成嶋ハル さん プロフィール

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成嶋ハルさん: Emotional・L
ハンドル名成嶋ハル さん
ブログタイトルEmotional・L
ブログURLhttp://haru1924.blog.fc2.com/
サイト紹介文お話重視、それでも18禁は堅守(笑) 真面目なBL小説を書いております。
自由文基本、痛グロなしのハッピーエンド&医療系BL傾向です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供318回 / 365日(平均6.1回/週) - 参加 2009/07/15 21:14

成嶋ハル さんのブログ記事

  • 桃花の雨 5
  • 桃花の雨 5「桃ちゃんですよ」細川先生が納体袋から頭だけ出した冷たいベビーを抱っこして母親の隣に寝かせた。「…可愛い。7ヶ月の終わり頃か…もう少ししたら呼吸ができたのにね。…死亡推定時間は文乃さんから遅れること2時間か…よく頑張りました、良い子だね」その髪に触れようとしてゴム手を脱ぐとそっと頭に手を置いた。冷たいけれど…今にも目覚めて泣き出しそうだ。…あれ、何か喋ってる?何?怖かった?苦しかった?違う [続きを読む]
  • 水星の欠片 37
  • 水星の欠片 37「わあ…すごい綺麗」センターの花々に頬を赤らめ興奮ぎみの馨。あっちこっち小走りで蝶のように飛び回っているのをへらへらして俺は見てた。それでもお目当ての薔薇コーナーを見つけるとそこにしゃがみこんだ。それじゃきみの姿が見えないよ。と、立ち上がって「たける!薔薇!」…大声で呼んだ。「何?ミニ薔薇だね」「うん!可愛い」「いいよ、それにしようか」「どれがいいかな…」これから夏の薔薇の時期だから [続きを読む]
  • Shangri‐La 67
  • Shangri‐La 67気がつくと僕は湊の枕元に突っ伏して眠っていた。ハッとして顔を上げるとこっち向いてる湊と目が合う。「おはよう、あっちゃん。よく眠れた?」……いつから見てたんだろう。「ひとが悪い。起こしてくれればいいのに…」「睫毛が長くて…鼻梁が細くて寝顔も綺麗だと思ってさ」もう聞きあきた。「あ、熱は!?」「ええっ!スルー?」「湊の戯言に付き合ってたらキリがない。熱を測りなさい!」体温計をパジャマに突っ [続きを読む]
  • 桃花の雨 4
  • 桃花の雨 4「天涯孤独のご遺体を見直して何か得があるのかな」警察庁長官室のソファーに深く腰掛け寛いだ格好の三枝長官が彼らしいことを言った。「長官、僕がそのお言葉を録音していたらとてもまずいと思われませんか?」「はは、それは致命的だよ。お願いだからマスゴミにはリークしないでくれ」切羽詰まった感じでもなく楽しんでる。会話で遊ぶのはいつもだ。「ご遺体を科警研にお移ししても構いませんか?」「僕ときみの共同責 [続きを読む]
  • 水星の欠片 36
  • 水星の欠片 36「健は僕のなんだろうって考えてたんだよ」朝食を摂ってまたベランダの椅子に腰掛けて彼がそう言った。「何より大事なのになんか…苦しめてばかりで…」「正直心臓止まりそうだけど馨自身どうしようもないんだから仕方無いよ。ただ、次は一緒に行くの誓っただろ?」「うん…考えても辛いから今を有意義に過ごしたいなって思う」「そうだよ。真夏になる前の海は静かで綺麗だよ」「…僕の時代より?」……それはちょっ [続きを読む]
  • Shangri‐La 66
  • Shangri‐La 66「湊、起きなさい!」マンションの地下駐車場に到着しても彼は爆睡していた。松濤の一等地のマンションは鍵も持っているし慣れた場所。「…湊!?」仕方なく降りて後部座席のドアを開け揺り起こした。「あ、ごめん…寝てた?」「風邪薬の影響かな。でも僕だけじゃ運べないから歩いてもらわないと」「大丈夫。歩けるよ」本当にただ眠かったんだろう僕の先を歩いていく彼。エレベーターに乗りボタンもちゃんと押した。 [続きを読む]
  • 桃花の雨 3
  • 桃花の雨 3「ああ、あの犯人は男性じゃない気がする」「…そうですか」彼は暗い森を見ながら独り言のように言った。「…ここ防音ですよね」「ちょっと待って」白い壁をトントンと叩くと固くて鈍い音がした。「モルタルじゃないですね。あとは……盗聴器…は…無い」二人してテーブルや椅子の下を覗いたが怪しいモノは見当たらなかった。「…では女性ですか?」座り直してそう聞いた。「アイスピックやキリだったら力も要らないし女 [続きを読む]
  • 水星の欠片 35
