成嶋ハル さん プロフィール

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成嶋ハルさん: Emotional・L
ハンドル名成嶋ハル さん
ブログタイトルEmotional・L
ブログURLhttp://haru1924.blog.fc2.com/
サイト紹介文お話重視、それでも18禁は堅守(笑) 真面目なBL小説を書いております。
自由文基本、痛グロなしのハッピーエンド&医療系BL傾向です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供318回 / 365日(平均6.1回/週) - 参加 2009/07/15 21:14

成嶋ハル さんのブログ記事

  • 桃花の雨 23
  • 桃花の雨 23「……ちょっと失礼します」立ち上がった僕を4人が見てる。「…何でしょうか」と、磯村くんが動揺を見せることなく言う。「日高春くんと磯村優斗くんですね。僕はこういうものです」警察手帳じゃなくて僕はいつも名刺を出す。磯村くんと日高くんは僕の名刺を手に取って見たが動揺が無いのは…予測してたからかな。「僕がお話しします!」日高くんの、磯村くんを庇う発言だ。「ハルは黙ってろ。俺が話しますんで」「お話 [続きを読む]
  • Shangri‐La 86
  • Shangri‐La 86「…悠也さん?どうかしたんですか?」僕を抱きしめたまま荒い息を吐いてる。「……申し訳ない、降参」悠也さんにしては珍しい3度で音を上げるなんて。「僕は大丈夫ですけど…具合でも悪いんですか?」その背を撫でたが多少痩せた気がしないでもない。新しい法案のことで疲労困憊ならしなければいいのに…。「悠也さん、僕はあなたが疲れている時にセックスしたいとは絶対に思いませんから」彼の髪を撫でながらそう [続きを読む]
  • 水星の欠片 55
  • 水星の欠片 55「なに騒いでるの!よそ様のご迷惑になるから早く入りなさい。あら馨ちゃんあら、今日も可愛いわね」「いいえ、望美さんこそ綺麗です」「馨ちゃんは正直だから可愛いのよ。健ときたら家には寄り付かない、メールもないしLINEも教えてくれないんだから。暑いでしょ、こっち来なさい」二人の会話を呆然と聞いていた。いつ、どこで!?「か、馨…どういう事か説明してくれなきゃ分からないよ」ドアの内に入って馨を捕ま [続きを読む]
  • 桃花の雨 22
  • 桃花の雨 22『花宮警視長、例の下北の森文乃の直接の死因は失血じゃありません』と、なれば―アナフィラキシーショックか。「先生、出先なのでLINEを下さい」『分かりました』大声で話さなくとも場所が悪い。「七海さん?」「櫂くん…どうやら直接の死因はアナフィラキシーショックらしい」「そうですか…」「驚かないね」「いえ、二転三転するのは普通ですから。何が理由で七海さんはアナフィラキシーショックだと?」「ピリン系 [続きを読む]
  • Shangri‐La 85
  • Shangri‐La 85「それはタブーじゃないのかな」隣室にいた悠也さんはすっかり泊まる気満々。シャワーも済ませパジャマ姿でベッドに寝転がっている。「タブーですか?どうして?」「…相手は自由党の議員だぞ。それに長野に頼らなきゃならないんだろ?」「長野議員は頼れるかたですから」「……敦くんもシャワーしといで。寝ないで待ってるから」「寝ていただいて結構ですが?」「そんな意地悪言う敦くんも好きだよ」握られた手を引 [続きを読む]
  • 水星の欠片 54
  • 水星の欠片 54俺が馨を連れて決死の覚悟でマンションを出たのは新学期が始まり高校生らの声が電車内に響く頃だった。馨は不審がることもなくニコニコしていた。「健と電車乗るの好きだよ」「地下鉄は外が見えないから嫌じゃない?」「ううん、一緒に乗れるのが楽しいよ」暗い窓を見つめる馨。その端正な横顔がもう悟ってる気がした。「表参道に、健の実家に帰るんでしょ?」……里帰りするつもりじゃなくて…いいや、そんなもんか [続きを読む]
  • 桃花の雨 21
  • 桃花の雨 21僕らはスーツではなく、僕はジーパンとTシャツ、パーカー。櫂くんと旬くんも普段着だけど誰でも振り向くほどの長身でイケメンだから目立つことこの上ない。松本さんのほうが良かったかな…。なーんて、ごめんなさい松本警視正。「今二人がマンションにいるのは確認済みです」「休日は決まって経堂のブックカフェで長居をするのが習慣ですから旬くんはここに残って二人の動きを連絡してくれる?」「…はい」「僕と櫂くん [続きを読む]
  • Shangri‐La 84
