くまのすけ さん プロフィール

  •  
くまのすけさん: 恋とか、愛とか、その他もろもろ・・・・・・
ハンドル名くまのすけ さん
ブログタイトル恋とか、愛とか、その他もろもろ・・・・・・
ブログURLhttp://loveetc.seesaa.net/
サイト紹介文くまのすけの小説ブログ (短編長編いろいろ書く予定だよ。)
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供54回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2009/09/07 17:33

くまのすけ さんのブログ記事

  • 予防接種を受けよう!
  • ――チリンチリン「よっ、田中」すぐ後ろで自転車のベルの音がしたと思ったら、私のすぐ横を自転車が追い越していった。「えっ? ああ、横山くんか」「よっ」私のお父さんが経営している工場裏の駐輪場に自転車を止めて、軽く私に手を上げてくる。「母さんまだいる?」「秋絵さん? うん、たぶん、まだいると思うよ」「そっか。今、中入っても怒られないかな?」「うーん。どうだろう。なんなら呼んでこようか? なにか用事なん [続きを読む]
  • 隠れる猫
  • 今日は近所の神社で秋の祭礼だ。おかげでさっきから何度も家の前を近隣の氏子町のお神輿さんが通り過ぎていった。で、そのにぎやかな行列を通りに面した特等席から見物しようと、親戚や友達が我が家に押しかけてくるのが毎年の恒例行事だ。今朝も早くから親戚が訪ねてきて、お祭りそっちのけでお父さんたちと酒盛りして騒いでいる。本当、勘弁してほしい。私、これでも来週テストなんだけどな。はぁ〜「ねぇ、由樹奈、チロちゃん見 [続きを読む]
  • リレー
  • 中学のときには全然話さなかった相手でも、同じ高校へ進学すれば自然と話をするようになるよね?そんなことを先日駅前で偶然会った中学時代の友達に話したら不思議そうな顔をされた。「同じとこに何人か来てるけど、中学の時話さなかった子は高校でも話さないよ」だって。正直、びっくりした。おまけに『それが普通じゃない』なんていわれちゃったし。じゃあ、私のケースってレア?春、同じ教室の中で岩永の顔を見た瞬間、ホッとし [続きを読む]
  • あなたの声が聴けるから
  • 今日も予備校の帰りは遅くなった。少し前までこの時間でも外は明るかったのに、今は真っ暗だ。予備校からは明るい地下街を通って地下にある駅まで行ったし、電車に乗ってからはSNSで優ちゃんとやり取りしてたから気が付かなかったけど、東口の改札を出たら外は雨だった。『雨だ。傘持ってきてないよ』私の送ったメッセージにすぐ優ちゃんから返事。『どんまい』『優ちゃん、傘持って迎えに来てよ』もちろん、冗談のつもり。いくら [続きを読む]
  • 虫の声
  • 姪っ子の陽菜が我が家に泊まりに来ている。姉夫婦が結婚十年目の記念日を二人だけで過ごしたいからとお母さんに預けて旅行へ出かけたからだ。両親にすれば目に入れても痛くない初孫。最近ではついぞ見たことがないような満面の笑みを浮かべて甲斐甲斐しく陽菜の面倒を見ている。きっといい敬老の日のプレゼントになっただろうな。「涼香にも早くいい人ができて、結婚してくれないかしら。もう一人、こんな可愛い孫の顔を見てみたい [続きを読む]
  • ネコと遊ぶ
  • 朝晩はめっきり涼しくなってきたというのに、昼間はまだまだ暑さが厳しい。冷たいものがほしくて、自販機の前までやって来たが、いざ財布を開いてみたら小銭が足りなかった。それもたったの十円だけ。目の前にあるのに手が届かない。のどを潤すことができない。そう考えたら、余計にのどがひりつき、口の中が乾燥する。――クソッ、なんでこんなときに・・・・・・そうか、昨日アイスを買ったせいだ。小腹が空いて、つい我慢できず [続きを読む]
  • たこ焼き
  • 「たこ焼き屋台をやるぞ!」耕太郎がそう叫んだのは去年の今頃のことだった。「はぁ? なに言ってんの?」「だから、たこ焼き屋だ」「・・・・・・なんの話?」「文化祭の出し物だよ」「文化祭・・・・・・?」まだクラスの出し物すら決まっていないひと月も先の行事。なのに、耕太郎はたこ焼き屋台を出したいという。「そっか。がんばれ、応援してるぞ」「ちげーよ。お前もやるの」「はぁ? なんでだよ。やらねぇよ。そんなめん [続きを読む]
  • 街灯の幽霊
  • 「浦嶋、なんかあった?」朝、登校してから私の隣の席でずっと挙動不審だった浦嶋を心配したのか、三時間目の後の休み時間、竹下くんが心配して話しかけていた。「い、いや」「なにか悩み事か? あれか? もしかして、女か? 恋の悩みか?」「ちげーよっ!」突然、大声を上げたから、クラス中の視線が集まっていた。それは当の本人にとっても予想外のことだったらしく、赤面しながら縮こまっている。「大丈夫かよ?」「だ、大丈 [続きを読む]
  • カノジョを部屋に連れこむこと
  • 「お姉ちゃん、しばらくはお兄ちゃんの部屋の前の廊下、通ったらいかんよぉ」当のその廊下の方からお母さんの声が響いてきた。それは無理な注文だ。その廊下を通らないことには、トイレへだって行けないのだから。しかも、今、私、ちょうどお花を摘みたい衝動に駆られていて・・・・・・ドアをそっと空ける。細く空いた隙間から廊下を覗くと、兄の部屋の前で中腰になった母の背中が見えた。どうやら、ドアに耳をあて、中の会話を盗 [続きを読む]
  • 盆踊り
  • 「お兄ちゃんお待たせ」「遅いぞ」「いいじゃん。ちょっとぐらい待たされたって。女の子なんだから」悪びれもせず、その場で一回転。芹奈は俺に微笑みかけてきた。「どう? この浴衣、似合ってる? 似合ってるよね?」「あ、ああ、うん」「あー、なになに? もしかして、お兄ちゃん照れてるぅ? こんな可愛い浴衣の女の子と一緒に盆踊りだからって」「な、わけあるかよ。どこに可愛い女の子がいるっていうんだよ」「もう、素直 [続きを読む]
  • オリオンを見に行こう!
