水本爽涼 さん プロフィール

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水本爽涼さん: 水本爽涼 歳時記
ハンドル名水本爽涼 さん
ブログタイトル水本爽涼 歳時記
ブログURLhttp://s-mizumoto.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文日本の四季をベースに中・短編小説、脚本、エッセイなどを綴った小部屋
自由文一応は、作家ですか? ^o^ (そこは、「か」は、いらない)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供366回 / 365日(平均7.0回/週) - 参加 2009/08/19 10:31

水本爽涼 さんのブログ記事

  • 泣けるユーモア短編集−72− メンタル
  •  聞き間違ってもらっては困る。レンタル[借用する]ではない。メンタル[心理の]方である。このメンタルというやつは、なかなかに手ごわい。人を悩ませたり泣かせることが多いからだ。 いつやらも登場した深毛(ふかも)禅寺(ぜんじ)の境内である。「ほう! やはり、また来られましたなっ!」 来るのを予期していたかのように、管長(かんちょう)の沢傘が男を出迎えた。男は、これもいつやら登場した男である。「また、お [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−71− 肩(かた)が凝(こ)る
  •  仕事のし過ぎで首(くび)周(まわ)りが重くけだるい状態だけを肩(かた)が凝(こ)る・・と言う訳ではない。責任がある心理的な重圧を受ける状態も、肩が凝る・・と揶揄(やゆ)して遠回しに言う場合もあるからだ。双方とも、度を越すと過労と言われる症状になり、ぅぅぅ…と泣けることになる。泣けるだけならまだいいが、過労死、自殺という命にかかわる事態ともなれば大問題だ。 とある二人の知人の会話である。「どうされ [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−70− 風向(かざむ)き
  •  よくも悪くも、吹く風向(かざむ)きによって物事は変化する。これは見える場合と見えない場合とがあり、『おお! 冷えるっ! 今日の風は強いなっ!』などというのは見える場合で、二国の対戦試合で、『どうも風は今、我が国に吹いているようですねっ!』などと解説されるのは、見えない場合だ。 とある会員制の超高級レストランである。株で大儲(おおもう)けした投資家がカウンター席に陣取っている。カウンター前の鉄板で [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−69− 動かず
  •  動き回るほど事態を悪くして、ぅぅぅ…と泣けることがある。そういうときこそ、動かず・・を心がけることが肝要(かんよう)だ。不動心、不動身である。動かず、そうこうしていると、いつの間にか心身ともに冷静になれ、健康が戻(もど)ってくる・・といった具合だ。 深毛(ふかも)禅寺(ぜんじ)の山門前である。一人の背広服の男が石段をヨッコラッショ! と登ってきた。山門を掃(は)き清めていたのは、管長(かんちょう [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−68− ぬかるみ
  •  雨降って地(じ)固(かたま)まる・・と、世間では、よく言われる。だが、雨降って地が固まらず、益々(ますます)ぬかるみが広がるようなことになれば、これはもう、ぅぅぅ…と泣ける以外の何ものでもない。「その後、どうなってるんです? 田所(たどころ)さん! いっこう進んでないようですが…」「いやぁ〜…実はですね。先方が、どうのこうのとおっしゃるもんで、拗(こじ)れとるんですわっ」「拗れとるって、あんた。 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−67− 会話
  •  とある公園のベンチに腰を下ろした二人の老人の会話である。「△#$%$$#w@でふよっ! ファッファッファ…」「$%#&%##w@でふぁなふぁったんでふかっ? ファッファッファ…」 二人とも入れ歯を外(はず)して話しているから、周囲の者にはまったく理解できないのだが、二人は互いに理解出来るらしく、まるで外国語を話しているように流暢(りゅうちょう)に遣(や)り取りをする。そのとき、一人のヨチヨチ歩き [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−66− なるようになる
  •  ああして…で、こうして…と細かく先を考えると、かなり気疲(きづか)れする。加えて、そうした結果が惨憺(さんたん)たるものであれば、ぅぅぅ…と泣ける思いすらする。そこへいくと、なるようになる…と開き直り、深く考えることなく普通に動けば、割合、それが好結果を生むのだから、人の世とは不思議なものである。 将棋愛好家が集まる、とある集会所である。「いやぁ〜、そう打たれては困りますっ!」「ははは…待ったな [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−65− 効(こう)
  •  効(こう)・・とは、時代風に言えば、してやったりっ! と、優(すぐ)れた結果を得ることだが、世の中は強(したた)かで、なかなか効を成すのは至難(しなん)の業(わざ)である。鳶(トンビ)に油揚(あぶら)げ・・で、ぅぅぅ…と泣けることは多いが、効をあげて、ははは…と笑えることは少ないのだ。それは、動物界の弱肉強食とまではいかないものの、それなりに生存競争が厳(きび)しいのが人間社会だということに他な [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−64− 恩返し
  •  受けた恩を返す・・これは、実にぅぅぅ…と泣ける絵になりやすい。演劇、ドラマでも、観る側をして、泣かさずにはおかない。むろん、現実の世界においても言えることは明白である。 駆けつけた教え子は、師と仰いだ医師の手を取り、よよ・・と泣き崩れた。「こっ! これで、万分(まんぶん)の一(いち)でも恩返しができました。よかったですっ! 先生っ!!」「あっ、ありがとう! ぶ、豚川(ぶたかわ)君。ぅぅぅ…」 患 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−63− 分かりましたっ!
