Asako さん プロフィール

  •  
Asakoさん: 特許翻訳 A to Z
ハンドル名Asako さん
ブログタイトル特許翻訳 A to Z
ブログURLhttps://ameblo.jp/saglasie/
サイト紹介文技術翻訳に必要なスキルや考え方を含め、翻訳業界に伝わる様々な情報の妥当性をデータとともに検証。
自由文特許翻訳歴25年、業界改善を目指した情報発信歴22年。
自らの試行錯誤に加え、参加者数のべ1000名を超えるセミナーや講座、年間50名前後の個別相談などを通して得たスキルアップのヒントをお届けします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供46回 / 365日(平均0.9回/週) - 参加 2009/08/13 17:52

Asako さんのブログ記事

  • 隙間時間での学習方法
  • 今年は、1月1日からフル稼働で実質的に4ヶ月ノンストップ。隙間時間でいかに勉強していくかということに、ずいぶんと試行錯誤を繰り返しました。もともと本に書き込みをすることが嫌いで、覚えておきたいことはノートに書き出していたのですが、これだと時間がかかりすぎる難点が。やむを得ず、初めて、単行本に蛍光ペンで線を引いていく+付箋を貼るということを試してみました。結果、ノートに書き出すよりは時間の節約になっ [続きを読む]
  • 「皆既」の調査に思う、時間の有効利用
  • 「皆虧」と「皆既」は由来が違う?からの続きです。 『後漢書』を調べてみたところ、「五行志」の第十八に「光武帝建武二年正月甲子朔日有食之在危八度日蝕?曰・・・」というくだりがあり、この部分の注釈を含む漢籍に   在危八度〈杜預曰歴家之?謂 (中略) 日光溢出皆既者正相當而相奄間疏也・・・と記されています。 『後漢書』の地の文そのものには、「皆既」という書き方は見当たりません。皆既食の記述はかなりありま [続きを読む]
  • 「皆虧」と「皆既」は由来が違う?
  • 「皆既」は翻訳?それとも・・・からの続きです。 前回、「皆既」という語が中国語由来ではないかという仮説を立てました。これを確認するにあたって周辺をあたってみたところ、いくつか有用な資料が手に入っています。 ひとつは、前回取り上げた国立天文台の『日本書紀天文記録の信頼性』にある説明です。4箇所から抜粋します。(強調は、こちらで付しました。) ① 「後漢書」志第18に「元初六年十二月戊午朔,日有蝕之幾盡地 [続きを読む]
  • 「皆既」は翻訳?それとも・・・
  • 昨晩のスーパーブルーブラッドムーン。赤銅色の月を眺めながら思ったのは、皆既月食の「皆既」は外国語からの翻訳なのか否か、仮に翻訳であるならば何語から、いつ頃に翻訳されたのだろう?ということでした。 そこで調べてみたところ、いくつか興味深い発見がありました。 まず、国語辞典で「皆既」を引くと、現代版では「皆既食に同じ」と説明されたものが多いのに対し、昭和初期のものだと「皆既食の略」が多いように見受けられ [続きを読む]
  • 殺虫剤を、いかに訳すか
  • 本日1月26日付の朝日新聞朝刊に、『「殺虫剤」と呼ばないで』というリードが出ています。アース製薬が、「殺虫剤」の呼び名を「虫ケア用品」に改めようとしている動きについての報道です。 この話自体は昨年からあったようで、ネット上には虫のほうをケアする感じがするといった意見もすでにいくつも見られました。ヘアケアといえば髪の手入れ、スキンケアが皮膚の手入れといった延長だと、たしかにそうですね。まあ、メーカーには [続きを読む]
  • 英英辞典、編纂のタイムラグ?
  • 「意外と難しい、列車と電車の訳」の続きです。 せっかくなので、「列車」「電車」を英訳する
    場合に使えそうな表現を考えてみました。もちろん実際には文脈次第ですし、他にも例はあると
    思います。 機関車/電車の1両a railroad cara railroad carriagea railroad vehiclea vehicle that runs on railsa vehicle
    that travels along railsa railroad electric caran enginean engine that pulls a traina railway enginea railway [続きを読む]
  • 意外と難しい、列車と電車の訳
  • 列車と電車は何が違う?との関連です。 JRには「列車線」「電車線」という線路区分があり、これに基づいて列車と電車が使いわけられている、という話でした。そして前回も書いたように、特許出願を調べてみると、この意味での列車線と電車線が出てくる出願は見当たりません。 ただ、「列車」と「電車」という2つの語が特許請求の範囲に混在している特許は、JPlatPatで検索可能なものだけでも、現時点で50件あります。例をいくつか [続きを読む]
  • 列車と電車は何が違う?
