成嶋ハル さん プロフィール

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成嶋ハルさん: Emotional・L
ハンドル名成嶋ハル さん
ブログタイトルEmotional・L
ブログURLhttp://haru1924.blog.fc2.com/
サイト紹介文お話重視、それでも18禁は堅守(笑) 真面目なBL小説を書いております。
自由文基本、痛グロなしのハッピーエンド&医療系BL傾向です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供299回 / 365日(平均5.7回/週) - 参加 2009/07/15 21:14

成嶋ハル さんのブログ記事

  • Shangri‐La 98
  • Shangri‐La 98「大変ご迷惑をお掛けしました」翌朝駆け付けた長野先生は恐縮しきり。「律も謝りなさい!」「…僕は何も悪いことしてませーん」「長野先生、いいんですよ。お気になさらず」「そうだ。律くんが泊まったのはいいが理由がよろしくない。年上なんだから自分が折れるしかないだろう」「…ほら、亮ちゃんが悪いんだ」「律さんも思いやりを持って接して下さらないと」「律にも問題ありまくりじゃないか」「…だって」「喧 [続きを読む]
  • ストロベリーフィールズ 1
  • ストロベリーフィールズ 1高二の夏は眩しいものなのかな。まだ明るいとは言うものの向かいで信号待ちしてる本上青葉がキラキラして見える。いや、キラキラしてる。「雪弥、ゴメン!急に浴衣とか母さんが出してくるから…」国道は車の往来が激しいが…俺は直ぐに青葉を見つけた。ちょっと困ったような顔が青葉の特徴なんだけど顔じゃなく全身が輝いて見えた。「…どうしたの?」すぐ傍に来て見上げるもんだから慌てて飛び下がった。 [続きを読む]
  • 水星の欠片 67(最終話)
  • 水星の欠片 67「健…見れるかも…」馨の指さす先、微かにほんの一部分の空が色が変わった気がする。「あそこから…水星が見えるのかな」「うん、そう思うけど…ビルが邪魔」ブランドショップのエントランス横の飾り階段に上っても他に高いビルがあるもんで見ずらいのは確かだ。「後…十分くらいかな…」十分か。もし見れたとしたら…どうなるか。この気持ちが届いて馨を守れるのか?いや、絶対に守らなきゃならない。彼を失うこと [続きを読む]
  • 桃花の雨 33 (最終話)
  • 桃花の雨 33これが日常…と言うと殺伐としすぎているけれどもう彼らは次の事案に取りかかっている。「何で放火じゃなくて事故だと判断したのか一課はバカですか」近頃明るくなったけど辛辣な谷原櫂警視は呆れ顔。「でも天ぷら油の消し忘れだと証言があるんだ」2係のもうひとり、今回昇任した山口純也警視が報告書を見ながら言う。「今時消し忘れで出火させるほどおバカさんなガスレンジはないの!温度が上昇するとオートマチックで [続きを読む]
  • Shangri‐La 97
  • Shangri‐La 97「大体年寄りが先に死ぬだろう。準備というか、終活はしていてくれないと」「…悠也さん、いくらなんでも酷いですよ。実のお父様なんですから」「でも北原先生、不慮の事故でおばあちゃまは先に娘と孫を喪ったから人生なんて分からないといつも言ってます」「逆縁の不幸だね。…そうか、きみもひとり生き残って大変だったか」それじゃ亡くなっていていた方が良かったとでも?それはダメだろう!「またですか!デリカ [続きを読む]
  • 水星の欠片 66
  • 水星の欠片 66お日様はどこから昇るんだっけ?ってくらい、暗い。多分天気が良くないんだ。それでなくても薄いベールを被った空に星は出ていない。「…星は向こうの空に消えたのかな。でも水星は天気次第で見れるから」「そうだね。見れるね」今度こそ馨を自由にしてあげられる。そんな確信があったんだ。「馨の気持ちが楽になるといい」「…健もね。出掛けていても僕の事を心配しながら過ごすなんて可哀想だ」「俺はいつだって幸 [続きを読む]
  • 桃花の雨 32
  • 桃花の雨 32「おお、これはこれは。事案が解決して良かった。宮様も肩の荷が下りたろう」「長官、それはパワハラです」と、僕の味方の次長が助けてくれる。「失礼。先日の神事は拝見させていただきましたよ。何時にもまして美しかった」「…雨のせいだったと理解しております」「ははは、また謙遜を」謙遜しなくてどうする。謙遜する日本人は海外では理解されないが理解されたいとも思わない。その民族にだけ残る琴線に触れる言動 [続きを読む]
  • Shangri‐La 96