  • Shangri‐La 84「つまり、神木先生に恋をなさった訳ですね?」「あー…えっと…しました。まさに恋だ。あんな静謐で凛々しくて怜悧な美人がいるとは…少し大野さんに似てる。誰かに似てると思っていたらここにいた」「とんでもありません。神木先生は神木先生です。あのかたのパーソナリティーに惹かれた千葉先生は純粋でいらっしゃる」「…僕には永遠にパートナーなんぞできないと思っていたから動揺して…でも話しをしたい!大野 [続きを読む]
  • 水星の欠片 53
  • 水星の欠片 53例え戸籍ができたとしても自分がまた過去に戻ればぬか喜びさせるだけじゃないかと馨は思ってる。自分の気持ちじゃなく俺の気持ちを考えて憂鬱になったんだろう、そういう子だ。一緒に燃え尽きる訳には…いかない。とにかく馨を守って共に生きなけりゃここにいる意味がないじゃないか。俺が諦めたら馨はどうなる!「健、僕はもう平気。今度は何をすればいいの?また家庭裁判所に行くの?」もう笑顔で俺の手を握り返し [続きを読む]
  • 桃花の雨 20
  • 桃花の雨 20「七海さん、この子性同一性障害じゃないかも知れない」桜井さんが椅子ごと振り返って言う。I「最初女性の可能性があるんじゃないかと思ったけどこの子、ちょっと違うんだ」「そうですか」「…男の子二人で手をつないでる画を見てすごい自然だったから大学に行く時だけ女の子の格好してるんじゃないかと思ったの」「ああ…それは磯村くんのことをくん思って…あり得ますね」「だから大学の傍じゃなく自宅近くを歩いてる [続きを読む]
  • Shangri‐La 83
  • Shangri‐La 83「乗る代わりにって、それもあるが…大野さんに興味があってね」「私に興味…」僕に興味があると何人の人間に言われたろう。大抵選挙絡みか引き抜きか、…ベッドへのお誘いだ。「実は女神さまにお願いしたいことがあるんです」ただ、彼は僕を通して誰かを見ていた。「まず千葉先生のことをお伺いしても構いませんか?」「僕のこと?…構いませんよ、何でも聞いて下さい」「先生はバイではありませんね」「バイじゃな [続きを読む]
  • 水星の欠片 52
  • 水星の欠片 52「家裁に話しは通した。多分月末には渋谷だっけ、お前の言ってた住所で戸籍作れるぞ」川口さんがありがたい知らせを持ってきてくれたのは夏の終わり近くだった。また馨が過去に引き戻されるんじゃないかとピリピリしてた頃で飛び上がるほど嬉しかったが平静を装って庁舎を出た。けど、もうホームを走らんばかりに駆け抜け電車に乗っても心臓がバクバクしていた。馨がどれほど喜ぶだろうと思うと……しかし俺の考えて [続きを読む]
  • Shangri‐La 82
  • Shangri‐La 82「あれ!?大野さんだけって思ってたけど」個人的にお話ししたいと連絡したらすぐにOKの返事を頂き今井さんと約束のホテルの部屋を訪ねた。部屋はリビングもあるデラックスツイン。扉を開けた千葉さんはそう言いつつも今井さんも招き入れてくれた。「千葉先生お久しぶりです。失礼いたします。お邪魔でしょうが自分も相席お願いいたします」「邪魔じゃないよ。今井さんは切れ者で顔もイケてるから話して見たかった」 [続きを読む]
  • 桃花の雨 19
  • 桃花の雨 19「それじゃブレインストーミング始めます」これがこの案件最後のブレインストーミングになればいいけども…。カンファレンスルームのメインモニターの前に立ってるのは櫂くん。うちは順番でブレインストーミングの議長的役割を回す。松本さんも旬くんも戻り桜井さんも彼専用ラボ、通称天岩戸から出てきて6名全員で集めた情報を精査し始めた。「ダブるかも知れませんが最初から報告します。まず被害者から。…森文乃には [続きを読む]
  • 水星の欠片 51
  • 水星の欠片 51いつどうなるか分からない中で焦りながらも自分の立場を利用して事を進めていた。「記憶が無いんですよ。自分の名前と年齢は覚えてるんですが全然…で、全国の警察にも行方不明の該当者が無くて困ってるんです。戸籍も勿論ありませんしね」「戸籍がなきゃ困るだろう。しかし戸籍があってもひとりでは暮らせないだろう」と、法務省の先輩官僚の川口さんが言う。「…実は自分が育てようかと思ってます」「結婚もしてな [続きを読む]
  • Shangri‐La 81
  • Shangri‐La 81家に帰って来るなり悠也さんが僕に言ったのは―「敦くんは気を付けないと」千葉先生を警戒しろと。「…何をです」悠也さんが言っているのは理解はできたけどスルーしてリビングに行ってテレビをつけるとソファーでクッションを抱いた。お小言が長くなりそう。これもコミニケーションと考えればいいんだけれど。「何って、千葉の事だよ。偽装結婚なんてするやつにろくなのはいない。バイだったとしたら最低野郎だ」「 [続きを読む]
  • 桃花の雨 18