  • 東京、新宿、三鷹、八王子などを走っている、中央本線。駅にとまらない車両が通過するときのアナウンスには、2種類あります。 ひとつは、「電車が通過いたします」。もうひとつは、「列車が通過いたします」。 そう。列車と電車が、使いわけられているのです。具体的には、特急「かいじ」や「あずさ」が通過するときは、列車。特快などオレンジ色の中央線車両のときは、電車。 アナウンスに差があることには前々から気づいていた [続きを読む]
  • 産業財産権とは違う、英国の「特許」
  • 『「特許」なのか「特許権」なのか』からの続きです。patent rightに対する英英辞典の定義をあげたところ、これは辞書が間違っていると言ってもよいレベルだという指摘がありました。問題になったのは、次の2つです。 【patent right】the right to make or sell something that is given to a particular person or company through a patent - Cambridge Dictionarythe right to make or sell something, that is given to the [続きを読む]
  • 「特許」なのか「特許権」なのか
  • かつて、industrial propertyは「工業所有権」と呼ばれていました。昔の特許業界を知っている人には、なじんだ表現でしょう。「工業所有権」は明治時代の翻訳で、そのまま100年以上も使い続けられていました。 ところが、このindustrialに対する「工業」という訳語、propertyに対する「所有権」という訳語に対して誤訳だという指摘が識者の間で多くなされていたのを受け、2002年に「産業財産権」と改められています。所有権を誤訳 [続きを読む]
  • 一般の技術翻訳には「ない」特許翻訳事情
  • 一昨日、特許翻訳ではextractを「エキス」と翻訳しないほうがよい話に触れました。あるいは以前、つり革を「strap」と訳すことの問題に関連して、辞書を使うと誤訳になりやすい例を示したことも。snailを安易にカタツムリと翻訳できない理由もあれば、言語差がゆえに非常に対応が難しい四捨五入のような問題も存在します。 ・辞書の上では正しくても、新規事項になる訳は使えない。 ・わかりにくい原文を分かりやすく翻訳するこ [続きを読む]
  • 1工程を2工程で翻訳してしまうと…
  • 特許公報での調べ物をしている過程で偶然、「からなるグループから採択した材料を含む」という表現を含む請求項に出会いました。翻訳による出願です。言うまでもなくマーカッシュクレームなのですが、驚いたのは「採択」という表現が使われていること。権利化されていますから審査過程では問題にならなかったのだろうとは思いますが、請求項に採択は、なじまないのも事実です。それで試しに公報を検索してみたところ・・・・・。方 [続きを読む]
  • 現代のエキス、昔のエキス
  • 香粧品、特に調香の分野では、英語のextractに対応する「抽出物」「エキストラクト」「エキス」の意味が異なる場合があるようです。これに端を発して、知り合いの特許技術者との間で、「エキス」の話題に。そして、「エキス」は意味が一義に定まらないため明細書では定義なしには使えない、少なくとも翻訳で使っても何もよいことがないと教わりました。たしかに、分野を問わず、「エキス」という語は非常に曖昧です。 国語辞典や百 [続きを読む]
  • もみじ狩りの英語表現と、海外メディア
  • 自宅のある場所のすぐ裏から、多摩湖まで約20kmの緑道が走っています。通称「多摩湖自転車道」、正式名称は「東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線」だそうです。 自転車歩行者専用道路で、車やバイクは立ち入り禁止。お天気の良い日には、たくさんの人たちが散歩やジョギングを楽しんでいます。 その緑道で紅葉の写真を撮りながら、ふと思いました。 桜は花見、月は月見。でも、紅葉はなぜか「もみじ狩り」。もみじ狩りを英 [続きを読む]
  • かな漢字変換を利用して、異言語の文字を覚える
  • もう何年も前になりますが、あるとき、ロシア語和訳の必要性が生じました。当時、ロシア語は、完全に未知状態。少なくとも文字には馴染みがあったフランス語やイタリア語とは異なり、アルファベットすらわかりません。辞書を引こうにも、どのあたりに載っているのかすら、見当もつかないということです。この状態から1週間で、ほぼ理解できたのですが、それはパソコンのおかげでした。もちろん通常の語学学習と同じプロセスを踏ん [続きを読む]
  • ページ番号に、読み仮名を振る発想
  • 印刷物として発行される書籍には、多くの場合はページ番号が印刷されています。何をいまさらというほど、あたりまえですよね。 先日、このページ番号に「読み仮名」を振るという発想に、出会いました。厳密には、「仮名」ではないですね。「読み」でしょうか・・・。『ロワイヤル仏和中辞典』です。 フランス語の数字の読み方はちょっと変わっていて、学習者は慣れるまで戸惑う人がほとんどのはず。それを、ページ数の多い辞書が [続きを読む]
  • 検索エンジンは、ヒット数を知るための道具ではない
  • 翻訳者が特定の表現の使用頻度を調べたり、言語学の研究者が特定の言葉の使用例を確認したり。この類の判断で根拠になることが多いものとして、Googleのヒット数があります。もちろん、1ページ目に出てくるヒット数が全然あてにならないことは、わりと知られています。Googleなら検索結果のページを1ページずつ繰るか、次の手順で最終ページまでダイレクトジャンプすることで、そこそこ実数を把握できました。  1.検索結果の [続きを読む]
  • 透光性=translucentとは限らない
  • 物質が光を通すことを示す、「透光性」。この透光性を辞書で調べると、translucent という英訳語が出てくることが多いです。そして文脈によっては正しい訳語で、そのまま使えます。ただ、「透光性」が具体的に示す内容によっては、不適切な訳語になってしまうことも。一例をあげると、特許庁発行の『意匠登録出願の願書及び図面等の記載の手引き』に、次のような説明があります。 ①「透明」とは、一般に、光が通過する物質の性質 [続きを読む]
  • ミネラルウォーター、なぜ「ホット」がない?