  • 水星の欠片 35「昔はどうか知らないけど今の大学生はあまり真面目じゃないかもね。大学どころじゃなかった時代の人には申し訳ない限りだよ」「でも健は優秀な学生だったんだよね?」「…馨との約束だったから…これでも首席で卒業できたんだ」そうだ。馨は傍にいない時期だったけど馨を想い勉強して大学に受かり公務員試験も頑張れたんだ。「すごいね!健は頭脳明晰だね。顔も良くて頭も良いなんて神様は狡い」「…はは、それほど [続きを読む]
  • Shangri‐La 65
  • Shangri‐La 65「定例会見ではありませんので質疑応答はカットします」悠也さんが会見場に現れると今井さんのピンと張った声が響いた。フラッシュが一斉にまたたき彼の端正で美しい横顔がアップになった。モニター越しでも魅力的だ。さぞご婦人がたは喜ばれるだろう。この仮面を被った悠也さん、僕も嫌いじゃない。僕に見せる顔とまるで違う冷ややかな笑顔―「この度は元、元、元我が党の議員がお騒がせし重い足を運んでいただき申 [続きを読む]
  • 桃花の雨 2
  • 桃花の雨 2「七ちゃん、どうだった?」後から駅近くのカフェに来た松本さんと旬くん。「事案のことは四課に戻ってから。何かオーダーしなさい二人とも」「七海さんは何飲んでるんですか?」「僕はお子様の飲み物だよ、カフェクレーム」カフェオレのことだけどフランスじゃ子供と女性の飲み物だと言う。「俺はローストビーフサンドとアイス烏龍茶かな」…松本さんは空腹らしい。が、「食事に気をつけてるんでしょ?いいんですか?」 [続きを読む]
  • Shangri‐La 64
  • Shangri‐La 64「あまり深い発言は控えた方がいいんでしょうね。だってもう党のひとじゃ無くなってからの議員辞職だから」「鈴木さん、でも離党して辞めるまでが早すぎで辞めるように促されたと思われるのは当たり前ですよ。ねえ大野さん」早速記者会見の原稿を宮田さんと鈴木さんに協力いただいて作り始めた。「議員の進退は議員自身が決めるもので他議員がとやかく言うことではない。それと裏帳簿は本人が主導しなければ出来ない [続きを読む]
  • 水星の欠片 34
  • 水星の欠片 34「たけるー!ご飯だよっ」馨がいる。ああ…馨の声で起こされるなんて感慨深いな。「健ってば!」おっと、ベッドに入ってくるのは反則だよ!くるっと馨の方を向いて抱きしめた。「時間大丈夫?…もしかして休み?」もう、もう、もう!超可愛い。細い腰や首が…たまらなく愛しくて朝から服を脱がせたくなるじゃないか。「休み。代休」「…そうなんだ…起こしてごめんね」「ううん、嬉しくて嬉しくて…どうしようかって [続きを読む]
  • 桃花の雨 1 プロローグ
  • 捜索四課シリーズです。まだ書いてる二つ終わってませんが息抜きです。あまりBLぽい所が少ない趣味で書いてる小説です。良ければ寄って行って下さい。(とうかのあめ)と読みます。桃花の雨 1 プロローグ「七ちゃん、一課から回ってきたよ」パソコンの前に椅子をツーっと滑らせやって来た松本さん。「…どこから椅子のまま来たんです?まさかカンファレンスルームから?」僕がそう聞いても「当たり」なんて悪びれない。いつものこと [続きを読む]
  • 水星の欠片 33
  • 水星の欠片 33「気がついたらベッドにいて健はいくつになったのかと調べたら…もう社会人だった」そうか、帰る前にもうここにいたんだ。「うん、財務省に勤めてる」ベッドの中で裸の馨を抱きしめたまま答えた。「財務省って調べたよ。昔と呼称も変わったんだね。昼間庁舎を見てきた」「え、霞が関に馨が…すごく行動的だね」「だっていつまた……」(消えてしまうか分からない)と、言いかけた馨の唇を貪るように塞いだ。「…たけ… [続きを読む]
  • Shangri‐La 63
  • Shangri‐La 63「…敦くん、マスコミのカメラなんかに晒して申し訳なかった。本当にすまない!」「大丈夫です。顔は映ってませんでした」何かと思ってやって来たらネットニュースのこと。「盗撮されるのは慣れているので」何度も写真週刊誌に撮られてる。僕は一般人扱いで顔が映っていてもモザイクが入っているんだ。「…盗撮…か。もうそんな嫌な目に遇わせたくない。ほんと、ごめん」「いいえ、真相を知られてなくて良かったと言 [続きを読む]
  • 水星の欠片 32
  • 水星の欠片 32馨がいなくなったその夜雨音を聴きながら一睡もできなかった。また置いていかれたと言う想いといつ会えるのか分からない不安感で焦りもあったけれどそれより失望感で気持ちが深く沈んでいた。大切な半身を失うと人は無気力になるんだ。ただ、大学には進まないと…そうぼんやり考えていた。だからちゃんと学校には行ったんだ。そしてー志望していた国立大に受かり…けれど群れる気分にはならなくて留年しない程度に勉 [続きを読む]
  • Shangri‐La 62