  • 「大野って、たしか前に学生時代天文部だったって言ってたよな?」トイレから戻ってくると、キーボードを打つ手を休め、隣の席の坂本がそんなこと尋ねて来た。「ん? ああ、高校のときな」そう、俺の高校三年間は天文部の部室の中に青春の思い出の大半が詰まっていた。部室の窓から初恋の子がグラウンドを駆け回っているのを眺め、思い切って告白し、そして、失恋した。その後、窓からその子とサッカー部のキャプテンとが交際を深 [続きを読む]
  • 内緒のこと
  • 理沙の家の居間に案内されて部屋に入っていったら、ソファーでお兄さんのノボルさんが姿勢を正すところだった。「やあ、いらっしゃい」「お邪魔します」ちょっと緊張しちゃう。子供のころから知っている相手だけど、でも年上でスラリとしていて、手足が長くて・・・・・・ カッコよくて。「あれ? 今日はなに? 夏休みの宿題?」「あ、はい。ネットとかで調べてレポート書かなくちゃなので」「そっか。がんばってね」「はい」な [続きを読む]
  • カムフラージュ
  • 部活帰り、校門を出たところで、先を歩いているおさげ姿を見つけた。「よっ、今帰り?」千秋が振り返って、眼鏡の奥の目元をほころばせた。「うん、昇ちゃんも帰り? 一人?」「ああ、広美ちゃん、バイトがあるって、先帰った」「そうなんだぁ 二人順調?」「ああ。おかげさまでな」先月、千秋たちの協力もあって、俺はずっと想っていた広美ちゃんと交際を始めることができたのだ。「そっちは? 今日は一人?」「あ、うん。圭ち [続きを読む]
  • 体調不良です
  • このところ急に猛暑になったせいか、ここ数日体調が悪いです。のどが痛いし、若干熱もあるみたい。なんかフラフラする。なので、今週は作品をアップするのを断念して、安静にして寝てます。うーん。でも、猛暑のせいというよりも、クーラーに当たりすぎたためのような気もしなくもないけど・・・・・・意欲はあるから、来週こそは、なにか作ろう! [続きを読む]
  • 聞こえない音楽を
  • 「そうね。コレとコレとコレ、二つずつ」「ショートケーキとモンブラン、フルーツケーキが二つずつですね」ケーキサーバーで注文されたケーキをすくい上げ、手元のトレイに見栄えよく並べていく。注文が終わったのを確認してから、組み立てた箱に詰め替えるのだ。「ねぇ、ママ、ぼく、このチョコレートのがいい」お客さんの連れている子供がエクレアを指さした。母親の方を見ると、苦笑しながらも頷いていた。「じゃ、それも一つお [続きを読む]
  • 誕生日、いつ?