  • 前々から疑問に思っていたことのひとつに、ペットボトルのミネラルウォーターにはなぜ、「お湯」がないのか?ということがあります。水は膨大な種類が出ているのに、なぜか「ホットウォーター」は、見たことがありません。それが昨日、外出した際に自動販売機でホットの「いろはす」を発見。やっと、ミネラルウォーターも「ホット」対応してくれたと喜んで飲んでみると、甘い・・・・・・。純粋な水ではなく、糖類が加えられていま [続きを読む]
  • Google Patentは、実用新案も機械翻訳
  • 前回、特許明細書に登場する「箱入り娘」の話をしました。訳し方の話でもないのに、なぜいきなり箱入り娘?と思った方もいるでしょう。実は、公報検索システムを比較するのに都合がよい語だったので、前振りとして利用しました。なくてもよいといえばよい、余談みたいなものですね。今回が本題です。 業界の方ならご存知かと思いますが、Google Patentには種類があります。 http://www.google.com/patentshttp://www.google.co.jp [続きを読む]
  • 特許明細書で「箱入り娘」を検索すると・・・
  • 「箱入り娘」という言い回しは、ある意味で日本語に特有のものらしく、インターネット上には「どう訳すか」「どう表現するか」について様々な意見が出ています。 文脈によってニュアンスが違うこともありますし、たしかに難しいですね。でも今回は、特許明細書に登場する「箱入り娘」について。そんなものが明細書に出てくるのかと思いきや、少ないながら出ています。通常の意味での箱入り娘と、ゲームの名称としての箱入り娘です [続きを読む]
  • 頑張ることを、意識しない
  • 「愛情の反対は無関心・・・と翻訳品質」に頂戴したコメントとの関連です。 向かわんと擬すれば即ち乖く。本当に「頑張らない」のは、「頑張ること」を意識からなくすことだというくだりがありました。これはまさに、そのとおりだろうと思います。何かが頭の片隅にでもあるうちは、意識がそこに向いて、逆にできなくなってしまいがち。その上、意識からなくそうとしている(=向かわんと擬する)うちは、到達できない(=即ち乖く [続きを読む]
  • 忙しいときほど遊ぶと・・・
  • 前回からの続きです。あるときから、仕事が詰まっているときほど意識的に外に出る、ということをしはじめました。ただ、遊びすぎで納期を守れないとなると、本末転倒。適度な運動はストレス解消になることがわかっていますが、体力を使いすぎて帰宅後に何もできなくなるというのも困ります。さらに言えば、移動中の時間もフルに有効利用したい・・・。そこで、自分の中でルールを決めました。 ・自宅から徒歩20分圏内 ・自宅のす [続きを読む]
  • 愛情の反対は無関心・・・と翻訳品質
  • 日本では、なぜかマザー・テレサとともに語り継がれている、「愛情の反対は憎しみではなく、
    無関心」という言葉。マザーのほうは根拠がはっきりしないのですが、作家のエリ・ヴィーゼル
    の言葉であれば、数々の洋書や報道記事に確認できます。 The opposite of love is not hate, it's indiffer
    ence.The opposite of art is not ugliness, it's indifference.The opposite of faith is not heresy, it's indifference.And t
    he oppos [続きを読む]
  • google画像検索、使うには工夫が必須?
  • 語学学習や翻訳の際に、特定の語が何を示すのか確認する目的で、Google画像検索を使う人は多いと思います。私自身も、時々利用しています。ところが・・・ここ1〜2年ほどで、精度が極端に落ちてきているのを痛感するようになりました。精度が落ちているというのは、語弊があるかもしれませんね。語学学習者や翻訳者にとっては、工夫が必要になっているというほうが、正しいかもしれません。具体的には、次のような現象が頻発して [続きを読む]