  • Shangri‐La 96今はいい子。だけどこの子はクセモノで。「でもご家族を亡くした時は1歳だったら記憶が無いだろう」「逆に良かったと言われますけど家族を亡くして良かったもくそもないですよ。あ、下品ですみません」「いや、若い子は屈折していて本心や本性を見せないからきみの話しは興味深い」「僕は尋のガラケーや家族ビデオで家族の顔は知ってますけど直接コンタクトを取ったことないんで…他人事のような感じで生きてました [続きを読む]
  • 水星の欠片 65
  • 水星の欠片 65「健、健、健!」カフェのテーブルでスマホを見てたと思ったら…急に騒ぎ出した。「朝方の南の空に見えるって!」「…静かに。だから何が?」「水星に決まってるでしょっ」「水星は出るだろうけど…見えないんじゃないかな」「見れるかも知れない。今回は。…そんな気がするんだ」馨の勘か。信じてみてもいいけれど…朝方の表参道も趣があって好きだし。「早起きしようか。ってか徹夜?」「オールだね。頑張るから僕 [続きを読む]
  • 桃花の雨 31
  • 桃花の雨 31「雨が降り出して…」良かったのか悪かったのかハッキリ言わないのが過去に拘る方々のクセらしい。僕の支度を整える指先を彼らは氷水で冷やす。温かい手は失礼にあたると。逆に触れられるとヒヤッとしてビックリするんだけれど。「今回はこちらを羽織られるのですか?」「ええ。花送りには丁度いいでしょう」「宮さんがお決めになったのなら…」また。良いのか悪いのか言わない。「もうお客様がおいでなら急がなければ [続きを読む]
  • Shangri‐La 95
  • Shangri‐La 95(うちは託児所か!)と呆れる悠也さんの顔が目に浮かぶ。「敦くんは優しいよ。それは分かってるけど…今度はどこの愛人だ」やっぱり呆れ果てている。でも仕方じゃないじゃないか。「悠也さん、愛人じゃなくて長野先生のパートナーの律くんです。ご存じじゃないですか」「託児所?」「違います!」「北原先生!お帰りなさい、お世話になります」バタバタと玄関に飛んできてお礼を言う可愛い20代に悠也さんの鼻の下、伸 [続きを読む]
  • 水星の欠片 64
  • 水星の欠片 64「あのね、水星が見えるって言ってたよね」朝の食卓でワクワクした様子でそう言ってきた。「水星か…水平線が今は表参道から見えないよ。だから難しいかな」「その辺は調べとくから僕が」「馨が…?」「僕だってひとりで表参道に行けるし買い物だってしてるから」確かに。確かにそうだけどひとりで表参道歩いてる馨を見たことない。「…電車に乗って?」「電車に乗って」……見たい。何着て歩いてるんだろう。いつも [続きを読む]
  • 桃花の雨 30
  • 桃花の雨 30鑑定欄には母、子、疑父とあり、下にはそれぞれ数値が並ぶ。鑑定書は2枚、1枚目は磯村くんの、2枚目は日高くんので磯村くんが日高くんに2枚目を渡した。しかし…磯村くんのを見れば一目瞭然だ。彼も予想してたに違いない。冷静だった。「花宮さん、すみませんが読み上げてくれませんか。最後の方だけ」「磯村さんのをさん読み上げればいいんですね?」「はい」「では読みます。総合父性指数47.629.965.087父権肯定確 [続きを読む]
  • Shangri‐La 94
  • Shangri‐La 94何が悲しくてペアの真ん中に立たなきゃならないのか。僕らは和食レストランの個室にいた。「ここはお刺身が新鮮で美味しいんです」律さんが楽しそうに言う。「船盛とかね」と、長野先生も。それどころじゃない。とにかく波風立たないように祈るだけだ。「僕と亮ちゃんは横浜生まれだから海のものが好きなのかもね」「私も横浜ですが…特に拘りはありません。横浜港で魚は獲れませんから」「…確かに。でもハマの血が [続きを読む]
  • 水星の欠片 63
  • 水星の欠片 63「綺麗だねえ…こんなの見れるなんて…」暗くても表情は分かる。それに俺の差し出した手を握ってくれて嬉しいな。時々ナレーションが入って詳しく解説してくれるから季節の星座がよく分かる。(この時期の空に見えるのはケフェウス、カシオペア、アンドロメダ、クジラ座の大四辺形です。まだ明け方には水星も見れます。ただ水星は一瞬なので見逃す可能性が高いので見たいかたは水平線から目を離さないのが大事です)「 [続きを読む]
  • 桃花の雨 29
  • 桃花の雨 29DNA鑑定の結果が出たのは翌週で彼らは4日間松本邸に留め置かれた。犯罪者ではないけれどDNA鑑定の結果を受け止めてほしかったんだ。「松本さん、すみませんでした」「いやいや、休ませてもらって逆に申し訳ありませんよ警視監殿」警視監…どこからか話しが漏れたかな。それはスルーして二人の様子を聞いた。「まだ警視監じゃありません。それより彼らは?少しは打ち解けましたか」「七海さん!」バタバタと奥から桜井さ [続きを読む]
  • Shangri‐La 93