  • 「こないだカレシがさぁ」くじ運なく、先月の席替えで一番前の席になった俺の真ん前で、女子たちが集まっておしゃべりの花を咲かせている。というか、なんでわざわざ俺の前、教卓の横に集まるかなぁ 自分たちのうちの誰かの席にでも集合すりゃいいだろうに。おかげで、昨日遅くまで期末テストに向けた勉強をしていたせいで眠たいのだが、うるさくて居眠りすらできやしない。まったく。ふわぁあああ〜〜〜〜「私の誕生日あったじゃ [続きを読む]
  • ドライブレコーダー
  • 夕食を摂り終えると、夫の省吾さんはそそくさと書斎へ移動していった。ひとりで読みたい本でもあるのかしら? それとも、パソコンで調べもの?まさかいやらしいものでも眺めているのかしら?ちょっと気になったので、そっとドアの陰からのぞいてみたら、パソコンの前に座ってモニターを楽しそうに眺めている。時折うふふふと気持ち悪い笑い声を漏らして。あ、でも、見るからに楽しそうだけど、鼻の下を伸ばしてはいないみたいだか [続きを読む]
  • 初夏の日は遅く暮れ
  • 「お父さん、聞いてください。最近、あの子ったら・・・・・・」ひさしぶりに我が家に現れたと思ったら、さっそく息子の嫁の珠代さんが孫のことで愚痴り始めた。「近所の子と一緒になって毎日遅くまで外をほっつき歩いてるんですよ。それなのに、あの人ったら、全然叱ってもくれなくて・・・・・・」六月になると、日が暮れる時間が遅くなり、七時を過ぎたというのに、まだ駅前は明るい。車よりも人の方が大勢行き交うロータリーを [続きを読む]
  • やさしく大きな人
  • 昇降口で靴を履き替え、玄関ロビーに立ったところで気が付いた。いつの間にか雨が降り出している。朝はカラッと晴れていて、雲一つない青空が広がっていたというのに、今は薄暗くキラキラの糸がいくつも天地をつないでいる。「あちゃぁ 降ってきやがった。トオル、傘入れて」私のすぐそばで同じクラスの山内たちが騒いでいる。あっちも部活が終わって、今帰りなのだろう。チラリとそちらに視線をやって、吉井くんが今まさに傘を開 [続きを読む]
  • 御田植え祭り
  • 紺の単衣に赤い襷をかけ、花飾りのついた菅笠をかぶった五人の早乙女たちが、神社の所有する田んぼの中を中腰のまま後ずさっていく。にぎやかな笛や太鼓に合わせてのどが自慢の老爺が歌う田植え歌が響き、ピンとまっすぐに張ったひもに沿って、早乙女たちが稲の苗を植えていく。今日は神社の御田植え祭りだ。早乙女たちの姿はすでに田んぼの端まで移動してきており、もうすぐ御田植え祭りも終わりを迎える。このあと、彼女たちは会 [続きを読む]
  • 借り物競争
  • 昼休みも終わり、運動会は午後の部に入っていた。昼食をとったことでお腹がふくらみ、ポカポカ陽気の午後のグラウンド。競技に出場して頑張っているクラスメイト達には悪いけど、自然とまぶたが重くなり、ウトウトしてくる。――次は借り物競争です。どこか頼りなさげなアナウンスも眠気を誘うヒーリングミュージックだった。――稲本、稲本起きろ!誰かが誰かを呼んでいるような。でも私には関係がないはず。「しーちゃん、起きて [続きを読む]
  • 白雪姫
  • ホームの電光掲示板を見上げた。つぎに来る電車が同窓会会場の最寄り駅にも停まる各駅停車だ。もう一度、手元の案内ハガキを確かめ、それをハンドバッグの中にしまった。「秋絵、元気にしてるかな」そうつぶやいて、遠くに小さく姿を現してきた電車を望んだ。『王子様が好きなのは王妃ではなく白雪姫だ』私たちのクラスでの連絡用のために登録してあった掲示板サイトに、その文章が現れたのは昨日のことだった。『鏡』を名乗る謎の [続きを読む]
  • 遅刻ッ!
  • AM8:00――たしか目覚ましのベルが鳴ったので、自分で止めたのを覚えている。仕事に出かける前に母さんが何度か起こしに来たことも。なのに、なんで俺はこんな時間までベッドの中にいるんだ?二度寝の恐怖を今さらながら味わいながら、ベッドを飛び出した。完全に遅刻だ。今からじゃどうあがいたって、一時間目の授業開始には間に合わない。慌てて制服に着替え、髪を整える間も惜しんで部屋を飛び出す。キッチンの食卓には俺の [続きを読む]
  • ハンカチ
  • 息子の裕太郎と同じ中学に通っているお嬢さんを持つ友人と今日はランチだ。でも、この味でこの金額なら、裕太郎にもっとおいしいものをお腹一杯になるほど食べさせてあげられるのにな。ちょっと残念な気分でランチを平らげ、先日の母の日に娘さんからプレゼントされたとかいうハンカチを自慢げに見せびらかせられて、食後のコーヒーを飲んだ。大学時代からの友人。子供たちが同じ学校に通っているママさん友達でもあるので、これま [続きを読む]
  • 暖かい風
  • なんだろう? 今日はずっと隣から視線を感じる。絶対、気のせいなんかじゃない。だって、さっき一緒にトイレに行った時、柚香だってそう言ってたもん。白石ずっと見てるねって。生まれてこの方、男子にモテたことなんて一度もないのに、朝からこんなに見つめられるなんて・・・・・・ 自然と頬が熱くなる。で、気になって、そっちを見るのだけど、わざとらしく視線をそらして、決して私と視線を合わせようとはしないんだよね。な [続きを読む]