  •  とある片田舎(かたいなか)に、太っ腹(ぱら)で名の通った元原という男がいた。この男、どんな難題(なんだい)でも、『分かりましたっ!』と、引き受けてしまう剛(ごう)の者で、その依頼(いらい)を成し遂(と)げるところから、多くの人々に絶対の信任を得ていた。やがてその名は、大都心の中央政界まで届くまでになった。そしてついに、元原に政府からお呼びがかかったのである。とはいえ、それは飽くまでも裏の極秘事項 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−62− ああして、こうして…
  •  ああして、こうして…とアレコレ考えてから動けば、結構、早く済む。ああして、こうして…と巡らずにやるのが、思いつき・・と言われる動きだ。この場合、巡っていないから、どうなるか分からず、出たとこ勝負となり、大いに危うい。当然、ぅぅぅ…と泣けるようなことにもなりかねない。そこへいくと、ああして、こうして…と巡っている人は、首尾よく思い通りにいかなかったとしても、その逃げ筋(すじ)[将棋]、凌(しの)ぎ [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−61− 稽古(けいこ)
  •  稽古(けいこ)の稽は考える・・という意味だそうで、稽古は過去の知識を紐解(ひもと)き、参考にして今後を考える・・ところから派生した言葉だという。さらにその使用法が多様化され、芸能や武術でも使われるにようになったらしい。要するに稽古とは、技量(ぎりょう)や芸風といった自分の持ち味(あじ)を高めるための練習・・ということになる。 とある公民館の一室である。休日の午後、賑(にぎ)やかに吟(ぎん)じる声 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−60− 粗製乱造(そせいらんぞう)
  •  物は作ればいいっ! という性質のものではない。要は、粗製乱造(そせいらんぞう)が弊害(へいがい)を齎(もたら)す・・ということである。そういう物は物とは言わず、単なるモノに他ならない。そういった無益(むえき)でつまらないモノを安易(あんい)に多量に作ったとしても世の中はよくならず、ためにもならない・・と言っても過言ではないだろう。それどころか、有害物へと変化することにもなるから怖(こわ)い。 老 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−59− 腹(はら)八分目(はちぶんめ)
  •  腹(はら)八分目(はちぶんめ)とは上手(うま)く言ったもので、80%の出来がいい・・ということらしい。確かに、100%か100%以上食べ過ぎて腹の調子を悪くすれば、元も子もなくなる訳だ。これは、他の様々(さまざま)なことにも言えそうだ。 とある証券会社を出ていく投資家二人の会話である。「ははは…このぶんじゃ、まだまだ株価は上がりますよっ! 私は断固(だんこ)、買い続けますっ!」「そうですか? 私 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−58− 差
  •  ぅぅぅ…と泣ける慎(つつま)ましさで日々を暮らす人々と、湯水(ゆみず)のように金を好き放題に使い、豪勢に暮らす人々・・この両者の差は、いったい、どこで? どうして? 生まれたのか? を真摯(しんし)に考えて研究する一人の学者がいた。その名を黒髪(くろかみ)という。黒髪は表立っては普通のどこにでもいる教授だったが、研究室に籠(こ)もると尋常(じんじょう)なその姿は一変し、まったくの変人へと化したの [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−57− 見えないモノ
  •  見えるモノは処理しやすいが、見えないモノは、始末(しまつ)が悪い。ガスとか紫外線などといった科学的なモノから霊気を放つ得体の知れないモノまで多々(たた)、存在し、物騒(ぶっそう)この上ない代物(しろもの)なのである。時には、霊気を帯びやすい人の体へスゥ〜っと忍び寄り、ぅぅぅ…と泣ける状況を現出する。 とある演芸場である。多くの客が観入(みい)る中、舞台上では若手芸人二人のコントが演じられている。「 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−56− 桜
  •  花といえば桜! と、こうくる。言わずと知れた春の超有名な季語である。寒気が遠のき、なんとなく浮かれる陽気が辺(あた)りに漂(ただよ)い始めると、待ってましたわっ! とばかりに桜が咲き始める。だが、花の命は・・とかなんとか言われるように、思わずぅぅぅ…と泣けるほど短く儚(はかな)いのだ。 とある堤防沿いの宵である。満開の桜が灯(とも)された雪洞(ぼんぼり)になんとも優雅に映え、その下では飲めや歌え [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−55− 世の中