  • Shangri‐La 62「長野を落してくれたんだね」「…いいえ、最初から長野さんは大きな木の元におられたんです」「はは、以前脅したからな。あ、夕べ帰りたかったんだけど…ごめん」今井さんが席を外してるから悠也さんは個人的なことを言ってくる。「東京湾に沈めるなんて言ってはいけません。それと、僕は大丈夫。ああ…マグノリアが咲きそうです。陽当たりが良い場所だから」「…そう。咲いたら一緒に見よう」「そうですね。きっと [続きを読む]
  • 水星の欠片 31
  • 水星の欠片 31「馨、ただいま」「お帰りなさい」馨はいた。いたと言うのは変だけどもしかしたら…そう思って覚悟みたいな、心の準備をしていた気がする。「…良かった」ドアを閉めて玄関で靴も脱がず馨に抱きついていた。「僕がいないと思ってた?」「…少し」「まだ大丈夫みたい。そんな気配感じないから」「…うん」「勉強はあるの?お腹は空かない?」「なんかさ、馨の顔ばかり浮かんで早く帰りたかった」「それはそれ、これは [続きを読む]
  • Shangri‐La 61
  • Shangri‐La 61「律ばっか唄ってるじゃないか。しかしワンオク好きだな律は」確かにマイクを握って離さない律さん。ただ声が掠れていて色気があるし上手い。僕は歌と料理は苦手だからいいんだけど。「好きだよカッコいいから。あ、大野さん、唄う?」「とんでもない。私は聴くだけでいいんです。…音痴なので」「そうだって亮ちゃん、無理矢理はダメでしょ?」「……律が唄いなさい」長野さんも諦めたようだ。「昨日ひとりカラオケ [続きを読む]
  • 水星の欠片 30
  • 水星の欠片 30初めての経験は…凄く興奮した。けども、朝になって異常に恥ずかしくてたまらなかった。馨は先に起きていていつものように朝食を作っていたけど……「あ、健おはよう。ご飯食べたら?」「…うん…ありがとう」気まずい。馨もこっちを見なかったしこっちも馨の顔をチラッとしか見れなかった。背を向けた馨の耳から首にかけて桜色に染まってるのに気づいた途端、夕べの事が甦って…ヤバい、慌ててトイレに駆け込んだ。 [続きを読む]
  • Shangri‐La 60
  • Shangri‐La 60「何!?政治の話し?」「律はベッドルームに行きなさい」長野先生が言うが…「僕は口外しないからいいじゃん。研究室ばかりで久し振りの休みなんだから面白い話し聞きたいのっ」と、意に介さない。確かに部外者に聞かれちゃまずいが…可愛らしい。もう20代後半だと思うけど雪村選挙事務所の前で初めて見掛けた頃と全く印象が変わらない。10代の少年のようだ。「…ごめんね、律くん。10分だけ時間もらえるかな」「話 [続きを読む]
  • 水星の欠片 29
  • 水星の欠片 29暫く抱き合ったままだったけど「健…最後までしよう?」馨が言った。本当に望んでいるんだろうか。「平気?」「僕が望んだんだよ。健と結ばれることを」自分がもうすぐ消えてしまうと感じてるんだろうか。なんだか…不安だ。「…うん」もう一度ベビーオイルを手にとって花口に塗りつけると開けたあった箱からコンドームをひとつ出した。馨が俺の手に目をやる。「…それを着けるんだよね。僕が着けてあげる」起き上が [続きを読む]
  • Shangri‐La 59
  • Shangri‐La 59宮崎議員が離党届けを出したが野党はそれで終わりかと幹事長室の前で騒いでいた。マスコミも取り囲み大変だ。悠也さんも大変だろうけど僕も大変なんだ。鈴木さんはご機嫌が悪いし島津さんは松田総理のお世話…悠也さんにも言われたから自由党の長野議員に会わなきゃならない。決して長野議員が嫌いじゃないんだ。過去のことは忘れた。ただ…緊張するだろうな。(宮崎議員は会見も申し開きもなく雲隠れしています。派 [続きを読む]
  • 水星の欠片 28
  • 水星の欠片 28「…本当だったらすごいおじいちゃんだよ?それでも…いいの?」「……好きなことに変わりないから」指が胸から下に降りて行くと馨の身体が火照るのが分かった。俺も…熱いな。どこもかしこも。「…たける…指…入れるんだよね…」馨もネットで勉強したと言っていた。勿論、自分もだけど。「オイル垂らすね、ちょっとだけ」「…うん」「痛かったら言って」「大丈夫」馨の白くて華奢な身体…それでいて柔らかい膨らみ [続きを読む]
  • Shangri‐La 58
  • Shangri‐La 58(お忙しいところ恐縮ですがお時間を少しだけいただけませんでしょうか。時間と場所はお任せいたしますので)と、長野議員にLINEをして(御殿)に向かったが官房長官室はともかく幹事長室の前はカメラやら記者やらでごった返していた。それを横目に僕と鈴木さんはコソコソと御殿に。「あっちゃん、逢いたかった!」また湊のスキンシップの餌食になる僕。ハグされて身動きできない。「先生!やめて下さいっいい加減セクハ [続きを読む]