  • Shangri‐La 93律さんは拗らせていた。が、なんとか前向きになりつつあった。ただ、長野先生はどう思っているんだろうか。律さんの聞き取り?を終え今度は長野先生の番。職務以外に恋愛相談なんて…面倒だけど仕方ない。「…律は意外と繊細で思い込みが激しいんです」「あなたの気持ちは変わらないんですよね?」「変わりませんよ。あの子のことがずっと気がかりで高校生の頃から追ってましたから。大学院生になって彼にまとわりつ [続きを読む]
  • 水星の欠片 62
  • 水星の欠片 62「今度こそあの輝きを見たいな」ブランチのオムライスをつつきながら馨が言う。「原宿駅方面じゃないなら金星じゃないよ」「まだ明けきらない時間に行かないとね」「…学校はどうする?」「今のままじゃ行けないから…」育たない馨…身長は百五十八センチ、体重は四十三キロ。一ミリも一グラムも増えない。食事もしトイレだって行くのに不思議だけど彼の身体は昭和四十五年の五月のままだ。その瞬間に一緒に戻り連れ [続きを読む]
  • 桃花の雨 28
  • 桃花の雨 28二人が逃げ出すとは思わなかった。逃げ出す理由もないしね。「DNA鑑定結果が出るのは早くて明日の午後です。それまで二人を預かって下さいますか?」「七海ちゃんに頼まれて断る選択などないよ」「だよね。僕もいるから大丈夫」桜井さんもそう言ってくれるから預け、山口さんと櫂くんも帰して僕らも都内のマンションに戻った。旬くんは…浮かない顔してた。きっと余計なことを考えていたんだろう。自宅に帰って着替えた [続きを読む]
  • Shangri‐La 92
  • Shangri‐La 92律さんは小さな自室にこもっていた。ベッドルームは元々ひとつしかないらしく律さんがひとりになれるのはパソコンと研究資料だらけの書斎だけらしい。その椅子に膝を抱え座っていた。僕も床に同じように座る。「どうされたんですか?」「…あんなですよ、いつも。いつもの事なんで」さっきの怒りはなかったかのように落ち着いてはいるが…。「初恋でその相手と一緒にいるのにどうして喧嘩になるんですか?」夢のよう [続きを読む]
  • 水星の欠片 61
  • 水星の欠片 61帰って来て馨はすぐにベッドの中。自分はパソコンでちょっと作業して馨の隣に潜り込んだ。馨はまだ怖いんだ。その恐怖感を全て取り去ることは不可能だ。でも乗り越えなければいつか馨はいなくなる。この世界から消える。俺にとってはその方が恐怖なんだけど…。馨と共に時空を移動などできるのか、その問題もあるけれどやろうと思ってやれなかった経験がないんだ。だから大丈夫だと言い聞かせてる、自分に。馨にそれ [続きを読む]
  • 桃花の雨 28
  • 桃花の雨 28「この座椅子は薄くてね。中のウレタンのを木製の板に貼り付けてるだけだ。きみらも見てごらん」松本さんが二人にも見えるようにタブレットの向きを変えた。「…ここに穴が空いてるんだ。伸縮性がある生地だから引っ張れば…ほら、分かるだろう?」松本さんがゴム手で生地を触って広げてる場面を食い入るように見つめる二人。「撮影者は僕でーす」と、桜井さん。「それでここにモノを押し込むと…一応支えてくれるんだ [続きを読む]
  • Shangri‐La 91
  • Shangri‐La 91「だから、どうしてあんなLINEを送って来るんだ。大野さんにも失礼だろう」長野先生はカジュアルな白Tシャツにチノパン。すぐにリビングに戻ってきて僕の前にテーブルを挟んで座った。律さんは――僕の隣で僕の腕を掴まえ座ってる…。「冗談なのに本気にする?僕は浮気者じゃない、亮ちゃんと違って」「人聞きが悪いぞ、浮気なんてしてない」「僕は心で想うだけでも浮気だと思ってるから」「想ってもいない!尋の事 [続きを読む]
  • 水星の欠片 60
  • 水星の欠片 60その祝日の夜中、俺は馨の声で起こされた。「健、健?起きれる?」あ、思い出した。約束してた日だった。「…起きるよ。馨は着替えた?」「うん。健の着替え持ってきた」ベッドまでシャツやジーンズ、靴下まで運んできた馨。「おはよう、ありがとう。…どんな感じ?」Tシャツ姿の馨、朝方だから寒いだろうに。「その恰好、寒くない?行ける?」「うん、大丈夫。健はお腹すいてない?」「戻ってきたら朝食にしよう。 [続きを読む]
  • 桃花の雨 27
  • 桃花の雨 27「松本さんに検証してもらった結果、仮説は限りなく現実と言う事」「座椅子の小さな摩耗で?」「…そう。日高さんがアイスピックだと思って抜いたのは目打ちだった。日高さん…抜いてどこに持って行ったんですか?」「違う!だから俺が―」「欺瞞はもう結構です!僕はあなた方を責めてる訳ではありません。真実が聞きたいんです。磯村さんが庇っても日高さんは救われない。本当のことを喋ることでしか救われないと思い [続きを読む]