のいい―「夏休みが取れるんだよ、知ってた?」「このあいだボーナスもらったよね。お休みもあるの?」「お盆の前後だけどどこに行きたい?」「健は仕事で疲れてるんだから静養しなきゃ」「どこも行きたくないの?」「僕は健の傍にいるよ。…それだけ」馨は以前旅行したいと言っていた [続きを読む]