  • 桃花の雨 18「それはそうと、きみの昇任話しを国家公安委員会が了承した。後は…私ときみがサインすればきみは警視監だ。警察官の頂点に立つ気分はどうかな」青天の霹靂…ではなかった。前々からでてい出ていた話だ。僕は現場に出たい人間だから断ってきた。でもまたこうして決めつけてくるのが困るんだ。「それで相談だけども―」怖いな。どんな相談なんだ。「次長補佐の席が空いてるんだ。きみ、そこに就いてくれないかな」「そ [続きを読む]
  • 水星の欠片 50
  • 水星の欠片 50「健、ちょっと…いい?」東京に戻って荷物を片付け、コンビニで買ってきた弁当で朝食と言うところでダイニングテーブルの馨がマジな顔して話し出した。「…どうかした?」俺も座って馨を見つめた。「あのね…どうなんだろう。普通に生きてきて急に親戚だって言われても困らない?遺産相続とか…狙ってると思われても辛いし…」「けど、この国は戸籍が無ければ普通に生きていけないんだよ?」「だからと言って迷惑か [続きを読む]
  • Shangri‐La 80
  • Shangri‐La 80「うちの派閥の票が必要になるんじゃないんですか?」どこからか漏れるのはいつもの事。マスコミに広がるのが一番面倒くさい。「…そうだな安藤派は大きいからお願いしたいね」傍の冷酒を島津さんが注いでヤケクソの様にそれを一気飲みした松田総理。「内閣の特別監査局とかの類でしょう?」よくご存じだ。…それにしてもどこから―「誰にもどの立場の人間も手出しできない監査機関を作りたいんだ、我々は」「政治家 [続きを読む]
  • 桃花の雨 17
  • 桃花の雨 17「七海さん僕、ラボにこもるね」桜井さんがそう口にした午後。限りなく黒に近いグレーのターゲットが浮かび上がる。ただ、決めつけるは−尚早。日高春 21歳。学籍簿にも個人輸入代行平和堂の顧客にもその名はあった。住所も一致。一緒にいたのは磯村優斗。同じく21歳で二人は同居していた。同棲してると言っていい関係だと松本さんたちも友人らに聞いているが―二人の性別は…同じだった。男性同士と言うことになる。 [続きを読む]
  • 水星の欠片 49
  • ちょっと戻っております。リハビリなので短めですm(__)m水星の欠片 49「幡ヶ谷ってあったっけ…?」きょとんとして馨が言った。「ネットで調べてみたら?」地名も変わっていくから馨が知らなくてもしょうがない。「うん。幡ヶ谷…二丁目。あるよ!パークサイド幡ヶ谷」「連絡しないといけないな早いうちに。「渋谷区の北の端…住宅地が多いのかな。あのね、健…僕…まだ平気だよ」そう言っておもむろに胸の中に身体を埋めてきた。 [続きを読む]
  • Shangri‐La 79
  • Shangri‐La 79「今夜は貸し切りなのでご心配なく」にこやかな表情で悠也さんと僕を招き入れた千葉先生。「プライベートだから自分も行くと言うんで連れてきたよ。私のパートナーだ」「いつも先生にはお世話になっております。お邪魔して申し訳ありません」「大野さんも来られると思ってましたから大丈夫です。…自分は今はパートナーがおりません。ひとりで失礼します」「そう。松田総理はまだ?」「もう来られるかと。お二人とも [続きを読む]
  • 桃花の雨 16
  • 桃花の雨 16「あ…雨が入って来る」窓を閉めなんとなく脚を伸ばし座っていた。僕は心霊現象など信じてはいない。人間の脳はまだ解明されていないが精神の状況次第で脳が見せる幻覚だと考えられる。でも気配を感じるのは別。空気や匂い、僅かな電磁波、電気信号の矩形波等が僕自身の脳と触れ合うと…残留思念を拾ってしまう。怒りもあれば悲しみ、喜びも憎しみもまた(無)と言う形でも現れるんだ。恐怖心など持ったこともないのは― [続きを読む]
  • 水星の欠片 48
  • 水星の欠片 48長野は多少都心より涼しかった。河原にいたと言うのもあるだろうけどね。…そう、千曲川の流れを見ていた。「この川が好きでしょっちゅう行ってたんだよ。上田とか佐久とか」「確かに情緒のある綺麗な川だね」馨がポチャンと小石を投げた。「これ信濃川になるんだっけ」「うん」「役所に行こうか」「……うん」とっくに温泉宿に荷物を置いて役所に…って筈だったのに馨は千曲川が見たいと言い出した。寄り道したわけ [続きを読む]
  • Shangri‐La 78
  • Shangri‐La 78土曜も日曜も悠也さんは何か落ち着かなかった。僕がどこに行こうともついてくる。…やっぱり気になるのかな。彼が書斎でパソコン開いている時に後ろから抱きついて聞いてみた。「ねえ、なにが不安なんです?」「…千葉は安藤先生の死に関して疑問をまだ持ってる。だから関わりたくなくてね」「都内で追突事故を起こして亡くなったんですよね」「そう。何故かドライブレコーダーの搭載されてない私用車で出掛けて行っ [続きを読む]