  •  世の中では不思議な現象が平然と起こる。正解が必ずしも正解とはならないのだ。だから怖(こわ)いし、実に恐(おそ)ろしい・・というのが世の中ということになる。ただ、そうかといって世の中が不正解でよくなるのか? といえば、決してそうではない。当然、少しずつ悪くなっていく・・と言った方がいいだろう。要は、ぅぅぅ…と泣ける暮らしにくい世の中になるということである。今の世の中である。^^ 退職後、しがない年 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−54− 名実(めいじつ)ともに
  •  実力もあり、その名も世に知られている・・こういう状況を、名実ともに・・と人は言う。名だけでは、なんの役にもたたず、微(かす)かに、そうだったのか…と名残(なご)りを留(とど)める程度なのだ。要するに、現実にはまったく意味をなさないのである。例えば、資格は持っているが、どうして取れたのか? と疑うほど、その技量がない・・とかの場合である。資格も何もないただの人が、大病院の医師でも治(なお)せない病 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−53− 遅参(ちさん)
  •  予定の時刻に間に合わず、遅(おく)れることを時代的に小難(こむずか)しく言えば遅参(ちさん)となる。現代なら遅刻(ちこく)と一般に言われるもので、学校、職場、デート・・などといった、いろいろな場合や場所で生じる。ただ、許して貰(もら)えるとか、そう大した損失(そんしつ)にならない場合はいいが、ぅぅぅ…と泣けるような本隊三万八千の精鋭を率(ひき)いた徳川秀忠公の関ヶ原遅参などといった状況になるのは [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−52− 強風
  •  強風は、吹いていい場合と悪い場合がある。まあ、いい場合の方が少ないことは明々白々(めいめいはくはく)である。家屋(かおく)が壊(こわ)れたりして、ぅぅぅ…と泣けるような災害になりやすいからだ。「ぅぅぅ…偉いことになりましたよ、蛸口(たこぐち)さん!」「どうされましたっ! 烏賊尾(いかお)さんっ!」「いゃ〜、なんと言っていいのかっ! この前の強風で大事な盆栽鉢が…」「割れましたかっ?!」「いや、割 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−51− 手抜かり
  •  人はどれだけ出来のいい人でも手抜かりをする。優秀な人で、まさかあの人が…と周囲の者を思わせる人ほど、本人にとって、その手抜かりが、ぅぅぅ…と泣けるような大打撃となる。というのも、メンツが丸つぶれとなるから、その口実を上手(うま)く考えなければならないからだ。それに比べ、普通の人の場合だと、別にどぉ〜ってことはなく、周囲の者もそう気にしないから、なんだ! またミスか…くらいに軽く思われて終わる。「 [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−50− 泣きたくない
  •  誰しも泣きたくはないだろう。だが、世の中は無常にも人を泣かせる。この泣ける場合も、二通りあり、心からぅぅぅ…と泣ける心情的な場合と、仕事で怒られて泣けるとかの一般的な場合がある。 とある会社の商品開発課である。「どうした? 竹川君! 最近、元気がないじゃないかっ…」「あっ! 平松部長…」「課長の君がそんなんじゃ、課の連中が困るじゃないかっ!」「そりゃ、そうなんですが…。実はいよいよ春でして」「あ [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−49− 騒音
  •  誰しも快適に暮らしたいものだが、時として、騒音に苛(さいな)まれる場合がある。これだけ文明が進みながら、相も変わらず騒音を撒(ま)き散らす工事音。これは近所の住民にとって、いい迷惑以外の何ものでもない。だが、短に騒音がするから・・という理由では騒音を止めることは出来ない。極端な騒音以外は、個々の受け止めようによる心理的な不快感であり、そう気にならない人も当然、いる訳だ。しかも、実害がない。しかし [続きを読む]
  • 泣けるユーモア短編集−48− トラブル
  •  トラブルには目に見えたトラブルと見えないトラブルがある。見える方は修正しやすいが、見えないトラブルは厄介(やっかい)で、原因がなかなか判明(はんめい)せず、ぅぅぅ…と泣ける場合が多い。 日曜の朝、とある普通家庭の居間である。「何を朝からゴチャゴチャしてるのっ?」 娘の真菜が父親の一樹(かずき)を訝(いぶか)しげに見ながら言った。「お前、これどうすりゃいいか、知らないかっ?」 一樹は目の前の長机の [続きを読む]